動くものに反応する……動くな、ってことは。

もういちどワンボーの攻撃。

ワンボー「うごいた! うごかなくなった?」

またしても青い剣攻撃。もし、動いたことで私がダメージを受けたなら……

善子「っ……」

私は、動かない。

剣が迫る。

青い剣は、私のハートをすり抜けそのまま飛んで行った。

善子「……ダメージがない」

やはりあの青い攻撃は動くと当たるのだ。なら、動かなければ当たらない……すり抜ける。

現にいま、あの犬は私を見失っている。

なら、やることはひとつ!

善子「ほら撫でてやるわよライラプス!」ナデナデワシャワシャ

ワンボー「なでられた!?」

慌てているようね……クックック、見えない相手から撫でられて、それはそれは恐ろしいことでしょう。

善子「さあお逃げなさいリトルデーモン! この堕天使ヨハネの怒りが爆発しないうちにね!」


YOU WIN!
0EXPと30ゴールドをかくとく!


暗転。


ワンボー「ななな、ナデナデされたぜ……動かねえもんに……ナデナデされたぜ……」

ワンボー「だめだ、ほねっこジャーキーでもキメて落ち着かねえと!」

犬が戦々恐々としながらあたりを見回す。どうせ彼に私は見えていないのでしょう。

ライラプス……またあなたに会えてよかったわ。

あとジャーキーをキメるとか言うのやめなさい!