にこ「真姫ちゃんとの休日」
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見ての通りにこまきです。短いです。
ここで書かせて頂くのは初めてですので、生暖かい目で見守ってください。書きためがあるため、書き込み自体はすぐに終わります。 そうやって哀れむような目で私を見つめてきた。宝石のような目が私を惑わせる。トゥンク……じゃなくて、違うわよ! 不憫とか言わないでよ
にこ「元々その日は練習の日だったから行かない予定だったのよ。勝手に変なこと言わないで」
真姫「まあ、そのおかげでこうして二人きりになれたからいいんじゃない?」
にこ「それもそうね。」
真姫「……」
にこ「……」
真姫「…………」
にこ「…………」
これはあれね。「二人きりになったはいいものの、一旦会話が止まってしまうとどうやって話題を切り出そうか分からなくて硬直状態になる現象」ね。 にこ「何しようか」
真姫「エッチしよう」
にこ「そうしよ……は?」
真姫「エッチしよう」
にこ「どういうこと?」
真姫「所謂S〇Xのことよ。主に男女間で行われる性行為を指すわ。あ、勿論この場合は女性同士だけどね」
にこ「違うの。決して聞き取れなかったわけでも意味が分からなかった訳でもないの。なんでそう言ったかが気になったのよ」 真姫「別に。ムラムラしたからシたくなっただけ。特に深い意味はないわ」
にこ「だったら別ににこじゃなくていいじゃない。1人でシたら?」
真姫「とても彼女のセリフとは思えないわね」
あ、これは言ったらまずいやつだったわね。真姫ちゃんの目が座ってきたわ
にこ「真姫ちゃん? ちょーっと怖くないかにゃ? 」
真姫「私といる時に他の女の真似をしないで」
いや、突っ込むところそこぉ!? とは言えなかった。それほどまでに真姫ちゃんの目は本気だったからね。
私が驚きで唖然としていたら、真姫ちゃんは突然私の両手を掴んで、私をそのままベッドに押し倒した。 にこ「真姫ちゃん?流石のにこでも怒る時は怒るよ。だからその手を離して欲しいかな」
真姫「ダメなの?」
にこ「いやその……ダメとかじゃないんだけど、にこ達にはまだ早いんじゃないかなって」
真姫「私のこと嫌い?」
近い近い近い近い近い近い。今日の真姫ちゃんは一体どうしたの? まさかにこの魅力にやられて興奮しちゃったの
真姫「ええ、そうよ」
にこ「また心の中を……」 真姫「にこちゃんは私のこと好き?」
にこ「好きとか嫌いとかの問題じゃないんだってば。とにかく一回落ち着きなさいよ」
真姫「嫌なら声を出して」
そう言うと真姫ちゃんはゆっくりと顔を近づけてきた。
にこ「だ、ダメ!」
つい、目をそらして声を上げてしまった。そのまま待ってみたけど真姫ちゃんが近づく気配がなかったので目を開けてみた。
その両の目は涙で濡れていた。 真姫「どうして私を受け入れてくれないの! にこちゃんが告白してくれた時、すっごく嬉しかったの。やっと私の思いが実ったのよ。
あの瞬間のことは忘れることが出来ないほど嬉しかったわ。でも、付き合ってからはライブとか身バレがどうとか言って全然構ってくれなかったじゃない……。
それで不安になっちゃってこんなことまでしてしまったの。本当にごめんなさい」
にこ「真姫ちゃん……」
私は真姫ちゃんの気持ちを全然分かっていなかったわ。てっきり私だけが真姫ちゃんを好きなんだと思っていたから勇気が出なかったの。
ううん、こんなのは言い訳にしかならないわ。本当は私が怖がっていたから。それ以上でもそれ以下でもないわ。 真姫「ごめんなさい。取り返しのつかないことをしてしまったわ。
こんな形でにこちゃんの初めてを奪ってしまって本当にごめん。今日はもう帰るわ」
にこ「ちょっとあんた、待ちなさい」
真姫「何?」
にこ「一つだけお願いを聞いてもらっていいかしら」
真姫「ええ。にこちゃんにあれだけのことをしたもの。甘んじて受けるわ」
にこ「そこに立って目をつむって。あー、そのままだと腰の位置が高いから足を曲げて」
真姫「これでいいかしら」 真姫ちゃんの足はプルプルと震えていた。今から何をされるかの恐れか、この姿勢による痛みかは私には判断できないけど。
こんな時ほど心を読めるようになりたいと思ったことはないわ。
にこ「いい? そのままじっとしてなさい」
言葉では冷静さをギリギリ保っていたものの、顔を見ると強ばっているのが分かった。なんだかんだいって真姫ちゃんもまだまだお子ちゃまね。
私の唇を真姫ちゃんの唇に重ねると、真姫ちゃんは大きく目を開いた。たまにはこういう意地悪をしたっていいじゃない? にこ「まったく……キスとかそういうのはね、お互いの同意を元にするものよ」
真姫「私、今キスしていいなんて言ってないわ」
にこ「屁理屈ばかり言う口は何処かしら。唇で塞ぎましょうか」
真姫「キモチワルイ」 にこ「ぬわぁんでよ! というか今はそういう話じゃないの。話の流れがおかしくなっちゃったじゃない。
あのね、私だって真姫ちゃんと色んなことをしたいと思っているわ。一緒にご飯を食べたり、デートしたし、
キスをしたり、後はえぇぇぇ……えっちをしたりしたいの。でもね、私だって怖かったわ。真姫ちゃんに嫌われるんじゃないかなーって」
真姫「そんなことない! にこちゃんを嫌うなんてあり得ないわ」
にこ「ふふっ、そうね。結局私たちは似たもの同士だったってことよ。お互いのことを考えすぎて、一歩も前に進めない。
皮肉にも程があるわね。だからさ、これからはお互いがもっと本音をぶつけ合いましょう。そうして生まれる関係もいいんじゃない?」 真姫「だったらさ、早速本音を言ってもいい?」
にこ「何でもいってみなさい。大体のことなら聞いてあげるわ」
真姫「にこちゃんとえっちしたい」
にこ「勿論いいわよ。ばっちこい!」 真姫「そういうのはあまり性欲を増幅させないわね。」
にこ「ぬわぁんでよ!」
真姫「じょ……じょうだ……。何でもないわ。だって嘘はつけないもの」
にこ「お願い真姫ちゃん、ここは嘘でもいいから可愛いって言ってよ。」
真姫「オコトワリシマス」
おしまい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています