にこ「見栄は張らない方がいい」
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アイドル研究部部室
にこ「…」
穂乃果「にこちゃ〜ん?何見てるの?」
にこ「ネット配信番組たけど」
穂乃果「通販?」
にこ「違うわよ。駆け出しのアイドルの番組よ。どう見れば通販番組に見えるのよ」
穂乃果「ふ〜ん。パソコンでテレビが見るんだね」
にこ「テレビじゃないって。ネット配信番組だって言ってるでしょ」
穂乃果「へ〜」 にこ「そうね。超ラッキー…」
真姫「にこちゃん」
にこ(真姫…そうよ!真姫がいるじゃない。どうせ真姫は信じてないだろうしそろそろ突っかかって来る頃だと思ったのよね。よしっ!真姫が突っかかって来たら機嫌悪くなったふりしてやらない方向に持って行こう)
にこ「何よ?」
真姫「いや…にこちゃん本当に出来るの?」
にこ「は?何?信じてない訳?にこを嘘つき呼ばわり…」
真姫「にこちゃん凄い」
にこ「は?」 真姫「私…正直さっきまで半信半疑だったの」
にこ(いや…まだ半信半疑でいなさいよ。何信じちゃってるのよ)
真姫「でも…にこちゃんの目を見て確信した。嘘を吐いてる人の目じゃないって。素直にカッコいいって思う」
にこ「そ、そう?」
にこ(一回眼科行ったら?)
真姫「だから…にこちゃんのカッコいい姿見たい」
にこ(なんで今日に限って突っかかって来ないのよぉぉぉ。にこちゃんのカッコいい姿見みたい…ってあんた誰よ?西木野誰なのよ?) 穂乃果「うん。私も見たい!」
凛「凛も見たいにゃ〜。ね?かよちん?」
花陽「う、うん。見て見たいかなぁ…」
絵里「ふふっ。皆んなにこに期待しちゃってるわね」
にこ「そうね…」
絵里「かく言う私も…楽しみにしてるのよ?」
にこ「うん…楽しみにしてて…」 希「瓦あったよ」
穂乃果「あっ!希ちゃん!」
絵里「やっぱりあったのね」
希「うん。10枚でええよな?」
にこ「え?あ〜10枚?」
希「うん。10枚あったから…」
穂乃果「やっぱり10枚はキツイ?」
にこ「そ、そうね…10枚は…」
凛「でもさっきことりちゃんに聞かれた時…」
にこ「あ〜出来る出来る。うん、10枚でしょ?余裕よ、余裕!あはは…はは…」 穂乃果「よーし!じゃあ、さっそく並べよう」
凛「にこちゃんちょっと待っててね」
にこ「あっ、いい。いいわよ。自分でやるから」
穂乃果「え?でも…」
にこ「いや…ほんといつもそうだから」
穂乃果「そうなの?」
海未「きっとにこなりのルーティンがあるのでしょう」
絵里「なるほど。一流のアスリートなんかもそうなのよね?」
にこ「そ、そう言う事。自分で並べるから…貸して?」
希「じゃあ…はい…」 にこ「ありが…重っ…」
希「あっ、大丈夫?」
にこ「うん…平気…」
にこ(これ…どうにかしてヒビでも入らないかしら…)
コンコン
にこ(硬っ!!何これ?硬いんですけど…こんなの割れる訳ないじゃない)
穂乃果「にこちゃんどうしたの?」
にこ「え?いや…」
にこ(あっ!そうだ!間違って落として割っちゃえばいいのよ!うん、それだわ!私冴えてる!もしかして天才?)
