黒澤ダイヤの事情
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ACT1★黒澤ダイヤの事情
私は人の目にどう映るのだろうか
女生徒A「黒澤さんノートありがとう。助かっちゃった、すごいキレイなノートだったよ。
さっすが黒澤さん♡」
ダイヤ「いいえ……これくらい。カゼはもう大丈夫ですの?」
女生徒A「うん、もうすっかり」 女生徒B「黒澤さーん」
ダイヤ「あら、どうしました?」
女生徒B「課題の提出って今日までだよね? 私たちまだ出来てなくて……」
ダイヤ「あらあら……では先生にうまくいって期限を放課後まで伸ばして貰いますわ」
女生徒C「本当ー!? ありがとう黒澤さん!」
ダイヤ「ふふっ、どういたしまして」
女生徒D「黒澤さーん」
女生徒E「黒澤さーん」
女生徒F「黒澤さーん」 本当に動物が好きなら、マンションに犬を置きざりにして毎日仕事に出掛けられる訳が無い。
俺ならそんな残酷なこと出来ない。
犬は寂しさに耐えられない生き物、ストレスで病気になることもあるらしい。
ヨーロッパではそんな飼い方する奴は動物虐待とみなされるらしい。
動物をぬいぐるみとしか見ていない。だからそんな残酷な飼い方ができる。
犬飼を動物虐待で逮捕してくれ
犬達がかわいそうで、もう見ていられない。 「黒澤さんってすごいよね。頭良いし性格いいし美人だし!」
「しかも凄く上品で、優雅で品行方正……まさに大和撫子って感じで! 憧れちゃう!」
「こんな人もいるんだなぁ……って思うよ」
ふっふっふっふっふっ……
やはり、人の目にはそう映ってしまうのね……
群衆より抜きん出た者
憧れの対象として−−−
私はそんな自分がとても好き
この浦の星女学院に入学してから2年間……完璧な優等生として自信を持って歩んできたわ
でも−−−
3年生になったこの春から私はイラついている
なぜなら−−− 「グッモーニン! エブリバディ♪」
「あ、鞠莉ちゃん!」
「マリーおはよう!」
−−−こいつだ! 小原鞠莉!!!
鞠莉「ダイヤも! グッモーニン♡」
ダイヤ「……おはようございます、小原さん」 ルビィ「ただいまー」
ダイヤ「おかえり、ルビィ」
ルビィ「あ、お姉ちゃん! ルビィより早く帰ってるなんて珍しいね!」
ダイヤ「今日は生徒会の用事もなかったからね」
果南「ダイヤ……あんたまたそんなカッコして……」
ダイヤ「果南……なんであんたまでいるのよ」
果南「なによ、いちゃ悪い? ほらこれ。母さんから干物持ってけって頼まれたの。んで、そこで
偶然ルビィと一緒になったわけ。……てかダイヤ、あんたまだ中学のジャージもってるの?」
ダイヤ「いーでしょ別に。これが一番着慣れてて勉強しやすいんだから」
https://i.imgur.com/X2HHr6X.jpg 黒澤母「おかえりールビィ。あら、果南ちゃんも来てたの。いらっしゃい」
果南「お邪魔してます。これ、母から頼まれて」
母「あらあら、いつもありがとう。お母さんにもお礼言っておいてもらえる?」
果南「はい。……スンスン。なんかい〜匂い」
母「今、なす味噌炒めを作ってたの」 果南「わ。いいないいな!私、おばさんの作るなす味噌炒め大好き!」
母「あら、じゃあ果南ちゃんも一緒にお夕飯食べてく?」
果南「え、いいんですか!?」
母「もちろん♪」
果南「えへへ……じゃあお言葉に甘えて」
ダイヤ「ずうずうしぃわねー。ちょっとは遠慮しなさいよ」
果南「なによー、別にいいでしょ」
ルビィ「わーい、やったー!今日は果南ちゃんも一緒に夕ごはんだー」
果南「ルビィは素直でかわいいなぁ。よしよし」 皆さん、学校とはずいぶんのギャップじゃねえかとお思いかもしれませんが。
……そう私は
見栄っぱりである!!! 上品なワタクシ≠ヘただのソトヅラ!
性格いいなんて大ウソ!!!
ほんとは私は誰より人に尊敬されたりアコガレられたり特別扱いされたりちやほやされたり
一番をとるのが大好きなだけの−−−
https://i.imgur.com/jhgYAjZ.jpg
なのです! 果南「でもさ、本当にダイヤの見栄にかける情熱ってすごいよね。一番とるためなら平気で徹夜
するし、体育でヒロインするために秘密特訓も欠かさないし。
少しでも美人に見せかけるために鏡の前で美の追求とかしてるし。そこまでして人によく見られ
たいもんかね」
ルビィ「家じゃけっこうダラダラしてるしわがままで強情でだだっこなとこもあるしね」
ダイヤ「い〜じゃないべつに〜。家でくらい油断しなきゃ疲れちゃうわよ」
果南「じゃあ気取るのやめればいいのに」
ルビィ「ルビィも学校でお姉ちゃんがお上品に振舞ってるのみると寒気が走っちゃう」
ダイヤ「ル、ルビィだって家と外でのキャラの違いって言えばそんなに変わんないでしょ!」
ルビィ「ち、違うもん! ルビィのはお姉ちゃんみたいにわざとじゃないもん!」
母・みやこ(37)「でも、たしかにダイヤ近所中にアイソ振りまくからさ。人からホントに清
らかなお嬢さんで……≠チて言われるたび吹き出しそうになるのよねー」
父・ヒロユキ(39)「ダイヤは幼稚園くらいから人前じゃ自分を作っていたよ。見栄はもう
ダイヤの体の一部なのかもしれないねぇ……」
ダイヤ「みんななんで? どうして普通でいられるかわからないわよ私ね……尊敬と憧れの目で
見つめられると……背中がぞくぞく……ってするのよね」
(((ヘンタイがいる……この家にヘンタイがひとり……))) ダイヤ「素敵なワタクシ≠演じるためには一瞬たりとも気が抜けなくて、ちょっぴり疲れる
けどね♡」
ソコマデシテヒトニホメラレタイ……?
イヤ……ヘイボンデモキママナホウガ……
果南「ところでルビィ。高校生活はどう? 少しは慣れた?」
ルビィ「うゆ……す、少しは……」
果南「ルビィは人見知り激しいからね〜。一人で孤立したりしてない?」
ルビィ「う、うん……花丸ちゃんも一緒だから」
果南「花丸ちゃんか〜。そっか、あの子もうちの学校に来たんだっけ。ちょっと天然な所もある
けど真面目な良い子だしあの子が一緒なら安心か。ね、ダイヤ」
ダイヤ「まぁね……でもちゃんと他のクラスメートともコミュニケーションとらないとダメよ」
ルビィ「わ、わかってるよぉ」 母「はぁ……姉妹そろって極端なんだから。ダイヤちゃんだって果南ちゃんくらいしかまともな
お友達いないでしょ! お母さんちょっと将来心配だわ……。果南ちゃん! こんな子だけどど
うかこれからも仲良くしてやってね!」
ダイヤ「よ、余計なお世話よ! 私はちゃんとやってるわ!」
父「そうだなぁ。いっそのこと果南ちゃんがダイヤを嫁に貰ってくれれば俺も安心だな。へんな
虫が付くくらいなら」
ダイヤ「アンタはなにアホなこと言ってんだ!!!」
果南「あはは……相変わらず面白いねおじさんは。花丸ちゃん以外にはどんな子がいるの?
ルビィのクラス」
ルビィ「えーっとね……あ、一人すごい子がいるよ!」
果南「すごい子?」
ルビィ「うん、津島善子ちゃんって言ってね。堕天使なんだって!」
果南「は? だてんし?」
ルビィ「いつもへんな黒いマントとか着ててカッコいいんだぁ」
果南「はぁ? へんでカッコいい……? なにを言って……」
ダイヤ「ルビィ……コミュケーションとれとは言ったけど仲良くする人間は選びなさいね」
ルビィ「うゅ……そういえばお姉ちゃん達のクラスもすごい人がきたんでしょ?」 果南「すごい……あぁ、あの子の事?」
ダイヤ「ちょっとやめてこんな時にアイツの話するのは。メシが不味くなるわ」
ルビィ「うゅ……お姉ちゃん顔が……」
果南「ダイヤはあの子のこと嫌ってるもんね〜」
ダイヤ「当たり前でしょ! 奴は負けるわけにはいかない敵なのよっ!」
そうなのだ
この調子で高校2年まではうまく世間をだまくらかしてきた私なのだが
はじめて敵が現れたのである
話は始業式にさかのぼる 女生徒G「あ、黒澤さんおはよう!」
ダイヤ「あらGさん。おはようございます」
女生徒H「黒澤さん、今年度もよろしくね!」
ダイヤ「こちらこそよろしくお願いしますねHさん。……すみませんが私はこれから生徒会室に
用がありますので失礼しま
果南「ダーイヤ! 」ハグッ
ダイヤ「うぐっ!? か、果南さん!?」
果南「おはようダイヤ。今日も良い天気だねぇ」
ダイヤ「おはようございます……いきなり抱きついてくるのはやめてくださいませんか果南さん?」
果南「えー。いーじゃん別にー。あ、みんなもおはよー」
女生徒「お、おはよう松浦さん」
ダイヤ「良くありません、他の方達に変な目で見られてしまいますわ」 果南「そんなことないって」
ダイヤ「とにかく、早く離れてください。私はこれから生徒会室に用事があるのです」
果南「ふーん。だったら私も着いてくよ」
ダイヤ「けっこうです」
果南「いーじゃんいーじゃん。ダイヤに話があるしさー。あ、みんなまた後でねー」バイバ-イ
「……すごいなぁ松浦さん。黒澤さん相手にあんな風に」
「ね。あの黒澤さんとあんなに親しく出来るなんてちょっと羨ましい」 生徒会室
ダイヤ「で。話ってなに? わたしこれから新入生への挨拶の準備とかあって本当に忙しいんだ
けど」
果南「新入生かぁ。今日からルビィもこの学校に通うんだよねぇ。あのルビィが高校生なんて感
慨深いねぇ」
ダイヤ「親戚のおばさんかあんたは……」
彼女の名は松浦果南
黒澤ダイヤの幼少期からの友人であり、肉親以外では唯一黒澤ダイヤの素の姿を知る人物である 果南「そういや、新しいクラスのクラス分け表もう見た?」
ダイヤ「ええ、もう見たわ」
果南「へへ……3年生も一緒のクラスだね。ダイヤ嬉しい?」
ダイヤ「べっつにー」
果南「素直じゃないなぁ」
ダイヤ「それで? 話ってそれだけ?」
果南「いやいや、じつはさ。さっき職員室で先生に聞いたんだけど……うちらのクラスに転入生
が入るんだって」
ダイヤ「転入生? こんな時期に? ご両親の転勤とか?」 果南「そこまではわかんないけど……すごいとこから転入してきたらしいんだよ。どこだと思う?」
ダイヤ「わかんないわよそんなの……。沖縄とか」
果南「なんとアメリカ」
ダイヤ「ア、アメリカ!? アメリカ人なの!?」
果南「うーん、一応日本人らしいんだけどさ。なんかハーフだとかなんとか……? でもさでもさ、
実は驚くべきことはそれだけじゃないんだよ」
ダイヤ「な、なに……? まだなにかあるの?」
果南「なんとその子……編入試験で全科目満点を叩き出したらしいんだよね」
ダイヤ「なっ……ま……!?」
果南「ふふふ……これはダイヤにとって強力なライバルの出現かもねー」
ダイヤ「…………」 新学期初日、ホームルーム
ダイヤ(ふ、ふん……。なにがアメリカからの転入生よ。ちょっと勉強が出来るくらいじゃわた
しの位置は揺るがせないわよ)
先生「それじゃあここで転校生を紹介します。入って」
先生に呼ばれて教室に入ってきたのは あかんなんかNGワードに引っかかって書き込めん
何がNGかわからん 果南「……わぁ」
美しいブロンドの髪をなびかせ
キャ-
スゴ-イ
透き通るような白い肌に宝石の様な輝く瞳を宿し
「みなさん……はじめまして……」
そして、抜群のプロモーション……その全身からほとばしるオーラを放つ……
そう、その姿はまるで……
キレ-イ
ガイコクノヒト-?
「小原鞠莉です……シャイニー☆」
テレビの前で何度も見た……アイドル!!! 鞠莉「父がイタリア系のアメリカ人で、母が日本人。この間までアメリカの学校に通っていた
けれど、父の仕事の都合でこの度こちらに引っ越してきました。
あ、父はホテルグループの経営者で……ほら、淡島にホテルがあるでしょ? あそこもうちが経
営してるホテルなの♪ 私も今はそこに住んでるのよ。良かったらみんな遊びにきてちょうだい!
趣味は乗馬にスポーツ全般。あ、そうそうみんな私の事は気軽にマリーって呼んでネ☆」
……案の定
やつはクラスの話題をひとりじめした
しかもっ!! −−−鞠莉転入から数日後
先生「今日は先日行った小テストを返すぞ。今回は100点が一名いた」
ダイヤ(フフフ……それは間違いなくわたしね。ふふん、転入生め。ちょっと編入試験で良い点
とったからって良い気になるんじゃないわよ。そう簡単にアンタの天下なんて取らせない
んだから!)
先生「……小原。見事だな。まだ日本に越してきて間もないのに流石だよ。素晴らしい!」
鞠莉「フフッありがとうございマース!」←100点
ダイヤ(……えっ?)
先生「……黒澤。実に惜しかったな。次は頑張れよ」
ダイヤ「……ハイ」←98点
人生17年……
こんな屈辱ははじめてだわっ!!! 面白いな
ちなみに改行が多いとNGワードにひっかかったりするよ ダイヤ「だから決めたのよ! さらに自分を磨き上げて必ずやつ倒すってね! そして私のステ
キさをみんなに再び気付かせなければいけないの!」
ルビィ「それってただの逆恨みじゃ……」
ダイヤ「うるさいわね! 常に頂点に立ってみんなから誉められるのがわたしの生きがいなのよ!」
果南「でもさ〜。鞠莉ってば勉強だけじゃなくて運動神経もバツグン。性格だって気さくでフレ
ンドリーでさ。しかも、有名ホテルグループの社長令嬢。正真正銘、本物のお嬢様。
ハリボテお嬢様のダイヤじゃ流石に今回は勝ち目ないって〜」
ダイヤ「なによアンタまでっ! ってか何ふつうにアイツの名前呼び捨ててんのよ! アンタあ
いつの友達になったの!? じゃあアンタも敵ね!? 敵! 裏切り者!」
果南「なによー裏切り者って」
果南「やれやれ……」スタスタ ダイヤ「な、なによ……」
果南「私はいつだって」
ダイヤ「へっ……」
果南「……ダイヤの味方だよ」ハグッ
ダイヤ「な……ななっ」ドキ
果南「ふふっ……ダイヤ、愛してるよ」
ダイヤ「なによっ! うっとうしいわね! 邪魔だから離れてよっ!」ジタバタ
果南「えー、なによせっかく親愛の情を示してるのに」
ダイヤ「あーもう! とにかくもう二度と奴に一番なんか取らせはしない! ジャマしてジャマ
して……お嬢ちゃまに人生の厳しさを教えてやらなければならないわっ!!!」
果南「庶民のヒガミは見苦しいよダイヤ」
ダイヤ「うるさいっ! だいたいアンタいつまでいんのよ! さっさと帰れ!」
ルビィ「うゅ……怖いよ……見栄のためだけにここまで人を憎めるお姉ちゃんが……」 翌朝、7時過ぎ
黒澤ダイヤが教室のドアを開けるとそこには一足先に鞠莉が来ていた
ダイヤ「おはようございます、小原さん」
げっ、小原鞠莉なんでこんな時間にいるのよ!
鞠莉「グッモーニン、ダイヤ! ずいぶん早いのね」
ダイヤ「小原さんこそ」 朝っぱらから会いたくないヤツにあってしまった!
……でもわたしの鉄壁のマスクはこんなことでは崩れないけどねっ!
鞠莉「今日はなんだか早く目が覚めちゃってね。でもフレッシュなシャイニーを独り占めしてる
様な気分で歩けて……たまにこんなのも良いものね」
ダイヤ「そうですか」
こっちはアンタのおかげで朝から気分が台無しだわ 鞠莉「ダイヤはいつもこんな時間に学校きてるの?」
ダイヤ「ええ……そうですわね。生徒会の仕事もありますし」
てかなに気安く人の事呼び捨てにしてんのよ。馴れ馴れしい
鞠莉「そうなんだ、大変ね。でもハッピーだわ。こうしてダイヤと二人きりで会えるなんて」
ダイヤ「あら、どうして? 小原さん」
鞠莉「それっ!」
ダイヤ「えっ?」
鞠莉「ダイヤったら私の事ずっと小原さん≠チて。私、転入してきた時も言ったでしょう。私
の事は気軽にマリーって呼んでって」
ダイヤ「で、ですが……」
鞠莉「私ね、ダイヤともっとフレンドリーになりたいの」 ダイヤ「いや……その……」
鞠莉「ねぇねぇダイヤ。一回でいいから私の事マリー≠チて呼んでみて?」
ダイヤ「えっと……」
鞠莉「ね? お願ぁい」
ダイヤ「……まり……さん」
鞠莉「……ぷっ。フフフフ、アハハハッ」
ダイヤ「なっ……なんで笑うんですか!」
鞠莉「だってぇ……ふふ、OKいいわ。今日の所はそれで許しといてあげる。これからゆっくり仲良くな
っていきましょうダイヤ」
ダイヤ「…………はぁ」
ったく、なんなのよコイツのこの強引さは!!!
まぁいいわ。今のうちにせいぜい余裕こいて高笑いしておきなさい。目の前のナイスな級友はや
がてアンタを地獄に突き落とす女なのよ 休み時間
「あ〜ん、ここわかんな〜い」
鞠莉「あら、ドウシマシタカー?」
「鞠莉ちゃ〜ん、この問題がわかんなくて〜」
鞠莉「ああ、これはね−−−」
「−−−あ、そうか!」
「流石マリー。ねぇ私達にも教えてよ」
鞠莉「イイわよ♪ せっかくだからグループ作ってやっちゃいましょうか」
「それいー! 机合わせちゃお」
ダイヤ「……」 体育
ダイヤ「ですから。手で投げると方向が狂ってしまうのでなるべくヒザから……こう」
「うんうん、うまーい!」
「ねぇねぇ見て! マリーがさっきからスーパープレイ連続なの!!」
「キャーすごーい! カッコイイー!!」
「この間、乗馬やってる時の写真見せて貰ったんだけどさ。その姿もすっごく似合ってて」
「鞠莉ちゃんって勉強だけじゃなくスポーツもなんでも出来てホントかっこいいよね」
「憧れちゃーう」
ダイヤ「……」 古文
先生「それじゃあこの問題を……小原さん」
鞠莉「ハイ! そこは−−−」
先生「ーーーはい、結構。素晴らしいわ」
\ キャ- / \ スゴ-イ /
ダイヤ「……」イラッ いままでは……
みんなの注目を集めるのも、先生に信頼されるのも私の役割だったのに……
くっそ〜〜〜あいつさえいなきゃほっといても私が注目されたのに!
寒い! 寒いのよ! 一般市民として埋没してるのがっ!
みんなに褒められたい! 認められたい! かまわれたーーーい!!!
くっそ〜〜〜目ざわりだわ小原鞠莉!!
見てなさい! あんたを地獄に突き落とすのはわたしよ!!! 間違えた>>44古文じゃなくて数学のつもりで書いてたのに
まあ古文でもなんでも良いけど −−−
ルビィ「お姉ちゃん、スクスタ始まっちゃうよ〜。観ないの〜?」
※スクスタとはスクールアイドルスタジアム=Bこの世界で放送されてる、全国のスクー
ルアイドルの紹介やライブを披露するテレビ番組です
ダイヤ「うぅ……観たい……けど! 今は勉強に集中よ! 今度の中間テストでは絶対にあの調子に
乗って天狗になってる小原鞠莉を完膚なきまでに倒さなきゃいけないんだから!」
ルビィ「うぅ……お姉ちゃんが小原さんにとられちゃったよう……前は毎週いっしょに楽しみに観てたのに」
果南「よしよしルビィ」
ルビィ「だいたい、調子に乗って天狗になってるのってお姉ちゃんのことじゃん」
ダイヤ「かーっっ、どうしてそうつっこむのよッッ」
ルビィ「ピギィ!」 果南「ダイヤ、図星を突かれたからってルビィにあたっちゃダメだよ」
ダイヤ「アンタもうっさいわね! なんでアンタは当たり前の様にウチにいるのよ!」
ルビィ「前は一緒にスクールアイドルごっこもしてくれたのに最近は全然してくれないし……
つまんないよぅ」シクシク
果南「いやーしかし、まさかあの時のあの子がうちに転校してくるとはねぇ〜。あの子が最初に
教室に入って来た時はビックリしちゃったよ〜。ねっダイヤ」
ダイヤ「……」
そうなのだ
わたし達とあの小原鞠莉が初めて出会ったのは実はあの始業式の日ではない
話は始業式より更に前
今年の1月初旬まで遡る その日、わたしは果南の冬休みの宿題を手伝う約束をしていて彼女の家に来ていた。
しかし、途中で彼女が「疲れた」だの「気分転換に散歩がしたい」だの駄々をこねるので、仕方
なく外に出るのに付き合っていた時だった。
果南「あれ?……ねぇダイヤ」
ダイヤ「なに?」
果南「ほら……あそこ見て」
ダイヤ「え?……外国の人?」
果南「なんか困ってるみたいだけど……探し物かな?」 鞠莉「…………」キョロキョロ
ダイヤ「あの……」
鞠莉「……え?」
果南(ほ、ほらダイヤ)ボソボソ
ダイヤ(ちょっと押さないでよ)ボソボソ
鞠莉「……?。あの、なにか?」
果南(お、日本語!)
ダイヤ「い、いえ……何かお困りの様に見えましたので……お探し物でも?」 鞠莉「……えぇ。たぶんこの辺りで落としたと思うんですけど」
ダイヤ「まぁ……それは大変。私達も探すのをお手伝いいたしますわ」
鞠莉「え!? い、良いわそんなの。申し訳ないもの。それに……大したものではないですし……」
果南「大丈夫だって、気にしないで。困った時はお互い様。ね」
ダイヤ「そうですわ。それに……貴女の様子を見ていると探している物はとても大切な物の様に
見受けられますよ?」
鞠莉「……ありがとう」
果南「それで? 探し物はどんな物?」 −−−
果南「うーん、ないなぁ……」
鞠莉「…………」
ダイヤ「……あら? あれは」
果南「え? ダイヤみつけたの?」
ダイヤ「ええ、これ……探し物ってこれかしら?」
正直、戸惑った
それは、たしかに彼女から聞いた通りの形の物だったけど……
見るからに高級そうな衣服を身に纏い、何より大人っぽい雰囲気の彼女が
身につけるにはあまりにも……
お世辞にも高級品とは思えない、少し子供っぽい物だったから
鞠莉「あぁ、はい! それです! よかったぁ……」
しかし、彼女は満面の笑みと……
少し泣き出しそうな安堵の表情を浮かべてそれを受け取った
小さな星の飾りがついた、安物の鎖のブレスレットを ダイヤ「見つかって良かったですわ」
鞠莉「ありがとう……ゴメンね、こんなつまらない物を探すのに手伝ってもらってしまって……」
ダイヤ「つまらないなんて……そんな事ありませんわ。とても素敵です」
果南「うんうん。すごくかわいいブレスレットだよ」
鞠莉「ふふ、でも子供っぽいでしょ?……このブレスレットね、小さい頃にパパからプレゼント
して貰った物なんです。大事に使っていたつもりだけれど……
いつの間にか留め具の所が壊れていたのね。でも見つかって良かった。
二人とも、本当にありがとう!」ニコッ
その輝く眩しい笑顔に一瞬ドキッとしてしまった事は……
今となっては一生の不覚だ。 −−−
果南「でもあの時の鞠莉ってさ、なんて言うかちょっと儚げな……どっちかって言うと清楚なお嬢様。
って感じだったけどさ。今とだいぶイメージ違うよね」
ダイヤ「フン、どーせ猫被ってたんでしょ」
果南「どっかの誰かさんみたいに?」
ダイヤ「うるさい」
その時に聞いた話ではあの小原鞠莉は父親の仕事の用事で付いてきて淡島のホテルに泊まってる
って話だったけど。
まさかその後にうちの高校に転校してくるなんてね。
こんな事ならあの時に探し物手伝ってるフリして海に突き落として内浦の魚のエサにしておくん
だったわ!!! 翌日、校内
鞠莉「ねえねえ、ダイヤ」
ダイヤ「なんですか?」
鞠莉「ダイヤはどんな音楽が好きなの?」
ダイヤ「音楽……ですか? そうですわね。私はブラームスなどが……あの重厚で壮麗な音楽は魂
に訴えるものがありますわ」
ホントはスクールアイドル……とくにμ'sが大好きなんだけどね
ダイヤ「特にピアノ協奏曲の2番が好きですわね」
特に輝夜≠ニ夏色えがお≠ェ好きなんだけど。あれは秀逸だとおもうの 鞠莉「ふーん、クラシックかぁ……」
ダイヤ「……なにか?」
鞠莉「ううん、別に。そうね、ダイヤらしいと言えばらしいわよね。……でも」
ダイヤ「でも?」
鞠莉「なんとなくダイヤはもっとポップでキラキラした歌が好きなんじゃないかと思っちゃって……」
ドキッ
なんなのコイツ……
ダイヤ「うふふ……いったいどうしてですの?」
鞠莉「別にー。ただなんとなく? あ、そうだ。クラシックのCDだったら私、色々持ってるわ
よ。こんど貸してあげまショーカ?」
ダイヤ「え、えぇ……機会があれば……」ドキドキ 放課後、生徒会室
コンコン
ダイヤ「はい、どうぞ」
果南「失礼します」
ダイヤ「あら、果南さん。そちらの方達は?」
果南「ほら、入って……」
千歌「う、うん。失礼します」
果南「この子達……私の小さい頃からの知りあいでさ」
千歌「あの、私2年の高海千歌っていいます。こっちは同じクラスの渡辺曜ちゃんと桜内梨子ちゃん」
あぁ……この二人は何度か果南と一緒に居るのを見た事があるわね。
こっちの子は……こんな子うちの学校にいたかしら? 千歌「それで……ですね。わたし達、スクールアイドル部を立ち上げたくて!」
ダイヤ「スクールアイドル部……ですか?」
千歌「はい! わたし達スクールアイドルになりたいんです!」
果南「ってことらしいんだよ。そんなわけでさ、新しく部活を作るにはどうしたらいいかとか色
々相談に乗ってあげて欲しくって」
スクールアイドル……我が学校にスクールアイドルが!? 千歌「……あのー。生徒会長?」
ダイヤ「……っは!? こ、こほん。失礼。それで、メンバーは今ここに居る3人だけですの?」
千歌「は、はいっ」
ダイヤ「そうですわね……新しく部活を立ち上げるとなると最低でも5人は必要になりますわ。
それにその……スクールアイドルと言うのは作曲のスキルも必要……と聞いたことがありますが」
千歌「あ、作曲については大丈夫ですっ! ここに居る梨子ちゃんはなんとピアノの経験者で
しかもあの音ノ木坂学院からの転校生なんです!」
梨子「ちょ、ちょっと千歌ちゃん……」
ダイヤ「お、音ノ木坂!? 音ノ木坂ってまさかあのμ'sの!!?」ガバッ
梨子「ひぃっ!?」
千歌「生徒会長、μ'sを知ってるんですか!?」
ダイヤ「えっ!? えぇ……まあ……テレビでもよく流れてますし有名みたいですしね……名前くらいは」
千歌「そっかぁ……やっぱりμ'sはすごいなぁ! 私、μ'sに憧れてスクールアイドルを目指して
るんです!」
あ、危なかったわ…… 千歌「あ、それでですね……衣装はこっちの曜ちゃんが! 歌詞は私がなんとか頑張って……。
で、振り付けもみんなで頑張って考えたようって!」
ダイヤ「そ、そうですか……とにかく事情はわかりました。貴女方はなんとかあと二人入部希望
者を集めてこちらの書類に記入をしてきて下さい。部室などの準備は条件が整いしだい用意 が
出来るようにこちらで手配しておきますわ」
千歌「ホントですかぁ! よーし、曜ちゃん、梨子ちゃん! 頑張ってあと二人を集めよう!」
ダイヤ「ただしっ!!! 学生の本分はあくまで勉学です。もうすぐ中間試験もありますしそこで
赤点をとる様ではスクールアイドル部どころではありませんよ!?」
千歌「は、はいっ! もちろんですっ! ……それでは生徒会長、ありがとうございました。
失礼しますっ!!!」 ダイヤ「ふぅ……」
果南「ダイヤありがとう。千歌に相談されたんだけど私じゃ部活の立ち上げなんてどうすればい
いかわかんなかったからさ」
ダイヤ「別に……わたしはただ生徒会長の仕事をしただけよ」
果南「ダイヤ……なんだか嬉しそうだね。顔がにやけてるよ」
ダイヤ「えっ?」
果南「ふふ……ダイヤもスクールアイドル大好きだもんね。ダイヤもメンバーに入ってあげたら
良いのに」
ダイヤ「わ、わたしは生徒会があるし……だいたい、もう3年生なのよ?
それに、そういうのはわたしのイメージじゃないわ」
果南「イメージねぇ……」 ダイヤ「それに、今は……あいつを倒すことに専念しなければならないしね」
果南「……」
わたしはなにかにとりつかれたよーに勉強していた
なんとなく一番とって注目されたい……というよりは小原鞠莉に勝ちたい≠ノ少しずつ目的が
変化している様な気がしたが……
負けたらやつはどんな顔をするかしら?
そして…… 一学期中間試験上位成績者(3年)
1位 黒澤 ダイヤ Aクラス 総合点697
2位 小原 鞠莉 Aクラス 総合点691
「わぁ! すごい黒澤さん。やっぱりすごいんだねーっ」
「おめでとう!」
「鞠莉ちゃんもすごいけどやっぱり黒澤さんは流石よねぇ!」
やっ……やった!!! \ スゴ-イ / \ スゴ-イ /
久しぶりね……この賞賛の響き
ああっきもちいい…………
小原鞠莉に勝ったーーーっ!
黒澤ダイヤ、再び天下を取ったり! 鞠莉「あら、ダイヤ」
くくく、どーだ小原鞠莉
もうあんたの天下は終わったのよ
鞠莉「コングラッチュレーションズ! すごいわねダイヤ!」
……え? まってよ
なにそのリアクションは
こんなの予想してなかった
わたしは……小原鞠莉を抜きさえすれば奴に勝てるのかと……
なんだろう……勝ったのに嬉しくないわ
っていうよりは
考えればわかったのに成績や見栄にこだわってたのはわたし一人で
小原鞠莉はもとからそんなものに構ってはいなかった
勝とうなんて下心がなくても人に認められてた
だから……
あの人は……ホンモノなんだ…… 鞠莉「?……ダイヤどうしたの?」
恥ずかしい
その「ホンモノ」とあまりに違う自分が
こういうわたしがさも良い人げに振舞ってみんなを騙してきたっていうのは
「 偽 善 」
っていうんじゃないの? 幼少期……
妹のルビィもいたから下の子の世話を焼くのは慣れていた
それで、人よりも少しは頭の中成長も早かったから
『えらいねぇ』
『ほんとにしっかりして』 【訂正】
幼少期……
妹のルビィもいたから下の子の世話を焼くのは慣れていた
それで、人よりも少しは頭の成長も早かったから
『えらいねぇ』
『ほんとにしっかりして』 あれは甘い響きだった
まわりの大人たちがわたしを褒める声
もっと聞きたい
さかあがりができるようになればもっとびっくりさせられるかなぁ
ピアノをうまくひけたら
かんじをかけるようになれば
生徒会長になれば
模試で一番をとれば…… よく考えると
わたしってなんてウケねらいな女なの……
もし、わたしが本当の自分≠のびのびと育てていたら
今頃、スクールアイドルの頂点としてラブライブで優勝していたかもしれない!
(でも今更じゃ私のイメージが!!!)
自分を実際以上にみせかけたって疲れただけで
自分と違う生き物になろうとするなんてバカなのだ −−−翌日の朝
なんか憂鬱……
今日は小原鞠莉と余計に顔を合わせたくない……
ホームルームまで音楽室でピアノでも弾いてようかな 千歌「すごーい。梨子ちゃんとっても素敵な曲だね!」
梨子「ありがとう。これであとはメンバーが集まれば良いんだけど……」
曜「なかなか誰も入ってくれないねぇ」
千歌「あぁもう! せっかく頑張って中間テストも赤点回避したのにっ! このままじゃラブラ
イブの予選に間に合わないよぅ……」
あれはこの間の二年生たち
なるほど、確かに作曲に関しては問題はないようね
でもまだ部員が集まってないのか ダイヤ「失礼しますわ」
千歌「あ、生徒会長!」
ダイヤ「いい曲ですわね」
梨子「あ、ありがとうございます」
ダイヤ「部員の方はまだ集まらないのですね……」
曜「はい、それがなかなか……新入生にも声をかけてみたりしたんですけど……」
千歌「あ! 一年生にすっごく可愛い子がいたんですよ! それで、スカウトしようと思ったん
ですけど……」
梨子「その子凄い人見知りらしくて……威嚇されちゃって……」
曜「すごかったよね! カーーーッ!≠チて、まるで怒った野良猫みたいな迫力で!」
それってまさか…… 千歌「そのお友達も可愛かったし。あ〜あ、あの子達が入ってくれたら人気爆発間違いなしなの
にな〜」
ダイヤ「そ、そうですか……。ところで歌詞の方は完成していますの?」
千歌「はい、一応は」
ダイヤ「衣装の準備は?」
曜「それも、私たち3人ぶんはだいたい……」
ダイヤ「ふむ……」 千歌「生徒会長?」
ダイヤ「ではこうしたらどうでしょう? まず貴女達3人でライブをするのです。場所は我が校
の体育館を。そのライブでもっと周知して貰えれば入部希望者も集まるかもしれませんわ」
千歌「え!? でも、まだ部活になってないのに良いんですか?」
ダイヤ「もちろん、正式な部活ではないので部費などを出すわけには参りませんが……きちんと
申請さえすれば我が校の生徒が我が校の施設を利用してなにかをやるのは問題ありませんわ」
確かあのμ'sも最初はそのようにしてライブをしていたそうですしね 【訂正】
千歌「生徒会長?」
ダイヤ「ではこうしたらどうでしょう? まず貴女達3人でライブをするのです。場所は我が校
の体育館を。そのライブでもっと周知して貰えれば入部希望者も集まるかもしれませんわ」
千歌「え!? でも、まだ部活になってないのに良いんですか?」
ダイヤ「もちろん、正式な部活ではないので部費などを出すわけには参りませんが……きちんと
申請さえすれば我が校の生徒が我が校の施設を利用してなにかをやるのは問題ありませんわ」
確かあのμ'sも最初はそのようにしてライブをしていたそうだしね 曜「そうなんだ! どうする? 千歌ちゃん!」
千歌「やった! やります! やらせて下さい! 生徒会長、体育館の使用にはどんな手続きをす
ればいいか教えてくれますか?」
ダイヤ「もちろん構いませんわ。ただし……このライブ出来しだいではむしろ入部希望者が遠ざ
かるかもしれないと言うことをしっかりと肝に命じておいて下さいね」
千歌「は、はい! ガンバリますっ!……生徒会長って色々アドバイスくれて……
とっても優しいんですね! ありがとうございます!」
う……眩しい……
笑顔が眩し過ぎる……
そんなキラキラした目でみないで……
わたしはそんなキラキラした目でみる様なものじゃないただの俗物なのよ…… 放課後
鞠莉「ヘイ、ダイヤ」
ダイヤ「あら、鞠莉さん。今からお帰りですか?」
鞠莉「ええ。ダイヤはこれから生徒会?」
ダイヤ「はい。ではお気をつけてお帰り下さい。失礼しま
鞠莉「ストップ! ちょっと待ってダイヤ」
ダイヤ「はぁ……なにか?」
鞠莉「噂で聞いたんだけど……二年生たちがスクールアイドル部を作ろうとしてるみたいね?」
ダイヤ「そうですね」
鞠莉「ダイヤもそのスクールアイドル部に入部するの?」
ダイヤ「へ?……いやいや、私はそんなものに入部したりしませんわ。一体なにを言って……」
鞠莉「そうなの? 私はてっきりダイヤも入るものだって思ってたのに」
ダイヤ「そんなはずないでしょう……」
鞠莉「でもダイヤ、スクールアイドルがベリーベリー大好きでしょう?」
ダイヤ「そんなこと……」
鞠莉「そうなの? でも……」
鞠莉はその唇をそっとダイヤの耳元へ近づける
鞠莉「弁天島であんなに楽しそうに踊ってたじゃない」ボソッ
ダイヤ「!!!??!???!?」
ACT1★黒澤ダイヤの事情/おわり PRE-VIEW
ふりりん、すわわ「これからのあらすじ!」
ふりりん「小原鞠莉の意味深な発言に動揺するお姉ちゃん!」
すわわ「しかし、そんな事ととはつゆ知らずに千歌たちはダイヤにスクールアイドル部の相談に
やってくる!」
ふりりん、すわわ「ダイヤのアドバイスによりライブをする事になった千歌達だかライブ中に思
わぬアクシデントが!」
ふりりん、すわわ「どうする、ちかようりこ! どうなる黒澤ダイヤ!?」
ふりりん、すわわ「次回ダイじじょ! 【】」
ファーストステップ
ふりりん、すわわ「ウオォーーーッス!!!」 【訂正】
PRE-VIEW
ふりりん、すわわ「これからのあらすじ!」
ふりりん「小原鞠莉の意味深な発言に動揺するお姉ちゃん!」
すわわ「しかし、そんな事ととはつゆ知らずに千歌たちはダイヤにスクールアイドル部の相談に
やってくる!」
ふりりん、すわわ「ダイヤのアドバイスによりライブをする事になった千歌達だかライブ中に思
わぬアクシデントが!」
ふりりん、すわわ「どうする、ちかようりこ! どうなる黒澤ダイヤ!?」
ふりりん、すわわ「次回ダイじじょ! 【ファーストステップ】」
ふりりん、すわわ「ウオォーーーッス!!!」 つーわけで第2話は近いうちに
このスレが残ってたらそのまま使うし落ちてたら立てる 面白いな
このダイヤさんもっと見てみたいから続きも期待してる あー次回予告そんなんだったな
懐かしい
そして面白い 予告再現まで完璧だった
ちゃんとラブライブ要素を上手く絡めてて続き楽しみ PLAY BACK 【BGM 正太郎マーチ】
ルビィ、果南「これまでのあらすじ!」
ルビィ「小原鞠莉。成績優秀、スポーツ万能。美貌と抜群のプロポーションを兼ね備え、おまけに
明るく社交的で人当たりの良い性格。加えてお家は世界的に有名なホテルグループという
超バリバリのサラブレッド!」
果南「黒澤ダイヤ。眉目秀麗、才色兼備。中流家庭に育つ一般庶民だが、彼女もまた鞠莉に劣らぬ知性と品格持ち主……」
ルビィ「この群衆を虜にしてしまう二人は、高校で出会った」
果南「だがしかし!」
『弁天島であんなに楽しそうに踊っていたのに?』
ルビィ「謎多き転校生、小原鞠莉からの突然の耳打ちに酷く同様するお姉ちゃん!」
果南「いったい、弁天島で踊っていたとは何のことなのか!? 鞠莉は何を知っているのか!?
さあ、どうする黒澤ダイヤ!」
ルビィ、果南「そしてどうなる!? 小原鞠莉!!」 ACT★2 ファーストステップ
生徒会室
ダイヤ「ああああぁぁぁぁああああぁぁどうしよおぉぉぉぉおおおぉぉぉぉ……」
果南「まーだ悩んでたの?」
ダイヤ「だってえぇぇぇ。今まで誰にもバレない様にやってきてたハズなのにいぃぃ。いったい
なんで……なんでアイツがそんなの知ってるの!?」
果南「たしかにねぇ。ダイヤがあそこで踊るのって私と一緒の時だけでしょ?」
ダイヤ「そうよ……っていうかいつ? いつバレたの!? たしか最後にあそこで踊ったのは……」
果南「ダイヤとあそこに行くのはいつも早朝だし、あんな時間に今まで誰も来なかったのにねぇ」 ダイヤ「はっ……まさか探偵!? 小原鞠莉がライバルであるわたしを蹴落とす為の弱みを握ろう
と探偵でも雇ってわたしの素行調査をしていたの!?」
果南「いやいや、そんなことするワケないでしょ」
ダイヤ「なんでよっ!? わたしならするわよ!? お金さえあれば!」
果南「えぇ……」
ダイヤ「そうよ……きっとそうだわ……金持ちパワーを振りかざして……あっ!!」
果南「ど、どうしたの!?」
ダイヤ「果南、机の下見て! もしかしたら盗聴器が仕掛けられてるかも!」
果南「そんなものないよ……あ、ダイヤしっ!」
ダイヤ「な、なに!? 盗聴器見つけた!?」
果南「違う。誰か来るみたい」 コンコン
ダイヤ「どうぞ」
千歌、曜、梨子「失礼しまーす」
ダイヤ「あらみなさん。ごきげんよう。いったいどうなさいました?」←優等生モード
千歌「こんにちは生徒会長。あ、果南ちゃんも来てたんだ」
果南「やっほーみんな」
千歌「あの、実はライブの告知ポスターを作ってみたんですけど……生徒会長にも確認してもら
いたくて」 ダイヤ「ポスターですか……」
果南「どれどれ……へぇ〜、かわいいじゃん」
ダイヤ「ふむふむ……アラ?」
千歌「えっ!? なにか問題がありました!?」
ダイヤ「いえ、ステージや日時のなどは大丈夫なのですけど……グループ名の記載はどこですの?」
千歌「グループ……」
曜「名……」
梨子「あっ!」
ダイヤ「まさか……まだグループ名を決めておりませんの?」
千歌「えへへ……だってぇ……ねぇ」
曜「準備や練習に忙しくてそこまでは頭が回らなくて……」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています