パビィルス「よーいはじめ!」

善子「……」

壁に触れてみた。

ルビィ「ピギャァァアアア!!!!!」

案の定、パビィルスに電撃が落ちたらしい。ビクビクと痙攣しながら怒っている。

パビィルス「ちょっとお姉ちゃん! なにやったの!」

ええ、そっちにキレるの……

ダイヤズ「そのオーブ……人間が持たなきゃ意味がないんじゃありません?」

パビィルス「あ、ほんとだ」

ルビィ……あなたおバカすぎるわ……

ダイヤに言われて気づいたルビィは迷路を進み、私のもとまでやってきて。

パビィルス「はい、じゃあこれ持って!」


と、オーブを渡して戻っていった。

……地面に自分の足跡を残して。


善子「……雪だもんね。そりゃ足跡残るわよね」

パビィルス「はい、はじめ!」

結局私はその足跡をたどり、難なく迷路をクリアしたのだった。

パビィルス「わあ、わあ! すごい! ちょこざいな!」

パビィルス「でも次はそうはいかないよ! お姉ちゃんと一生懸命考えたからね!」


捨て台詞……なのかしら? そんな言葉を吐きながらパビィルスはその場を後にしたのだった。

次のパズルの調整かしら。