ナナ「……」

梨子「……」

ナナ「あの時は……本当にありがとう」

梨子「……」

ナナ「それから……ごめんなさい」

梨子「ううん……ナナは悪くないよ」


ナナ「でも……梨子は私を庇ったせいで車に撥ねられて……」


梨子「もう過ぎた事だし、見ての通り今も元気にやってるから」

ナナ「梨子……」

梨子「ねぇナナ」

ナナ「ん?」

梨子「一つ聞いていいかな?」

ナナ「何?」


梨子「どうしてスクールアイドル辞めちゃったの?」


ナナ「……あんな事があったのに……続けてられないよ」

梨子「……」

ナナ「私が逃げ遅れたせいで梨子が入院して……記憶まで無くなって……それなのに私だけ続けるなんて出来ないよ……」