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〜グリルビーズ〜


善子「はー……お腹すいた」


変な電話のことは忘れることにした。考えるだけ無駄でしょ、間違えて謝りもせず変な歌唄って切るなんて」

まったく! 常識がなってないっ!

……って……ここに来るまでに見た面々がいるんだけど。

ジャーキーをキメてたライラプス。

でかい鎧を着込んだ白い犬。

黒いローブをまとった千歌の姉2人……あ、この2人も犬になってたわ。

どうやらこの4人……4匹はこの街に暮らしているらしい。特に千歌の姉2匹に関しては正式な兵士として配属されているらしく、この街の平和を守っているんだそうだ。

というかあの時は普通に襲ってきたのに今は戦わないのね……よく分かんない世界だわ。

とりあえず店の客みんなと会話してみてわかったこと。

この地底の世界には、平和を守るロイヤル・ガードという組織が組まれているらしい。

そのロイヤル・ガードは地底のそれぞれの街、施設を守っていて、そのリーダーの名前が『カナンダイン』であるとのこと。

カナンダインはえらそうで喧嘩っ早いところがあるらしいが、子供たちから憧れの的として見られているらしい。

……まあ、仮面ライダーとかも見方を変えればそうかもしれないけど。

というか、カナンダイン……カナン、果南? まさか、ね…………いや、多分果南なんだろうなぁ……

これから先に戦わなければならないであろう人物を頭の片隅に追いやりながら、1番安いポテトを食べた。