梨子「わ、私と曜ちゃんの」曜「短編集だよ!」
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【朝】
梨子「曜ちゃん、朝だよ」
曜「んー……」
梨子「ほらほら、早く起きて」ユサユサ
曜「まだ眠いー……」
梨子「だめだよ、学校遅刻しちゃうから」
曜「はーい……」モゾモゾ
梨子「ふぅ」
曜「隙ありー!」
梨子「きゃっ!?」
曜「えへへ?梨子ちゃんいい匂い?」ギュー
梨子「もー……遅刻しちゃうよ」 〜一ヶ月後〜
梨子「どうしたの、曜ちゃん?」
曜「……手、繋ぎたい、です」
梨子「いいわよ。ほら、早く来なさい」グイッ
曜「きゃっ///」
梨子「ふふ、あの曜ちゃんが随分しおらしくなったわね」
梨子「ちゃんと私好みになってくれて嬉しいわ」ナデナデ
曜「ぁ……///」
梨子「みんなの前では普通に振る舞うのよ」
梨子「そうしたらちゃーんとご褒美あげるから」
曜「はい///」ギュゥゥ 梨子「そうだ、いいこと思いついた」
チュゥゥゥッ
曜「ん……ぁっ♡」
梨子「明日はそれをつけて登校しなさい」
梨子「曜ちゃんが私のものだって証、みんなに見せないとね」
曜「っ///」
梨子「ふふ、曜ちゃんはこれで私のもの」
梨子「ずーっと可愛がってあげるわ」
善子「ルビィ、最近リリーと仲よさそうに話してるけどどうしたの?」
ルビィ「えへへ、いろいろ教わってるの。楽しみにしててね」 曜「あの子可愛くない?」
善子「可愛いわね」
曜「反応悪いぞよーしこー」ツンツン
善子「ヨハネよ!暇だから遊ぼうって言われてきたけどこれはなんの遊びよ!」
曜「何ってナンパだよ」
曜「暇つぶしにはこれが一番だよね〜」
善子「いやいや、そんなことしないわよ」
曜「え?ナンパせずにどうやって生きてきたの?」
善子「そんな驚かれても」 善子「というか、いつになったら行くのよ」
曜「うーん、これって子が見つからなくって」
曜「今日は不作だなー……お!」
曜「見て見て!あそこの子!後ろ姿だけだけど絶対可愛いよ!」
善子「ああ、あそこの」
曜「どうしよ、ちょっとときめいちゃってる」
善子「いや、あれって……」
曜「声掛けて連れてくるね!絶対可愛いって!」
曜「もー付き合っちゃおうかなー」
善子「……あー」
善子「逃げよう」 曜「そこのかーのじょ!」
曜「今暇かな?良かったら遊びに行かない?」
曜「後ろ姿見ただけで恋しちゃったみたいなの」
曜「損はさせないからさー」
曜「もう付き合っちゃおう!それくらい好きだよ!」
曜「ね?とりあえず振り向いてくれない?」
曜「可愛い顔見せてよー」
「……曜ちゃん?」
曜「え?」
梨子「えーと……私、でいいんだよね?」
曜「」 梨子「曜ちゃん、こういうことしてるんだ」
曜「あ、いや、えっと、ち、違くて!」
曜「善子ちゃんと遊びにきてるんだよ!あはは!あははは!」
梨子「へー、どこにいるの?」
曜「どこって……あれ!?いない!?」
梨子「……ナンパしにきたんだ」
曜「いや、これはなんといいますか……」
梨子「……私、曜ちゃんにナンパされたんだよね?」
曜「そ、そうです……」 梨子「私のこと、好きなの?」
曜「す、好きかどうかで聞かれたら好きかな」
梨子「付き合いたいくらい?」
曜「あの、それは誘い文句といいますか……」
梨子「ふーん、好きじゃないのに付き合おうって言葉かけるんだ」
曜「それは違くて……あの時は一目惚れしちゃった感じではい……」
梨子「私ってわかったら付き合いたくなくなるの?」
曜「そうじゃなくて……その、付き合えたら嬉しいけど知り合いだとやっぱり恥ずかしいといいますか……」
梨子「ふーん」 梨子「なんでこんなことしてるの?」
曜「暇だったから……」
梨子「はぁ。もうしょうがないなぁ、曜ちゃんは」
梨子「他の人に迷惑かけるといけないから、今から遊んであげる」
曜「え、いいの!?」
梨子「ちゃんとエスコートしてよ?」
曜「う、うん!任せて!」
曜「えへへ〜梨子ちゃんとデートだ〜!」
梨子「もうナンパしたらだめだからね」
曜「うん!わかった!」
梨子「……全く。人の気も知らないで」ボソッ
曜「ん?何か言った?」
梨子「なんでもないわ」
果南「あれ?曜と遊びに行ったんじゃないの?」
善子「まあいろいろあってね」 これは沼津のヒーロー
でも梨子ちゃんが他の人にナンパされてたら許さないやつ 曜「善子ちゃんいらっしゃいー」
善子「お邪魔しまーす」
善子「って結構散らかってるわね」
善子「やっぱり一人暮らしって大変なの?」
曜「うーん、どうなんだろう」
曜「今はそんなに苦労してないかなー」
善子「ふーん、やっぱり曜さんはなんでもできるのね」
曜「いや、私というか」
善子「?」
梨子「あー!曜ちゃん、また部屋散らかしてる!」 曜「あ、梨子ちゃーん」
梨子「もー!昨日片付けたばっかりでしょ!」
曜「ごめんねー」
曜「善子ちゃん来てるから飲み物出してあげてー」
梨子「はいはい。あ、久しぶり、よっちゃん」
善子「うん……久しぶり」
善子「なんか、曜さん変わったわね」
曜「そう?」
善子「うん。なんというか……」
梨子「はい、オレンジジュース」
曜「ありがとー」 曜「善子ちゃん泊まらなかったね」
梨子「宿取ってるらしいから仕方ないよ」
曜「そっかー。今日のご飯はー?」
梨子「肉じゃが作ってるから待ってて」
曜「えへへー、楽しみー」ゴロゴロ
梨子「お風呂入れたから先に入ってくれる?」
曜「はーい」
曜「あ、梨子ちゃんも一緒に入るー?」
梨子「ご飯作ってるから無理だよ」
曜「そっかー」 曜「ほぇー」ダラダラ
梨子「曜ちゃん、片付け終わったよ」
曜「ありがとう梨子ちゃーん」ギュー
梨子「はいはい、分かったから///」
曜「膝枕してー」
梨子「全く……」
曜「えへへ〜梨子ちゃんのお膝〜」ゴロゴロ
梨子「もー、暴れないで」
曜「耳かきしてー」
梨子「はいはい」 曜「泊まっていかないの?」
梨子「明日の用意、家に置いてあるから」
曜「なら仕方ないねー」
梨子「明日の服はこれね。ちゃんと遅れずに大学来るんだよ?」
曜「はーい」
梨子「お弁当作ってくから、朝渡すね?」
曜「わーい、梨子ちゃんのお弁当ー」 〜大学〜
善子「なんていうか、大学って簡単に入れるのね」
曜「授業も入れるよー」
曜「受けてく?」
善子「流石にそれはやめとくわ」
梨子「おはよう、曜ちゃん、よっちゃん」
梨子「はい、お弁当」
曜「やったー!梨子ちゃんのお弁当ー!」
曜「ありがとー」ギュー
梨子「わ、分かったから離して///」 善子「毎日作ってるの?」
梨子「うん。曜ちゃんが美味しいって言ってくれるから」
善子「ふーん」
「あ、曜せんぱーい!」
曜「おはよー」
「きゃー!」
善子「相変わらず凄い人気ね」
梨子「うん。大学でも大会でも凄い人気なんだよ」 善子「はぁ、それにしてもリリーも大変ね」
梨子「何が?」
善子「毎日曜さんの世話焼いてるんでしょ?」
善子「ご飯に掃除に洗濯、全部やってるように見えたわ」
梨子「うん。してるけど……何が大変なの?」
善子「……え?」
梨子「曜ちゃんのお世話するのね、凄く楽しいの」
梨子「曜ちゃんが甘えてくれるだけで嬉しいし」
梨子「何も大変じゃないよ」
善子「……ねえ、もしかしてなんたけど」
梨子「うん」
善子「曜さんがああなったのって、リリーのせいなの?」
曜「なんの話ししてるのー?」 梨子「よっちゃんがね、曜ちゃんが甘えん坊さんになったのはなんでなのかって」
曜「あー、梨子ちゃんのせいかもー」
曜「梨子ちゃんが私からすることどんどん取り上げるんだもーん」
梨子「曜ちゃんは頑張りすぎだからいいの」
曜「最初のうちは手伝おうとしてたのに、今じゃもう面倒くさくて何もできないよー」
曜「もう梨子ちゃん無しじゃ生きられないー、お嫁に来てー」ギュー
梨子「もー、しょうがないんだから曜ちゃんは///」
梨子「今日はお泊りに行くね///」
曜「わーい!」
善子「……誰か世話焼いてくれる人いないかな」
千歌「善子ちゃんは甘やかされたいの?」 曜ちゃんをものぐさにして自分から離れられないようにする作戦 果南「曜、どうしたの?」
果南「なんだか体調悪そうだけど」
曜「うーん、わかんない」
曜「なんだか頭がぼーっとしてるの」
曜「なんていうんだろう、なんかこう、体が何かしたいって訴えてるみたいな感じ」
鞠莉「風邪……じゃないわよね」
曜「うん。多分違うと思う」
ガラッ
梨子「すいません、遅れました」
曜「!」 曜「梨子ちゃん!」ギュッ
梨子「きゃっ!?」
曜「梨子ちゃん、梨子ちゃん!」スンスン
梨子「よ、曜ちゃん、急にどうしたの!?///」
梨子「恥ずかしいから離して///」
曜「ん〜///この匂い好き〜///」スンスン
果南「あー……」
梨子「か、果南さん、これはどういう状況なんですか?」
果南「曜のことは梨子ちゃんに任せようって状況だね」
鞠莉「保健室にレッツゴーデェス!」
梨子「えぇ〜!?///」 〜保健室〜
梨子「ね、ねぇ、曜ちゃん少し離れてくれる?///」
曜「やだっ」
曜「梨子ちゃんの香りがいっぱい〜」ギュゥゥ
梨子「ど、どうしちゃったの本当に///」
曜「ちゅー」チュッ
梨子「ひゃっ///」
曜「梨子ちゃん可愛いっ」
梨子「い、一度落ち着いてぇ///」 梨子「どうしちゃったの、曜ちゃん///」
曜「わかんない!」
曜「なんかね、梨子ちゃんを見ると我慢ができなくなるの!」
曜「梨子ちゃんにいっぱい触りたくなってね、でもなんだかもどかしいの」
曜「なんでだろう」サワサワ
梨子「ぅぅぅ///」
曜「直接触っていい?」
梨子「だ、だめぇ///」 梨子(も、もしかしてだけど)
梨子(よ、曜ちゃん、は、発情しちゃってるの!?///)
梨子(し、しかもその対象が私……!?///)
梨子(し、死んじゃう///嬉しいけど死んじゃう///)
曜「梨子ちゃん……んー」チュッ
梨子「ひゃっ///」
梨子「お願いだから、やめてぇ///」
曜「だめ、我慢できない」
曜「もっと近くで梨子ちゃんを感じたい」
梨子「ぬ、脱がないで!まってぇ!!」 曜「梨子ちゃんは、嫌なの?」
梨子「い、嫌じゃない……けどぉ///」
梨子「こういうのには順序があってね、まだ早いと思うの///」
曜「梨子ちゃんの言ってることわかんない」
曜「こうすればもっと感じられる……」プチプチ
梨子「ふ、服脱がさないで///」
曜「ん……梨子ちゃん、肌柔らかい」
梨子「だ、だめぇ///」
梨子「そ、そこはだめなの、本当にぃ///」
梨子「お、お嫁に行けなくなっちゃう〜///」
ダイヤ「鞠莉さん、保健室は破廉恥な行為をする場所ではありません!」
鞠莉「んー、じゃあ私たちは理事長室でする?」 動物の本能で梨子ちゃんをもとめる曜ちゃん
破廉恥ですわね 曜ちゃんが暴走してるのはいいとして生徒会長と理事長は何しようとしてるんですかね 曜ちゃんが梨子ちゃんをお嫁にもらうから何も問題ないな! 曜「ふー、疲れたー」
曜「これで最後かな?」
梨子「うん。そうみたい」
曜「それにしても先生も人使い荒いよねー」
曜「倉庫への荷物運び手伝ってなんてさ」
梨子「ふふ、それより頼りにされてるってことだよ」
曜「それならいいけどさー」
梨子「荷物たくさん運んだけど大丈夫?」
曜「大丈夫だよ、鍛えてるからね」
梨子「凄いなぁ。私はもうバテバテなのに」
曜「大丈夫?ちょっと教室で休んでから帰ろうか」
梨子「ごめんね」
曜「いいって!それじゃあーー」
ガシャン 曜「え?」
梨子「今のって……」
曜「ちょっとー!待ってー!」ドンドン
シーン
曜「だめだ……返事がない」
梨子「もしかして……」
曜「うん」
曜「閉じ込められちゃった、かな」 梨子「この時間って誰か残ってたっけ」
曜「うーん、わかんない」
曜「とりあえず鞠莉ちゃんに連絡を……」
曜「あ……スマホがない」
曜「カバンに入れっぱなしだった……梨子ちゃんは?」
梨子「私も、カバンの中」
梨子「どうしよう……」
曜「多分、すぐに気付いて助けに来てくれるよ」
曜「それまでちょっと待ってようか」 梨子「……」
曜「……」
梨子「来ないね」
曜「そうだね……よっと」
梨子「どうしたの?」
曜「何処かから脱出できないかなって」
曜「窓はあるけど小さいなぁ」
梨子「無理だった?」
曜「うん。やっぱり待ってるしかないね」 梨子「……」ブルッ
曜「風邪ひいちゃうよ」ファサ
梨子「!だめだよ、そしたら曜ちゃんが」
曜「大丈夫!なんとかは風邪ひかないっていうし」
曜「それに、風邪ひいたら梨子ちゃんに看病してもらえばいいからさ」
梨子「……ばか」ギュッ
曜「わっ」
梨子「こうすれば、暖かいよね」
曜「……ふふ、名案だね」ギュッ 梨子「このまま助けが来なかったら、死んじゃうのかな」
曜「かもしれないね」
梨子「否定してくれないんだ」
曜「いやー、最悪のパターンはそうかなって」
梨子「明日って、学校休みだっけ」
曜「うん。明後日もね」
梨子「なんで休みなんてあるんだろう」
曜「休みがないと生きていけないからだよ」 梨子「ごめんね、曜ちゃん」
梨子「なんだか不思議なの」
曜「何が?」
梨子「こんな状況なのに、全然怖くないの」
梨子「なんでか分かる?」
曜「……なんで?」
梨子「多分、曜ちゃんが一緒だから」
梨子「曜ちゃんが隣にいてくれるから、なんだか安心するの」
梨子「一人だったら、多分泣いてた」 曜「……そっか」
梨子「うん」
曜「そうだね、私も、今はすごく落ち着いてる」
梨子「なんで?」
曜「きっと、梨子ちゃんにカッコ悪いところ見せたくないから」
梨子「いいんだよ、少しくらい見せても」
曜「やだ。梨子ちゃんにだけは見せない」
梨子「もー、強情なんだから」 曜「……梨子ちゃんは、キス、したことある?」
梨子「ううん、ないよ」
梨子「いきなりどうしたの?」
曜「いや、私もないからさ」
曜「なんだか、勿体無いかなって」
梨子「……もしかして、口説かれてる?」
曜「口説く……うん、そうかもしれない」
梨子「ふふ、正直なんだから」
梨子「ロマンチックにしてよね」 曜「自信ないかも」
梨子「そこは嘘でも頷いてくれないと」クスッ
曜「手、繋いでいい?」
梨子「うん。もちろんだよ」
曜「やり方、あってるのかな」
梨子「分かんない。でも、ちょっとドキドキしてる」
曜「私も」
曜「梨子ちゃんの目、綺麗」
梨子「……曜ちゃんも。なんだか吸い込まれちゃいそう」
曜「……目、閉じてくれる?」
梨子「うん……」
スッ
ダンダンダン!
千歌「よーちゃーん!梨子ちゃーん!ここにいるの!?」 曜「……ふふ」
梨子「また今度、かな」
曜「今度……あるかな」
梨子「それは、曜ちゃん次第でしょ?」
曜「頑張るね」
梨子「うん。待ってるからね」
曜「じゃあ、行こうか」
梨子「うん」
ギュッ
果南「二人とも平気来そうでよかったー」
千歌「果南ちゃんだったら泣いてたよねー」
果南「……泣かされたい?」 閉じ込められるなんてベタなシチュエーションですわね 梨子「あーん」
曜「あーん」パクッ
梨子「美味しい?」
曜「うん。美味しいよ」
曜「美味しすぎて毎日食べたくなっちゃうくらい」
梨子「えへへ、ありがとう///」
曜「ううん、私こそありがとう」
曜「梨子ちゃんと出会えて本当に幸せだよ」
梨子「///」 ダイヤ「こほん」
曜「ダイヤさん、どうしたんですか?」
ダイヤ「お二人とも、少々距離が近すぎるのではありませんか?」
曜「そうですか?」
果南「いいじゃん、お弁当くらい」
鞠莉「そうそう、ダイヤは硬すぎるのよ」
ダイヤ「そうはいいますが、高校生としてはやはり節度を持ったーー」
鞠莉「ねぇねぇ、次はどうするの?お泊まりとか?」
梨子「そ、それは……その……」
梨子「今度、しよって///」
鞠莉「ワーオ!楽しみね!」
ダイヤ「鞠莉さん!ちゃんと話しは聞いてください!」 曜「急にお弁当作ってこないでくれる?」
曜「私がご飯持ってきてたらどうするつもりだったの?」
梨子「曜ちゃんのお母さんには確認済みよ」
曜「は?」
梨子「そこまで気が回らなかった?」
梨子「まあ田舎者だから仕方ないよね」
曜「いや、人の親に勝手に連絡してる非常識な都会人に驚いただけだよ」 曜「ていうか、また予定入れてなんのつもり?」
曜「泊まり?梨子ちゃんと?最悪なんだけど」
梨子「奇遇ね。私も曜ちゃんとの泊まりなんてお断りだわ」
梨子「でも、だからこそする価値があるのよ」
曜「……はぁ。いつやるの?」
梨子「あら、素直ね。てっきり逃げると思ったんだけど」
曜「そうやって煽られるのが面倒だからね」
曜「都会人は性格悪いから悪口がすぐ飛ぶから扱いに困るよ」
梨子「……うざっ」
曜「こっちのセリフ」 〜梨子の家〜
曜「お邪魔しまーす!」
梨子「いらっしゃい、曜ちゃん」
梨子ママ「こんにちは」
梨子ママ「貴女が曜ちゃんね。梨子から話しは聞いてるわ」
曜「え、そうなんですか?」
梨子ママ「ええ。梨子ったら、いつも曜ちゃんの話ばかりするからね」
梨子「も、もー、お母さんたら!///」
梨子「曜ちゃん、行こ///」
梨子ママ「あらあら」クスクス 曜「私の話してるんだ」
梨子「当たり前でしょ」
梨子「お母さん同士が会った時にバレる可能性があるもの」
曜「はいはい、良くそこまで気が回るね梨子ちゃんは」
梨子「嫌味を言ってる暇があるならお風呂入ってきて」
曜「あれ、お風呂は一緒に入らないんだ」
梨子「一人ずつでいいでしょ」
曜「あらら、じゃあここは私の勝ちっと」
梨子「は?何いきなり勝ちとか言ってるの?」
梨子「いいわよ、一緒に入りましょう」 〜お風呂〜
梨子「洗うわよ」
曜「……うん」
サワッ
曜「っ!?」
曜「ちょっと!何手で触ってんの!」
曜「気色悪いんだけど!」
梨子「あら、ごめんなさい」
梨子「恋愛経験が子供レベルの曜ちゃんは素手で恋人の体を洗うってことが分からないのね」
曜「はぁ?それくらいで何勝ち誇ってんの?」
曜「それが最高レベルと思ってるんなら梨子ちゃんの頭は幸せだね」 梨子「これじゃあ足りないって言うの?」
曜「うん。恋人ならもっと凄い洗い方があるからね」
梨子「何よ」
曜「胸でするんだよ」
梨子「っ!?」
曜「ま、無理しなくてもいいよ」
曜「梨子ちゃんの覚悟なんてそんなもんだろうし」
梨子「…………」
梨子「覚えて、なさいよ」
曜「なんだ、するんだ」
梨子「絶対後悔させてあげる」 梨子
今日はお泊まり会♡
もちろん曜ちゃんと一緒です♡
さっき曜ちゃんに恥ずかしいことしちゃって、ドキドキが止まらないよぉメイ*,> _ <,リ
♡1万2千 →1万
曜
私も凄くドキドキしちゃった!
梨子ちゃんにあんなことしてもらえるのは私だけなんだよね、えへへ。
♡8636 →7111
曜「あはは、さっきのは傑作だったよね」
曜「梨子ちゃんの悔しそうな顔すっごい楽しかったよ」
梨子「うるさい、この猿」 梨子「いいわ、とりあえずこっちに来なさい」
曜「なんで梨子ちゃんのベッドに行かないといけないの」
曜「私は床で寝るからいいよ」
梨子「逃げないでくれる?」
曜「逃げるわけないじゃん」
曜「で、その服装は何?」
梨子「童貞を殺す服よ、知らないの?」
梨子「曜ちゃんなんか瞬殺しちゃうわね」
曜「されるわけないじゃん」
曜「自分に自信持ちすぎ。そういうの本当気持ち悪いからやめたほうがいいよ」 曜「で、どうすんの?」
梨子「そんなの決まってるでしょ」
パシャッ
梨子
曜ちゃんと一緒のベッドで、寝ちゃいます♡
どうしよう、緊張して眠れないよぉ。
はわわ……
♡3万4千 →3万3千
梨子「じゃあ寝るわ」
曜「梨子ちゃんと同じベッドとか寝られないんだけど」
梨子「じゃあずっと起きてれば」
曜「うざ。先に寝るね」
梨子「そう」 曜(無理無理無理っ!こんなの絶対眠れない!)
曜(こ、こんなに梨子ちゃんが近くにいるんだよ!?凄くいい匂いがする!)
曜(と、というか、お風呂ではあんなこと梨子ちゃんにさせちゃった)
曜(どうしよう、今日死んじゃうかもしれない)
曜(て、ていうか、梨子ちゃんの服ヤバすぎるって!)
曜(何あの露出!目をそらすのに必死だったんだから!)
曜(こんなので迫られたら本当に瞬殺されちゃうよ!)
曜(明日起きれないよこんなの……) 梨子(曜ちゃんが近すぎるよぉ///)
梨子(今日はずっと胸がドキドキしてて死んじゃいそう///)
梨子(お風呂……曜ちゃんは満足してくれたのかな?///)
梨子(この服だって恥ずかしいけど頑張ったんだから///)
梨子(ぅぅ、それにしてもお母さんに口止め忘れちゃってたな///)
梨子(なんとか誤魔化せたから良かったけど……)
梨子(こんなの絶対眠れない……よね///)
梨子(だから……それまで曜ちゃんを感じちゃうんだもん///)
花丸「ルビィちゃん家にお泊りずら〜」
ルビィ「えへへ、今日はお姉ちゃんに内緒で夜更かししようね」 おっぱいで洗うというのは正しい性知識なんだろうか?w お風呂のシーンをもっと濃密に……!
あと、576と577の間飛んでません…? 「……ちゃん!……ちゃん!」
曜「ん……?」
梨子「曜ちゃん!良かった、気が付いたのね」
善子「大丈夫?いきなり倒れたみたいだけど」
曜「えーと……どなた、でしたっけ?」
梨子「え?」
千歌「よーちゃん、冗談、だよね?」
果南「記憶喪失……」
梨子「そんな……!」 〜曜の部屋〜
曜「ここが私の部屋なの?」
梨子「うん。何か思い出さない?」
曜「うーん、なんにも」
梨子「そっか……」
曜「あー、そういえば聞きたかったんだけど」
梨子「どうしたの?」
曜「梨子ちゃんって私の彼女なの?」
梨子「ふぇっ!?///」 梨子「ち、違うよ!」
梨子「わ、私なんかが……曜ちゃんの彼女なわけないもん」
曜「そうなんだ。てっきり付き合ってたのかなって」
梨子「どうして?」
曜「家まで送ってくれたり、病院でもずっと付き添っててくれたから」
梨子「それは……ただ心配で」
曜「そっか。残念だー」
梨子「え?」
曜「何か面白いものないかなー」ガサガサ
梨子「ま、待って、今のってどういう……あ、そんなに漁ったらダメだよ」
曜「私の部屋だからいいじゃん」
梨子「そうだけど……」 曜「お、面白いもの発見!」
梨子「え、何?」
曜「ラブレターだ!」
梨子「…………」
曜「どうしたの?」
梨子「あ、ううん、なんでもないよ」
梨子「曜ちゃん、凄くモテてたから、いっぱいラブレター貰ってたんだよ」
梨子「本当に、毎日のように」
曜「梨子ちゃんからのラブレターは?」
梨子「あはは、ないよ」
曜「うーん、残念」
梨子「……私は、渡せなかったんだよね」ボソッ
曜「あれ、でもこれ梨子ちゃんの名前が書いてあるよ」
梨子「ええっ!?」 梨子「そ、そんなはずないよ!」
梨子「だ、だって私のは渡してないんだもん!」
曜「『梨子ちゃんへ』……ああ、梨子ちゃんへのラブレターか」
梨子「ふぇ?」
梨子「なんで曜ちゃんが私宛のラブレターを持ってるの?」
曜「混ざっちゃったのかな」カサカサ
梨子「ってなに開けてるの!?」
曜「いやー、気になって」
曜「なんかここにあるラブレター全部梨子ちゃん宛てだし」
梨子「うそ!?」 曜「『梨子ちゃんへ、初めて貴女を見た時に恋におちてしまいました』」
曜「『私とは全然違う、女の子らしくて、清楚で、控えめなところに惹かれて、どんどん好きが大きくなっていきました』」
曜「『この好きは、きっと本物だと思っています』」
曜「『良かったら、私と付き合ってください』」
曜「おおー、梨子ちゃんモテモテだねー」
梨子「は、恥ずかしいから読むのやめて///」
曜「これ一体誰の手紙なんだろう」
梨子「確かに気になるかもーー」
曜「『渡辺曜より』」
梨子「…………え?」 曜「あー、これ書いたので私だったのかー」
梨子「え、いや、えっ///ええぇっ!?///」
曜「これもこれも……うわ、何通書いてるんだろう」
梨子「よ、曜ちゃんが……私に……///」
曜「前の私ってよっぽどヘタレだったんだね」
梨子「そんなこと、ないよ」
梨子「曜ちゃんは……いつもカッコよくて、頼りになるもん」
曜「そうは見えないんだけどなぁ」
曜「まあいいか。これで疑問も解けたし」
梨子「疑問?」 曜「うん」
曜「梨子ちゃんを見るとね、なんだかドキドキするんだよね」
梨子「え?」
曜「だから彼女かなーと思ったんだけど、違ったんだね」
梨子「……うん」
曜「ねぇ、さっき『私のは渡してない』って言ってたよね?」
梨子「えっ!?」
曜「あれ、どういう意味?」
梨子「それは……」
曜「多分、同じ気持ち、だよね」
梨子「っ///」
曜「答えるまで逃がさないよ」
曜「ここが私の部屋だってこと、ちゃんと覚えてる?」スッ
梨子「ぁ……///」
曜「梨子ちゃんの気持ち、確かめてあげーー」ズルッ
ゴッ! 曜「いった〜!」
梨子「大丈夫!?」
曜「ん?あれ、梨子ちゃん?」
曜「え、な、なんで私の部屋に!?」
曜「あ……そっか、記憶喪失で……ラブレター見られて……」
曜「ぁ……ぁぁぁぁ……///」カァァァァァ
曜「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ///」
ダダダダダダダダ
梨子「よ、曜ちゃん!?」
梨子「待ってよー!ちょっとー!」
梨子「置いてかないでー!」
千歌「きおくそーしつでべんきょーのやり方忘れたのだー」ベター
ダイヤ「補習授業が必要なようですね?」
千歌「うぇっ!?」 梨子「おばあちゃん、荷物ここに置いておくね」
「おお、毎回ありがとうね」
梨子「いいんですよ。私だっていっぱいお世話になっていますから」
「こんないい子に育っちゃって……早く結婚相手を見つけないとね」
梨子「あはは……頑張ります」
「この後何処か行くのかい?」
梨子「いえ、今日は帰ります」
梨子「明日はパン屋さんでお仕事があるので」
「そうかい、頑張っておくれ」 梨子「道が暗いと怖いなぁ」
梨子「早く家に帰らないと」
梨子「……ん?」
梨子「人……?倒れてる……!?」
梨子「あの、大丈夫ですか!」ユサユサ
曜「……ぅ」
梨子「生きてる……!」
梨子「しっかりしてください!」
梨子「外傷はない……何が原因なんだろう」
グゥゥゥゥゥ
梨子「…………」 ガツガツモグモグ
曜「美味しい!」
梨子「たくさんあるから、ゆっくり食べても大丈夫だよ」
曜「本当!?ありがとう!」ガツガツ
梨子「……ふふっ」
曜「もー、梨子ちゃん料理上手すぎ!」
曜「お嫁さんに欲しいくらいだよー」
梨子「///」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています