穂乃果「敗北を知りたい」千歌「シンクロニシティ?」
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鞠莉「そう」
鞠莉「シンクロニシティ」
鞠莉「一見無関係に隔絶された物質や生物、果ては思想が」
鞠莉「地球規模で同時同様の変化を起こす」
鞠莉「そういう現象よ」
千歌「…それが一体…」
鞠莉「ここ数日中にここ日本…いや内浦にとってもワンダフルな人達が上陸する」 曜(………間違えてはいない……何一つ間違えてはいない………)
曜(結果――両脚を潰しちゃった……)
曜(でも……あと一回…あと一回は飛べる……ッ)
善子「曜さん逃げてェッッ」
曜(フフ……なんて面してんのさ善子ちゃん…クス…大丈夫…心配しないで……ッ)
私はまだ使っちゃいない!!
曜(私だけが掴んだッッ私だけのッッ)
曜(マッ………)
パァンッ
真姫「!!」
曜が最後に蹴ったのは、真姫の肉体ではなかった。 善子(そっかァ〜〜〜……飛び込みって……)
善子(大地を蹴る格闘技なんだ)
パァンッツ
真姫(跳んだッッあのダメージでッッ)
真姫(さっきより遥かに高いッッ)
真姫がまた見上げる。ガードしないぶん、今度は確実に曜の動きを目で捉え―――捉えられるハズだった―――。
グルグルグルンッ
曜「前逆さ宙返り三回半抱え型ッッッ」
真姫「―――――ッッ」
グシャッ ドサァァァァッッ
善子(前逆さ宙返り三回半抱え型……ッッ)
善子(膝を抱えるこの姿勢は完全に成功したなら全ての関節が固定され、落下の勢いと自己の体重をそのまま身体に乗せることができる)
善子(曜の体重が45キロとしたなら真姫さんは45キロの鉄球を高速度で顔面にクリーンヒットさせたことになるッ)
善子(ひとたまりもな………)
善子「な………」ガクガク…
ムズ…
真姫(待って………)ワナワナ…
善子(立つ気だッ)
善子(ウソでしょ………ッッ)ガクガクガクガク 善子「曜さんッッ」
曜(もう…足が動かない…ッ)ジー…
真姫(まだ…)
真姫(やれるッ)
真姫「まだやれるッッ」スラッ…
真姫(私はまだ……)
善子「!」
真姫(あれ………??)ユラッ…
真姫(地面が……)グニャ……
真姫(なんで……)
真姫(起き上が―――――)
真姫(る……!!?)
ドッシャアァァァァッ
真姫(イミワカンナイ……)
善子「勝負ありッッ」
真姫はこの日三度目のダウンで、初めて意識を失った。 ・鞠莉の部屋。
鞠莉「何?改まって話って」
ダイヤ「………………」
鞠莉「もしかして―――」
鞠莉「ダイヤも闘りたくなっちゃった………?」
ダイヤ「私の場合は…闘りたいというよりは守護りたい―――ですわね」
鞠莉「ハァ!!?」
鞠莉「だだだッ誰を!!?」
ダイヤ「私以外におらんのですよ、仲間達(とも)をミューズから守護れるのは!」
鞠莉「……………………………」
鞠莉「what?」
ダイヤ「議論する気はありません」
ダイヤ「が――――必ず貴方達は守護ります……!」 真姫「!」
真姫「ッッ」バッ
どれくらいの時間が経ったのか………。目を覚ますと、真姫はすぐさま起き上がった。
曜「待ってたよ…あなたが目覚めるのを………」
真姫「……………ここは?」
曜「浦女の水泳部の部室」
曜「廃校になったここに私たちが居る事を知るのはこの3人だけ」
善子「………」
曜「ことりさんの戦いで私も学んだ」
曜「あなた達に勝つには、ただ倒すだけじゃダメなんだって…」
曜「心から敗北を認めさせないといけない」
曜「どう……真姫ちゃん………敗北………認める?」 真姫「認められるハズないでしょッッ」ザシュッ
曜「っと」ヒョイッ
曜は真姫のハイキックを難なく躱すと、真姫の軸足を払った。
真姫「ッ」ドシン
真姫は尻餅を着く。
善子「気付いてる?」
善子「あなたの身体……もう変化が終了ってるわ」
真姫「!」
善子「反作用……っていうの?全身にさっきの負担が来てるはず」
善子「その状態じゃこの人には逆立ちしたって勝てない」
真姫「………」
曜「真姫ちゃん」
曜「やめる?」 真姫「……」ザッ…
シュゴッ
真姫「ッッ」ドシャアッ
真姫が立ち上がりかけたのを、曜は前蹴りで阻止した。
真姫「………ッ」
曜「『私の負けでちゅ』と這いつくばるまで」
曜「何度だってくり返すよ」
曜「真姫ちゃん」
曜「やめる?」
真姫「……やめな…」ムク…
ドッ
真姫「」ドシャッ
曜の中段蹴りが顔面に入り、真姫の視界は再び暗転した………。 真姫「………!」ハッ
バッ
善子「!」
曜「お目覚めだね」
曜「これ…」ポキッ
ヒョイッ
真姫「………」パシッ
曜が投げたのはみかんアイスだった。
曜「お腹空いたでしょ?」
曜「たいしたゴチソウでもないけど……」
曜「戦争中だしね……」チュ-… 真姫「ッ」ダッ
曜がアイスを咥えた隙に、真姫は仕掛ける。が、曜の方は落ち着いていた。
曜「…」ピョンッ
ゴシュッ
ドロップキック。真姫の身体は後頭部から落下した。
ドシャァッ
真姫「……ッ」
スッ…
天井を見上げる真姫の視界に、曜の足裏が入りこんで来た。 曜「最後の警告だよ」
曜「私が本気でこのまま下段蹴りを入れたら、そのカワイイ顔はグシャグシャになる」
善子「………っていうか死ぬわよ」
真姫「………」
曜「真姫ちゃん」
曜「やめる?」
真姫「……………」ニ…
真姫の口元が上がった。
曜「…………」
曜「バカだよ真姫ちゃん」
曜「バカ真姫だ……ッ」
曜は全速で下段蹴りを繰り出した―――。 真姫「どうしたの………?」
真姫「あと一歩よ」
曜は振り下ろした右足を真姫の鼻の先で止めていた。
真姫「その足を一突きするだけで――勝敗は決定する」
曜「決定してるさ」
真姫「……学習能力が無い………」
真姫「そうやって最後の詰めを誤って取り返しのつかぬ敗北を―――」
曜「負けでいい」クルッ
真姫「えッ」 曜「スクールアイドルは、勝ち負けにこだわらないといけない………」
曜「だとしたら………私は才能がないのかもしれない」
善子「…」
曜「真姫ちゃんに敗北を認めさせるには、このやり方しか思いつかなかった」
曜「けど――――」
曜「もうこれ以上――――あなたを壊せない」
真姫「…………」
ギィ…
曜は扉を開く。静観を決め込んでいた善子もまた、曜の後を追うように動き出した。 善子「いつもそう…」
善子「肝腎なところでいつも甘いんだから」ハァ
曜「善子ちゃんもね」
善子「クックック…堕天使は慈愛に……」
軽口を叩きながら二人は部屋を出ていく……。
真姫「ちょっと待ちな…」
善子「オメデトウございます」ペコリ
善子「あなたの勝ちです」
バタン
扉が閉まる。狭い部室の中に、勝者は一人残された………。 ・曜の家
ピンポーン
曜「はーい」
ドタドタ
ガチャッ
曜「!」
真姫「……………」
曜「………どうしたの?」
真姫「これ………」ガサ…
曜(袋………?) 曜「……………爆弾?」ジトー
真姫「違うわよッッ」
曜「……………?」ポカーン
真姫「………ん…」ムスッ…
初めて受け入れる敗北――心に去来したものは
真姫「カツサンドよッ」カァ…
曜「……………」
曜「………」
曜「アハ」
それは意外にも解放という名の喜びだった。
西木野真姫、敗北を認める―――最凶死刑囚残り三名。 みかん嫌いな真姫ちゃんにみかんアイスあげる曜ちゃん好き 花丸「檻の中にいる筋肉ダルマって水ゴリラにぴったりのキャラずら」
花丸「でも水ゴリラの頭は見た目通り空っぽだからこのキャラみたいに豊富な知識はないずらね」
千歌「花丸ちゃん…うしろ…」
花丸「え?」
果南「ヨーイドンだよ」 これ真姫ちゃん海未ちゃんに制裁されるパターンだろぉ! ・高海家と桜内家の間、両家のベランダ
梨子「普通同盟?」
千歌「そ!果南ちゃんや曜ちゃんはとっても強いから一人でμ’sの人達と十分戦えるかもしれないけど、私は普通だし………」
千歌「梨子ちゃんもキビしいでしょ?手、怪我してるし………」
千歌「だから、組んで闘うの!」
梨子「…………………」
梨子「…私は構わないけど……」
千歌「やったー!」
千歌「よーしじゃあ早速作戦を…」
ダイヤ「片腹痛いですわね」
梨子「!?」
千歌「ダイヤさん!なんで…」 ダイヤはいつの間にかそこにいた。真剣な目で続ける。
ダイヤ「ムリです貴方達には。逆立ちしても」
千歌「………………」
千歌「……あはは、やっぱり…」
ダイヤ「私が守護ります!!」
ダイヤ「あのμ’sの魔手から貴方達を!!」
静寂。
千歌「誰を…?」イラッ ダイヤ「フフ…」
ダイヤ「ふざけるなと……普通以下の虚弱なお嬢様が何をハネっ返ってるんだと……」
ダイヤ「私は天下のAqoursのリーダー、高海千歌だと…見損なってんじゃねぇと………」
ダイヤ「概ね、そんなところでしょうか………」
千歌「ちょっと違うけど……いいやそれで」
ダイヤ「聞きましたか千歌さん」
ダイヤ「果南さんが敗けたそうです」
千歌「本人から聞いた」
千歌「ピンピンしてヘラヘラしてたけどね」
ダイヤ「それに曜さんと善子さんの二人がかりでようやく真姫さんを倒したと……」
千歌「うん」 ダイヤ「ただ………」
ダイヤ「残念なことですが、まだ我々は全力のμ’sを見てはいません」
梨子「スゴイ褒め方ですね、果南さんや曜ちゃんと互角以上に立ちまわってまだ全力じゃないと」
ダイヤ「全力じゃない、と言うと語弊がありますが、」
ダイヤ「残りの三人―――絢瀬絵里、園田海未、高坂穂乃果」
ダイヤ「この三名の戦闘力は、おそらくは南ことり、西木野真姫のさらに上」」
千歌「………」
ダイヤ「だからこそです…」
ダイヤ「私には貴方達を守護る義務があります」
ザッ
千歌「ダイヤさん」 千歌「どこいらへんが…『だからこそ』なのさ?」
ダイヤ「なるほど」ズ…
ダイヤ「千歌さんの徒手(素手)は如何ほどのものか……60点…?70点…?」
ダイヤ「曜さんなら……?100点……120点だってつけられますわね」
千歌「………ッ」ギリッ…
ダイヤ「たかがです。たかが120点」
ダイヤ「一方…黒澤ダイヤの徒手の実力はどうでしょう?…どう甘めに採点しても、40点は越えません。ところがです……」
ダイヤ「剣、槍、杖、鎌、縄、忍、そして百合に至るまで…」
梨子「」ピクッ
ダイヤ「全て合わせれば300点は下りません」 千歌「全部使ったら良い」ザッ…
千歌「計算違いを思い知らせる」
ちゅどッッ!!
千歌「!?」
梨子(煙幕ッッ!?)
梨子(!)
梨子「千歌ちゃん後ろ…」
チクリ
千歌「ッッ」
ダイヤ「御名算ですか………?」 千歌「……………ッッ」
ダイヤは完全に千歌の背後を取り、首筋に小刀を押し当てている。
梨子(千歌ちゃんが敗けたッッダイヤさんにッッ)
梨子(ダイヤさんがこんな次元だったなんてッッ)
ダイヤ「ふふ……“計算違い”ではなかった………」
千歌「ッッ」
ダイヤ「これが兵法、これも闘争」
ダイヤ「Aqoursの皆さんは基本的に徒手の格闘のみで闘いますが…μ’sは違います」
ダイヤ「ピアノ線も爆弾も薬も……弓矢も日本刀も、百合も嗜みます」
梨子「」ピクッ
ダイヤ「この流儀に精通するのは私だけなのです。高海千歌でもない、渡辺曜でもない、松浦果南でもない、この黒澤ダイヤただ一人なのです。」
千歌「果南ちゃんまで…ッ」アセダラ…
ダイヤ「この闘いは私の責任なのですわ」 ・夜。とあるデパートのエレベーター。
梨子(な…ッ)
絵里(なんという…………ッッ)
偶然!!!
梨子(買い物帰りの二人が―――)
絵里(偶然出会ったということね)
チン
絵里「…場所を変えましょうか」
絵里「確かこの辺に…」 ・公衆トイレの中。
絵里「日本は警察がうるさいのよね…」
絵里「レディゴー…」ダッ
絵里は低く潜るとタックルの要領で、ギプスで覆われている梨子の左手に組み付いた。
梨子「!」
絵里(悪く思わないでね……)ガッ
バコッ……
絵里が膝で蹴り上げ、ギプスが砕け散る………。
ベチィッ
絵里「ッッ!?」
梨子の左の正拳――文字通りの正拳が絵里の顔面をとらえた。
絵里「アレ?え?左手!?え!?」
梨子「気ン持ちい〜〜〜〜」 梨子「アリガタイものよね…医学っていうのは………………」
―
――
―――
・曜の家
真姫「刃物じゃないわね…ピアノ線かしら……」
真姫「先っぽは?」
梨子「…」スッ
真姫「フフ、氷づけ………………心得たものね」
真姫「麻酔はなしよ。地獄を見るけど3日後には歯ブラシが使えるようにしてあげるわ」
―――
――
―
梨子「残念だったわね」
梨子「復活しちゃったわ」 絵里「いずれにせよ…」
絵里「アナタでは無理よ」ヌグ…
絵里は鼻血を拭った。もうその眼に動揺はない。
絵里「わたしに敗北をプレゼントするなどとてもとても……」
梨子「鞠莉さんの家で見た私の実力をアテ込んでいるのなら……………」
梨子「気の毒というほかないわね」スッ…
絵里「!」
梨子は両手を腰の高さまで挙げると、妖艶に指を動かした。
梨子「みんなの前では使えない技もあるのよ」 絵里「……………フフフ…」
スッ…
梨子「!」
絵里「驚いたわねェ桜内さん、奇しくも同じ構えよ」
梨子「………フフフフフ」
絵里「フフフフフフフ」
絵里「目には目を…」
梨子「歯には歯を…」
二人「レズにはレズを」
ヌチャッ……
どちらから動くともなく、二匹の雌は組み付いた。 ・同時刻。内浦の港。
真姫「感謝してるわ……」
真姫「しばらく家で療養させてもらって………」
曜「梨子ちゃんの手…くっつけてもらったし……」
善子「………」
真姫「…もう一つワガママを聞いてもらえる?」
曜「何?」
真姫「……一つ、技を教えてくれないかしら」
真姫「貴女との……その……つながりにしたくて……」ウツムキナガラ
曜「ワカった」ニッコリ 曜「ヨーソロー!」ケイレイッ
曜「緊張が解けるおまじないだよっ」
真姫「ヨ・−・ソ・ロ・−」ケイレイ…
善子「流石ね、たまんないわ」
曜「それを一日100本、毎日だよ」
真姫「ヴェェェ、ヒャッポン!?」
曜「ハハハハ、冗談冗談」
真姫「ナニソレ、イミワカンナイ!」
曜「アハハハハハハ」 ・少しして。
真姫「じゃ……」
曜「うん」
善子「しばしの訣別です、リトルデーモン11号、マッキー…」
真姫「…いつそんなのになったのよ……」ジトー
真姫「別にいいけど――ッッ」
くるっ
別れの時。
曜と善子は連れ立って帰って行く。真姫は船に乗りこむ。
ザッ…
???「見ていられませんね」
真姫「!」
甲板に人影。
海未「まるで生娘同士のお別れですね」 真姫(……実際そうなんだけど……)
真姫「何か悪い?」
真姫「敵と和解して……堕落だとか言いたいの?」
海未「別にそんな…」クス
海未「しかしそういう言葉が出るという事は、貴方の中には少なからずその意識があるようですね…」
真姫「……ッ」
海未「私は貴方には用はありません…」スッ
真姫「あ、貴女…ッ!それ…」
海未「今気づいたのですか?聡明な貴方らしくありませんね、真姫…」ギリ…
海未は弓を引いている。狙う先は無論…沼津の二人―――。 ダッ
真姫「ッッ」シュバッ
海未「おっと」ヒョイッ
海未「何ですか?貴方には用はないのですが」
海未「まさかAqoursを狙うのをやめろと?」
真姫「……………そうは言わないケド……」
真姫「………卑怯でしょ、ソレは………流石に……」
海未「ほう」
海未「卑怯」
クスクスクスクスクスクス
真姫「何がおかしいのよッッ」
真姫(いや、おかしいッッおかしすぎるでしょッッ)カァァ……
真姫(実戦に卑怯もラッキョウもないッッ)
真姫(私の言ってることにはまるで正当性がないわッッ) 海未「真姫…」クスクス
真姫「なにッ!」カァ…
海未「私は貴方に用はありません…」
真姫「それはもうワカったって!」
海未「ですが」
海未「貴方は私に用があっても良いのですよ……?」
真姫「………!」
真姫「…………」
真姫「ナルホドね」スッ…
海未「私にも敗北を教えてくださいよ、真姫……」ユラ… ・公衆トイレ
絵里と梨子は立った状態で組み合ってお互いをイカせようとしている。
絵里「……………ッッ」クチョクチョ
梨子「〜〜〜〜〜〜ッッ」ピチョピチョ
絵里「フフフ――――立ってるのがせいいっぱいって顔ね」クチョクチョ
梨子(有利だ……!!!)クチュクチュ
梨子(思い上がりじゃない…………………)ピチョピチョ
梨子(私が…………ッッ有利だ!!!)クチュクチュ
―
――
―――
曜「ワカってないなあ………」ニコニコ 曜「これが三戦(サンチン)だよ」
曜は両足の先側が閉じるような、八の字の形で立っている。
曜「攻撃と防御の両面に優れ……」
曜「何よりバランスが良い」
梨子「……バランス………」
曜「船の上で編み出されたものだからね」
曜「不安定な船の上での闘争」
曜「多くの犠牲と試行錯誤―――淘汰の果てに残った立ち方がこれッッ」
曜「三戦だよ」 曜「電車の中とかで試してみるといいよ」
―――
――
―
絵里「そんなに内股になっちゃって…」クチョクチョ
絵里「逃がさないわよ……ッ」クチョクチョ
梨子「〜〜〜〜〜〜ッッッ」ブルブルブルブル
絵里(もう限界ね…3…2…1…)クチョクチョ
絵里(さあイキなさいッッ)クチョッ
プシャァァァァァッ
梨子「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」ワナワナワナワナ 絵里「フフ…私の勝ち…」
クチュ…
絵里「え?」ビクッ
クチュクチュクチュクチュクチュ
絵里(嘘ッッなんでッッ倒れないのッッ!?)
絵里(そんなッッイッた直後に倒れないなんて…なんてバランスッッ)
梨子「…ハァ……ハァ……」クチュクチュクチュ
梨子(レズバトラーは相手をイカせた直後に最大のスキができるッッこれを待ってたッッ)
絵里(まずいッッイカされ……………)
絵里「〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」ビクン
プッシャァァァァァァァァァッ……… ・ロシアの刑務所。絵里の脱出したミサイル口の中で、ある検証が行われていた。
バレリーナ「勘弁してください」
バレリーナ「私たちは断崖で暮らすヤギやヒヒじゃないんです」
バレリーナ「こんな擦り傷を足場にしてこの垂直な壁を登るなんて…とてもとても…」
看守「例えば、一切の道具を使用せずにここを登るとしたら…どういうバランス感覚が必要かね?」
バレリーナ「できるできないはともかくとして……」
バレリーナ「そう…これっくらいの小さなナットを………10個ぐらい重ねたタワーの上に立って…短編小説を1冊気軽に読み終えられるような………しかし」
それはもう 人間じゃない プッシャァァァァァァァッッ
梨子(勝ったッッ)
絵里「……………ッッ」ワナワナワナワナ…
梨子「え………」
梨子(倒れ………ないッッ!?)
絵里「……………フウーッ」
梨子(三戦もしていないのに…ッなんてバランス感覚ッッ)
梨子(…レズバトルにおいても決着は力の闘争と変わらない………)ハァハァ
絵里(頭の標高が高い方か…もしくは生殺与奪を握った者の勝利………)ハァハァ
未だ決着ならず!!! 梨子「場所を変えましょうか」ハァハァ
絵里「悪いわね………先に言わせちゃって…」ハァハァ
・公衆トイレを出たところにある電話ボックス。一人の小柄な少女が中で電話している。
にこ「いや〜携帯の電池切れちゃって〜……けど希の声は聞きたいじゃなぁい?」
希「にこっち…ウチにそんなん言っても何にもならんよ?」ジトー
にこ「アンタ、冷めてるわね………」
にこ「!!」
にこ「絵里ッッ!?」 絵里「……………」ハァハァ
梨子「……………」ハァハァ
ザッザッザッザッザ
キィ………
希「え?何?どうしたん?」
にこ「いや、どうしたっていうか………」
にこ(何入って来てんのよッッ)
にこ「ちょ…ちょっ…アンタら……」
にこ(何コイツら濡れ………ってか匂い………)
バタン クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ
にこ「〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
希「ちょっとどうしたん?聞いてる?にこっち!」
絵里「…………ッッ」クチョクチョ
梨子「―――――ッッ」クチュクチュ
にこ「ちょッッ」
絵里「……ハァ…ハァ」クチョクチョ
梨子「――ハァ―――ハァ」クチュクチュ
にこ「ちょっと待ってッッ」 梨子(今度こそ本当に私が有利ッッ)クチュクチュ
梨子(何故なら……)クチュクチュ
壁!!!
梨子(四方を壁に囲まれたこの閉所ならッッ)クチュクチュ
梨子(私の高ぶりは通常時の2倍ッッいや3倍ッッ)クチュクチュクチュ
クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ
絵里(この子……さっきより明らかに責めが激しいッッ)クチョクチョ
絵里(興奮しているッッとてつもなく!!!)クチョクチョ
絵里(何かあるんだわッッこの中に彼女を興奮させる要素がッッ)クチョクチョ
にこ「助けてッッ」
絵里(敗けたくない!!)パリィィィンッ 絵里は蹴りつけて電話ボックスのガラスを破壊した―――。
梨子「!」クチュクチュ
パリィンッ パリィィンッ
梨子「あ……あ……」クチュ…
絵里「フ…フフフ…」
絵里(やっぱりそうね……興奮の要素は…壁!!)
パリィンッ
梨子「割られた………ッガラスが…全部…」
梨子「壁が……ないッッ」シナシナ…
絵里「やったァァァァァ勝ったわァッ」クチョクチョ 絵里(至上の―――まさに絶頂の空間を奪われる喪失感ッッ)
絵里(気持ちは一気に萎えて短時間では再起不能ッッ)
絵里(その間に私が一気に……)クチョ…
クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ
絵里「!?」
絵里(えッ嘘ッッなんでッッなんでッッ)クチュクチュクチュクチュクチュ
梨子「ハァハァハァハァ」クチュクチュクチュクチュクチュ
にこ「許してッッッ」
絵里(壁はッッもうどこにもッッッ)
絵里「!」 絵里(こっ…)
にこ「私が悪かったァッッ」ペッターン
絵里(こいつかァ〜〜〜〜〜ッッ)
クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュ
絵里「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」ビクビク…
絵里「イクッ!!!」ビクンッ
プッシャァァァァァァァァァァァァンッ
絵里「あへ……」ビクン
ガタンッ
絵里「」グッタリ 梨子「………ふぅ……」
にこ「ぬわんでよ……ッッ」ガクン
にこ「」
???「哀れですね……」ザッ…
梨子「!」
梨子「聖良さんッッ」
聖良「私もこのロシア女には煮え湯を飲まされていますし……」
聖良「ラブライブ!ですからね、こういう事もありますが………」
聖良「…………せめて最後は、華々しい敗北を用意して差し上げましょう」
梨子と聖良は気絶した絵里を担いでどこかへ運んで行く………。 ・内浦の港。
海未「薬を飲みなさい」
真姫「!」
海未「通常状態の貴方では相手になりません」
海未「ドーピングで筋肉が増強された貴方を相手取ってこそ、本当の勝利というもの…」
海未「それとも負けた時の言い訳用にとっておきますか?」クス…
真姫「……ッ」イラッ
海未「さァ」
真姫「……後悔するわよ」ガサ…
海未「しませんよ。私は敗北を望んでいるのですから」 ゴクゴクゴク………
海未「そんなにあるんですね…種類も……一つ一つの量も……」ホォーッ
海未「それに即効性も高い…もう筋肉が見違えています」
真姫「……お待たせしちゃったわね………」
海未「いえ、私が言ったことですから」
海未「もう少し待ちましょうか?もっと薬の効果が出るまで…」
真姫「いいわよッッ」
真姫「……そっちこそ…素手でいいの?」
海未は弓矢も置いて、今は手に何も持っていない。
海未「素手の私が……弱いとでも?」
海未「参りますッッ」ダッ 真姫(流石に速いわね……でも曜ほどじゃない)
真姫(この程度なら……)ブンッ
真姫はラリアットのように右腕を振る。動作は雑だがそのスピードは尋常ではない。
真姫(捉えたッッ)
フワッ
真姫(えッ……)
ズサァァァァァッ
海未「ほぉ…こんなに飛びますか」
海未「流石は真姫、スゴイ馬力ですね」 真姫(パンチをしかけた私の方が逆に吹っ飛ばされた……ッ)
真姫(今のは………合気!!?)
真姫(危害を加えようとする敵の力に対し己の力を加えて敵に返す)
真姫(敵の加える力が強大であればあるほど敵自身へ還る力も強大になる……)
ムク…
真姫(話は聞いたことあったけど……まさか海未が使えるなんてッッ)
海未「さァ、もう一度ですッ」
真姫「嘗めるんじゃないわよッッ」シュッ
海未「いけませんね……」パシィッ
真姫「!!」 殺人的な威力の真姫のハイキック―――しかし海未はそれを、ただ置いてある物を取るように足首をつかんで止めてしまった。
海未「戦闘の最中に自ら不安定な片足になるのは感心しません………」ギュウ~~~ッッ
真姫「ッッッ」
真姫「くうッ」ザシュッ
海未「……」パッ
ドンッ
真姫「くッ」
海未「片足がいけないからといって両足とも地面から離しちゃそりゃ落ちますよ」クス… ガッ
真姫は即座に起き上がると、肘を折り曲げて尖らせる。
真姫「ハッ」チュイイイイン
海未「フンッッ」ガチィッ
真姫(白刃取りの要領で肘を………)フワ…
真姫(って……ッッ)グル…
グルングルングルン
取った右腕を支点にして真姫の身体は扇風機のように空中を大回転した。
ドッシャァァッ
真姫「〜〜〜〜〜ッッ」
海未「きっちり、三回転半、ですよ」 真姫(私の攻撃は全て見切られてる……ッ)ムク…
海未「余裕で立ち上がるそのタフネスは称賛しますが…」
真姫(もう……“アレ”しかないッッ)
海未「攻撃はいささか稚拙と言わざるをえませんね…」
真姫(曜との闘いでも“アレ”を使うところまではいかなかった……)
真姫(っていうか使うヒマがなかったんだけど………)
海未「そろそろ、私からも本格的に行きますよ」ダッ
真姫(でも“アレ”を使う前に…)
海未「フンッ」シュッ ガチィッ
真姫「〜〜〜ッッ」ドサッ
海未の掌底がモロに顎に入り、真姫は仰向けに倒れた。これで早くも今夜四回目のダウンになる……。
海未「今のは効いたでしょう……」ザッ…
海未「!!?」
海未(真姫の顏ッッいや全身ッッ!?筋肉が絞られ…)
ピシィッ
真姫「来た」 絵里「…………………」
絵里「…………!」ガバッ
キョロキョロ
鞠莉「お目覚めかしら?」
絵里「!」
絵里「ここは……?」
鞠莉「アナタにはアイマスクをしてあるの。今取るわね」サ…
絵里の目に光が入り込んでくる――。
絵里「こ……ココは…………ッッ」 オオオオオオオオオオオオッッッ
地鳴りのような歓声。絵里が今立っているのは満員のスタジアムのステージだった。
絵里「……………どこッッ?」
鞠莉「ここは浦の星の……」
絵里「待ってッッ」
絵里「言わないで……わかってる」
鞠莉「……流石に理解が早いね」
鞠莉「絵里さん」
そう――ここは浦の星のスタジアム。絵里にとってはアウェー中のアウェーである……。
鞠莉「私たちは……卑怯かな?」テヘペロ 絵里「…………いいえ…」
絵里「ワカったわ」
絵里「すぐ初めてちょうだい」
鞠莉「絵里さん」
鞠莉「もうスタートしてる」
絵里「!!」バッ
見ると、ステージの上には、絵里の他にもう一人―――。
聖良「続きですよ」 鞠莉は舞台裏に下がった。ステージには二人だけ。
絵里「あなたは……」
聖良「鹿角聖良。先日は、一度ならず二度までも、お世話になりました」
絵里「……懲りないのね………」
聖良「………恥ずかしながら、私はああいう方面はとんと弱いのですが………」
聖良「純粋な戦闘の能力はAqoursの果南さんにもヒケをとらないつもりです」
聖良「……この人数の前では、アナタも以前のような闘いははばかられるでしょう?」
オオオオオオオオオッッ………
絵里「…………!」
聖良「レズバトラーとしてではなく、スクールアイドルとして…」
聖良「貴方に敗北を教えましょう」 絵里「……………」フルフル……
オオオオオオオオオオオッッ…
絵里「オオオオオオオオオオオオオ」
絵里「オオオオオオオオオオオオオオオ」
絵里「オオオオオオオオオオオオオオオオオ」
それは自分への鼓舞か、熱狂する観客へのパフォーマンスか、あるいは歓喜からか………………魂の絶叫を終えると、絵里は両手を広げた。
絵里「ダヴァイッッ(こい)」バッ
聖良「いい貌です」
聖良「ヨーイドンですね」
ダッ
絵里は矢のような鋭さで聖良にタックルをしかけた。 ガバッ
聖良は絵里のタックルを正面から受け止める。
ズズズ…
絵里「………!」
ピタッ
絵里(止まった………ッッ)
聖良「私たちのラブライブ敗退の理由を教えてあげましょうか」
聖良「歌唱中の転倒」
聖良「あれ以来私たちがどれほど足腰を鍛えてきたか………」ズンッッ 聖良「絵里さんもバランスには自信があると聞いています」
絵里「………!」
聖良「どうでしょう、ここは一つ、スクールアイドルらしく相撲で勝負しませんか?」
絵里「…ハラショ……」
グアシッ
絵里「」
ドッシャァァァァァァッッ
ワアアアアアアアアアアッ……
鞠莉(顔面パンチッッ……嘘…ッ)※相撲でグーパンチは反則
聖良「スクールアイドルが“こぶし”を使って…どこがワルいんですか?」フン 絵里「……………ッッ」キッ
聖良「あ〜スッキリしました……」フゥ…
聖良「選手交替です」
聖良「あなたにふさわしい相手ですよ」スッ…
聖良がステージ奥に下がると同時に新たなシルエットが登場する。
環境利用闘法師範――――
|c||^.-^||
ダイヤ 見参!! 観客「誰ェ?こいつ!?」
観客「こいつも死刑囚ッ!?」
鞠莉「ほ…ッ」
鞠莉「ほんとに来た……………」
鞠莉「ダ イ ヤ」
観客「誰だお前ッッ」
観客「姉様はッッ」
鞠莉(あの絵里さんを相手に…本当に戦えるの!?)
観客「引っ込めェッッ」
観客「遊びじゃないッッ」
ダイヤ「ピギャアアアアアアァァァァァァッッッッッ!!!!!」ビリビリビリ
観客「」
ダイヤ「フフフ、軽くやっても響きますわね…………屋内は………」 ダイヤ「エリーチカさん」
絵里「」キ~ン
ダイヤ「フフフ、もう少し待たないと聞こえませんわね」
ダイヤ「聞こえますか?」
絵里「!」
ダイヤ「この闘いは何を使ってもよろしいのですよね?」
ダイヤ「例えば………………」
ダイヤ「こんな」ス…
ちゅどッ
絵里(え……ッッ)
観客「なに!?」
観客「すげェ煙幕ッ」
絵里「……………ッッ」 サァァァァァ…
絵里「!」
いない!!
観客「消えたぞッ」
絵里(本当に………………ッッどこにもッッ)キョロキョロ
ダイヤ「フフ…」
絵里「!!」
絵里は目を凝らしてやっとその姿をとらえた。ダイヤは、煙幕に完全に同化して溶け込んでいる………。
ダイヤ「ブッブー………ですわ」 絵里「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」
観客「カムフラージュだッッ」
観客「灰や煤を身体にまぶして煙幕の中に偽装しているッ?」
絵里「ッ」ザッ
ドロン…
観客「また消えたッッ」
ダイヤ「エリーチカ…」ボソッ…
絵里「!」
ダイヤ「貴方に暴力の真の恐怖をプレゼントしますわ………ッッ」 絵里(見えるハズ……………ッッ必ず…………ッッ)
わし…
絵里「ッッ」ブンッ
スカッ
背中から伸びた手が、絵里の胸を一揉みしてすぐに消えた。
絵里(見えない!!!)
絵里(まったく見えないッ)
さわ…
絵里(〜〜〜〜〜〜〜)バッ
スカッ…
絵里「…ッッ」
絵里(いったい……ッッどう戦う!!?) むに…
!
絵里「ッッ」ブンッ
スカッ……
絵里「……………ッッ」
絵里(なぜ攻撃をしない!!?)
ぺろ…
絵里「ッッ」シュバッ
スカッ………
絵里「………ッ」
絵里(メッセージ…………ッ)
絵里(これはいつでもオマエを犯せるというメッセージよ!!!) デコピンッ
絵里「!!」
絵里「痛ッッ…」
絵里(来た…ッッ)
絵里(本当の攻撃が!!!)
ダイヤ「気付いていましたかエリーチカ」
ダイヤ「私の攻撃は10秒に1度……」
ダイヤ「貴方はこの煙幕の中で10秒間私の攻撃を待つ」
ダイヤ「その意味がわかりますか………?」
ダイヤ「10、9、8、7…」
絵里「!!」ビクッ ダイヤ「6、5…」
絵里(攻撃されるッッ……………あと5秒でッッ)
ボコッ
絵里「〜〜〜ッッ」ヨロ…
ダイヤ「10、9、8、7…」
絵里(来る…ッ)
絵里(来るッッ)
バチンッ
絵里「〜〜〜〜〜〜ッッ」ガクッ ダイヤ「10、9、8、7…・」
絵里(来るッ)ブル…
絵里(来るッッ)ブルブル
絵里(来るッッッ)ブルブルブルブル
鞠莉「絵里さんが…………恐怖してる………」
理亜「…………ッッ」ゴク…
聖良「…………フン」クス…
絵里「私の負けよ〜〜〜〜〜ッッ許してチカ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」
ダイヤ「確実に配信されるスクスタ……その待つ時間の中にこそ幸福があるように」
ダイヤ「確実にくる恐怖………人はその待つ時間にこそ恐怖する!!」
鞠莉「勝負ありッッ」 ・パトカーの中
運転席と助手席にに警官二人、後部座席に絵里とダイヤが座っている。
警官2「ダイジョブでしょうか…」アセアセ
警官1「…………なにが…」アセ…
警官2「イヤ………」ブルブルッ
警官1「あの…」
ダイヤ「はい」
警官1「もしものときはお願いしますわ」アハハ
ダイヤ「その必要はありません」
警官1「……エ?」 ダイヤ「今やこの女性を囲む……………1本の鉄条網すら必要ありません」
警官二人「……………」ポカーン
絵里「!」ガバッ
警官1「!」ビクッ
警官2「〜〜〜〜〜〜ッッ」ゴクリ…
絵里「………」
絵里「あの橋、本で見たことある!」
警官1「………?」
絵里「賢いッ可愛いッエリーチカッッ」
警官2「………??」
絵里「お婆様がね……………」 絵里「買ってくれないの………………ジュース…」
絵里「負けた人…奢りって言ったのに……………」
警官二人「……………」
ダイヤ(勝ち続けることで支えてきた自我――――)
ダイヤ(初めての敗北を受け入れられなかった今―――――)
ダイヤ「エリーチカちゃん」
ダイヤ「私がジュースを山ほど買ってあげますわ」
絵里「ホント!?ホントに!?」
ダイヤ(彼女の脳は自我の崩壊を選択した)
ダイヤ「好きなだけ買ってあげますわ」ツー…
答えるダイヤの目には光るものがあった…………。
絢瀬絵里、敗北を知って幼児退行―――。最凶死刑囚残り2名。 うまく混ぜ込んでるなぁと感心する
次回も楽しみにしています ラブライブの普通のバトルSSらしくレズバトル要素も盛り込まれてて草 AAの歌詞が混ざってたりポンコツ台詞とか
バキネタとラブライブネタの混ぜ方が絶妙すぎる 刃牙知らん奴は読んだ方が10倍面白いぞ、ホントにネタが細かい
レズバトルだけ余計(小声) ・絵里の敗北から時刻は戻って。内浦港、船上。
ピシィッ……
海未(何が起こっているのです………ッッ!?)
海未(ドーピングが切れた…ッ?早すぎますッッ)
海未(それにこれは単にしぼんでいるというよりもっと………ッ)
真姫「…」バッ
真姫は跳ね起きると右腕を大きく振りぬいた。
ブンッ
海未「――――ッッ」 ブワアァッ
真姫「!」
ズサアァァァァァァァッッ
海未「………ッッ」
海未(合気で飛ばせましたが………)
海未(なんというスピード!!)
海未(強くなっているッッさっきよりも遥かにッッ)
真姫(面倒な人……)ムク…
海未(合気であんなに遠くまで………ッ)
海未(もし今のパンチをまともに喰らっていたら…ッッ)ゾクッ
海未「決勝以来ですよ、これ程の緊張は…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています