梨子「実は私は事故で1年間の休学をしており、また後遺症で事故以前の記憶がありません。年齢や知識等様々な点で皆さんにご迷惑をかけてしまうかもしれませんが、是非ともよろしくお願いします」

誤魔化していくことも考えた
でもいずれそれは綻びて明るみに出る時は来るだろう
その時に苦しい思いをするなら
いっその事初めから避けられた方がマシだ
そう考えて全てを打ち明けたものの、深く下げた頭を上げるのが怖かった

「奇跡だよー!!」ガタンッ

梨子「へ?」

その場にそぐわない言葉につい顔を上げてしまう
そこに広がる景色は私ではなく謎の言葉を発した彼女ーー高海千歌に注目するクラスメイトしかいなかった

千歌「梨子ちゃん!私と一緒にスクールアイドルやりませんか!?」

梨子「……はい?」