0003 ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)垢版 | 大砲2018/09/13(木) 00:30:59.24ID:Wct8jOp9 ーーー 「長い間お世話になりました」 「いえ、娘さんとご両親の努力あってこそです。我々はその手助けをしたまでですよ」 「……ありがとう、ございました」 「これからも色々と大変かもしれないが、君ならきっと大丈夫だ」 「……はい」 「さ、ーー行きましょう」 今でこそそれが私の名前だと分かるものの、居心地の悪さ……不自然な響きは無くならない 「……はい」 余所余所しい私の返事に、少し悲しげな表情を浮かべるこの女性ーー私の母だということは頭では理解できても心がついていかない