0356名無しで叶える物語(たこやき)
2018/07/12(木) 00:10:26.72ID:w3oYUzsT善子「……」
さて、そろそろ。
善子「……ここまで街を歩き回って一度も姿を見なかった……ってことは」
彼女たちは、街の出口にいるに違いない。気合いを入れるのよヨハネ……大丈夫。ルビィはきっと優しい子よ。
ちょっと調子に乗りやすいだけの頑張り屋さん。ダイヤもそう言ってた……だから、信じましょう。
そう胸に決意を固め、街の出口へと歩いた。
善子「うわ、なにも見えないんだけど……」
街から出ると、ものすごく濃い霧があたりを覆っていた。
ほんの目の前、たった3mすらよく見えない……それほどの濃い霧だ。
けれど、私は進む。こういう場所こそ、ボス戦にふさわしい。
私は確信を持って進む。
転ばないようにゆっくり。
そして────
「ニンゲンさん」
パビィルスの声がした。