0280名無しで叶える物語(たこやき)
2018/07/11(水) 01:11:41.01ID:oBef+g55「……なんか動いたか? 気のせいか?」
善子「!」
道を歩いていると、唐突に。
そう、本当に唐突に────小さな見張り小屋の前を通ったとき、その声がした。
びっくりした私はその場で停止。指一本動かさずその声の主人を見る。
「オレはよ……動いてるもんしか見えんのよ」
黒い犬だった。ジャーキーを口に咥えた、妙にダンディズム溢れる喋り方をする犬……
……あ、ライラプスに似てる!? ライラプス!!
ライラプス?」動いたもんには容赦しねえ。そう、たとえば……ニンゲンとかな」
善子「えっ」