0021名無しで叶える物語(あゆ)
2018/05/12(土) 00:52:11.05ID:dvgvFhDdダイヤ「千歌さん」
大丈夫という意味で手を前に出すと、その手をギュッて握ってきて心配そうに名前を呼んでくる。
その呼びかけには「話して?」っていうニュアンスも含まれていて、
これ以上余計な心配をかけるのも悪いし、上手く誤魔化せるほど頭もまわらないから、正直に答えることにした。
千歌「……ダイヤさんにね……嫌われてたらどうしようって考えてたの」
ダイヤ「えっ?」
千歌「そんなこと考えながら寝ちゃったからかな、きっと泣いちゃったんだね」
ダイヤ「私に嫌われてる?」
千歌「うん、そう思ったらとっても悲しくて苦しくて……辛かったの……」
ダイヤ「……」
千歌「辛かったんだ……」
そう答えて握られた手を握り返した。
でも、言ってから凄く恥ずかしい事を口にしちゃったんじゃ……と気付いて顔が一気に熱くなる。
こんなの、まるで千歌の事嫌いにならないで!って駄々をこねたみたいだよね。
千歌「ごめん……何言ってるんだろう……気にしないで」
さっき言ったことを撤回しようとして握った手を離そうとした……
そうすると……