花丸「それは大丈夫」
花丸「これまでの様子を思い返しても、昨日一日よくよく観察してみた結果も、鞠莉ちゃんは本物って思えるものだったから」
鞠莉「んん……そういう判断基準なら、果南に関して根拠不足じゃないかしら」
曜「でもさっきは鞠莉ちゃんも納得してなかった?」
鞠莉「反応がなかったのは事実だけど、考え事をしていた、パニック状態に陥っていた、といくらでも原因は考えられる」
鞠莉「たった一回のことで偽者と決めつけるのは早計だわ」
花丸「それでも……」
鞠莉「いい?私は花丸を信じていないわけじゃない、ただ、一人の判断を真実として認識するのは危ういんじゃないかと思っているの」
鞠莉「三人いるんだもの、誰かが異論を唱えてあらゆる可能性を考慮すべきだわ」
花丸「……うん、そうだね、偽者探しに躍起になって、正しい判断を下せていなかったのかもしれない」
曜「じゃあ、果南ちゃんはドッペルゲンガー疑惑ってことでいい?」
花丸「うん」コクン