穂乃果「第一次音ノ木坂抗争」
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秋葉原 とある事務所
「高坂興業」
ガチャ
凛「帰ったにゃー」
穂乃果「お帰り、まあ座ってよ」
穂乃果「首尾はどうかな」
凛「こっちが強引に出たら、尻尾まいて逃げようとしたにゃ。だから少しだけ痛めつけたよ」
穂乃果「元々向こうがこっちのシノギに手出してきたのにね」クスッ
ことり「それで、向こうは?」
凛「最初に出した要求通り、いやそれ以上か」
凛「シノギの60%をウチに収めるって事で決まったにゃ」
ことり「よくやったね凛ちゃん!」ナデナデ
凛「にゃー♪」
穂乃果「ご苦労さま凛ちゃん、さて今度は」
穂乃果「私が本部に直接行ってくるよ」 ーーーーーーーーーーーーーーーー
関東最大暴力団組織 音ノ木会
構成員3万人弱を率いる暴力団組織である
その傘下 高坂組組長 高坂穂乃果は兼ねてより、舎弟頭南ことりと若中星空凛と、本部付けの直系になる為
秋葉原でシノギをして上納金を納めていった
元々、静岡の出で外様のヤクザであった高坂穂乃果は、仲間の南ことりと星空凛を率いて東京に殴り込んだ
結果は惨憺たる物だった 読んだことないかもしれないけど、読んだことあるような気がする。 静岡から連れてきた若中 100人は
東京のヤクザ 音ノ木会の策略によりボロボロにされ、穂乃果、ことり、凛とその他10人を置いて残りの若中は静岡に逃げ帰った
何人かは指を無くして・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「遂に行くのかにゃ」
穂乃果「今の時代、結局金だからね、会長から盃を貰うにはそれしかない」
ことり「昔気質のヤクザが好きだったのになぁ・・・今じゃお金ばっかり」
凛「しょうがないにゃ、これも時代の流れだし」
凛「もう静岡で暴れてた時代は終わったんだにゃ」
穂乃果「・・・」 高坂穂乃果は組員ばかりか、二人にも話していない計画があった
穂乃果「(若頭なんかで止まる訳ないじゃん)」
穂乃果「(狙うは会長だよ、勿論)」
穂乃果「(その為に、この二人は邪魔)」
凛「思い出すにゃー、音ノ木会に殴り込んだあの日」
ことり「凄かったよねぇ、とにかく目の前にいる組員を殴って回ったんだから」クスッ
凛「普通あれだけの事したらみんな指か首落として終わりなのにね」
ことり「矢澤会長ったら、アンタ達は見込みがある、なんて言って」
凛「凛達を迎え入れてくれるなんてねぇ」
穂乃果「・・・」 凛「きっと凛達に音ノ木会の跡を任せたいんだにゃ!」
ことり「そうだよ!ね、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「・・・そうだね」
穂乃果「(・・・そんな訳ないじゃん!)」
穂乃果「(向こうが後を任せる?そんな訳無い、ある程度アガリを納めたら即刻破門、最悪絶縁だよ)」
穂乃果「(この二人は楽観的過ぎる、納めるものは納めてるから何も問題無いって考えてる、だからポジティブ)」
穂乃果「(でも、いざ消すとなったら難しい・・・そんな簡単に殺せるなら苦労はしない)」
穂乃果「(どうすれば・・・)」
ことり「・・・」
凛「・・・?」 穂乃果「・・・じゃ、取り敢えず本部に行ってくるよ」
穂乃果「(考えててもしょうがない、今はとにかく向こうに取り入らなきゃ始まらない)」
凛「遂に穂乃果ちゃんが若頭にゃ・・・楽しみだね!」
ことり「うん!私達も漏れなく本部付けになれるんだ!」
ワイワイ
穂乃果「・・・そうだね、二人の事は会長にしっかり打診する、安心して」
「穂乃果さん、車の準備が」
穂乃果「うん、じゃあ行ってくるね」
りんこと「頑張ってね!」
バタン ブーン・・・
?「・・・行ったね」プルルル・・・
??「はい、もしもし」
?「高坂は本部に行きました、今高坂組に全員集まってます」
??「分かったわ、また後で」ピッ
??「・・・じゃこれ、高坂組に投げて来て、使い方分かる?」つ手榴弾
モブ子「はい」バタン
ガシャーン
「何!?カチコミ!?」
「やばいにゃ!早く逃げ・・・!?」
ドッカーーーン・・・!!!
??「・・・ったく、また若い衆が・・・」
コンコン
??「・・・入れてやって」
?「えへへ、お邪魔します♡」 音ノ木会 本部
「会長、穂乃果さんがいらっしゃいました」
にこ「ん、入れてやって」
にこ「そう言えば真姫は?」
「諸用で出ています」
にこ「ったく、そう簡単に出歩かないで欲しいわ、本部若頭が」
トントン
「失礼します」ガチャ
穂乃果「会長、お久しぶりです」
にこ「ん、良く来たわね、まあ座って」
穂乃果「失礼します」 穂乃果「会長、実は折り入ってお話が」
にこ「分かってるわ、本部直参の組にして欲しいんでしょ?」
穂乃果「はい(その後に貴女のポジションも貰いますが)」
にこ「あれだけのアガリ、それに会への貢献、何一つとして文句無いわ」
穂乃果「では!」
にこ「ええ、今より、高坂組を音ノ木会直系団体に任命する」
穂乃果「・・・ありがとうございまs」
にこ「でも」
穂乃果「!」
にこ「本部付けになるのにひとつも功績が無いってのは、どうかしら?」
穂乃果「え、それは・・・今までのアガリとか」 にこ「甘い!!」
穂乃果「!」ビクッ
にこ「今までのアガリはこのステップに至るまでの順序よ!このステージに上がる為の先行投資みたいな物」
にこ「穂乃果、貴女にゆくゆくはこの会を任せたいと思ってる」
穂乃果「・・・(ふん、嘘つき、どうせすぐ首切りだよ)」
にこ「・・・貴女、どうせすぐに破門とでも思ってるでしょ」
穂乃果「ギクッ!」
にこ「私は過去を振り返らない、だからあの時の抗争もほじくり返さない」
にこ「一種の賭けよ、あんな事の後に貴女をウチに入れるなんて」
穂乃果「・・・」 にこ「それだけ貴女に期待してたの」
にこ「そしたらこれよ、他のどんな直系より貢献してくれた」
にこ「私はとんでもない拾い物をしたのよ、良い意味でね」
穂乃果「・・・」ウルウル
にこ「・・・ありがとう、穂乃果」
にこ「貴女たち組のおかげで私達ももう満足」
にこ「安心して会を任せられるわ」
にこ「頑張ってね」
穂乃果「・・・ありがとうございます!会長!」グスッ
穂乃果「(私は馬鹿だ!こんなに素晴らしい会長の首を取るなんて・・・)」
穂乃果「(あまつさえ、私の仲間も消すだなんて)」
穂乃果「(これからは今までよりももっと!会長やウチの組に尽くさなきゃ!)」
トントン
「失礼するわ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています