パビィルス「いいならいくよ! いいね!? い、いいよね? いくよ?」

パビィルス「せ、せーの! ……ほんとにやるからね?」

……あ、これもしかして。

ダイヤズ「……動きませんけれど」

パビィルス「い、今からやるから!」


……


……


ダイヤズ「まだですの? 全然動いてるようには見えませんが……故障かしら」

パビィルス「いや、えっと……や、やっぱりこのゲームは……その」

善子「……」

パビィルス「あっという間に決着がついちゃうから……その、やめる」

善子「……」

パビィルス「そうです、こんな危ない装置はダメだよ……! ルビィ、だって……誇り高きスケルトンだもん。パズルはフェアプレーの精神だもん」

パビィルス「こんなフェアでもなんでもないの、面白くないよ! ……ねえ、お姉ちゃん」

ダイヤズ「ふふ、そうですわねルビィ。では、やめてしまいますか?」

パビィルス「うん! ……あ、でもこれはもちろんルビィの勝ちだからね? 情けをかけてあげてるだけってこと忘れちゃダメだよニンゲンさん!」

パビィルス「……街のはずれで待ってるから」

パビィルス「にゃーっはっはっは!」


またもや奇妙な高笑いをしながら、ルビィは街の方へ帰っていった。もちろん危険な兵器は片付けてから。

…………やっと終わりかしら。

いや、待ってるって言ってたし……たぶん、最後にバトルがある。

……第2ステージのボス戦ってとこね。


ダイヤズ「あの子……次は何をするのかしら。わたくしにもさっぱりですわ」


ダイヤもこう言っていることだし、ルビィの動向についてはとりあえず無視しましょう。

街よ街……早く街に……