海未「痴漢冤罪に遭ってしまいました……」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
海未「今日は渋谷へ服を買いにいきます」 海未「私一人です。みんなに内緒で服を買って、私のイメージチェンジを驚いてもらいましょう」 海未「さて、早速電車に乗りましょう」 / \ アッセンブルEX−>>10 の ,-=´ //´ i カン・ユー大尉が>>2 ゲットだ!! r-‐'´ | ト、 // /〃 / 、 | \ / // ,ィ// i | i` i '_, 〃イ/ ト、 _ __ ヽ M ,ィ i /''´'´ '´ ',. ! \ ,-_ュ_,イ //7' // ̄/| | /' j __ i レ'i|. \ // / // / .// ./ ', .|,.へ、___、_. -ッち‐ァ | レ' || ノト、 / i | |.| i // / r^,',ヾ'-"'' ,i゙´ヽ  ̄ | h)i / / ゝヽ, i .| |.! ! i i/ i ヽi| i ! r' |/ ノr''´/,// / ヾ_ | | l.l | レ' \ヽ', '''ェニ,,,._ i i レ'i/ / r/' /' ,ィ''' _) | ', !Ll 4T''ー-、_ ヽ」', ''r三三=' ,' ! i i / .// / /´ `''ー、_ ヽ ', ヽ__ノノ \. ハ ー‐'' ノ.ノ / ノ/ ./// / _ 、ヽ i _,/ __, | \ i /__/ ,.イ ./' / / /ヽ \', '、 r' ',r'´ f| 'v‐‐,`ー―'rシ `Y ヽ ヽ' / / プロト>>1 は俺様の女だ❤ 惑星>>3 サまでついていくぜ >>4 ャッコ!援護してやる!先に行け!! >>5 ンヌー閣下!! 憎みきれない>>6 でなしってのは俺の事か? >7つの大罪?坊主の説教は死んでからにしてもらおうか! >8はり指揮官は俺の役目だろぉ 電車は見るからにギュウギュウ詰めで、絵に描いたような満員電車だった。 海未は女性専用車両には乗らず、普通の車両に乗り込んだ。 電車に乗った瞬間、奥へ奥へと押し付けられるように、人込みの中を彷徨う。 海未「うぅ……身動きが取れません」 海未「手だけはなんとか動かせるので、スマホでも触りましょう」 海未「買いに行く服でも見定めましょうか。ふむ……FUGAやJURRYBLACKなんかが素敵ですね」 電車はしばらく何事もなかったかのように運行している。 海未「うぅ……揺れる中でスマホを当たっているからか、気分が悪くなってしまいました……」 ぎゅうぎゅうぎゅう 海未(おまけに人も多いです。午前中とはいえ休日ですよ、今日は) 海未(前の女の人とめちゃくちゃ近いですね) 海未(あぁ、心なしかいい匂いがします……まるで穂乃果のような太陽の香りです)くんかくんか 海未(これぞまさしく女性の香りですね。もっと嗅いでおきましょう)くんかくんか 女「………」 / 〃!| ‖i /| ハ i ,布' ! ト ヽ,、 / .ゝ.i| i| | ┼‐キ=!'" l ,ィ7!´Y 〉- 、 / /!i !| ||!i ! _ヘ.| l i/ /〃! ! iト 丶 /ヽ / 川.| |! ! ` ー- ヽi| イ∠7 / {ヾゝ ヽ / ̄ 、丶 ,ノノト|! | |!レ '´ `i i| |! i h ', / i ゝノノ.|! |入_ _,r' ´ ″_ , ィア_」 l.ィl i 丶 } / l ヘ´ |! │ Y`' / _,∠! -‐'テ |!二ニ = ト<ヽ / ゝ ヽ || i| !|./〉?' ', =77イ! ! ─‐ ¬ ヽ 丶 / 、 〈 ヾ. リ ‖//.' ‐- / i| ´ /! 丶 ヽ i ─‐- 、丶 ヽ ヾi! ,.⊥'´ヽ _, -‐i T!| || / l ∨ ∧ 丶、ハ /!| ゝ ク─く. |! ||.l !l i i ! ヽ // ヽ、 〈 )レ' 厂! ヽ|| || ! !!│ | / / ̄ 来栖川姫子と身も心も結ばれたこの姫宮千歌音が>>5 ゲットよ❤ 祐>>3 祥子さんをほんの少しでも疑って他の女に走るなんてレズ失格ね(失笑 >>4 ず流 留年までする価値があるのかしら(W 姫>>5 私達はまた恋に落ちる…。 >>6 ゼッタ そらはレイラおばさんに夢中じゃないwメイとプロレスごっこでもして慰めあってなさい(ww 暁美ほ>>6 ら まどかのためには悪魔にでもなるその覚悟・・・気に入ったわ❤ >>7 ぎさ ホモの藤Pにうつつを抜かしすぎwほのかをひかりにとられちゃうわよ(苦笑 >8月 あなたオナニーしすぎww行動に移すの遅すぎなのよ(嘲笑 >9リスマス 声は私と同じでもwwwwその人は男だからwwwwwww >10條希 貴女も絵里か真姫、どちらにするのかいい加減にそのタロットカードで決めたらどうかしら? >39ら内梨子 僅か>1クールでリコチカCPを成立させたその手腕・・・ 流石レズのメッカともいうべき音ノ木坂で揉まれただけあるわね❤ 海未(うぅ……心なしかムラムラしてきました///」ビンビン 海未(この女性が悪いのです!こんなにいい匂いを発しているから、男心を弄んで、なんという女性ですか!あなたは最低です!) 海未(このムラムラを鎮めるためには痴漢しかありません!軽くお尻を撫でてやりましょうか)ビンビン さわっ 女「!!?」 海未(うひょぉおおおお!!!触り心地も最高です!あなたは最高です!!)サワサワサワサワ 海未は目の前の女性のお尻を軽く触る程度のつもりだったが、その女性のお尻があまりにも触り心地がよかったため、つい撫でまわしてしまった。 女「痴漢……」 海未「え?」 ばっ!! 女はそう言うと、女のお尻を撫でている海未の手首を掴んだ! 女「この人痴漢です!!!!!!」 海未「なっ!!?」 海未「私は痴漢なんてしてません!!嘘をつかないでください!!」 女「嘘はそっちです!!人のお尻を触って!!みなさん!この人痴漢です!!!」 ざわざわざわざわ チカンダッテ?デモアレオンナダヨナ デモボッキシテナイカ?チカンハイケナインダゾ 海未「このっ!!名誉棄損で訴えてやります!!」 通りすがりA「黙れよこの変態!!」 通りすがりB「犯罪者が、押さえつけててやるよ!」 海未「なっ!!?放してください!!あなたたちは恥ずかしくないんですか!!冤罪に乗せられて!!」 女「次の駅で下ろしてください!!警察に通報します!!!」 海未「この女ぁ!!!!!」 通りすがり「暴れんなよ!!!」 通りすがりの何人かの男に一方的に痴漢扱いされ押さえつけられる海未。 その姿を見ていたのは……ことりだった。 ことり「え……海未くん?」 ことり「ちょ、ちょっと待ってください!」 海未「!!?ことり!!どうし」 ことり「この子私の連れの女の子です!そんなことしませんし、わたし、海未ちゃんのほうずっと見てて、痴漢なんてしてませんでした!」 女「なっ!!?嘘つかないでください!!間違いなくこの男性がお尻を触りました!」 海未「嘘です!!この冤罪女!!!マジで訴えてやりますからね!!!」 海未「あなたたちもですよ!!これは立派な暴行罪です!!」 通りすがりA「うっ……」 通りすがりB「た、確かに俺たちも現場を見たわけじゃないしな……」 女「ふざけないでください!!!あなたもなんなんですか!!犯罪者の味方して、私は被害者ですよ!!!」 海未「こっちには証人だっているんですよ!!私があなたのお尻を触った証拠を早く出してください!!この嘘つき女が!!」 女「ちょうど駅についたみたいだから話をつけてやります!!!」 こちら、〇〇駅ー〇〇駅― その後、海未、ことり、女、通りすがりABと駅員を交えた6人で、駅のホームで言い争いをした。 女「この男が私のお尻を触ったんです!!」 海未「だから触ってないっていってるでしょう!!ね、ことり!!」 ことり「そ、そうです!わたし、海未ちゃんのほうをずっと見てました!」 駅員「ここではなんですから事務所のほうまで……」 海未「事務所?はっ?行きませんよ!!私は無知ではないんでね!!ここで事務所に行けば「痴漢を認めたもの」として扱われるんですよね!私は痴漢なんてしてないですし、拒否する権利があるはずです!」 女「ふざけないでください!!本当に私はこの男からお尻を触られたんです!信じてください!!」ポロポロ 通りすがりA「な、泣いてるじゃないか!本当に触ったんじゃないのか!」 海未「触ってません!あなたも痴漢冤罪の共犯ですか?」 通りすがりA「いや、そういうわけじゃ……」 通りすがりB「………」 ことり「これは間違いなく冤罪です!!」 駅員「うーむ……」 駅員「君たちは、この人が痴漢をしたところを見たわけではないんだね?」 通りすがりA「あ、ああ……」 通りすがりB「見てません……」 海未「ほら見たことか!!こっちには証人がいる、あなたにはいない、この差ですよ!!」 女「ううっ……わたし本当に触られたのに……」ポロポロ 海未「ウソ泣きはやめてください!気分が悪いです!!」 駅員「うーん、証人がいるんじゃぁなあ。あなたの勘違いでしょう」 女「そんな!!!!!」 駅員「証人がいるんならこちらは何も言えないしね、はい、解散解散」 女「待ってください!!本当に私触られて!!」ポロポロ 駅員「それにこの子女性だしねぇ」 ことり「そうです!海未ちゃんは女の子です!」 女「う、うぅうううう!!!」ポロポロ 女はその場に泣き崩れてしまった。 海未「ふん、次私に痴漢冤罪仕掛けてきたら訴えますからね!」 海未「あなたたちもですよ!!正義感ぶって人の人生を狂わせようとしたんですからね!!」 通りすがりAB「………」 海未とことりはその場から立ち去った。 駅から出て 海未「―――っふぅううううう」 海未「助かりました、ことり。本当にありがとうございます」 ことり「ううん、海未(うみみ)くんを助けることができて本当によかった♪」 海未「今回ばかりは女の子のような見た目で助かったと思ったことはありませんでした」 ことり「本当だよね、まさか海未くんが痴漢冤罪に遭うなんて思わなかったなぁ」 海未「はい、初めて」 海未「痴漢冤罪に遭ってしまいました……」 海未「ことりがいなかったらと思うと、本当に悔しいです……」 ことり「うん、ことり、海未くんがそんなことしないって信じてるから!」 海未「………」 海未「このまま痴漢冤罪が蔓延すると、私は「採取される側」になってしまいます……」 海未「それだけは避けたいです……男に生まれただけでこんな扱いを受けるなんて……!」 ことり「……うん、そう思うとすごく悔しいよね……」 ことり「ねぇ、海未くん」 ことり「海未くんも、「採取する側」になってみない?」 海未「え……?」 ことり「実は……ことりもたまにやってるんだ……痴漢冤罪……」 海未「え……?」 海未「ど、どういうことですか?ことり?」 ことり「ことりも、最初本当に痴漢されたの……」 ことり「勇気を出して駅員さんに突き出して、周りの男の人もみんなことりのために協力してくれて」 ことり「最終的にその人は警察に捕まったんだけど、裁判前に「示談にしてくれ」って頼まれたんだよね……」 ことり「そしたらさ、示談金として100万円もらっちゃって……」 ことり「そのお金を見て……」 ことり「もしかして、痴漢をでっちあげればお金を稼ぐことができる……?」 ことり「って思っちゃって」 ことり「実は何回か……」 海未「………」 海未「……私に「採取する側にならないか」ということは」 海未「私にも痴漢冤罪をしろってことですか?」 ことり「うん……でも、実際に痴漢されるのは私、海未くんは今回私がしたような「目撃者」になってくれたらいいよ!」 ことり「そうすれば痴漢冤罪を疑われることなく、電車に乗っている男の人を痴漢にでっちあげることができるの!」 海未「確かに、今回の私は「ことり」という証人がいたからこそ無傷で帰ってこれたようなものでした」 ことり「だよね!!それほど証人は大切なんだよ!」 海未「なるほど、痴漢冤罪に仲間が欲しい理由がわかりました」 海未「ところで……」 海未「いくらくらい稼いだんですか、今までに……」 ことり「痴漢冤罪だけで300万稼いだよ♪」 海未「さ、さんびゃくま……!!パチンコやパチスロがカスみたいじゃないですか!!」 ことり(堕ちたな) 海未「やりましょう!!私も採取する側になりたいです!!」 ことり「海未くん!!」 海未「ことり、私たち、どこまで行っても親友ですよね!」 ことり「うん!!海未くん!!」 海未(こうして、私とことりは2人ペアで痴漢冤罪道を極めることにしました) 海未(私も、これからは採取する側です!) 海未(痴漢冤罪されないようにするには、こちらから痴漢冤罪を仕掛けるしかないんです!) 海未(世の中の痴漢冤罪女に勝つために、私は彼女たちよりも多くのお金を、痴漢冤罪のみで稼いでみせます!!) 採取って何やねん スマホを当たっているとか外人か? あ、カボスだ 今日忙しいのに荒らさないといけないじゃないか……面倒なやつ 搾取(さくしゅ)だったのか、 なんて読むのかわからなくて似てる漢字適当に繋げたわ。その結果採取になった モンハンのやりすぎでバカになったのか? 大分県民やばいな 妙にリアルだがお前の経験談か? 〃 | | ___ | | 事 ち ノ|ヽ | ___ | 故 ま 、_ | ,r‐':::::::::::::::::::::::`:丶、 | っ ].車 | {:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::ヽ. | る た  ̄~ | ゞ:::::::::::::::::::;..-‐┐:::::::::::i | 奴 ん 〃 | |!`゙`'"´´ .!:::::::::::::| | は だ | ヽ l | 、 ,、 ,.:: ゙i::::::::::::l | : よ と | ) ノ r---.ハ,.――、_」:r=、:::| | : : 〃 | (.(. |::::::::::八:::::::::::::「 ̄ } }|::l \ : lコ.マ l `ー-、゙ーrイ `ー‐‐′ ∵':::j `ー― 止用 | )ハ`__ 丿^゙Y \ 〃 っ ,.へ( ((_ // ̄` / | `ー――‐'´ ‘゙ ヽ _/ |、 `T´ _,--‐'´ ̄`ー‐、_ _r‐「| 「 ̄ ◆日本はやり直しのきかない国◆ ・年齢差別を国が認めているため倒産、リストラにあうとやり直しが難しく 失業給付期間が異常に短くおおむね3〜6ヶ月なので(外国の場合は2、3年) なかなか次の仕事が見つからず借金地獄に陥りやすい。 ・長時間労働、サービス残業などが横行しこれを摘発してもなぜか罰則を適用 しないという企業に甘い社会。よって過労死、ノイローゼ者が続出。 ・仕事を持たないとアパートが借りられない、しかし住所がないと仕事を 得られない。さらに保証人が必要で敷金、礼金と不条理なものがまかり 通っているので一度ホームレスになると復帰は困難。 ・一極集中なので不況になればなるほど仕事を求めて都会に人が出て来る ので地価が下がっても需要があるので家賃が下がらない --> 生活苦 一度落ちると這い上がることは至難のワザ ***************************** どんな生き物も「自らが生きるための社会構造」を作っているのに この国の構造は、人間にもっとも向いていない。 「生きるな生きるな」と言い続けているような社会になったのは 安倍総理は勿論、としあきのオッサンのせいでもましてや高坂アスカ ◆ASUKA.uebxEuのオッサンのせいでもなく、 全部この板に巣食う、ド低脳基地外池沼ガイジDQNマダオニート生皮狂信者でおなじみ(笑)の『インポガー』のおっさん(笑)と 黒木進一郎のオッサン(笑)と自己投影たこやきのおっさん(笑)のせいでFAと、いう結論に落ち着きやがった!! と、いう事なので『インポガー』のおっさん(笑)と黒木進一郎のオッサン(笑)と更に自己投影たこやきのおっさん(笑)は 日本国民の皆様に対して腹を切って詫びるべきである!! ***************************** >>31 アホで面白いSS書く奴ってほんとにアホだったのか… 次の日、女の子っぽい服装をして昨日とは路線も経営も全く違う駅へ来るようにことりに言われた海未 海未「さて、この駅ですね」 海未「うぅ……スカートなんて久々に履きます……」 ことり「あっ、海未くん!」 海未「ことり!おはようございます!」 ことり「おはよ、海未くん♪今日からよろしくね」 海未「はい!」 ことり「さて、早速だけでハンティング(痴漢冤罪)に行きたいんだけど、その前に海未くんには痴漢冤罪のコツや方法について教えておかないとね」 海未「はい。よろしくお願いします。ことり先生!」 ことり「ふふっ♪早速ホームへ行こ♪」 ※ここで紹介する浮気冤罪の方法は絶対に実践しないでください。 〇◇駅ホーム ガヤガヤガヤガヤ 海未「うぅ、騒がしいですね……」 ことり「都会の真ん中の駅だもんね。絶対に満員電車になるし、痴漢冤罪にもってこいの駅だよ!」 ことり「さて、まずは「痴漢冤罪の心構え」について教えるね」 ことり「海未ちゃん、痴漢冤罪の目的ってなんだっけ?」 海未「そんなの決まってます!男性から示談金を搾取するためです!」 ことり「うん、正解♪」 ことり「一応説明するけど、ことりたちの目的は「示談金」だけだよ。スムーズに手に入るならそれに越したことはないし、逆にズルズル泥沼化して裁判になっちゃうのはあんまりよくないかな」 ことり「痴漢冤罪の即日に示談金を貰おうが、裁判で勝って示談金と同じくらいの慰謝料を貰おうが、ことりたちにとっては金銭的価値は変わらないよね」 ことり「もちろん裁判で勝てば相手の社会的信用を落とすことはできるよ、でも……」 海未「私たちにとってはどうでもいいことですね……」 ことり「その通り、相手の社会的信用なんかことりたちは本当にどうでもいいの、仮に相手が地に落ちようが、ことりたちには一切関係ないんだ」 ことり「目指すは「示談金」のみ。できるだけスムーズに、円滑に手に入れることを目指さないといけないんだ。だから、できるだけ短期決戦を狙った痴漢冤罪で、ことりはプラン立ててるかなぁ」 海未「なるほど!」 ※ここで紹介する浮気冤罪の方法は絶対に実践しないでください。 ことり「次は「ターゲット」について説明するね」 海未「痴漢冤罪の被害者のことですね」 ことり「今、ことりが「痴漢冤罪は示談金をスムーズに手に入れること」が目的って言ったけど……」 ことり「それを兼ねて、誰をターゲットにするか考えてみようか。海未くんなら、このホームにいる誰をターゲットにする?」 海未「ふむ……」 海未(示談金を即日ポンと払うなら、ある程度お金持ちじゃないといけませんよね、若者より年配者を狙ったほうがよさそうです) 海未(なおかつ、お金を持ってそうにきっちりしたスーツを着てる人……)キョロキョロ 海未「あの人ですね、私なら」 きっちりした中年「………」ピシッ 海未は見るからにしっかりとした、管理職程度の風格を持っている初老男性を指指した。 ことり「なんで?」 海未「お金を持ってそうだからです。示談金をポンと手渡ししてくれそうだし、ある程度の額も期待できそうです」 ことり「なるほどね」 ことり「もちろん結果は実際に痴漢冤罪をふっかけないとわかんないんだけど……」 ことり「ことりは海未ちゃんが今言った相手には絶対痴漢冤罪は仕掛けないかな」 海未「ほう……」 ※ここで紹介する浮気冤罪の方法は絶対に実践しないでください。 ことり「ことりが狙いたいのは……」 ことり「あっ、いた!あーいう感じの人かな♪」 若い男性「………」オドオド ことりは、見るからに自信なさげにオドオドしている、まだ20代前半のような男を指さした。 海未「え?あの男性ですか?弱々しそうでお金全く持ってなさそうですけど……」 ことり「うん、そこがポイントなんだよ、海未ちゃん」 ことり「まず覚えておいて欲しいのは「金持ちからもらうお金と貧乏人からもらうお金の価値」についてだよ」 ことり「例えば、金持ちから示談金として50万もらおうが、貧乏人から示談金として50万円もらおうが、結果手元に50万円貰えるわけだから、価値は全く一緒だよね」 海未「確かに……」 海未「しかし、その「50万円を貰うまでのスムーズさ」は全然違うんではないですか?金持ちならポンと出せそうだし、逆に金を持ってなかったら支払いはできないだろうし」 ことり「確かにそうなんだけど、お金がないんなら作ってもらえばいいだけだよね」 海未「作る……?」 ことり「例えば、示談交渉の時に、「50万円すぐに払ってくれたら示談します。でないと示談は飲みません」って言ってみたらどうかな」 ことり「確かに貧乏人は今手元に50万円ないだろうけど、なかったら借りさせればいいだけだよね」 海未「!!?」 ことり「こっちは「示談金50万円」じゃないと示談は飲まず、裁判して訴えますって言ってるわけだから、それを恐れた人は、間違いなく示談金を払ってくれるよ♪消費者金融に借りてでもね」 海未「ことり……あなた……悪魔ですか?」 ことり「海未くんもこれから悪魔になるんだよ♪」 ことり「ちなみに、この方法で本当に裁判になる可能性って0じゃないんだよね」 ことり「もし、相手が考え無しのノータリンだったり、「自分は絶対に冤罪をやっていない!」って意思が強い人の場合は、裁判までやって泥試合みたいになってようやく慰謝料をゲットできる」 海未「それでも裁判はほぼ勝てるんですね……」 ことり「うん、ことりたちは被害者だもん♪」 ことり「でもね、その「裁判」をできるだけ避ける方法はちゃんと存在するよ」 ことり「その方法こそが「ターゲット選び」なんだよ」 海未「というと……?」 ことり「今ことりが言ったような「ヤケクソになる人」「意思が強い人」ってどんな人だと思う?」 海未「そうですね……どちらかというと明るくて、前向きで、まるで穂乃果のような―――はっ!」 ことり「気づいたみたいだね、海未くん」 ことり「今ことりが指さした男性は、まるでそんな雰囲気を出していない。どっちかというと自信なさげで、叩かれたら凹んじゃうような心も身体も弱そうなネガティブそうな人だよ」 ことり「そんな人ってさ、意思が強そうにも見えないし、裁判まで戦う勇気も度胸もなさそうだよね♪」 海未「なるほど!!」 ※ここで紹介する痴漢冤罪の方法は絶対に実践しないでください。(なぜか前回までの文章が「浮気冤罪」になってました、すみません) ことり「さらに、「若者」を選んだこともポイントのひとつだよ」 ことり「人間って歳を重ねるにつれて色々なことを経験するよね」 ことり「例えば、さっき海未ちゃんが指さした人は大体50歳くらいだと思うけど、その間に一度「痴漢冤罪」を経験しているならどうかな」 海未「たしかに……もしかしたら彼なりになんらかの対策をしているかもしれませんね」 ことり「正解♪さらに、身内が痴漢冤罪に悩まされたりしてる可能性も考えられるよね」 ことり「つまり「歳を取っている場合、痴漢冤罪について知っている可能性はアップする」ことを示しているよ」 海未「なるほど!」 ことり「でも、若い人はそんな考えは持っていないことが多いよ。なぜなら、「痴漢冤罪」とは無関係な生活を送ってきてるから」 海未「ちょっと前まで学生だった場合はそうですよね、確かに」 ことり「学生は痴漢冤罪の対象に選ばれにくいもんね」 ことり「だから、経験不足を狙って、「痴漢冤罪が起こった時の対処法を知らない可能性が高い若者」をターゲットにするのは理にかなってるよね」 ※ここで紹介する痴漢冤罪の方法は絶対に実践しないでください。 ことり「つまり、「ターゲット」についてまとめると…… ターゲットにしやすい男性像 @ 自信なさそうで挙動不審な人 A 比較的若そうな人 ことり「この@とAの両方当てはまる男性ってとこかな♪」 ことり「たまに「金持ってそうなオッサンしか狙わない!」っていう痴漢冤罪師がいるみたいだけど、ことりからしたら泥沼に足突っ込んで何がしたいんだろうって思っちゃうかなーって」 海未「しっかりとメモに取っておかねば!」 ※ここで紹介する痴漢冤罪の方法は絶対に実践しないでください。 ことり「次は「痴漢冤罪」を擦り付けるポイントを説明するね」 ことり「海未ちゃんは次のうちどっちの方法で相手に痴漢冤罪をふっかける?」 @ 電車の中で「この人痴漢です!」って言う A ホームで男性を捕まえて「痴漢したでしょ!」って問い詰める 海未「うむ……」 海未「@は昨日と全く同じパターンですね」 海未「ここはAで行きましょう!自分で確保しておいたほうがいいですし、すでにホームに付いているから、駅員さんもスムーズに対応してくれるはずです!」 ことり「ぶー♪正解は@でした♪」 海未「そうなんですか!?」 ことり「うん、昨日の海未ちゃんはそのケースで逃げ切ることができたけど、それは本当によっぽど特殊なケースだよ」 うっかりことりちゃんが「海未ちゃん」ってしゃべってる。 「海未くん」に変更で ことり「昨日海未くんもわかったと思うけど、電車の中で「この人痴漢です!」って言ったら、周りのギャラリーが助けてくれるんだよ」 海未「た、確かに……昨日は謎の正義感を振りかざした男が2人いました……」 ことり「そう、つまり電車の中は密集してて人を捕まえずらい状況だけど、「相手が絶対に逃げることができないポイント」でもあるんだよね」 ことり「協力してくれる男性が相手を抑えていてくれるから、相手は逃げることができないの」 ことり「しかも、ことりはこれでもスクールアイドルで、伝説のメイドさんだから、容姿は人並み以上にあるよね。そんな可愛い子と「お近づきになりたい!」って思うギャラリーは多いと思うんだ♪」 ことり「だから、電車の中で痴漢ですって叫べば、ほぼ確実にたくさんの男性が協力してくれるよ!」 海未「なるほど……下心に付け込むわけですね」 ※ここで紹介する痴漢冤罪の方法は絶対に実践しないでください。 ことり「逆に、駅のホームだとどうだろう」 ことり「ことりが「今痴漢しましたよね」って言ったら、もしかすると相手は一目散に逃げ出すかもしれない」 ことり「もちろん周りの人が手助けしてくれたらいいんだけど、それでも逃げられる可能性は0じゃないよね」 海未「確かに……」 ことり「ホームで相手を捕まえる場合は確かに駅員さんが近づきやすいし、自分からも呼びやすいけど、それなら電車で捕まえて逃げられないように引き渡しても変わらないもんね」 ことり「なら、少しでも逃げられないようにするため、電車の中で痴漢って叫ぶほうが得策だよ」 ことり「昨日、海未ちゃんに痴漢冤罪を仕掛けた人って、相当手練れな人だよ。電車の中で大声で叫んで、なおかつ駅員を説得する際に涙を流せて……」 ことり「あの人は間違いなくことりと同程度は稼いでると思う、本当に運がよかったよ、海未くんは」 海未「その説は本当にありがとうございます、ことり。あやうく痴漢冤罪のプロにハメられてしまうところでした」 ※ここで紹介する痴漢冤罪の方法は絶対に実践しないでください。 本日はここまで ここで書いた文章は全て想像及び狂言です。 実際にこのような方法で痴漢冤罪が成立するわけがありませんし、痴漢冤罪は立派な「犯罪」ですので、実践するのはやめてください! 冤罪は大嫌いです! 〃 | | ___ | | 事 ち ノ|ヽ | ___ | 故 ま 、_ | ,r‐':::::::::::::::::::::::`:丶、 | っ ].車 | {:::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::ヽ. | る た  ̄~ | ゞ:::::::::::::::::::;..-‐┐:::::::::::i | 奴 ん 〃 | |!`゙`'"´´ .!:::::::::::::| | は だ | ヽ l | 、 ,、 ,.:: ゙i::::::::::::l | : よ と | ) ノ r---.ハ,.――、_」:r=、:::| | : : 〃 | (.(. |::::::::::八:::::::::::::「 ̄ } }|::l \ : lコ.マ l `ー-、゙ーrイ `ー‐‐′ ∵':::j `ー― 止用 | )ハ`__ 丿^゙Y \ 〃 っ ,.へ( ((_ // ̄` / | `ー――‐'´ ‘゙ ヽ _/ |、 `T´ _,--‐'´ ̄`ー‐、_ _r‐「| 「 ̄ _, -¬ | |.| .| __,,-''"´ |.し'' "~,,,,. ,,へ, ィ⌒¨¨:.:....... 「 _.,. | ,| ̄ ̄ / ,/´ /´.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、 |__,,-''"~ | |.,!.__,,..--',/´ /.:.:.:.:.:{:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ _.,_| | / /..:.:.:./ |:.:|:.:.:|、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. __,,-''"´ .,;; く., /../:./|:/ :.:|:.:.:ハ\:.:.:.:.:.:.:.:.:':, :.:.: | _,,-'' ^ ^"..:.:.:.:./、j:| v:.:.、:ハ、\:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:i |,,-''"´ :.:.:.:i|:.:.| {ソー‐ Y \ー―\ :.:.:.|:.:.:| ふ |i|:.:i|:.:.| γ_笊` リ '´_笊_ }:.:.:.|:.:.:l リ .:∨{ 代r少 V少 .ノ |:.:.:.|:.:., ざ .,. :.:.:.{\ xx , xx /:.:./.:.:′ ^"\i「`\ , 厶ィ }:.|!| け 、、 |}:ーヘ `−´′ , 、/:ハ:| |. ヽヽ .|:.ハ:个:..... イ:.:.i:.:.:.| } ん |i ヽヽ . |:.l |:j|:.:.:.:.:.}__ー<{:.:.j|:.:.:i:.:.:.| :, .| ! , / | な .! .{ ノ| / | i ヽ--''" | { ., ./ !!! ノ `<__,// 亅  ̄ヽ 。 / \ )へ、_ _ = = 、 ゝ. ヽ | ,√,/ ,>、 ー─‐―---,,,,,____ ヽ、 \、 |{r,/_/_/冫 ー─‐―---,,,___/ | || , 、=- \、 \ヾ匕/」 ./|| | / |\. \、 ヽ ./ || | > | \ \ ヽ ____/ || | \ ヽ ヽ、 `丶、..,,,,_ ヽ /|. || | ̄´ 冫 ヽ、 `ヽ i / ! || | / ` ー .,,, ,) 、 ./ |. || | /  ̄ゝ_、ノ ヽ __/ ! .|| |ー┴---.,,,,,___ /ヽ、 ヽ | || | ` ̄ ̄ `ー―---- .,,,,,__ .i || | >>1 なんとなく開いたらとんでもないスレだ…連休最終日に読むもんじゃねぇ… (_(_(_, ヽ , ─── 、 (⊃_ ノヽ ┃ ┃┃ /WWW \ \ l l ┣━ | | l \ll/ ヽ/^ヽノ | ┃ | | (| (。) ∠ ノ ! ┃┃ | | / (二) / ⌒ヽ | | / ━╋┓ /| l _ /\ \| l l く \\ ┃┃ |\/ |/| (__/ \ ヽ ノ // \ \\ _| _└ ヽー`ー`─ ´ /´ ☆ \ (ヽ \ |  ̄ ̄ ̄ / ⌒ヽ /⌒ヽ ∠ \\/ヽ l  ̄ ̄| 二| / /\ |/ヽ/\ ヽ_ノ ヽ、_ ヽ_,_ノ l_/>>1 \ /\/  ̄ \  ̄ ̄ ̄ >>1 http://urasundaykengan.up.seesaa.net/image/E5A489E6858BE381A0E383BCEFBC81.jpg ___l___ /、`二//-‐''"´::l|::l l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i::::: ノ l Jヽ レ/::/ /:イ:\/l:l l::l u !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l::::: ノヌ レ /:l l:::::lヽ|l l:l し !/ ';:l,、-‐、::::l ';::::l:::: / ヽ、_ /::l l:::::l l\l ヽ-' / ';!-ー 、';::ト、';::::l::: ム ヒ /::::l/l::::lニ‐-、`` / /;;;;;;;;;;;;;ヽ! i::::l::: 月 ヒ /i::/ l::l;;;;;ヽ \ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l::l::: ノ l ヽヽノ /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;', ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ l:l::  ̄ ̄ /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l `‐--‐'´.....:::::::::!l __|_ ヽヽ /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ.... し :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l | ー /::::l';!:::::::::::::::::::: u ', i ノ l | ヽー /イ';::l ’ し u. i l l | /';:';:!,.イ し 入 l l U | /,、-'´/ し / ヽ、 u し ,' ,' l | /l し _,.ノ `フ" ,' ,' ,ィ::/: | /::::::ヽ ヽ / し ,' ,' / l:: | /::::::::::::`‐、 し ', / u ,、-'´ l,、- | ``‐-、._::::::::::` ‐ 、 ',/ , -'´`'´ ,-'´ | _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´ u / | | | | \ l::/ l::::::/リ ';:::::lリ:::::l';:::l l:l:::::l\ u / | | | | ことり「じゃ、早速電車に乗って、今の人をターゲットに痴漢でっちあげをやってみよう♪」 海未「私は何をすればいいんですか?」 ことり「海未くんは、「私が痴漢されたこと」を証言してくれればいいよ」 ことり「もし、相手が両手につり革につかまってたり、他のなんらかの理由で両手がふさがっている場合は冤罪を決行しないけど、それ以外の場合なら「この人痴漢です!!」ってことりが大声で叫ぶから」 ことり「海未くんは「私も見ました!」って言ってくれたらいいかな♪」 ことり「あ、周りの若い男性に相手を押さえるのを手伝ってもらってね」 海未「わかりました」 海未(これが、私のデビュー戦になるんですね……!) ことり「海未くんにもそのうちやってもらうから、ちゃんとことりのテクニックを覚えてね♪」 海未「はい!」 若い男性「………」オドオド ことりと海未は、先ほど狙いを定めた若い挙動不審の男性のすぐ近くへ行く。痴漢冤罪を実行させるため、ある程度は近くに寄る必要があった。 海未「電車が来ましたね」 ことり「できるだけあの人の近くにいるようにしよう、ことりがあの男の前に来ることができたら一番いいかなぁ」 電車は当然の如く満員だったが、ターゲットに近づくため、手慣れた動きでスルリと乗客の隙間を通ることり。海未もそれについていく。 そして、何事もなかったかのように、ターゲット男性の「真ん前」に来ることに成功した。 海未(すごい……電車移動術も身に付けているのですね、ことり) ことり(海未くん、海未くん)ボソボソ 海未(は、はい)ボソボソ ことり(海未くんには「痴漢を目的」してもらわないといけないから、不自然じゃないように、ことりの方を向いて立ってて)ボソボソ 海未(なるほど、わかりました)ボソボソ ほどなくして、電車が発車する。 次の駅までおおよそ「7分」この列車は急行などではなく普通列車である。 ことり「………」 海未「………」 海未(ことりはスマホをいじっているようですが、何を考えているのでしょう……) ことり「………」 若い男性「………」オドオド ことり(相手の男の手は……よし、つり革は持っていない。左手に鞄を持っていて、右手は完全に浮き状態だね) ことり(相手の男はビジネススーツを着ている。おそらくこれから出社するんだろうな) ことり(んで、まだ自信なさげな風貌から、まだ入社して1、2年、もしかしたら就活生かもね) ことり(これから出社(入社試験)を控えているんだから、できれば遅刻したくないよね。信用問題に関わるし、もし「痴漢したかも」って言われたらクビになっちゃうかもしれない) ことり(即日で示談金を貰える可能性は……80%!いける!!) ことり(いまだ……!) ことりは、男性の手首を掴み、そのまま上に持ち上げる。 若い男性「え……?」 海未(来た……っ!) ことり「痴漢……!」 ことり「この人、痴漢です!!」 若い男性「ふえ!?」 ことり「私のお尻触りました!痴漢です!!!」 ことりが大きな声でそう言った瞬間、あたりがざわめく…… 若い男性「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!違います!僕してません!!」 海未「私も見ました!!この男性がこの子のお尻を触ってました!!」 若い男性「!!?」 ヒソヒソ ヒソヒソ エ?チカン? タシカニアノコカワイイモンナ イカニモッテカンジ、オトコモキモチワルイヤツダシ 若い男性「ち、違います……僕じゃない!」オドオド 海未「しらばっくれないでください!あなた、この人を抑えるのを手伝ってください!」 通りすがり「え?あ、はい……」 若い男性「は、離して!僕じゃないです!!」 ことり「ひどい……わたしのお尻を触ったくせに……しらばっくれるなんて……」ポロポロ 海未「あなたは最低です!」 若い男性「ほ、本当に違うんです!人違いです!」オドオド ことり「うぅ……」 ことり「うわぁあああん!!!」ビエェエエ 海未「痴漢して、さらに言い逃れしようとして、果ては女の子を泣かせるなんて……!」 ヒソヒソ ヒソヒソ オイオイヤベーヨアイツ マジナチカンナンジャネ? 若い男性「ほ、本当に違うんです!違うんです!」ポロポロ 海未「次の駅で降りてください!!駅員を呼びます!」 若い男性「そ、そんな!!今日は大事な会議が……」ポロポロ 海未「あなたもそれでいいですね?」 ことり「うぅ……はい……」ポロポロ 次の駅で電車は止まり、ことり、海未、若い男性、海未が頼んだ男を押さえている通行人の4人は次の駅で降りた。 海未「私は駅員さんを呼んできます」 若い男性「ま、待って!僕じゃないんだ!本当に僕じゃないんだ!」 通行人「………」 ことり「うぅ……ひっく……」ポロポロ 海未「まだそんなことを……!恥を知りなさい!」 ことり「ま、待って……」ポロポロ 海未「え?」 ことり「確かに、この人のしたこと、わたし、許せないです……」ポロポロ ことり「でも……」 ことり「駅員さんを呼んで、警察も呼んだ場合、私も困るから、できればしたくないんです……」ポロポロ ことり「家族や恋人に知られちゃうから……」ポロポロ 海未「し、しかし、この男は……」 若い男性「うぅ……本当に僕じゃないのに……」ポロポロ 海未「この期に及んでこんなことを言っているんですよ!」 ことり「はい……でも、警察は困るから……」 ことり「だから……」 ことり「許してあげてもいいかなーって……」 若い男性「!!?」 海未「し、しかし……」 ことり「でも、本当のことを教えてください……!」 ことり「本当に、あなたじゃないんですか……?」 若い男性「ぼ、僕じゃな……」 しかし、ことりが遮る――― ことり「もし、認めて、ちゃんと謝ってくれるんなら、私も許します……」 ことり「でも、それでもなお……言い逃れをするんなら……」ポロポロ ことり「ううぅうううう」ポロポロ 海未「ことり……」 通行人「………」 若い男性「うぅ……」 若い男性(僕じゃない……それは間違いない。僕は痴漢なんかしてない。この子の狂言か人違いか……) 若い男性(でも、今僕が謝ったほうが、穏便に済ませてくれるかもしれない……) 若い男性(幸い、謝ったら許してくれるって言ってたし……) 若い男性「僕が……やりました、ごめんなさい……」 ことり「………」 ことり「今の、本当なんですね……」 若い男性「はい……」 海未「………」 通行人「………」 ことり「今の言葉、録音させてもらいました」 若い男性「え?」 海未「!!?」 通行人「!!?」 ことり「私、痴漢されるのこれで2回目なんです」 ことり「だから、痴漢する人がどうしても許せなくて……このまま駅員さんを呼びますね」 若い男性「ちょっ、ちょっと待ってください!!話が違うじゃないですか!!」 ことり「そんなの……知らないですよ!あなたが私のお尻を触ったんじゃないですか!」 ことり「証拠のボイスレコーダーもちゃんとあります!!」ぴっ 若い男性『私がやりました……すみません……』 若い男性「つっ………!」 海未(ことり……) 海未(すごいです……!) 通行人(早く帰りたい……) 若い男性「え、駅員に言うのだけは勘弁してください!警察に通報されてしまいます!」 ことり「それだけのことをしたんじゃないんですか!?」 若い男性「違うんだ!!あれは、あなたが許すっていうから……!」 ことり「都合のいい言葉ですね……!」 ことり「何を言おうが無駄ですよ。こっちにはボイスレコーダーがあるんですからね!」 若い男性「うぅ……うぅうううう」ポロポロ ついに、若い男性が泣き崩れる…… 海未「あの……駅員さんを呼んできましょうか?」 ことり「もうちょっと待ってください」 ことり「どうしても警察に捕まりたくないですか?」 若い男性「!!?」 若い男性「はい!捕まりたくないです!!勘弁してください!!」ポロポロ ことり「わかりました……私が警察に言いたくないのも本当のことですし……」 ことり「でも、あなたを許して何の罰なしに帰すのも、嫌です」 ことり「だから……」 ことり「あなたの誠意を形で見せてくれたら、私も許します」 若い男性「形……?」 ことり「とりあえず、あなたの名刺をわたしにください。それと、スマホも貸してください」 若い男性「うぅ……」 ことり「拒否権はないですよ?」 若い男性は、自分の名刺と、スマホをことりに渡す。 ことりはスマホと名刺の情報を照らし合わせながら、この名刺が「本当に本人のものか」とチェックしている。 ことり「田中雄三さん、カボス商事株式会社の社員ですね」 スマホの電話番号と名刺に記載されている電話番号が一致しているのを確認し、ことりは田中雄三にスマホを返す。 ことり「田中さん、痴漢した場合ってどうなるかわかりますか?」 田中「け、警察に捕まるんでしょうか……」ポロポロ ことり「うん。警察に捕まって、社会的信用は地に落ちて、さらに罰金や懲役まで待っているんです」 ことり「そして、当然ながら仕事はクビ、あなたの家族もあなたを見捨てるでしょうね」 ことり「そうならないために「示談金」っていう制度があるのを知っていますか?」 若い男性「!!?」 ことり「痴漢したけど、警察には捕まりたくありません、許してくださいって人が、謝罪の意味を込めてお金を払うんです」 ことり「それで許してあげます。私もあなたを許せないとはいえ、大事にはしたくありません」 海未(うまい……) 海未(相手の情報を知ることによって、相手の「逃げ道」を完全になくしてる。これでもし、相手が逃げ出したとしても、名刺に沿って会社にクレームを入れればいい) 海未(なおかつ、相手は「情報を握られている」から、被害届を出されるかもしれないという心理も働いています……) 海未(そして、ことりの「相手の説得」……) 海未(理論的かつ、自分にとっても「警察沙汰にしたくない」アピールと、相手にとっても「警察沙汰は困る」と伝えること」 海未(この2つのバランスが絶妙だから、相手は疑わない……!) 海未(やっていることは「カツアゲ」と変わらないけれど……逆に清々しい痴漢冤罪!) 若い男性「い、いくらくらい払えば……」ポロポロ ことり「50万円です」 若い男性「!!?」 田中「そんなお金持ってません!」 ことり「そうですか、なら……」 ことり「申し訳ないですけど、駅員さんを呼びますね」 ことり「すみません、駅員さんを呼んできてもらっていいですか?」 海未「は、はい!!」 田中「ま、待ってください!!」 ことり「?」 田中「は、払います……分割じゃ駄目でしょうか……」 ことり「駄目です。検察も弁護士も介入してない事案だから、踏み倒される恐れがありますのでね」 ことり「いくら払えるんですか?」 田中「………」 田中「払えて……30万です……」 ことり「………」 ことり「わかりました、それでいいです」 そのまま3人はATMへ直行し、田中から30万円を引き下ろさせ、その30万を人目のつかないところで受け取った。 ことりは田中に名刺を返し「警察には訴えない」ことを約束し、田中を開放した。 ことり「―――ふっうううう」 海未「ことり……あなたは天才です!!」 海未「なんですか!すごすぎますよ!私いらなかったじゃないですか!」 ことり「えへへ♪今回は海未くんに「収入を実感」してもらうためにあえて「即日でお金を貰う方法」を試したよ♪」 ことり「カツアゲスレスレだし、話をしている最中に逃げられる可能性もあったし」 ことり「本当に、相手の「気が弱い」からこそできた作戦だから、本来はあまりおすすめしない方法だよ」 海未「なるほど……ただだまし取るだけではないんですね」 海未「警察や弁護士を一切使わずに30万円を稼ぐなんて、痴漢冤罪道は奥が深すぎます」 ことり「うーん、でも、今回の成功率は80%は固いと思ってたし、万が一即日示談に失敗したとしても、警察に通報してその後相手の示談提案を待って示談金を貰えばいいだけだし、まぁ成功すると思ってたよ♪」 ことり「もちろん、相手も警察沙汰にはしたくないだろうから、ボイスレコーダーで証拠(本来は証拠になり得ないらしいが)を取ったのなら間違いなく示談金は払ってくれるよ」 ことり「はい、海未くんの分の分け前♪」 海未「ありがとうございます!!」 海未はことりから15万円受け取った。 ことり「えへへ♪これで海未くんもことりの仲間だね♪」 いまはグラブルコラボネタかこっちのがおもしろい 勇者海未「ついに追い詰めましたよサキュバス!」サキュバスことり「わぁ、こわーい♡」 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1531728169/ 海未(ことりと私は、月に2回、痴漢冤罪をふっかけ、お金を稼ぎました) 海未(最初にことりがやってくれた「見本」を同様に実践しましたが、思いの他上手く痴漢をでっちあげることができました) 海未(私かことりが痴漢をでっちあげ、もう片方が「目撃者」として証言をする、これの繰り返しでした) 海未(もちろん、同じホームや路線で何度も同じ人が痴漢に遭うのは違和感に思われるため、痴漢のたびに電車を変えています) 海未(時には23区外の電車で冤罪ふっかけたこともありますし、神奈川や埼玉まで遠征に行ったこともあります、警察を呼んだ場合はまた警察へ行くのが手間になりますがね) 海未(そんな綱渡りのような生活が、半年経って……ことりと2人で500万稼ぐことができました) 海未(一人分に換算すれば250万ですが、女子高生が稼げる額としては申し分がありませんでした) 海未(冤罪に遭った男性は、会社をリストラされたり、大学を退学させられたりしているようですが、私たちには関係ありません) 海未(私とことりは大量にある金で豪遊する日々を満喫しながら、今日も、痴漢冤罪をふっかけるために、まだ見ぬ駅へ行きました) それが不幸のはじまりだとは、この時の私は気づきませんでした――― 、 海未「さて、今日も痴漢冤罪で稼ぎます!」 ことり「海未くんやる気満々だね♪」 海未「もちろんです!私の大事な収入源ですしね」 海未「それに、痴漢冤罪で稼いだ後には風俗へ行くようにしてるんです。それがまた楽しみで楽しみで」 ことり「あーわかる!確かに困難に打ち勝った後にハッスルしたくなるよね!」 海未「ことりはまだホストにハマってるんですか?」 ことり「うん♪今は3人のホストを変わりばんこで遊んでる状態かな♪」 ことり「そのうち2人とはセフレになることができたから、もうお金払わなくていいかも!」 海未「へぇ、やるじゃないですか!私とも今度一発お願いします!」 ことり「えへへ〜、海未くんなら大歓迎だよ♪」 海未「さて、まずはターゲット選定ですね……」 ことり「今日は海未くんが被害者役だから、海未くんがやりやすいようにゲームメイクしていいよ」 海未「そうですね……」 海未「あの男性にしましょうか」 青年「………」オドオド 海未が選んだ青年は、スーツ姿が初々しい、20代前半くらいの男性。 中肉中背、眼鏡をかけていて、やや落ち着きがない様子。いかにも「草食系男子」といったところだろうか。 自信なさげでやや猫背、顔は極端に不細工なわけではないが、モテる系統ではない。学校でも「陰キャラ」と言われるような部類だろう。 海未(つまるところ、あなた方のような人間ですよ) ことり「うん、いいんじゃないかな、おとなしそうで押しに弱そうな若者」 海未「今回は警察を呼ぶプランで行きましょうか。体感ですが、警察を呼んで後日弁護士を雇わせて示談交渉をしたほうがお得な感じがします」 ことり「わかる!弁護士は「自分たちが許しを得る立場」だってわかってるから、下手に金額設定低くして示談交渉してこない傾向があるんだよね!」 海未「そうですね、私たちの交渉ではせいぜい30万が限界です。やはり「法のもと」の取引は大切です」 海未「さて、電車が来ましたね」 ことり「うん、海未くん、電車内で上手にあの男性の前に立ってね、いつもみたいにことりが隣へ行くから」 海未「わかりました」 海未とことりは満員電車内の人を交わしながら、ターゲットの眼鏡男性の前を陣取ることに成功した」 そして、電車が動き出す――― 海未(この電車は各駅5分、ちなみにカボスは生粋のカボス県民ですので都内の電車情報はわかりません。この世界の都内は各駅5分くらいがデフォであると考えてください) 海未(動き出して2分ごろが目安ですね) 海未(相手の男性は、右手で鞄を持っていて、左手はフリー、つり革を握っていません) 海未(警戒心がまるでない。おそらく痴漢冤罪に関しての知識は皆無と思っていいでしょう) ことり(海未くん、この男性で決まり?)ヒソヒソ 海未(そうですね、決行しましょう!)ヒソヒソ ことり(オッケー♪)ヒソヒソ 海未(恨むならそのような自信なさげな風貌をしている自分を恨んでくださいね!) ガシッ 眼鏡の男性「!?」 海未「あなた……今お尻触りましたね!!!」 眼鏡の男性「え……?」 海未「みなさん!!この人痴漢です!!!」 眼鏡の男性「!!!?」 ことり「わ、私も見ました!この人がこの子のお尻を触りました!!」 眼鏡の男性「ち、違います!!」オドオド 海未「しらばっくれないでください!!」 海未は眼鏡男性を睨みつける。 自信なさげなのは「風貌」だけだったが、いつのまにか「表情」まで汚染される。 赤紫色のアンダーリム(下フレーム)眼鏡の彼は、1期序盤の花陽のようにオドオドして、パニくっていた。 海未は自分の右手に力を籠め、ギリギリと彼の左手首を掴む。 海未「この人痴漢です!!誰か押さえていてください!!」 ことり「すみません、手伝ってくれませんか?」上目遣い 正義感振りかざし1「おう!」 正義感ふりかざし2「大人しくしろ!!」 眼鏡の男性「や、やめてください!!冤罪です!冤罪です!」 海未「次の駅で下ろしてください!こいつを駅員に引き渡します!」 眼鏡の男性「僕じゃない!!僕はやってない!!」 正義感ふりかざし1「最低だなこいつ、痴漢してさらに容疑を否認するなんて」 正義感ふりかざし2「同じ男として恥ずかしいぜ」 ヒソヒソ ヒソヒソ 野次馬「やだー、最低」 野次馬2「あの眼鏡ブサイクだからかわいい子に痴漢したんだろうな」 野次馬「超キモイ……」 眼鏡の男性「うぅううううう!!」ポロポロ 海未(貰いましたね) ことり(これはもらったね、あとは駅員さんに引き渡せば、今日のところは終わりかな) 次は、〇□駅ー〇□駅ー 海未「つきましたね、すみません、この男性を押さえていてください……」 正義感ふりかざし1「わかりました」 正義感ふりかざし2「ところで君かわいいね」 ことり「わたし、駅員さん呼んできます、それに、証人として証言します!」 海未「よろしくおねがいします」 眼鏡の男性「僕じゃない……僕じゃない……」ブツブツ そして、ホームのドアが開かれる――― 基本的に出る人優先の電車で、一目散に電車に入ろうとする人はいない。 出る人も、痴漢の犯人を捕まえている正義感ふりかざし2人と、海未、ことりを優先して電車に出てもらおうとしてくれた。 その際、多少の人込みになり、どうしても眼鏡の男性を押さえている力が抜けてしまう。 その結果――― 眼鏡の男性「うわああああああ!!!!!!」ダダダダダッ 海未「!!?」 ことり「!!?」 正義感ふりかざし1「あっコラ!!!」 正義感ふりかざし2「待てやコラ!!!」 痴漢冤罪に遭った眼鏡の男性は、正義感ふりかざし2人を振りかぶり、そのまま反対側のホームへ走り去る――― どうやら逃げ切るつもりらしい。 海未(まずい!!) 海未「誰か!そいつを捕まえて!!!」 しかし、突発的なことも相まって、誰も眼鏡の男性を捕まえようとはしない。 ついに男性は、反対側のホームの線路に降りた。線路から街中に逃げるつもりだ。 眼鏡の男性は逃げる。 線路から街へ出るために、逃げる。 しかし――― 男性は逃げるために必死だったせいで、駅内放送を聞き流してしまった――― その内容は、男性が今降りた「3番乗り場」に、新幹線が通過する内容だった――― ぶぶぶぶーーーーーーー ききぃいいいいいいいいいいいいいい 眼鏡の男性「あ……」グシャ ドゴォオオオオオオオ 刹那――― 聞いたことのないような電車のブレーキ音。 ほどなくして、衝突音――― 音と同時に飛び散る、大量の真紅――― その真紅は液体だけではない――― 肉片、内臓、骨、脳――― 「身体」という「身体」が、衝撃音と共にホームを支配する。そして、真紅に染める――― 眼鏡の男性の身体は一瞬にして原型を失ってしまった――― 飛び散る肉片や内臓が行き場を失うように宙を舞い、ようやく休憩できるように地に降り立つ――― その瞬間、「ベチョ」という不快な擬音が、その場にいる全員の耳を襲う――― 海未「―――っ!!?」 きゃああああああああああああああああああああ!!!!!!! 人がはねられたぁああああああああ!!!!!! おえぇえええええええ!!!!!!! 駅員だ、駅員をよべぇ!!!!!!!! 眼鏡の男性の惨状を理解した人々が、そのグロテスクな血と破片を見て、叫ぶ。 「パニック」という言葉で片づけてもいいのかわからないくらい、大きな悲鳴だった。 海未「あ………」 海未「ああぁ………」ガタガタ 海未の顔は青ざめる。 頭で考えることを放棄した海未は、ただ、呆然と――― 飛び散った血や肉片を見て、言葉にならないような「気持ち」を整理させようとしていた。 ことり「海未くん……!」 海未「あ……あ……」ガタガタガタガタ ことり「逃げるよ!海未くん!!!!」ぎゅっ 海未「え……」ガタガタ ことりは、海未の手を握り、人目をかきむしり、ホームの外へ出る。 駅内は人が轢かれたことによって慌ただしい。ことりは早足で海未の手を引きながら駅から出た。 慌ただしい駅から姿をくらませること自体は、そこまで難しくはなかった。 ことりは、放心状態の海未を連れて、できるだけ駅から離れる。 街中で、ちょっとした休憩スペースを見つけることができたため、ことりと海未は足を止める。 ことり「はぁ……はぁ……!」 海未「………」ガタガタガタ ことり「海未ちゃん……」ガタガタ 海未「ことり……わ、わたし………」ガタガタ 海未もことりも汗だくだった。そして、身体は震えている。 当然だ。女子高生が人の「死」の瞬間を見たのだから。 しかし、「見た」だけではない。 眼鏡の男性の「死」の瞬間を作り出したのは誰だ――― 電車に轢かれて死んだのなら、殺したのは海未とことりではない。 しかし、「死」のきっかけを作ったのは――― 海未「お、おえぇえええええ!!!!」ゲボゲボゲボゲボ ことり「………」ガクガク 海未「はぁ……!はぁ……!」ガクガク 海未「こ、ことり……」ガクガク 海未「わたし、ひ、人を……!」ガクガクポロポロ ことり「しっ……」 ことり「海未くん、街中だから……!」 休憩スペースは街中とはいえ、そこまで人は多くない。通行人はいるが、海未とことりをいちいち気に掛ける者もいなかった。 ことり「大丈夫、海未くんのせいじゃない、ことりのせいでもない……!」 ことり「運が悪かっただけだよ……!」 ことり「それに、線路を歩くのは犯罪だから、あの男の人だって悪かった……!」 ことり「そう思うようにしなきゃ……!」 海未「し、しかし……はぁ……はぁ……」ポロポロ ことり「海未くん……!ことりたちはもうすでに「犯罪」に手を染めた者なんだよ!」 ことり「最初に言ったよね。「即日で示談金で50万貰っても、裁判で慰謝料50万貰っても同じ50万」だって……!」 ことり「それと同じだよ……!あの男の人が今逃げなくても、もしかしたらこの先痴漢冤罪が原因で自殺したかもしれない」 ことり「もしかしたら、ことりたちがハメた男の中にも既に自殺した人だっているかもしれない」 ことり「それだって、同じ「死」だよ……!」 ことり「そういうある種の割り切りが、痴漢冤罪で大切だって、そういったよね……!」 ことり「大丈夫……!今日痴漢冤罪したことがバレなければ、大丈夫……!」 ことり「ことりたちが殺したわけじゃない、大丈夫だから……!」ギュッ 海未「こ、ことり……」ポロポロ 海未はことりが言っていることを理解できなかった。しかし、抱きしめてくれる身体を、拒むことはできない。 怯えている自分を慰めるため、ことりに身体を預けた――― 海未(ことりが今言った「割り切る心」) 海未(相手が失うものが「お金」や「信用」だけなら、全然割りきれました) 海未(でも……)ガタガタ 海未(今回私たちは、何を奪った―――?)ガタガタ 海未(奪ったのは、「命」―――)ガタガタ ことり「………」 海未(ことりだって、それはわかっている) 海未(だって、身体……震えてるから……!) 海未(ことりも、今私に言ったよに、言い聞かせているんです……!) 海未(自分に、言い聞かせているんでしょう……?) ことり「………」 ことり(今、海未くんに何を言っても無駄なのかもしれない) ことり(でも、現実から逃げちゃいけない……ことりたちが痴漢冤罪をしようとして、結果人が死んでしまったことは変わりないんだから……!) ことり(その現実を受け入れて、なんとかして対策を考えなきゃ……!) ことり(とにかく、今日ことりたちが痴漢冤罪をしていたとバレたらヤバすぎる……!) ことり(なんとしても逃げ通さなきゃ……!) 作者本人がちょいちょい「素」を出してくるのが逆に狂気じみててこわい カボス今回はわりと続いてるやん まとめられはせんけどがんばりなんし 通過する新幹線て人間一人なら彼方へ細切れに吹っ飛ばすのでは 急ブレーキ踏んだ電車なら目の前でミンチになるだろうけど ことり(その後……ことりが行きつけのホストの人に車で迎えに来てもらって、ことりと海未くんはいったんことりの自宅へ戻った) ことり(お母さんがフランス代表のファンでよかった……ワールドカップがてらに観光へ行ってて、今日の夜帰る予定なんだよね) ことり(自宅に帰ると、今日のアリバイ工作のために、海未くんと口裏を合わせた) ことり(今日はずっとことりの家で2人っきりでセックスしてたって言い張ること―――) ことり(ことりはそう、海未くんに言った) ことり(ことりたちは今日駅になんか行ってない―――) ことり(それを貫いて、シラを切り通すことにした―――) ことり(海未くんは本当に理解しているのかどうかわからない) ことり(でも、ここでことりがまた厳しいことを言っちゃったら) ことり(海未くんは本当に壊れてしまいそうで―――) ことり(もちろん、海未くんがこの話を聞いてなくて、二人のアリバイに抜け目が生じた場合、自分にも影響はある) ことり(それはわかってるけど、ことりは、それ以上海未くんに厳しい声をかけることができなかった) 次の日 ことり「………」 ことり(あの後、お母さんが帰ってきて、ことりは平常心を保つので精一杯だった) ことり(どうやって逃げ切ろうか、どうやってごまかそうか、それしか頭の中に入っていなくて、お母さんの土産話なんか、何も耳に入らなかった) ことり(かと思えば、お母さんは急にどこかへ出かけて行った。どこへ行ったかはわからない) ことり(聞く余裕がなかったんだ……) 穂乃果「ことりちゃん!おっはよー!!」 ことり「ほ、穂乃果ちゃん、おはよう!」 穂乃果「あれ?ことりちゃん、なんだか元気ない?」 ことり「そ、そんなことないよ!あはは……」 ことり(やっぱり、穂乃果ちゃんには見抜かれちゃうな……) 穂乃果「あれ?ラインが入ってる、海未ちゃんからだ!」 ことり「……あ、ことりにも入ってる」 海未『ごめんなさい、今日どうしても練習に出られません』 穂乃果「珍しいね、風邪かな?」 ことり「海未ちゃんが休むんだ……」 ことり(これは、海未くんが相当重症な証拠だね) ことり(逆に、よかったかもしれない、今海未くんをフリーにしたら、どんな行動に出るかわからない) ことり(もしかしたら、自首しに行くかもしれない) ことり(そんなことはあってはダメ……!) アイドル科部室 穂乃果「みんな、おっはよー!」 ことり「おはよ!」 みんな「おはよー!」 ことりは、穂乃果の挨拶に負けないように、自分なりに元気を振り絞って挨拶をした。 穂乃果「今日、海未ちゃんどうしても休みたいんだって」 真姫「あら、海未も?学校には来るのかしら?」 ことり(今日は月曜日、そして、朝練がてらにダンスの調整を行う予定だった。だからみんな朝練の時間に部室に集まってるんだ) 穂乃果「海未ちゃん「も」ってことは、誰か休むの?」 凛「うん、かよちんも今日は休むんだって」 希「もしかして、風邪でも流行ってるんかな」 絵里「私は風邪なんか引いたことないわ」ドヤァ にこ「なんとかは風邪ひかないって言うけど、絵里が風邪ひかないのは意外ね」 希「こーみえて、エリチもお馬鹿さんなところがあるんやでー」 絵里「もう!希!」 わーわーわーわー! ことり(普段と変わらない日常……、ことりも、なんも気構え無しでその輪の中に入れたら、どれだけ気が楽か……) 真姫「それにしても今日は天気が悪いわね……雨が降りそうよ」 にこ「これからダンスの確認したいのに、雨だと困っちゃうわね、Yahoo天気予報で天気を確認するにこ!」 穂乃果「雨でも穂乃果は踊れるよ!」 真姫「そう言ってあなたが迷惑かけたの、忘れてないわよ!」 穂乃果「ぐっ!真姫ちゃんが海未ちゃんみたいだよー!」 ことり「………」 凛「………」 絵里「どうしたの、ことり、凛、なんだか元気ないわよ?」 ことり「あ、ううん!なんでもない!」 凛「凛も!大丈夫、なんでもないにゃ!」 絵里「そう?ならいいんだけど、ふふっ♪」 ことり(絵里ちゃんってい意外と抜け目がないよね) 凛(かよちん……) 凛(なんでかよちんのラインに、既読がつかないんだろう……) にこ「うわ……昨日〇□駅で人身事故だって……」 ことり「!!?」 真姫「本当?この近くじゃない」 希「なになに?えーっと、「20歳男性、線路に逃走中に電車に轢かれて死亡」嫌な事件やね」 ことり(もうニュースになってるんだ……) ことり(そりゃそうだよね……) 穂乃果「なんで線路なんかに逃げたんだろう、ていうかなんで逃走したんだろ」 にこ「えっとね……「被害者の男性は痴漢疑惑をつきつけられ、線路に逃走し、その直後に通過した新幹線に撥ねられて死亡」」 絵里「いやだ……考えただけでもおぞましい……」 凛(かよちん、ラインつかないな……) 真姫「最近は痴漢冤罪も多いみたいだしね、たしか、テレビで「痴漢冤罪に遭ったら逃げるべき」って言ってたわよ」 ことり(まぁ……何十人痴漢冤罪ふっかけてきたけど、逃げる人なんて昨日の男くらいだったけどね……) にこ「確かに冤罪なら同情の余地があるけど、本当に痴漢して逃げた挙句電車に跳ねられたんなら、自業自得よね、こういっちゃ悪いけど……」 にこ「えっとね……名前は、小泉星治(20)だって」 凛「え……?」 絵里「まだ20歳だなんて……そんなむごい死に方……」 希「痴漢したんか冤罪なのかはわからないけど、天罰にしては重たいよね」 穂乃果「絵里ちゃん大丈夫?気分悪そうだけど……」 絵里「うん……ありがとう穂乃果、人間が電車に轢かれたことを想像しちゃって、つい……」 ことり「あはは……ことりもちょっと考えちゃったかも……」 ことり(ていうか……実際に見たんだけどね……その現場……) 凛「にこちゃん、今……なんて言った……?」 にこ「え……?今のニュースのこと?」 凛「名前!!もう一回その被害者の人の名前教えて!!!!」 にこ「えっ……えっと……小泉星治さん20歳……」 凛「!!!?」 凛「うそ……」ポロポロ 真姫「凛!?どうしたの?急に泣きだして……!」 希「もしかして凛ちゃんの知り合いだったん?」 ことり「………」 ことり(小泉星治……) ことり(まさか……)チラッ 凛「この人……」ポロポロ 凛「かよちんの、お兄さんだよ……!」ポロポロ ことり「!!!?」 真姫「え……」 にこ「マジ……?」 ことり(花陽ちゃんのお兄さん……?) 穂乃果「あっ……確かに、穂乃果、聞いたことあるかも」 穂乃果「まだμ's結成直後に、花陽ちゃんにお兄さんがいたこと、穂乃果聞いたことある……」 穂乃果「たしか、星治って名前だったかもしれない……」 絵里「そんな……」 凛「かよちんのお兄ちゃん、年齢も、今20歳だよ……」 凛「凛も、小学校の時から何回も遊んでもらって、この間も、かよちんとバーベキュー行った時、レンタカー借りて車を出してくれて……」ポロポロ ことり「………」 つづく 確か俺の記憶が正しければ初期設定で花陽は兄がいたはず。 アリサが存在しなくて、代わりに絵里に弟が2人いた気がする オドオドしてたのは伏線だったか あとはgodで絵里とも少しだけ接点があった気がする 最初のうみみくんの冤罪じゃない痴漢のテンションからのこれは想像できねぇ ところどころ設定に違和感あるがまぁカボスだし あと犯罪助長してる内容もあるからまとめないぞ まあことりちゃんとお話しできるなら30万くらい安いもんだろ 凄いスレになっててわろえないw オドオド男子が伏線とは…胃が痛くなってきた ことり(そういや、お母さん、昨日日本に帰ってきてすぐにどこかへ出かけてしまった。そして、まだ帰ってきてなかった) ことり(もしかしたら、花陽ちゃんのお兄さんの事を聞いて、その関係で出向いたのかもしれない……) 凛「かよちんも……かよちんもきっと今泣いてる……!」ポロポロ 凛「凛、かよちんのところに言ってくる!」ポロポロ 穂乃果「穂乃果も行く……!花陽ちゃんが心配だよ!」 絵里「えぇ……!全員で行きましょう!」 ことり「う、うん……そうだね……」 ことり(行きたくない……) もちろん、μ's全員で花陽の家に行ったとしても、できることなんて花陽を慰めるくらいしかない。 しかし、それでもいいからとにかく花陽を助けたかった。文字通り「いてもたってもいられない状況」だろう。 μ's全員、学校をさぼることを決意し、花陽の家に向かった。そこで、ことりはさらに苦悩することになる……! 7人で花陽の家に向かう――― ことり(うぅ……できれば行きたくないよぉ……) ことり(どんな顔して花陽ちゃんに会えば……) 希「ねぇ、もしかして、花陽ちゃん、昨日お兄さんの死を知ったのなら、もしかして何も食べてないんやない……?」 真姫「そうね……花陽のことならありえるかも……」 にこ「うん、簡単に食べれる軽食のおにぎりか何か、買ってきたほうがいいかも」 ことり「!!?」 ことり「うん!ことり……急いで買ってくるよ!」 にこ「私も行くわ。あんたのことだから、きっと荷物重くなるでしょ?」 ことり「ううん!!大丈夫!!たくさん買うかもしれないけど、すぐに戻るから、にこちゃんありがとう!」ダダダッ ことり(この機を逃すわけにはいかない!とにかく、この時間を使って海未くんに状況を伝えておかないと……!) ことり(バレたらみんなからの信用まで失っちゃう……!そんなの嫌だよ!) ことりは、近くのセブンイレブンに入り、そのままおにぎりを買わず、トイレへ直行。 トイレで海未に電話をして、その後おにぎりを買って花陽の家に向かう算段だった。 ことり「まずは海未くんにラインで連絡しなきゃ……!」 海未の家 海未「………」 海未は布団にもぐり込んで、ひたすら泣いていた。 ことりのように「割り切った気持ち」にはなれない。 海未には、犯罪を犯す覚悟がなかったのかもしれない。 海未「………」 そして、私たちは巡り合うーー赤く、あか 海未「ラインですか……?私の歌ですね」 海未「誰からでしょう……ことりから……?」 ことり『海未くん!今、通話できる?』 海未「ことりも、心配してくれてるんですね」 海未「………」 海未は、『すぐに通話できるようにします。ちょっと待ってください』とことりにラインを入れ、自宅のトイレへ向かった。 海未「ことり……昨日のことでしょうね……」 トイレに着くとゆっくりと便座に座り、ことりに発信する…… 海未「……もしもし」 ことり『あっ……海未くん』 ことり『今日、学校休むんだってね……』 海未「すみません……やはり私の心には、ショックが残っています……」 ことり『ううん、仕方ないよ……それよりね、海未くん……』 ことり『驚かないで聞いてほしいんだけど……』 海未「………?」 海未「どうしたんですか?ことり……?」 ことり『あのね……昨日線路に逃げて死んだ男の人……』 ことり『花陽ちゃんのお兄さんだったみたいで……』 海未「え……」 ことり『本当……今日、花陽ちゃんは学校に来てない……今みんなで……』 海未「花陽の、お兄さん……?」 海未(そういえば……彼がかけていた赤紫のアンダーリムの眼鏡……) 海未(花陽がコンタクトにする前、愛用していた眼鏡と同じフレーム―――) 海未「あ……あ……」ポロポロ 海未「私は……人を死なせてしまっただけでなく……花陽まで不幸に……」ポロポロ 海未「うわぁああああああああ!!!!!!!!」 海未「ごめんなさい!!!!ごめんなさい!!!!」ポロポロ ことり『海未くん!!!海未くん!!!聞いて!海未くん!!!」 ぷつっ ことり「―――っ」 ことり(迂闊だった……!このこと、海未くんに言わないほうがよかったかも……) ことり(いや……今ばらしておいたほうがいい……!学校へ来て、みんなと話している時に泣かれるよりは、全然いい……!) ことり(問題は、海未くんが「打ち明けていまう」こと……) ことり(μ'sの大半は花陽ちゃんのことで手一杯だし、今も花陽ちゃんの家に向かっているはずだから、今日海未くんが他の子たちに知らせることはない……) ことり(でも……) ことりは、待ち受けにしている幼馴染たちの画像を眺めた。 一筋の不安が、幼馴染だなんて、なんとも皮肉なものだ。 ことり「そうだ……!はやくおにぎりを買って花陽ちゃんの家に行かないと!」 花陽の家…… ことり(みんないない……) ことり(もう家の中に入ったのかな?) ことりは、花陽の家のチャイムを鳴らす…… すぐにドアが開いた。出てきたのは穂乃果だった。 穂乃果「ことりちゃん……」 ことり「穂乃果ちゃん……花陽ちゃんは……?」 穂乃果「……相当ダメージを受けてるよ」 穂乃果「当たり前だよね……穂乃果だって、自分の姉妹が……雪穂が死んじゃったら……!」 穂乃果「ことりちゃん、花陽ちゃんがかわいそう……!」ポロポロ ことり「穂乃果ちゃん……」ポロポロ ことりも釣られて泣いた。 その涙がウソ泣きなのか、罪悪感から来たのか、ことりはわからなかった。 穂乃果「とりあえず、入ろ」ポロポロ ことり「うん……」 ことりと穂乃果は花陽の部屋に入った――― ことり「―――!?」 明らかに、雰囲気が違う。 青白い顔をして、ベッドでうずくまっている花陽――― 花陽を抱きしめながら、大泣きしている凛――― 真姫も、絵里も、希も、にこも、みんな泣いていた――― それほどまでに、花陽の今の姿が痛々しかったのだ…… 凛「うわあぁあああああ!!!!!かよちん……!!かよちん!!!」ポロポロ 花陽「凛ちゃん……」 花陽「お兄ちゃん、死んじゃったよ……」ポロポロ 花陽「電車に跳ねられて……肉片しか……残らなかったって……うぅ……」ポロポロ 花陽「うぼぇぇえええええ!!!!!」ゲボゲボゲボ 真姫「花陽!!!」 にこ「想像しちゃだめ!!!考えちゃだめだから!!!」 絵里「待ってて!水持ってくるわ!!」 ことり「あ……水買ってきたよ……」 ことりは、声を上手く出せなかった。 花陽「ハァハァハァハァハァ」ゼェゼェ 希「花陽ちゃん……もしかして、昨日からこんな風に……」 花陽「ハァハァハァハァ」ゼェゼェ 穂乃果「なんで……なんで花陽ちゃんがこんな目に……」ポロポロ ことり「………」 凛「かよちん……」ポロポロ 凛は、花陽の右手を握っている。 「ここにいるよ」と言わんばかりに、力強く、でも優しく、ぎゅっと握っていた。 花陽「ハァハァハァ……!お兄ちゃん……!」ポロポロ 花陽「お兄ちゃん……お兄ちゃん……!」ポロポロ 真姫「まずは落ち着いて……!ゆっくり、ゆっくり深呼吸して」 真姫「ここに、ことりが買ってきてくれたお水があるから、きついときは言って、すぐに飲ませてあげるから」 花陽「ハァハァハァハァ」コクン 花陽は力なく首を縦に振った。 しばらく時間が経った。おおよそ、30分――― ようやく、花陽の呼吸が落ち着いてきた。 花陽「みんな……ごめんね……迷惑かけて……」 にこ「迷惑なんかじゃないわよ」 絵里「私たち、ニュースを見たらいてもたってもいられなくなって……」 花陽「みんな、ニュース……見たんだ……」 凛「違うよ……」 凛「かよちんのお兄さんは……痴漢なんかしないよ……!」 花陽「凛ちゃん……」 凛「凛知ってるよ……かよちんのお兄さんが優しかったこと、そんなお兄さんが、女性を傷つけるようなことするわけないもん!!」 花陽「……うん」ポロポロ 花陽「お兄ちゃんはそんなことしない……!」 花陽「でも……」 花陽「死んじゃった……なんで……」ポロポロ 穂乃果「……許せないよ」 ことり「………」 穂乃果「痴漢されたって言った女の人……さっき見たニュースでは「その場を立ち去った」って言ってたの、見たんだ」 穂乃果「もし、花陽ちゃんのお兄さんが犯人だって勘違いしたとしても」 穂乃果「完全に……花陽ちゃんのお兄さんをでっちあげで痴漢に仕立てようとしたとしても……」 穂乃果「許せないよ……!」 苦しくなるな… 痴漢冤罪に遭わないように会社辞めるか… ことり「うぅ……」ポロポロ ことり「うぅうううううう!!!!」ポロポロ 希「穂乃果ちゃん……ことりちゃん……」 ことり(やめて……)ポロポロ 穂乃果「ことりちゃん、穂乃果も同じ気持ちだよ……」ギュッ 穂乃果「みんな同じ気持ちだよ……」スッ 穂乃果は泣き崩れることりの背中に手を添える。 ことり「う、うぅううう!!!!」ポロポロ ことり(やめてよ……穂乃果ちゃん……)ポロポロ ことり(ことりは……みんなに手を添えてもらう資格なんて……!)ポロポロ そして、花陽の方を向いて、こう言った。 穂乃果「私たち、みんな花陽ちゃんの味方だから―――」 ことり「うぅううう!うわぁああああああ!!!!!」ポロポロ ことりは大号泣。 もちろん、罪悪感から来た号泣だが。μ'sのみんなには、人一倍優しいことりが、花陽の今の状況に感情移入したことが原因だと思い、涙の理由を聞かなかった。 みな、おなじ気持ちだと思っていたから――― 花陽の家で、花陽を慰めながら、花陽が眠るまで、8人でずっと一緒にいた。 凛と真姫は花陽の家に残った。 花陽の両親は警察や役所で検死や死亡に関する手続きに行っているようで、家にはいなかった。 だから、全員が帰ると花陽は完全にひとりぼっち……それは避けたかった。 残ったことり、穂乃果、絵里、希、にこは帰路につく……今日は学校をさぼってしまったため、学校へは戻りづらい。もっとも、先生たちも許してくれるだろうが。 ことり「うぅ……」グスッ にこ「ことり……」 絵里「泣きたい気持ちは、みんな一緒よ……」ギュッ 絵里がことりの手を握ってくれる。 ことり(違う……)ポロポロ ことり(ことりはみんなと違う……)ポロポロ 希「花陽ちゃん……早く立ち直ってほしいね……」 にこ「うん……」 穂乃果「ねぇ、花陽ちゃんのお兄さんって「痴漢したこと」になってるのかな……?」 ことり「………」 絵里「……わからないわ」 穂乃果「ならさ……」 穂乃果「穂乃果たちで、花陽ちゃんのお兄さんの無実を証明しようよ……!」 希「どういうこと……穂乃果ちゃん」 穂乃果「まだ、見つかってないんだよね、花陽ちゃんのお兄ちゃんを「痴漢」って言って突き出した人」 ことり「………!」 穂乃果「穂乃果たちで見つけようよ……その女の人」 ことり「!!!!?」 穂乃果「見つけて……全貌を聞き出して……」 穂乃果「花陽ちゃんのお兄さんは「痴漢をしてない」って、みんなに知ってもらおうよ!」 絵里「なるほど……!」 にこ「いい考えじゃない!」 ことり(や、やめてよ……)ガタガタガタガタ 希「でも、どうやって……」 穂乃果「わからない……でも〇□駅に行くのがいいと思う……」 穂乃果「もしかしたら、昨日の事件を直接目撃した人がいるかもしれない!」 ことり(やめて……お願いだから……穂乃果ちゃん……)ガタガタガタガタ 絵里「賛成よ……穂乃果!」 にこ「うん……!にこも、許せないわ!花陽を、花陽のお兄さんをあんなに追い込んで……!」 希「うちらも協力させてや!」 ことり「う……うん……」 穂乃果「みんな……ありがとう!」 穂乃果「絶対に、花陽ちゃんのお兄さんの無実をみんなに知ってもらおうね!」 にこ「当然よ!なんとしてもその女の人を見つけ出して、花陽と花陽のお兄さんに土下座させてやるんだから!」 絵里「そうよ……こんなの、許せないわ。花陽たちが何をしたっていうのよ!」 希「とにかく、事件のことを調べてつつ、〇□駅に行くのが一番手っ取り早いかもね」 穂乃果「そうだね……!よし、みんなで〇□駅に行こう!少しでも多くの人に、聞き込みをしようよ!」 ことり(そ、そんな……)ガタガタ ことり(もし、そんなことして、ことりも〇□駅に行って……) ことり(昨日ことりと海未くんが駅にいたことを目撃している人に出会ったら……)ガクガク 絵里「ちょっと待って!穂乃果!この事件の内容をインターネットか何かで調べてからいかない?」 にこ「確かに、もしかしたらインターネット上のSNSとかには、その旨の情報があるかもしれないね」 希「よし、こうしようや。できれば早く聞き込みもしたいから、聞き込みに行く人と、インターネットを調べる人で別れる」 希「んで、インターネットで調べた情報を聞き込みの人たちにわたして、その情報を元に聞き込みをしていくんや!」 希「欲しい情報は、逃げたとされる女の人の身体的な特徴が一番いいね。その情報を元に、聞き込み班が「いつの時間に見かける人か」とかを聞いて、徐々に特定していくのがいいかな」 ことり「!!?」 ことり「うん!ことりもそれで賛成!!!」(これでインターネット班に入ることができれば、〇□駅にはいかなくていい!) 穂乃果「あ……」 穂乃果「そうだ……!海未ちゃんにもこのことを伝えなきゃ!」 ことり「!!!!?」 絵里「そういえば、海未も今日は学校休みね」 穂乃果「うん!海未ちゃん達にもこのことを知らせて、手伝ってもらおうよ!」 穂乃果「さっそくラインで……」 ことり「ま、待って!穂乃果ちゃん!」 穂乃果「ほえ?」 ことり「あれだったら、ことりが海未ちゃんの家に行ってくるよ!ほら、海未ちゃん、体調悪くて休んでるみたいだし!!」 ことり「海未ちゃんのお見舞いがてらに、軽くスマホで調べものくらいはできるし、海未ちゃんが大丈夫そうなら、そのまま他の班と合流、ってことにしたらどうかな!?」 穂乃果「なるほど!!ことりちゃん、頭いい!!」 絵里「決まりね。ことりに海未の家に行って、花陽のことを伝えてもらって、あとの4人で班わけして行動しましょう!」 ことりを除く4人はその場で班わけして、結果 〇□駅聞き込み班→穂乃果 絵里 インターネット調べ班→希 矢沢 となった 穂乃果「よし!早速レッツゴーだよ!花陽ちゃんと花陽ちゃんおお兄さんの仇はμ'sで取るんだ!!」 絵里「あっ!穂乃果!!行っちゃった……」 ことり「じゃ、海未ちゃんの様子を見に行って、ことりもできるなら後でどこかと合流するね」 にこ「わかったわ。海未の体調次第では無理しなくていいからね」 ことり「うん!みんなも、痴漢疑惑をかけた女の人達を見つけてきてね!」ダッ 希「え……?」 絵里「え……?」 穂乃果「絵里ちゃーーーーーん!!!!!おいていくよ!!!!」 絵里「え、ええ……」 にこ「ほら、私たちも行くわよ、希」 希「う、うん……」チラッ 絵里「………」 希(エリチは気づいたみたいやな。今のことりちゃんの言葉の違和感) 絵里(今、ことりは「「うん!みんなも、痴漢疑惑をかけた女の人達を見つけてきてね!」) 絵里(って言ってたけど……) 絵里(女の人って「複数」ってどこ情報?) 絵里(ことり……今、はっきりと「女の人【たち】」って言ったわよね……?」 希(うちらがさっき見たニュースには、男の人の名前、つまり、花陽ちゃんのお兄さんの名前やね。それと、事件の時間。花陽ちゃんのお兄さんが即死だったこと、そして) 希(「痴漢被害を訴えた女性は、その場から立ち去っていた」という一文のみ) 希(どう考えてもこの一文から「犯人は複数」っていう情報は出てこない) 希(うちらが何か見逃したか、それとも、ここへ来る前にことりちゃんがニュースで確認して「実は痴漢被害を訴えた女性が複数だったか」を確認したか。じゃないと、ことりちゃんの今の発言は明らかにおかしなものになる……) 希(まずは、全部のニュースサイトや新聞を見て「犯人が複数なのかどうか」を確認しなきゃいけないね) 希(もし、女性側の人間が複数だという情報がどこにもないのなら、ことりちゃんは何かを知っているかもしれない……!) 冒頭のギャグが終わった時点で消失してるかもしれない 女の人達ってことは男のうみみ君ははいってないんよね 無意識にかばったのかそれとも…… >>174 女性を主体とした男女二人組を女の人達と言うこともあるから海未くんがはいってないことはないんでない 面白いけどのぞえりがその発言だけでことりを疑うのは無理があるぞ 直接すぐ本人に「達」の情報源を聞かないと不自然 じゃないと鼻からことりを信用してない事になる >>179 こんな勢いで書いてそうなSSで何言うてんの? ことりサイド――― ことり「はぁ……!はぁ……!」 ことりは走る。海未の家まで、ひたすら走る…… 海未にどうしても伝えておかなくてはいけない。 穂乃果たちが、犯人捜しをはじめたことを――― もしかしたら、μ'sの8人全員が、ことりたちの敵になるかもしれないことを――― ことり(今まで以上に警戒しなきゃ……そして……) ことり「昨日より綿密にアリバイ工作をする必要がある……!」 ことりと海未は昨日の時点である程度のアリバイ工作はしていた。しかし、その工作相談中、海未は「上の空」だった。 ことり(海未くんがどんな精神状態だろうと……今日は絶対に話し合わなきゃ……そして、タイミングは今しかないよ……!) ことりは穂乃果に感謝した。穂乃果が海未の存在を忘れていないから、ことりは穂乃果の提案をアレンジして、いまこうして海未の自宅へ向かうことができているからだ。 そして、ことりは海未の家に着く――― ことり「はぁ……はぁ……」 ことりは海未の家のインターホンを鳴らす――― ことり(時間が惜しいよ……!お願い……海未くんが出て……!) 海未「おや、インターホンが鳴りましたね」 海未「もしかして、通販で購入したレズモノのAVが届いたのですかね……」 海未「ちょっと、失礼しますね」 海未「はい……」ガチャ ことり「う、海未ちゃん!!」 海未「ことり?どうしたんですか?学校は……?」 ことり「実は……!」 希サイド にこ「さて、自遊空間へ来たはいいけど、何を調べればいいのかしら」 希「そうやね……にこっちは5ちゃんねるやSNSは得意やろ?そっちを調べてくれない?」 にこ「わかったわ、あんたはどうするのよ?」 希「うちは、事件の概要をもう一度調べてみるわ。どうしても気になることがあるんよ」 にこ「了解よ、Twitterからフェイスブック、ニュー速+から鬼女板まで全部調べ尽くしてやるわ!」 希「それと、にこっち」 希「犯人と思われる人数も調べておいてほしいんや」 にこ「人数?2人3人痴漢冤罪をふっかけられた人がいるの?」 希「んー、どっちかと言うと、「目撃者」として花陽ちゃんのお兄ちゃんに罪を着せた人がいる読みやね」 にこ「? まぁわかったわ」 希(もし、事件概要に「犯人は複数」という情報がない場合……) 希(あまり考えたくはないね……) 絵里サイド 穂乃果「さて、〇□駅に着いたよ!!!」 絵里「そうね……」 絵里(ダメだわ、どうしてもことりが言った「女の人達」って単語が気になってしまう……) 穂乃果「絵里ちゃん、2手に別れよう!そのほうが効率いいよ!」 絵里「そうね、駅員さんと乗客の人に満遍なく聞き込みをしましょう」 穂乃果「まずは、犯人の女の人の特徴だね!年齢や服装、髪型みたいなわかりやすい服装をまず調べて、それから「いつ頃の時間に見かけるか」を特定すればいいんだ!」 絵里「えぇ……」 絵里「ねぇ、穂乃果……」 穂乃果「ん?どうしたの?絵里ちゃん」 絵里「……もしあれだったら灰色の……」 絵里「………」 絵里「いや、なんでもないわ……行きましょう」 穂乃果「? うん!」 絵里(ダメ……穂乃果に言うわけにはいかない) 絵里(もし、ことりが真相を知らないで、つい流れでその発言をした場合、ことりを傷つけてしまう。感づかれた場合、穂乃果にも影響が出るかもしれない……!) 絵里(どうすればいいの……!) にこサイド にこ「Twitterやフェイスブックには何人か目撃者はいるみたいね……」 にこ「不謹慎だけど、こういうことを面白がって動画にしてる輩がいるんじゃないかって思ったけど、残念ながらいないようね……」 にこ「今回に限ってはそういう輩がいてくれたほうが助かったんだけどな……犯人の風貌を一発で特定できるから……」 にこ「ん……?これは……」 にこのTwitterのおすすめユーザー一覧に、見知った顔があった。 にこ「これは……花陽……?」 にこ「花陽のアイコン画像ね。でも、にこたちはアイドルだから、花陽推しの人が設定した可能性もあるわよね」 にこ「!!?」 そのアカウントには、「okomedaisukiが本垢です」とプロフィールに書かれてあった。 ちなみに、okomedaisukiというユーザーアカウントが花陽の本垢だということは、にこも知っている。 にこ「これは……花陽の裏垢……?」 このアカウントには、花陽のものと思われる自撮りの生足画像や胸の谷間画像。おいしそうなごはんの画像が載せられている。 しかし、にこが目を突けたところは、そこではない。 「panaaniki←私のお兄ちゃん(実)です」というプロフィールの一覧だった。 にこ「花陽のお兄ちゃんのTwitter?」 にこ「もしかしたら、事件当時のことが書かれているかもしれない……!」 にこ「やっぱり……このアカウントの主は、事件当時に〇□駅にいる……!」 にこ「そして、昨日の午前中に、ツイートがない、見るからにツイ廃っぽいペースで投稿してるのに」 にこ「これは収穫ね……花陽のお兄さんの人間像も一応チェックしておきましょう。この中に、痴漢しないであろう材料があるかもしれない!」 にこ「……え」 にこは、驚愕する…… にこ「なによ、これ……」 花陽の兄とされる人物のアカウントには、ある画像がたくさんあった――― 海未がAV買うのは良いけど男か女かはっきりしてほしい所 そこには、見渡す限りの「漢」の画像――― 例えば、明らかにガチホモ兄貴と、ヒョロガリ眼鏡が、プリクラで抱き合って、キスをしている――― にこ「どういうこと……?」 そして、その画像元のツイートには「アタシの彼氏との2ショット(ハート)」と書かれてあった。 そして、このツイ垢の画像の大半は、進撃の巨人のライナーみたいなガチムチ兄貴と、赤紫のアンダーリム眼鏡をかけたショロガリの2ショットばかりだった。中には兄貴が眼鏡の陰部をいじっているプリクラも存在する…… にこ「ちょっ///」 にこ「なんなのよこれ!!」 希「にこっち!?どうしたん!!」 にこ「の、希……」ガクガク にこ「にこ、もしかして未知の領域に首を突っ込んでしまったにこ……」ガクガク 希「これは……」 にこ「花陽のお兄さんと思われる人の画像よ……」 希「うっ……これは確かに未知の領域やな……」ゾクッ 希(多分、この眼鏡の人が花陽ちゃんのお兄さんかな?) 希(でも待てよ……) 希「にこっち、これは使えるかもしれんで?」 にこ「え?」 希「考えてみぃや」 希「彼氏持ちのホモが女の子に痴漢なんかするか?」 にこ「あ―――」 にこ「しない……!しないわ!!!」 希「にこっち!!大至急その画像を保存して、凛ちゃんに見せるんや!!」 希「そして、花陽ちゃんのお兄ちゃんで間違いないか、聞いてくれん!?」 にこ「わかったわ!!」 希(これで、凛ちゃんが「かよちんのお兄ちゃんだにゃ」って言ってくれたら、花陽ちゃんのお兄さんが「痴漢をする動機」はなくなったことになる……) 希(そして……読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、全ての新聞社の電子ページを見た結果、どこにも「立ち去った痴漢被害者とされる女性」が「複数」だという記載はなかった―――」 希(ことりちゃん……) 絵里サイド 絵里「……だめね……今のところ、収穫はないわ……」 絵里「やっぱり時間帯が違うからかしら……乗客で昨日の事件を見た人はいない」 ずるいずるいずるいことはーーーしちゃーー 絵里「ん?ライン?」 絵里「もしもし……?」 希『えりち、うちや』 絵里「希?どうしたの?」 希『単刀直入に言うで、ことりちゃんが怪しい』 絵里「―――!?」 希『えりちもわかってたみたいやね。なら理由はいいでしょ?』 希『そして、もし「被害者女性を見た」って人がいたら、ことりちゃんの画像を見せて、この人じゃなかったかって、聞いてくれへん?』 絵里「………」 絵里「わかったわ……!」 希『万が一違っても、大丈夫、ここでうちらがことりちゃんを疑ったことは誰にもばれんよ』 希『気ぃ引き締めて、がんばって』 絵里「ええ……!」 穂乃果サイド 穂乃果「だめだ……収穫がないよ……」 穂乃果「誰も、昨日の事件のことは知らないみたい、駅員さんはみんな知ってたけど、事件が発覚してすぐに女の子は行方をくらましたみたいで、顔も人数もわからないって……」 穂乃果「絵里ちゃんのほうはどうだったんだろう」 男「あ、あの……」 穂乃果「? はい?」 男「その……昨日の事件のことを調べてるって本当ですか?」 穂乃果「!!?」 穂乃果「はい!!調べてます!!何か知ってるんですか!?」 男「じ、実は……」 男「俺、昨日、飛び込み事件の被害者の男性を、押さえてたんです」 穂乃果「え?」 男「痴漢が起こった時に、俺も電車に乗っていて、痴漢された子の友達に「手伝って」って言われて、男性を捕まえてたんです……」 穂乃果「!!!?」 正義感ふりかざし1「その女の子たちも見たし、被害者の男性の顔も覚えてます……」 穂乃果「そうなんですか……!」 穂乃果(この人が……花陽ちゃんが線路に逃げる原因を作った、ひとり……!) 穂乃果「ちょっと、待っててくださいね」 穂乃果は、正義感ふりかざし男にそう言うと、絵里にラインを打った。「提供者が見つかった!」という内容だった。 穂乃果「……なんで、今情報を提供してくれるんですか……」 正義感ふりかざし1「え……」 穂乃果「あなたは、その男性が痴漢するところを見たんですか?」 正義感ふりかざし1「いや……みてない……」 穂乃果「………」 穂乃果「見てないのに、痴漢扱いしたんですか?その女の子の言われるがまま!!」 正義感ふりかざし1「………」 穂乃果「あなたたちのせいで……!穂乃果たちの友達は―――っ!?」 正義感ふりかざし1「………」ポロポロ 穂乃果「―――っ!?」 正義感ふりかざし1「そう……ですよね……」 正義感ふりかざし1「俺も、考えないようにはしてましたけど……無理です……」 正義感ふりかざし1「あの時、俺は咄嗟のことだったから、男が轢かれた瞬間、逃げました―――」 正義感ふりかざし1「もし彼が痴漢をしたとしても、重すぎる罰で……急に怖くなって……」 正義感ふりかざし1「そして、帰ったあとすぐ……「なんで逃げたんだろう」って思ってしまって」 正義感ふりかざし1「もしかしたら、言われもない「冤罪」なんじゃないかって思うようになって……」ポロポロ 正義感ふりかざし1「そうした場合、俺……俺……!」ポロポロ 穂乃果「………」 あーもー駄目だって なんで''ことりが怪しいこと前提で話を進めるん''だよ 発言に引っ掛かったらその場で本人に確認するだろ普通 そうしないってことは普段からことりを少しも信用していないってことだろ なんで録に調べてもない事件の自分が知らない情報知ってただけでことりが犯人候補になるんだよ アドバイスした意味がない 穂乃果「穂乃果たちは、その「冤罪」かどうかを、調べてるんです」 穂乃果「穂乃果も、冤罪だと思う……!」 穂乃果「穂乃果たちの大事な仲間が大好きな「お兄ちゃん」が、痴漢なんてするはずないもん!!」 正義感ふりかざし1「………」ポロポロ 穂乃果「その……痴漢被害に遭ったって言ってる女の子の特徴を教えてください!」 正義感ふりかざし1「………」ポロポロ 正義感ふりかざし1「まず、痴漢された子と、痴漢を見た子の2人いた。2人とも、事故が起こった時俺より早く逃げた」 正義感ふりかざし1「背丈はどっちも同じくらいで、痴漢された子は青い髪の子、痴漢を見た子は、とさかのようなふわふわした声の子だった」 穂乃果「なるほど……!」 正義感ふりかざし1「多分……歳は、君と同じくらいだと思うよ」 穂乃果「……わかりました、ありがとうございます!!」 絵里「穂乃果!!!!!」 穂乃果「絵里ちゃん!!聞いてっ!!女の子の特徴がわかったよ!!」 絵里「はぁ……はぁ……」 穂乃果「絵里ちゃん、すごい汗……!」 絵里「ごめんなさい……その……」ハァハァ 絵里「もしかして、この子じゃありませんか……?」 絵里「痴漢被害に遭った女の子って……」 穂乃果「?」 絵里の差し出したスマホの画面には、はっきりとことりが映し出されている。穂乃果には見えないようにしている。 正義感ふりかざし1「………」 正義感ふりかざし1「そうだ!!この子だ!!この子が俺に「捕まえていてね」って頼んだんだ!」 穂乃果「えっ!!!?」 穂乃果「本当ですか!!?絵里ちゃん、その子誰!!?」 絵里「………」 絵里「………」ポロポロ 穂乃果「絵里……ちゃん?」 希サイド 希「………」 らーーーーららーらーらーらーららー 希「えりちからのラインや」 希「『絶対にそうであってほしくないことが、その通りでした』」 希「『今から海未の家に向かって』か……」 希「『凛たち3人も、海未の家に向かわせて、ことりと海未には家にいてもらうことになってる』……」 希「にこっち」 にこ「………」 にこ「嘘よ……」 にこ「にこは信じない……」 にこ「だって……そんなのあんたの憶測でしょ!?」 にこ「ことりに確認したの!?ことりがついうっかり適当なこと言っただけかもしれないじゃない!!>>179 みたいに!!」 にこ「思い過ごしよ……!絶対、思い過ごしよ……!」 希「にこっち……」 希「今ね、えりちから、海未ちゃんの家に行ってくれって、ラインが来たよ」 希「『絶対にそうであってほしくないことが、その通りでした』ってね……」 にこ「―――っ!?」 希「……海未ちゃん家に行くで」 海未の家には、希、にこ、穂乃果、絵里の順に着いた。 先に希やにこが入っていてもよかったのだが、穂乃果と絵里、そして1年生3人を待とうと、決めていた。 そして、1年生3人組が、海未の家の前にやってくる…… 真姫「どうしたのよ……?まだ花陽は全然立ち直って……」コソコソ 絵里「えぇ……ちょっとね……」コソコソ 凛「………」 花陽「………」 花陽と凛、真姫には「ことりが痴漢被害にかかわっている」ことを言っていない。この3人には海未家のリビングにでも待機してもらって、海未の部屋で、話をつけるつもりだった。 それなら花陽の家にいてもらったほうがよかったのではないかと希は思ったが、絵里が先走ってしまった。 希、絵里はそれぞれにこ、穂乃果に事の全貌を説明。 穂乃果は「聞き込み」による間違いない証言を元での説明だったため、いくら穂乃果でもすぐに理解できた。信じたくはなかったようだったが。だが、にこにはなかなか伝わらなかった。しかし、「昨日花陽兄を捕まえた男性」の証言を聞かせると、納得せざるを得なかった。 穂乃果「ピンポン……押すよ……」 希「………」 絵里「………」 にこ「………」 チャイムを鳴らして、しばらくすると、海未が出てきた。 穂乃果「海未ちゃん……ことりちゃんも、中にいるよね……?」 海未「ええ、ことりもいます」 穂乃果「上がるね」 海未「ええ……」 リビング リビングには、ことりが涙を流しながら座っていた――― 真姫「ことり!?どうしたのよ!」 ことり「ううん……ごめんね……ごめんね……」ポロポロ 凛「いったい、どうしたの……!」 花陽「………」ウツロナヒトミ 絵里「今日はご両親はいないのかしら?」 海未「父は仕事で、母は神奈川まで用事です……」 穂乃果「凛ちゃん、真姫ちゃん、そして、花陽ちゃん、ちょっとだけ待っててね。10分くらい……」 穂乃果「ことりちゃん、海未ちゃんも……話があるんだけど、いいかな?海未ちゃんの部屋へ……」 海未「………」 ことり「………」ポロポロ 海未「その前に……みなさんに、どうしても言わなくてはいけないことがあります」 穂乃果「!!?」 のぞえりにこ「!!?」 凛「どうしたの……?改まって……?」 海未「―――ふぅ」 真姫「海未……?」 花陽「………」ウツロナヒトミ 海未「……わたし、園田海未(そのだうみ)は、花陽のお兄さんの痴漢事件で、痴漢被害に遭った女です―――」 穂乃果「―――っ!!?」 ことり「―――っ!!?」 そうじゃなくて!疑うまでの過程をすっとばしすぎだよ!もう! ことりちゃんの不用意な一言でまるで犯人断定みたいな動きしてんじゃんのぞえり!おかしいよ! アドバイスした甲斐がないよ! 凛「ちょ、ちょっと……どういうこと?」 真姫「そ、そうよ海未……なんでそんなことを……」 花陽「………」ギロッ ことり(海未ちゃん……どういうこと!?痴漢冤罪を認めるんじゃないの!?) ことり(うぅ……花陽ちゃんが睨んでる……怖いよ……) 穂乃果「そうだったんだね、海未ちゃんが……」 穂乃果「ことりちゃんと一緒にいて、痴漢されたことになってるんだね」 海未「………」 真姫「ねぇ!!!どういうことよ!!あなたたちが何を言ってるのかわからない!!最初から説明してよ!!!」 凛「そうだよ……!海未ちゃんとことりちゃんが……かよちんのお兄ちゃんを痴漢にでっち上げた犯人なの!?」 花陽「………」 穂乃果「さっきね……穂乃果たち、〇□駅に行ってたんだ」 穂乃果「そこで、昨日「花陽ちゃんのお兄さんを痴漢容疑で一時的に捕まえていた」って人に会ったの」 穂乃果「その人が言うには、「痴漢された」って言った子と、「痴漢を見た」って言った子がいるみたいなんだ」 穂乃果「その人に、色々あって、ことりちゃんの画像を見せたんだ」 穂乃果「そしたら……ことりちゃんで間違いないって」 凛「間違いないって……?」 穂乃果「……その時は穂乃果も絵里ちゃんも混乱してたから、「痴漢被害者」と「痴漢目撃者」の両方の確定することはできなかった」 穂乃果「でも、彼の話では……」 穂乃果「少なくとも「痴漢目撃者」は、ことりちゃんで間違いないって……!」 ことり「―――っ!!?」ポロポロ 真姫「そんな……!」 凛「うそ……」ポロポロ 花陽「………」ポロポロ ことり「うぅ……」 ことり「うぅうううううう!!!!!」ポロポロ 希「痴漢被害者は、海未ちゃんだったんやね……」 海未「……そうです」 海未は、凛とした表情で答える。 まるで「一切の迷い」と断ち切っているかのようだった――― ことり「うえぇええええええ!!!!」ポロポロ ことり「ごめんなさい!!!ごめんなさい!!!花陽ちゃん、ごめんなさい……」 花陽「………」 花陽「……の?」 海未「………」 花陽「お兄ちゃんは……本当に、痴漢をしたの……?」 ことり「うっ……ぐすっ……」ポロポロ ことり(してない……してないんだよ……!ことりたちが、痴漢冤罪なんて、ふっかけたから……!)ポロポロ 海未「………」 海未「私たちは、花陽のお兄さんの「死」の原因を直接作ってしまいました」 海未「あのとき、私たちが「痴漢だ」と騒がなければ、花陽のお兄さんは亡くなることはありませんでした……」 海未「しかし、聞いてください」 海未「たとえどれだけ非難されても、私は嘘をつくことはできません……!」 海未「私、園田海未は……」 海未「花陽、あなたのお兄さんから」 海未「痴漢されました―――」 花陽「―――っ!!?」 そういや海未くん男だしホモ兄に狙われてもおかしくないのか 本物と比較しておかしいって言ってるやつなんなの? そんなん言い出したら、ことりちゃんも海未ちゃんも痴漢冤罪なんかしないやん フィクションとして読めよ ことり「う、海未ちゃん……!」ポロポロ 花陽「うそだ……!!」 花陽「嘘だっ!!!!嘘だ!!!嘘だ!!!!」ガシッ この中で誰も見たことのないような顔で、海未に迫る花陽。すかさず、希と絵里、にこが止めに入る――― 絵里「花陽―――っ!!」 にこ「やめて……!気持ちはわかる、わかるから!!」ポロポロ 希「花陽ちゃんっ!!!!」ポロポロ 花陽「放せっ!!!!!ふざけないでよ!!!!お兄ちゃんが、お兄ちゃんが痴漢なんてするはずが……!!!」 凛「そうだよ……!!海未ちゃん、最低だよ!!!なんでそんな嘘をつくの!!!!」ポロポロ 海未「嘘じゃありません……!」 海未「私は間違いなく、花陽のお兄さんから、お尻を触られました!!!」 海未「ことりが証人です!!」チラッ ことり「!!!?」 真姫「ことり……本当なの?海未が言ってることは、本当なの!?」 凛「ことりちゃん……!!」 ことり「あ……あ……」ポロポロ ことり(嘘だよぉ……!!真っ赤な嘘!!!お金欲しさに、嘘ついちゃったんだよ!!)ポロポロ ことり(海未ちゃん〜〜!!)ポロポロ 海未「………」 ことりは、海未の凛とした横顔を見る。 迷いがないのはわかった。そして「自信」も満ち溢れていた。 それによって、ことりも萎縮する。 ことりが嘘をついていることは、自分自身で十分わかっている。 でも、その嘘を…… 「海未ちゃんがカバーしてくれるのかな」と思っているのも、事実だった――― ことり「ことりは……」 ことり「みました……!花陽ちゃんのお兄さんが、海未ちゃんのお尻を触るのを見ました……!」 3年が見つけた証拠が逆にことうみを守るためのものになるなんてw 凛「!!!?」 真姫「!!!?」 花陽「ああぁあああああああああああ!!!!!!!!」 花陽「嘘だっ!!!!!嘘つかないで!!!!!なんで、お兄ちゃんが、お兄ちゃんが痴漢なんか!!!!!」 穂乃果「海未ちゃん……ことりちゃん……」 希「ことりちゃん、今、みんなに泣いて謝ってたやん……それは、「花陽ちゃんのお兄さんを騙してごめんなさい」って意味とちゃうの?」 ことり「………」チラッ ことりは、一瞬、海未の目を見る――― 先ほどと変わらない顔――― 一筋の焦りもない――― まるで「ことりなら、この状況を打開できる」と信じている、そんな顔だった――― ことり「ことりは……理由はどうであれ、花陽ちゃんのお兄さんの死について、謝ったんだよ……!」 ことり「ことりたちがいくら被害者だといっても……!命は軽くないから……!」 花陽「ああああああああああ!!!!!!離せぇええええ!!!!!」 花陽「殺す!!!!!殺してやる!!!!!!」 凛「嘘だよ!!!かよちんのお兄ちゃんは、絶対に女の子に浮気はしないよ!!」 花陽「私の、お兄ちゃんは、そんな人間じゃないっ!!!!!」 海未「証拠は!!!!?」 凛「―――っ」ビクッ 花陽「―――っ」ビクッ 海未「花陽のお兄さんが、私のお尻を触っていない証拠はあるんですか……!」 ことり「そうだよ……!花陽ちゃんのお兄さんがどんな人間かは知らないけど、それは花陽ちゃんのお兄さんが普段はしないだろうってことだよね」 ことり「でも、その確率は0%じゃない!!!ことりたちが嘘を言っている証拠を出してよ!!!」 凛「だったらそっちだって証拠を出せよ!!かよちんのお兄さんが痴漢した証拠を!!!!」 海未「こっちには証人がいます!!!!」 海未「それに、花陽のお兄さんはそもそもなんで逃げたんですか!!!?」 海未「何か後ろめたいことがあったんじゃないんですか!!!?」 海未「無実なら無実で、その場で言い逃れできるし、裁判になったとしても無実を貫くはずです!!!!」 海未「なんで逃げたんですか!!!!!」 凛「それは……!行列のできる法律相談所でキタ〇ラ弁護士が言ってたから……!」 海未「はっ!!!?笑わせてくれますねえ!!」 海未「なら、お菓子を盗んだ人はなぜ万引きがばれると逃げるんですか!!!?」 海未「殺人犯は何故逃げるんですか!!!?」 海未「それは「自分が絶対にやった」から、警察に連行されたら即逮捕されるからじゃないんですか!!!!?」 海未「だって筋が通ってないでしょう!!?逃げなかったら警察がちゃんと調べてくれるのに!!!!」 海未「何がキタ〇ラ弁護士ですか!!!!法律の専門家がいったらそれが常識になるんですか!!!?」 穂乃果「いい加減にして!!!!!!!!!!!!」 海未「―――っ!!」ビクッ ことり「―――っ!!」ビクッ 穂乃果の今日一番の怒鳴り声。 一同全員驚くが、特に海未とことりには効果抜群だった。二人は押し黙ってしまった。 穂乃果は、目に涙を溜めながら言う…… 穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん……」 穂乃果「花陽ちゃんのお兄さん……」 穂乃果「ホモなんだって……」ポロポロ 海未「え?」 ことり「え?」 兄が殺されてメンバーに疑惑がかかってさらに兄の性癖まで暴露される花陽の心境やいかに 海未「ホ……」 ことり「……モ?」 ことりと海未の視界が歪む――― 穂乃果「そうだよね……花陽ちゃん、凛ちゃん……」 凛「うん……!」ポロポロ 花陽「そうだよ……」ポロポロ 花陽「花陽のお兄ちゃんは……ガチホモだよ……!」ポロポロ 花陽「週7で、彼氏とアナルファックしてるガチホモだよ……!」ポロポロ 海未「―――っ!!?」 ことり(まずい―――っ!!?) 希「「痴漢」を立証するには、「動機」が必要や……」 絵里「例えば、女性に欲情して、女性のお尻を触ったのなら、それは立派な「動機」になる……」 にこ「でも、「ガチホモ」の場合は、そもそも女性に欲情しないから、女性のお尻を触る「動機」にはならない……!」 穂乃果「この事件の被害者とされているのは「女性」。つまり……ガチホモの犯行ではない!!!!」 海未「あ……あ……」ガクガク ことり「そんな……」ガクガク この女どもは何を言ってるんだ まさか海未くんが女とでも思ってるのか 立派なイチモツ見せたれや 海未「そんな……」ポロポロ ことり「うぅ……うぅううううう!!!」ポロポロ ことりと海未は、その場に崩れ落ちる――― ことり(まさか……海未ちゃんが立てた「作戦」が仇になるなんて……!) 海未「そんな……まさか……」ポロポロ ことり「ううぅうううう!!!!」ポロポロ ことり(終わった……!ことりと海未ちゃん……それに海未くんは大勢の仲間を失い……刑務所行きなんだ……!)ポロポロ ことり(こんなことって……)ポロポロ ことり「うわああああああああ!!!」 穂乃果「………」 花陽「うぅううううう!!!!お兄ちゃん……お兄ちゃん……!!」ポロポロ 凛「かよちん……」ギュッ 希(こうして、長かったこの事件は――最悪な形で幕を――― ???「ちょっと待ってください!!!」 一同、声の方を見る――― そこには、柱の陰に隠れている海未(うみみ)がいた――― 穂乃果「海未くん!?いたの!?」 海未(以下うみみ)「ええ、居ましたよ……最初から……」 うみみはそう言うと、泣いている海未とことりに近づく――― そして、泣き崩れている2人と目線を合わせるために、しゃがみこむ――― うみみ「―――私」 うみみ「弱くて、ごめんなさい」 うみみ「そして、守ってくれて、ありがとう」 海未「うぅ……うぅうううううう!!!」ポロポロ うみみ「―――ことり」 ことり「………」 うみみ「不安にさせて、ごめんなさい」 うみみ「もう、大丈夫です」 そういって、うみみは、2人を抱きしめる――― 絵里「ねぇ……どういうこと?うみみ?」 希「うみみくん、一体何を……?」 うみみ「………」 うみみ「まずは、みなさんに確認しておきたいことがあります」 うみみ「私は「園田海未(うみ)」が突然変異して生まれた、SSの世界だけの人格―――」 うみみ「姿形は海未と変わりませんが、私は男―――よくある細胞分裂みたいな要領で、私は海未の身体から誕生されました」 うみみ「つまり、どういうことかというと……」 バッッッッッッッッッッ うみみ「こういうことですっ!!!!!」ビンビンビンビン うみみは掛け声と共に――― ズボンとパンツを抜いでフルチンになった―――!!! 真姫「ちょっ……」 希「え……」 きゃぁああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!! 男性の勃起チンポを見せれらたアイドル達は一転!!!黄色い悲鳴が場を支配する!!! 穂乃果「うみみくん!!!こんな時になにやってんの!!!?」 うみみ「すみません……!!!でも、みなさんに再確認して欲しかったんです!!」ビンビン うみみ「そして、みなさんに謝らなければいけないことがあります」ビンビン 勃起したチンポは収まる気配がない。うみみは気にせずに話を続ける。 うみみ「本当は、海未は痴漢を受けていません。それどころか、昨日ことりと外出すらしてません」 穂乃果「え……?」 花陽「え……?」 にこ「ど、どういうことよ……」 うみみはニヤァっと笑う――― うみみ「痴漢を受けたのは、私なんですよ」キリッ 凛「は?」 真姫「は?」 にこ「は?」 希「は?」 絵里「は?」 花陽「は?」 穂乃果「は?」 海未「………」 ことり「………」 うみみ「つまり……」ビンビンビン うみみ「漢の私が痴漢に遭ったわけですよ―――」ビンビンビン うみみ「みなさん、よく考えてみてください」シコシコシコシコ うみみ「確かに、花陽のお兄ちゃんはホモなのかもしれません」シコシコシコ うみみ「そして、皆さんが言った「ホモは女の子に痴漢しない」この意見は論理的です」シコシコシコ うみみ「ですが、「ホモは男の子に痴漢をしない」これはどうでしょうか」シコシコシコ うみみ「ホモなら男の子に痴漢くらいしますよねえ」シコシコシコ 花陽「!!!!!?」 凛「!!!!?」 穂乃果「!!!!?」 いや、おもろいけど 花陽の兄貴はガチムチが好きなんだろ? 海未くん見た目が女なら全然好みじゃないやんw 真姫「ちょっと待ちなさいよ!!じゃ、海未はなんなのよ!!なんで痴漢されたなんて言ったの!!?」 海未「そ、それは……」 うみみ「海未は私を助けてくれたんですよ」 うみみ「私は昨日、花陽兄の自業自得とはいえ、人の「死」を目撃しました」シコシコ うみみ「だから、気がくるってしまいました……」シコシコ うみみ「しかし、海未がずっとそばにいてくれました。今日、海未が学校を休んだのはそれが理由です」シコシコ うみみ「そして、ことりが家にやってきて、ことりが花陽兄の事件について説明すると、海未は「うみみと関係ある」と考え、わたしたちを問い詰めました」シコシコ うみみ「私とことりは2人で「痴漢に遭った」と海未に説明し、ことのいきさつを説明しました」シコシコ うみみ「精神的に参っていて、嘔吐までしたものですから、海未が、「痴漢されたのは女である私にしましょう。あなたは休んでてください」と言ってくれました」シコシコ うみみ「だから、海未が私を庇う形になって、皆さんに「痴漢された」と言ったのです……」シコシコ うみみ「それについては謝ります。すみませんでした」シコシコ 穂乃果(し、シコシコしながら言うのやめてほしいな……///) うみみ「従って、海未は何も悪くありません!」 うみみ「そして、花陽の兄を死なせてしまったとはいえ……」 うみみ「私とことりにも罪はありません!!!むしろ被害者です!!!」 ことり「!!!?」 ことり「そ、そうだよ!!!ことりは悪くない!!!花陽ちゃんのお兄さんが悪いんだ!!!」 うみみ(まぁ……) ことり(海未ちゃんに白状するとき「痴漢冤罪した」って本当のことを言うことしか頭になくて、嘘偽りなく本当のことを言ったらグーパンされたんだけどね……) うみみ(それでも守ってくれる私って、本当に天使ですよね……)シナシナ 花陽「う……うそだ……」ガタガタ 花陽「そんなの嘘だよ……」ガタガタ うみみ「花陽……」 うみみ「あなたのお兄さんは……」 うみみ「ガチホモで」 うみみ「我慢できずに男(見た目女ですが)に痴漢をして」 うみみ「つかまりたくなくて逃げた後」 うみみ「電車に轢かれて死んだ」 うみみ「最低かつ」 うみみ「最大級のゲス野郎です!!!!!」 花陽「ぴゃ、ぴゃぁあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」 花陽「あ……あ……」ポロポロ 花陽「お兄ちゃん……!お兄ちゃん……」ポロポロ うみみ「花陽……」シコシコシコ うみみ「あなたは最低です」シコシコシコ うみみ「私は痴漢されて、心に深い傷を負いました」シコシコシコ うみみ「そんな私を……今度は冤罪で罪を押し付けようとしたんですからね!!!」シコシコ バシンッッッ!!!!! 花陽「ぴゃぁあああああああ!!!!!!」 凛「やめて!!うみみくん!!!かよちんをチンポでビンタしないで!!!!」 穂乃果「やめてよ!!!うみみくん!!!花陽ちゃんだって傷ついてるんだよ!!!!」 うみみ「うるさいです!!!!花陽、覚悟してください!!!!」バンッバンッ うみみ「私が射精するまでビンタし続けます!!!!!!」バシンッ 花陽「だ、ダレカタスケテーーーーーーー!!!!!」ポロポロ こうして、うみみとことりは守られた。 また、花陽兄は「痴漢したもの」として見られ、うみみが言うように「ガチホモが男の子に痴漢をして線路に逃げたら電車に轢かれた男」として扱われた。 それに対し、JR東日本は小泉家に3,000万円の損害賠償を請求。一審二審共に裁判に勝利、小泉家は一生をかけて3,000万円を支払わなくてはいけなくなった。 まぁそれは真姫ちゃんが肩代わりしてくれたから、今もμ'sとうみみくんは平和のままです。 おしまい 愛すべきクソSSから出来損ないのクソSSになった瞬間を目撃してしまった 最後はそうとう雑だったが、海未に生えてる初期設定を活かしたのは良かったよ。乙 ラブライブサンシャインの舞台となった高校(名前忘れた)の千歌たちの教室――― 千歌「あーーーー!!!全然わからなかったあああああ!!!!」 梨子「千歌?何を読んでるの?」 かよちんみたいな髪型の2年「みたところ、小説みたいだけど……」 千歌「梨子ちゃん!かよちんみたいな髪型ちゃん!!」 千歌「えへへー、実はね、これ、流行ってるんだ!!「園田家からの挑戦状」!!」 千歌「一応小説なんだけど、この本は「IQサプリ小説」って言って、読みながら隠された伏線を元に謎を解き明かして、自分のIQを図るための本なんだよ!」 梨子「へぇ、斬新ね」 かよちんみたいな髪型「千歌ちゃんすごい!!」 俺のアドバイスが全てを狂わせてしまったな 正直すまんかった 千歌「えっとね、この「園田家からの挑戦状」を全部読む中で……」 千歌「この物語のキャラクターである「園田海未が二人いるかどうかわかったか」がお題になってて―――」 千歌「いつ、園田海未が2人いるかわかったか」でIQが図れるんだってさ!」 梨子「へぇ、2人いるなんてことがあるの?」 千歌「えっとね、このお話には、最初に男の子の「園田海未」が出てくるんだけど……」 千歌「実は、物語後半になるにつれて女の子の「園田海未」も出てくるんだ!」 千歌「つまり、後半、っていうか一番最後の園田海未が出てくるまでに、「これ海未ちゃんもうひとりいるんじゃね?」って気づくことができれば、読み手の勝ち、つまり、高いIQゲットだよ!」 かよちんみたいな髪型「ほえー」 梨子「それでそれで、千歌はIQいくつだったの?」 千歌「私は80だって……最後まで園田海未が2人いることに気づかなかったから……」 かよちんみたいな髪型「どうせなら他の結果も教えてよ!」 千歌「うん!!!」 もしかしたら、μ'sの8人全員が、ことりたちの敵になるかもしれないことを――― ここどういう事? 千歌「えっとね……本によると……」 千歌「>>87 以内に「もしかして海未が2人いる!?」って気づけた人は、IQで測ることができないらしい」 千歌「つまり、エスパーってことだね!」 千歌「例えば……一番目立ったのは「海未くん」って言うはずのところを、ちょくちょく「海未ちゃん」って間違えて書かれてたことかな!」 千歌「ほぼ無理だろうけど、この時点で、「海未くんと海未ちゃんが2人いる」ことを暗に示していたんだって!」 千歌「一応、ことりちゃんが「海未くんのことを付き合いの長さによるクセで海未ちゃんって呼んだ」って無理やりではあるけど、思うことができるからね!」 千歌「もちろん、このことがばれないために、>>87 になるまでに作者はたくさんの「フェイク」を混ぜたよ!」 千歌「そのフェイクこそが「この作者は頭が悪いから、「海未くん」を「海未ちゃん」って書き間違えてもおかしくない」って思わせることができたんだよ」 千歌「具体的には…… ・「搾取」を「採取」と書く ・「痴漢冤罪」を「浮気冤罪」と間違えて書く(間違えの言及自体も含んだ二十フェイク) こういう「いかにも頭が悪い間違え」を平気でする作者だって、思わせておく必要があったんだよ。この部分が、しょっぱなから園田海未が二人いるって悟られないためのフェイクだよ!」 散々言われてくやしさからの後釣り宣言みたいでダサいにゃー🐱 ほう間違えの二十フェイクですか… まだまだフェイクしますよ彼は どうしても質問多いから>>278 先に答えるわ。 あの時点、この発言したことり目線は 「ことり」と「うみみ」が「みんなの敵として追われる可能性」があったわけだ で、μ'sは9人、ことり覗いて「8人」、痴漢冤罪がばれた場合「ことり」と「うみみ」以外の8人全員敵になる可能性があったから、そう表現した。 結果としては海未がことりとうみみの味方になってくれて、罪をかぶってくれたから8人全員敵にはならなかったけど、 あの時点ではことりは「海未に自分たちが痴漢冤罪したと知らせていない」わけだから、ことり目線海未も敵になる可能性は充分あった。 つまり、ことりとうみみ以外の「穂乃果 にこ 凛 ぱなよ 絵里 希 真姫 海未」がことり目線の敵 ほうほう じゃあ次はここの矢沢について 〇□駅聞き込み班→穂乃果 絵里 インターネット調べ班→希 矢沢 色々とワザとなのは分かったけど・・ やられた!と思えんわ。なんかもう裏切られた気分。がっかり 千歌「次にね……>>133 までに「これ園田二人いるんじゃね?」って気づけた人は、『IQ130は固いでしょう』っだって!」 千歌「この>>133 に入るまで、海未くんと海未ちゃんが2人いることを推理できる文章って、1つしかないんだよね」 千歌「それは……>>125 だよ!」 千歌「>>125 は、「今日休んでひとり行動の可能性が高い海未に対して、ことりが「フリー」って言ってるところがヒントかな!」 千歌「具体的には ことり「海未ちゃんが休むんだ……」 ことり(これは、海未くんが相当重症な証拠だね) ことり(逆に、よかったかもしれない、今海未くんをフリーにしたら、どんな行動に出るかわからない) ことり(もしかしたら、自首しに行くかもしれない) ことり(そんなことはあってはダメ……!) 千歌「この発言だよ!」 千歌「どう考えてもおかしいよね」 千歌「だって、【普通、学校を休んで一人になることがフリー】なんだから、海未くんの今の状況は、【フリー】ってことになる」 千歌「でも、ことりちゃんは「フリーにしたらダメ」って言って安心してるから、今の海未くんの状態は【フリーじゃない】可能性が出てくるよね。 千歌「つまり、家に誰かいる、それはお母さんか、「もう一人の海未くんじゃない方の海未ちゃん」かだよね!」 千歌「どちらにせよ、この「海未をフリーにしてはいけないから、学校を休んだ海未に安心してることり」の感情は矛盾してるよね。そこで、園田家に誰かもうひとりいるって気づけたら、IQは120だよ!」 千歌「次に……>>168 だね、この時点で「もしかして園田二人いるんじゃね?」って気づけたら、IQは110はあるんだってさ!」 千歌「このころになるとヒントがたくさん出てるみたい!千歌、気づかなかったなー!」 千歌「例えば、>>152 の一文、この文は完全に「海未くんがことりの電話を受ける前」のシーンなんだけど、 千歌「この最後3行に注目してみて」 海未は、『すぐに通話できるようにします。ちょっと待ってください』とことりにラインを入れ、自宅のトイレへ向かった。 海未「ことり……昨日のことでしょうね……」 トイレに着くとゆっくりと便座に座り、ことりに発信する…… 千歌「この文章だよ!なにか引っ掛かるよね」 千歌「そう、海未くんが部屋でひとりっきりなら、ことりちゃんの通話を「トイレに行って出る」必要は一切ないよね」 千歌「じゃ、なんで部屋から出てトイレへ行って電話に出たか……それは、【部屋で電話すると都合が悪い】とからだよ!」 千歌「例えば、【部屋に海未ちゃんもいた】とかね……」 千歌「さすがに海未ちゃんの前で冤罪で人を殺したかもしれない話はできないよね」 矢沢は意味ないんかいw 一人だけ苗字でしかも漢字間違ってるのに 意味ないんかい!w ちなみにIQうんぬん以前に、誤字だらけの知障な文章で欺くとか、考えさせないように仕向けた!とか言った時点でこれはトリックでもなんでもなくただの駄文が続くSSとしての認識しかなく、後から言われてもあっそーしかない 誤字脱字とかは素直に認めときゃまだかわったかもな もういい…もうやめるんだ… 何だかんだ読んだよ。乙乙 千歌「次に>>166 だね。このレスの最初の方の行に 絵里「そういえば、海未も今日は学校休みね」 穂乃果「うん!海未ちゃん達にもこのことを知らせて、手伝ってもらおうよ!」 穂乃果「さっそくラインで……」 千歌「こんな会話があったよね」 千歌「ここでさ……穂乃果ちゃんが「海未ちゃん【達】って言ってるんだよね」 千歌「あの時点で役者は揃ってた。「穂乃果 ことり 絵里 希 にこ」がお兄さんの罪を晴らすため、痴漢被害者探しをしてた。そして、「花陽 凛 真姫」が待機組だった」 千歌「てことは、あと参加してない候補は、普通に考えて本来なら「海未くん」だけになる」 千歌「てことは、一人しかいないわけだから【達】って使われるのはおかしいよね」 千歌「ここで、もしかして海未の家には他にも誰かいるのか、それは誰なのかって考えることができるんだ!」 千歌「そして、このあたりで、「ことりちゃん以外」が海未のことをなんて呼んでるかにも注目したいね!」 千歌「多分、「海未くん」って呼んでる人はひとりもいないんじゃないかな!?」 千歌「だから、【穂乃果ちゃんが呼びたかったメインは「海未ちゃん」は本当に実在して、そのおまけみたいな感じで穂乃果ちゃんは「海未くん」を数に入れた可能性」は、十分に考えられるよ!」 千歌「また、この直後に希ちゃんと絵里ちゃんがことりちゃんの「女の人【達】」っていう発言に疑問を感じたのも……」 千歌「これより前の穂乃果ちゃんの発言にもおかしな「達」が使われてたことを暗に示してたんだって!」 千歌「だから、絵里ちゃんと希ちゃんがことりちゃんを怪しむ段階が変だって思われちゃったんだ、そこは作者さんが甘かったよね!」 読者を出し抜くことと読者を馬鹿にすることを履き違えてる これはミステリへの冒涜でありSSを楽しんでいた読者への背信行為だ 予想を裏切ればいいわけではないということを改めて思い知った 割と否定的な意見多いのね フツーにすげーって思ってる 千歌「最後!! もし、海未が二人出てくる直前までに海未が二人いるってわかったら、IQは100はあるんだってさ!」 千歌「もうこのころになるとヒントのオンパレードだったよね!」 千歌「まず、>>183 の発言を全部抜き出すけど もしかしたら、μ'sの8人全員が、ことりたちの敵になるかもしれないことを――― 千歌「これなんか、まさに>>282 の通りだし、勘がいい人なら「もしかして【10人目】のキャストがいる?」とは思ったはずだよ! 千歌「他にも、>>185 なんかもヒントのオンパレードだね! ことり「はぁ……はぁ……」 ことりは海未の家のインターホンを鳴らす――― ことり(時間が惜しいよ……!お願い……海未くん【@が】出て……!) 海未「おや、インターホンが鳴りましたね」 海未「もしかして、通販で購入した【Aレズモノ】のAVが届いたのですかね……」 海未「【Bちょっと、失礼しますね】」 海未「はい……」ガチャ ことり「う、海未ちゃん!!」 海未「ことり?どうしたんですか?【C学校は……?】」 ことり「実は……!」 千歌「この数字の部分は全部ヒントだって! @ は「海未くん以外がいる可能性について」 A は「海未くんが「レズモノ」が好きなことについての違和感」 B は「ちょっと失礼しますね」って発言、普通、インターホンに出るために「失礼します」とは言わない。「ちょっと待ってください」みたいに言う、「ちょっと待って」って言ったのは、中に人がいるから?という示唆 C は海未くんは「かよちんのお兄さんがピンチ」だったことを知ったから、学校行かず花陽を支えることを選ぶと予想はできたはず。できてないんならもしかしたら海未くんじゃない? それと、全体的な会話の雰囲気だよね! だって、海未くんは、それより前のことりちゃんが出た電話に対して「発狂」してたわけでしょ? だとしたら、全体的な対応が落ち着きすぎている。 あと、ここでことりちゃんが「海未ちゃん」って言ってるのもポイント!」 千歌「だってさ!!」 梨子「へぇ、IQサプリ小説って意外と面白そうね」 千歌「うん!普通に面白いよ!千歌、最後までわからなかったもん!!」 かよちんみたいな髪型「うん!ちょっとやってみようかな」 千歌「あ、でもさ……」 千歌「このSS現行で読みながら……」 千歌「海未が2人いることに気づかず後で文句言ってくる人ってさ」 3人「頭悪いよねーーーーー!!」 HAPPY END ここまで書いてくれたのはありがたいよ 楽しめた。乙 ssにそんな高度なものは求めてないさ 読者様が意見あるのなら更にレベルが高いものを是非かいてほしいものよね とにかく楽しめたよ、乙乙 まとめられないのが余程悔しいんだろ 話の中の文章トリックではなく、読者に対する駄文で土俵にすら上げさせないで後釣りとか……恥ずかしい以前に可哀想になってくるわ 違うんだよ。俺はそんな推理がしたくて読んでたんじゃないんだよ バカとか頭いいとかそういう話じゃないんだよ 途中までは面白いと思ってたんだよ 最初のくだらないノリと途中からの展開が、多少無理があっても楽しかったんだよ それが何だよ。何なんだよ 新幹線に轢かれるところとか それが花陽の兄貴らへんは凄いドキドキした 個人的な意見だけど 作者が読者を馬鹿にするような発言は控えた方がいいと思う 現行で読んでくれる人がいるから盛り上がることもあるだろうし 最後の海未くんの鬼畜っぷりって、強引に逃げ切るために半分ヤケなっているんじゃないのかな? 実際はことりにそそのかされたり、男性事故死させて引きこもるメンタルだからね。 そんなやつが女性たちの前でチンコ晒して大芝居うったのだから雑になるのもわかるけど、もう少し繊細に書いてもよかったんじゃないかな。 チンコペシペシの喜劇でμ's分裂の悲劇を回避するからシラケるやつが出るんだよ。 推理とかそういう目線で見てなかったから頭悪い文章だなって思ってたけどいろいろ考えられてたんだな 流し読みせずちゃんと読んでれば海未が二人いたことに気付けたかもしれんと思うともったいない読み方した なんにせよ乙 これはギャグものですって言った最後に、わかった?わかった?wwて、アホとしか >>302 むしろレベルの低いものが求められたんだよなぁ 俺の頭が悪いのかもしんねーが 何故海未ちゃんが2人居るのか解りやすく説明してくれないか? 園田魅音と園田詩音的なアレなのか? 実は双子でしたってか? てかなんで曜をかよちんみたいな髪型の人って表記してんの? ぶっちゃけそこが1番気になる これもなんか意味あるんかな うみみ君の説明がクッソふんわりしててトリックでしたわ萎えるな まぁ乙 性根をまっすぐにして日々精進していればラノベどころか純文学でもやっていけそうな文才なのに残念だわ aqours を憎む気持ちは理解できなくもないが、暗黒面に落ちてもろくなことはないよ 死んだのは花陽の兄だった〜ってとこまでメッチャよかったのにこんな展開とか誰得やねん。唐突に作品の世界観が変わるなんてどこのサムライフラメンコだよ こういうSSはちゃんとことうみが報いを受けなきゃ面白くないぞ >>302 こういう的外れなこと言って読者様認定するやつ嫌い 牛丼食ってたら米に埋もれてチーズケーキが出てきた気分 かよちんもガチ切れですよことり うみみの姿形が海未ちゃんと変わらないならホモの小泉兄が痴漢する理由にはならないのでは? 別に推理ものじゃないけど内容がノックスの十戒の10番目とヴァン・ダインの二十則の2番目に反してて草 俺らが仮にブスやBBAに痴漢冤罪されても捕まるだろ、それと同じだろ 好みじゃないは警察の前では何故か通用しないからな >>304 これ 犯人追及らへんから微妙に1の熱が入ってきたのか文章が面白くなくなって普通に飛ばし飛ばし読んだわ あげく最後に批判の批判とか無いわ >>293 伏線をはるために必死だったか 結果キャラに不自然な行動させちゃったか 本当に"甘かった"な ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.0 2024/04/24 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる