パビィルス「もっと高く飛ばなきゃ、もう!」

パビィルス「ルビィにスペシャルこうげきを使わせないでっ!」


今度は入り組んだホネ攻撃だ。

素早くジャンプし、素早く着地し、次々に迫るホネを回避する。あーもうつらい! しんどい!


パビィルス「ルビィはもうすぐ人気者……えへへ、えへへへ……」

パビィルス「ルビィがロイヤル・ガードの隊長になる日も……もしかしたら、近いのかも……」


ルビィは妄想にふけっているようだ。そんなに私を捕まえるのが嬉しいのね……?

クックック……ですが、私だってそう簡単に捕まってあげるわけにはいきません。なぜならこの聖天使ヨハネ様は、この国の王様に命を狙われているのですから。

どんなに無様であろうと……逃げて逃げて、逃げなくてはならないのです。

そして我が混沌の世界へと帰還するのよ!

次第にホネ攻撃は激しさを増す。

青くなった身体には未だ慣れず、被弾数がなかなか軽減できない……HPはすでに半分以下。あまりのんびりしていられない。

私が傷だらけになって苦戦してるあいだも、パビィルスは妄想をどんどん披露する。