にこ「おっと…手が滑っ…」
海未「危ない!」
にこ「え?」
海未「大丈夫ですか?」
にこ「う、うん。平気…」
海未「私が渡しますから一つずつ並べましょう?」
にこ「あ、ありがと…」
穂乃果「お〜海未ちゃん紳士〜」
凛「さすがだにゃ〜」
海未「茶化さないで下さい」 にこ(紳士だったらこの場をどうにかしてよ…。なんでこんな思いして瓦を並べなきゃいけないのよ…トホホ…)
海未「はいっ!」
にこ「うん」
海未「どうぞ」
にこ「…」
海未「さあ。これで全部ですね」
穂乃果「いよいよだね!にこちゃん!」
凛「さ〜みんなで応援するにゃ〜。にーこにー!にーこにー!」
花陽「に、にーこにー!にーこにー!」
穂乃果「にーこにー!にーこにー!」
真姫「にこちゃん、頑張って!」
海未「気合いです!」 にこ「うっ…ううっ…」
にこ(もう後には引き返せない…ここで辞めてしまったら嘘つきになっちゃう…。でも…やったら絶対怪我するし…どっちにしろ嘘つきになっちゃう…こうなったら)
にこ「いて…いたた…」
絵里「え?どうしたの?大丈夫?」
にこ「お、お腹が…」
ことり「お腹の調子悪いの?」
にこ「そ、そうね…いやぁ…これじゃあ…」
凛「にこちゃん…アイドルはあれだって言ってたのに…」
にこ(なんで今それを言うのよ!馬鹿なの?)
穂乃果「凛ちゃん!にこちゃんだって人間なんだよ?ウンチくらいするよ」
にこ(穂乃果は穂乃果で何言ってんのよ!デリカシーゼロかっ!)
海未「穂乃果…あなた…いくらなんでもデリカシーと言うものが…」
希「まあ、穂乃果ちゃんらしいけどな!」
穂乃果「えへへ…ごめん…」 絵里「にこ?取り敢えずトイレ行って来なさいよ」
にこ「そ、そうね」
にこ(このまま今日はもう帰ってしまおう)
真姫「にこちゃん。これ…」
にこ「え?何?」
真姫「腹痛によく効くと思うから」
穂乃果「おおっ!流石真姫ちゃん!」
にこ「あっ、そうなの?」
にこ(え?これ飲まなきゃいけないの?薬ってなんでもない時って飲んでいいの?)
真姫「遠慮する事ないから」
にこ「あっ…なんか?治った?」 穂乃果「おおっ!じゃあ!」
凛「今度こそだね。せーの!にーこちゃん!にーこちゃん!」
穂乃果「にーこちゃん!にーこちゃん!」
希「にこっちガンバ!」
絵里「期待してるわよ〜」
にこ(もう今度こそ逃げ場がないわ…。はあ…仕方ない。元はと言えば私が嘘を吐いたのがいけないんだわ。うん。腹を括ったわ。やろう。やって皆んなに謝ろう)
穂乃果「にーこちゃん!にーこちゃん!」
凛「にーこちゃん!にーこちゃん!」
にこ「ふう。行くわ」
穂乃果「おおっ!」
にこ「はーーーっ!!!」
ガチャ
先生「お前ら…何をしてるんだ?」
穂乃果「あっ!先生?」 凛「今にこちゃんが瓦割りをする所なんです」
先生「そうなのか?」
にこ「え?ま、まあ…」
先生「馬鹿野郎!怪我したらどうするだ!」
穂乃果「でも…にこちゃん出来るって…」
先生「生徒会長が何を言ってるんだ。園田と絢瀬まで一緒になって…」
海未「す、すいません…」
絵里「面目ないです」
先生「はあ…早く片付けなさい」
穂乃果「はーい」
にこ「た、助かった…でも、どうして先生が部室に…」
希「命拾いしたなぁ?」
にこ「は?え?あんた…もしかして…分かってて」
希「にこっち?あんまり見栄は張らない方がええよ?まあ可愛げがあってええけどなぁ。ふふっ」
にこ「や、やられた…」 似たような経験したことあるから心が締め付けられる思いで読んだ
乙 にこ「てやぁぁぁぁっ!」テシッ
シーン...
穂乃果(割れてないよね?)コソコソ
ことり(うん、どうしたんだろ?)ヒソヒソ
にこ「ダメね、瓦職人に悪くてこんな無駄に割る事なんてできないわ…」スッ
絵里「にこ、どこに行くの?」
にこ「ちょっとトイレ」
ガチャッ バタン...
にこ(いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあい!)ジタバタ
にこ(アホか!割れるワケないでしょうがぁぁ!)ゴロゴロ しゅうまいにしては珍しくつまらなかった
中国産だな 面白かったけどこういうのリアルではかなりのトラウマになるよな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています