穂乃果「廃校は異能で阻止するんだよっ!」 2
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前回までのラブライブ!ESP
デェンッ!
高校2年になった私を待っていたのは学校が廃校になるというお知らせ
穂乃果「えーっ!音ノ木が廃校?!」
廃校を阻止するためその理由を知りたかったんだけど結局、私には分からずじまい
そこで私は、異能という力をもった生徒を集めて廃校の理由を調べようとしたの、
でも
調べていく途中に、A-RISEがライブをやるはずのコンサートビルで騒動に巻き込まれて
海未「何か騒がしいですね、」
パリィーン!
真姫「…海未っ!?」
「…頭にトサカがついてる子、ちょっとついてきて貰うで」
大変なことに足を踏み入れちゃったみたい
一応、皆無事に帰って来て、
今日はにこちゃんが「皆で話合おう」って計画してたみたいだけど…
にこ「っていうか、二年生組は?」
前回
穂乃果「廃校は異能で阻止するんだよっ!」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1536499715/ 少しだけ前進することができたことぱなだが…
ふと、視界の上をかすめたものへ視線を向けると
ことり「ハノケちぇんっ!」
穂乃果がポニテ女の不気味に伸びた腕に捕まれ、空中で宙ぶらりんになっていた
花陽「そんなっ」
「そっちに気を向けてて良いの?」
だがそんな間にも多くのシャボン玉が今度は二人の間に迫ってきており、
花陽「ことりちゃんっ!」
ことり「うんっ…」サッ
ことりと花陽は反対方向に避けざるをえず、分断されるような形になる。 花陽が真姫に、ことりがメルヘン女というように…
花陽「ことりちゃんっ」
真姫「…」
真姫「…」
花陽「やっぱりおかしいよね」
花陽「真姫ちゃん、どうしたの?」
真姫「…」
花陽「…真姫ちゃん?」
真姫「五月蝿いですこと…」
すると真姫はいきなり手を花陽へ向けると燃え盛る炎を放つ 花陽「えっ誰!?」
真姫の能力を知っていた花陽はさっと炎を避ける、しかし能力耐性があるから避けなくても良いのではないか…
確かにダメージが花陽に入ることはないが、今は耐性という異能を見せるべきではなかった
真姫「答えるわけにはいきませんわ」ブワァッ
するとまたもや炎を花陽へ放った
花陽「絶対真姫ちゃんじゃないよね…」ヒョイ
真姫の手の向きを見極め、花陽は今度も炎を避けていく
花陽の能力はそれ自体で攻撃できるものではないため、自らの力で攻撃する他ない
今はまだ、ある時を待つのみ 真姫「…この能力、相当燃費悪いですわね」ボゥ
花陽「乗り移られてるの?」
真姫「そのとおり、私が操っていますのよ」
つまり
相手の隙をつき、
少しでもアドバンテージを生み出した状態で、肉弾戦に持ち込むのが花陽の戦闘スタイルということになるだろう
真姫「行かせていただきます、」シュッ
そして、真姫が花陽へワンステップで迫ると熱量を感じる右の手刀を振り抜いた
真姫「…」ブワァッ
微量な炎が、遠心力によって手のひらの外側へ向かい指先から流れ出ると、赤い気体の刃が一筋
それは花陽へと向かう
花陽「えいっ」パシッ
真姫が出した炎の剣。 しかしそれは花陽からすれば、ただの女子高生のひ弱な手刀、見極めさえすれば対処するのは難くない
花陽「…」バッ
なんなくそれを受け流すと、飛び退くように花陽は距離を取る
花陽(真姫ちゃんを元に戻すには…)
真姫「まだまだですわっ」
花陽「…目を覚ましてっ!」
思考し、話しかける花陽へむけて真姫は走り迫ると、また手刀を何度も振り抜いていき、準じて花陽はそれを受け流していく───── 一方、切れ目の入った小さな棒を持つメルヘン女と対峙していたことり、
ことり「ほのかちゃんにもあんな事を…」
ことり「貴方たちなんなんですかっ」プンプン
「そのうちわかるわよ」プワプワ
メルヘン女は会話を交わしながら先程と同じように息を吹いてシャボン玉を作っていく、
ふわふわ プワプワ
そしてそれらが流れるのはことりの方向
ことり「ずるいっ」ズリ…
こちらへ寄ってくるシャボン玉からなるべく離れようと、ことりはメル女から目を離さないようにしながらゆっくり離れていく
「ねぇ、貴方たちの友達助けに来たなら車に乗ってるわよ?近づかなくていいの?」
ことり「近づけないよっ、そんなの」プンスコ
「…まぁそうよね」フゥ-
そう言うとシャボン玉に直接息を吹き掛けるメルヘン女、透明な浮遊玉はその息吹きでことりへと一層迫っていく
フワァッ
そして、
───────バンッ
ことり「…きゃっ」
ことりの近くでシャボン玉は爆発し、ことりは悲鳴を上げる 「フフ…かわいい声ね、怯えちゃって」
ことり「だれでもびっくりするんだよっこんな事」
「まだあるわよ」フワァ~
ことり「もう怒っちゃいましたっ」プンプン
ことり「え〜っと」ゴソゴソ
するとことりは鞄の中に手を突っ込みなにかを探しだす
しかし
そんなことりにも着々とシャボン玉は群れをなして近寄ってきて、ことりを待ってはくれない
プワプワ〜
ことり「う〜ん…」ゴソゴソ
プワプワ…
ことり「これだっ」 ──────────
英玲奈「…なぁ毎回リムジンで移動なんて目立つとは思わないのか」
あんじゅ「いいじゃないの、私は好きだけど?」
ツバサ「座り心地だって良いしね」ポンポン
英玲奈「確かに座り心地は良いんだがな…」
英玲奈「なんか、こう…」
ツバサ「気にし過ぎじゃない?」
英玲奈「そういうものなのか?」 あんじゅ「…ちょっといいかしら?今日は皆スケジュールこれから空いてるわよね」
ツバサ「ああ、確かに空いてるわね、今日何かあるの?」
あんじゅ「実はこの前、皆で行きたい所見つけたんだけど」
英玲奈「…おいおい、最近は忙しいのだからしっかり休息は取ろう、という話をしたばかりではないか」
ツバサ「確かにしたわね」
あんじゅ「さすがにそれは覚えているわ」
英玲奈「じゃあ何をしようと言うのだ」
あんじゅ「なんだと思う?」 ツバサ「そうね…」
英玲奈「休息も兼ねる場所だろうな」
あんじゅ「ええ、もちろん休憩も兼ねてるから大丈夫よ」
ツバサ「ん…」
英玲奈「行きたくて、体を休められる…か」
ツバサ「あっ、スポッチャとか?」
英玲奈「おい聞いてたか?思いっきり体を動かすじゃないか」
ツバサ「…確かにそうね」
あんじゅ「スポッチャじゃないわ」
英玲奈「当たり前だ」 英玲奈「…温泉、とかはどうだ?」
あんじゅ「それもいいけど違うわ」
英玲奈「うーむ、そうだな…」
あんじゅ「じゃあ言うわよ?」
英玲奈「え、もういいのか…」
あんじゅ「正解は、………」
ツバサ「…」ウン
英玲奈「……」
ドゥルルルルルルル
あんじゅ「…、」
あんじゅ「……」ジッ
ツバサ「…」ゴクリ
英玲奈「…」
ツバサ「…」
あんじゅ「…スゥッツ
英玲奈「溜めはいいから早く言え」
あんじゅ「…もう、英玲奈はせっかちなんだから」 ツバサ「…そうね、」
あんじゅ「何か分かったの?」
ツバサ「もしかして、この前言ってた砂風呂?」
あんじゅ「さすがツバサね、当たりよ」
英玲奈「……当てられたのが妙に悔しいな…」
英玲奈「それに砂風呂なんて温泉とほとんど変わらんだろ、」
あんじゅ「結構違うわよ?」 ツバサ「まぁ行ってみれば分かるんじゃないの?」
あんじゅ「じゃあ行くわよ、…一応営業時間調べるから待ってて」
英玲奈「勝手に決めるな、まぁ多少は興味があるからいいが…」
ツバサ「…じゃあいいじゃない、意外とめんどくさいのね」
あんじゅ「ねぇ〜今日は休日だって…」
英玲奈「おい」
ツバサ「じゃあ私が決めちゃって良い?今日」 英玲奈「そうだな…」
あんじゅ「あ、少し待ってくれない?電話」pi
あんじゅ『私だけど…どうかしたの?……ああ、千鶴子ちゃん?』
あんじゅ『それで?……なるほどね。』
あんじゅ『報告ありがと、じゃあね〜』
ツバサ「何かあったの?」
あんじゅ「千鶴子から、何か音ノ木坂の子達が待ち伏せしてたって…一応報告してくれたわ」 英玲奈「そうなのか…それで?」
あんじゅ「行ってみない?暇でしょ」
ツバサ「確かに興味あるわね」
英玲奈「…休憩はどうなったんだ」
ツバサ「いいじゃない、行きましょ」
あんじゅ「私も賛成〜」
英玲奈「私は反対したいんだが」 あんじゅ「うるさいわね、多数決で決まりよ」
ツバサ「砂風呂も行けないみたいだしね」
英玲奈「二人とも少しは考えないのか?」
ツバサ「運転手さん、あっちの方に行ってもらっていいかしら」
英玲奈「…私の話を聞け」
─────── 穂乃果「あっ」グイ
ポニテ女を見るとその手はいつの間にか穂乃果の真近くにあり、その伸びた両手に腕を捕まれ空中に引っ張られていく
「…」ヒョイ〜
穂乃果「はなせっ」ジタバタ
「暴れないで欲しいんだけど」
穂乃果「離してくれたらねっ」 「…じゃあ、お望み通りに」ポイッ
穂乃果は望み通り拘束から解放される…が、その場所は空中であった
穂乃果「あっ…」フワッ
放り出された先には用水路の水、そこへ顔面から突っ込むことに
────────ドボンッ
穂乃果「…っ」 穂乃果「…」ガボ…ガボ
穂乃果「…」スイー
穂乃果「うわっぷ」バシャ
流れながらも、なんとか顔を水面へと出し酸素が無くなりかけの肺に空気を流し込んだ穂乃果
そして目先にあったコンクリートで出来た岸を見つけると、そこへ手をかけて登る
穂乃果「よいしょっ」ザバァ
落下地点から流され、そこでは車一台分ほどしか移動してはいなかった、
が陸へ上がった場所はことり等がいる場所とは水を挟んで反対側の地点 「どうだった?」
這い上がったばかりの穂乃果へ問いかける声の主はポニテ女
穂乃果「暑かったからちょうど良かったよ、ありがと」
「それなら良かった」シュルル
穂乃果と同じ側にいる女は、離れていた穂乃果へ、その位置から二本の腕を伸ばし繰り出していく
穂乃果(…ダルシム?だっけ?)
そんなことを思いながら、女に体を向ける 穂乃果は走り寄りながら、その手に触れられる瞬間に衝撃波を使って相手の手を体の外側へ振り払っていく
穂乃果「…」ブンッ
しかし痛みはないようで振り払われどもその腕は、何度も向き直り穂乃果へと攻撃を迫った
「まだまだよ…」
その手が迫って来ては、
穂乃果は自らの手や足、衝撃波を駆使して伸びる腕からの度重なる攻撃をしのぐ
スドッパシッ
パシッ
シュルル パシパシ
… 穂乃果「…クッ」
───────穂乃果は何度も防戦を繰り返して反撃の転機を伺うが
穂乃果(やっぱり、キリがないよ。これで衝撃波を撃っても当たらない)
「あら、全然攻撃してこないじゃない」
穂乃果「ふーん…退屈しちゃった?」
「そうね」
穂乃果「じゃあ…行くしかないね」グ
穂乃果「ファイトだよっ!」ダッ 両方の手を振り払った僅かなタイミングで覚悟を決め、その瞬間にダッシュ!
「来てみなさい」
穂乃果は腕をよけるように走りながらポニテ女へと向かっていく
穂乃果「行くよっ!」タッタッ
穂乃果が駆け寄りながらでも、互いの腕による攻守は緩まる様子はない
穂乃果「はあぁぁあ」ダッタッ 迫り来る手は穂乃果の走り寄る接近スピードを妨害…そして遅めはする、けれどその接近は免れなかった
相手の能力に慣れてきたのか、
穂乃果「はっ」シュッ
穂乃果はさらに勢いづくと、今度は一直線にコンクリートの上を走りポニテ女へ向かう!
穂乃果「イケるっ!」ダッ
「…このぉっ」ブンッ
ボブ女のうねる腕や、走りながらの穂乃果のガードする四肢が高速で動き、肌色の僅かな残像を作りながら
着実に二人の距離は縮まっていく 穂乃果「ここだっ!」ピョン
相手との距離が理想的な所で、穂乃果は攻撃してくる手を一本踏み台にしてジャンプ!
穂乃果「…」フワッ
「…なにっ」
穂乃果「…ふッ!」ブオォ
空中で一メートルほど放れた相手へ衝撃波を射出、
穂乃果は確実に当てるために接近したのだ、それが外れる事はない。
が…それは途中に障害物がなかった場合。
「こっちもあるのよっ!」ドッ
ボブ女はもう片方の空いていた手を使い、うねりよって穂乃果の衝撃波からの攻撃を瞬時にガード
穂乃果「くそっ」ゴロ
空中へジャンプした穂乃果はそのままボブ女の頭上を飛び越え、背後へ転がるように着地し、立ち上がって向き直る
穂乃果「…」サッ
「まぁなかなかやるじゃないの」ユラァ
穂乃果「そっちもね」
「でも、そのうち追いつめてやるわ」シュルル
穂乃果「どうかなっ」ダ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています