果南「え?うん……なに?」
善子「一昨日、屋上は使えなくても走り込みはできたわよね?なんで朝練そのものを中止にしたの?」
果南「ああ……、あれ、グラウンドはぬかるんでたし、歩道も泥とか砂利とかで走ると危なそうだったから……」
善子「それでも……ええと、発声練習はできたんじゃない?」
果南「発声練習か……ちょっと思い付かなかったな、それは」
善子「……果南、ちょっと様子変よ?ボーっと……梨子の方?ばっかり見て、何かあったの?」
果南「朝、梨子ちゃんたちがケガしたの……私のせいなの」
善子「え、それどういう」
果南「私が」
鞠莉「かなーん!善子も!突っ立ってないで行くわよ?」
果南「あ、うん、今行く」
善子「ちょちょ、ちょっとまってさっきの」
果南「ごめん、気にしないで」
果南「否定してもらうのを期待して……私ってヤな奴だよね」
善子「どういう意味よ……」