ダイヤ「曜ちゃん」
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果南「1.2.3.4!1.2.3.4!」
果南「ダイヤ!またそこステップ遅れてるよ!」
ダイヤ「わっわかりましたわ!」
果南「はい!じゃあここで一回休憩にしようか!」
千歌「疲れたぁー!アイス食べたぁーい!」
梨子「水分補給も忘れないでね?」
善子「今日は暑いから一段と体力を持ってかれるわね…」
ダイヤ「つっ疲れました…」
ルビィ「お姉ちゃん大丈夫?」
ダイヤ「ちょっと日陰で休ませてもらいますわ…」
曜「…………」 ダイヤ「はぁ……」
今回の曲のステップがどうしても上手くいかない…
頭では理解しているつもりなのに…
曜「ダイヤさん大丈夫ですか?」
ダイヤ「あっ、曜さん。すいませんご心配をおかけしました」
曜「それもそうですけど、ダイヤさんあそこのステップいつも辛そうだったんで。よかったらお手伝いしますよ?」
ダイヤ「えっ?でも曜さんはそこ私と違う振り付けじゃありませんでした?」 曜「大丈夫!今回の振り付けは果南ちゃんと一緒に考えてたんでダイヤさんのパートも覚えてるんです!じゃあやってみますね!!」
そういうと曜さんは私の振り付けを軽々と披露してくれた。
私はただただその振り付けに釘付けだった。
曜「……よっと!こんな感じです!でダイヤさんが苦手としてるのはここの…ん?どうしましたダイヤさん?」
ダイヤ「いや…さすが曜さんだなと…すいません見惚れてしまいました」
曜「みっ見惚れたなんて照れちゃうじゃないですか!じゃあ初めからアドバイスしていきますね!まずここでは左足を…」
渡辺曜さん。
飛び込みの高校生日本代表レベルの待ち主で浦の星女学院のスター的存在。
裁縫も出来て料理も上手く、周りの人達とのコミュニケーションも上手。
そしてスクールアイドルAqoursのメンバー。
ダイヤ(流石、渡辺曜さん…ですわね…) 【黒澤ダイヤ 高校二年生 春】
果南「ダイヤー?また生徒会の仕事?」
ダイヤ「はい、これから入学式ですからね。生徒会のメンバーとしてしっかりしなくてはいけませんわ!」
会長「あっ、黒澤さん。これ一緒に運んでもらってもいい?」
ダイヤ「はい!今いきますわ!!」
果南「流石ダイヤって感じだな…」
会長「そういえば黒澤さん知ってる?噂の新入生のこと?」
ダイヤ「噂の新入生?」
会長「今日うちに入る一年生に飛び込みの日本代表レベルの子が来るんだって!」
ダイヤ「日本代表レベルですか!?」
会長「そうそう、だから水泳部が今か今かってその子の事狙っててさ!他の子達もどんな子だろうね?って噂が広まってるのよー!」
ダイヤ「確かに気になりますね」
会長「確か、渡辺曜ちゃんって言うんだって」
ダイヤ「渡辺曜?どこかで聞いたことあるような…」
会長「黒澤さん知り合いなの?」
ダイヤ「いや、確か私の友達のお知り合いに曜って子が居たような?」
会長「そうなんだ!黒澤さんの知り合いなら紹介してもらおうと思ったのに」
ダイヤ「お力になれずすいません」
会長「そんな本気に捉えなくていいって!ジョークだから!黒澤さんは真面目でかわいいなぁ!」
ダイヤ「??」 ー
ーー
ダイヤ(入学式も無事終わり一安心ですわね)
果南「あっ!ダイヤー!!」
廊下を歩いていると後ろから果南さんの声がし振り返るとそこには果南さんと見知らぬ新入生が一緒だった。
ダイヤ「どうしたんです果南さん?そちらの方は?」
果南「紹介するね!私の幼馴染で新入生の渡辺曜!」
曜「はじめまして!一年の渡辺曜っていいます!」
ダイヤ「前に果南さんがお話ししていた方ですね。初めまして、私は黒澤ダイヤと申します。果南さんとは小学校からの幼馴染ですわ」
曜「黒澤…ダイヤ?」
果南「ん?どうしたの曜?」
曜「あっ!いや、ダイヤって綺麗な名前だなって!」
ダイヤ「ありがとうございます。でも私的にこの名前は少し恥ずかしいのでそう言ってもらえると嬉しいです」
曜「これからよろしくお願いします!黒澤先輩!」
ダイヤ「はい、よろしくお願いします。」 千歌「果南ちゃーん!曜ちゃーん!こっちこっち!」
声の方へ振り向くと遠くの方から一年生の子がこちらに手を振っていた
果南「あっ!千歌探したんだよー!!じゃあ私はこれから学校案内してくるから!」
ダイヤ「ちゃんと下校時間までには帰るのですよー!」
果南「わかってるって!じゃあ行こ!」
曜「うん!じゃあ失礼します!」
そう言うと二人は廊下を駆け抜けていった。
ダイヤ「全く、廊下は走ってはいけないとあれほど…」
ダイヤ「……あれが噂の…」 ー
ーー
ダイヤ「果南さんが言っていた曜さんって、あの渡辺曜さんだったんですわね」
果南「ん?あの渡辺曜?」
ダイヤ「渡辺さんって飛び込みの日本代表レベルなんでしょ?先輩達が噂していましたわ」
果南「あぁ〜確かに曜は飛び込み凄いね!水泳部入ったら先輩にすごく歓迎されたってそういうことか」
ダイヤ「もう浦の星ではスター的存在だって先輩達が言っていたので」
果南「へぇ…流石曜だな。あの子、昔から近所でも人気ものでみんなからよく好かれるんだよねぇ。」
ダイヤ「へぇ、そうなんですの」
果南「カリスマってやつかな?人気者には人が集まる的な」
ダイヤ「…………」 ー
ーー
そんな話をしていたら五月には曜さんの存在はたちまち広まり、浦の星では渡辺曜という名前を知らない人は居ないくらいまで人気者になっていた。
ダイヤ「ほんと、カリスマってやつですわね…」
果南「ん?ダイヤなんか言った?」
ダイヤ「いえなんでも、では私はこれからこの書類を生徒会室まで運んで行くんで今日は先に帰っててください」
果南「その量を一人で!?手伝おうか?」
ダイヤ「いえ、このくらいなら大丈夫ですわ。果南さんはおうちのお仕事もありますからあまり遅くなると大変でしょうし」
果南「そう?じゃあ無理はしないでね?」
ダイヤ「はい、ありがとうございます。」 ー
ーー
ダイヤ(そう言ったものの、やっぱり一人はキツイですわね…階段では下が見えませんわ…)
ダイヤ「あと一段…」
ズルッ
ダイヤ「あっ!?」
「あぶない!!」
ドサッ!!
曜「ととっ、間一髪ってやつですね!」
ダイヤ「すっすいません渡辺さん!お怪我はありませんか!?」 曜「私は大丈夫ですよ!黒澤先輩は?」
ダイヤ「私も大丈夫です。すいません支えてもらってしまい…」
曜「いえいえ!あっ、書類拾うの手伝いますね!!」
そう曜さんが言い二人で散らばった書類を拾い始めた。
ダイヤ「すいません、渡辺さんは今日は水泳部ですか?」
曜「そうです!よく分かりましたね!」
ダイヤ「貴女は浦の星のスターだってみんな話してますからね。入学してから1ヶ月でこんなに有名になるのも凄いことですわ。」
曜「いやいや、そんなことないですよ。」
ダイヤ「いえ、そんな貴女ならスクールアイドルも……」 曜「ん?黒澤先輩何か言いました?」
ダイヤ「あっ!いえ!!なんでもありません!!」
思わず口に出してしまっていた。
もう忘れようとしていたことを。
ダイヤ「手伝ってもらってすいません。これでもう全部ですわね」
曜「そうみたいですね、運ぶの手伝いますよ?」
ダイヤ「いえ、これから部活なのにそんなこと頼めませんわ」
曜「大丈夫ですって!こんなに大量の書類一人で運ぶより絶対二人のほうが早いですよ!生徒会室までヨーソローですよ!」
そう言うと曜さんは書類を持って早足で生徒会室に向かって行った。
ダイヤ「ヨッヨーソロー?」 ー
ーー
曜さんのコミュニケーション能力と水泳部で鍛えられた身体能力。
そして入学してすぐに学校のスターになるカリスマ性。
あの子がスクールアイドルになったらきっとすぐに人気になってラブライブ優勝も狙えるんではと考えてしまった。
あの頃の私なら曜さんをスカウトして、もしかしたら一緒にスクールアイドルをしていたのかもしれない。
でもそんな事はありえない。
浦の星にスクールアイドルは
存在しない。させない。
その頃そう思っていた私の考えは
1人の後輩によって覆された。 【黒澤ダイヤ 高校三年生 春】
ダイヤ「私が生徒会長でいる限り、スクールアイドル部は認めないからです!!」
私が生徒会室で大声をあげているのは千歌さんがスクールアイドル部の申請書を持ってきたのが始まりだった。
スクールアイドル部の申請は千歌さんの前にもあった。
でもその時にも今回の様に私が反対をしスクールアイドル部の設立はさせなかった。
その時の子達はもうそれですぐに諦め部の申請をしてこなくなったが。
千歌さんは違った
次の日には部員を一人増やしまた申請書を提示してきた。
しかもその新しい部員はあの曜さんだった。
その後、作曲が出来る梨子さんが部員になり。
同じタイミングで留学していた鞠莉さんが浦の星へ戻ってきた。
そして鞠莉さんの提案で千歌さん達スクールアイドル部のライブが決まった。
体育館を満員に、正直無謀だと思っていた。
しかし、私は胸のどこか期待していたのかもしれない。
いや期待ではなくただ気になっていたのだ
あの曜さんがスクールアイドルになる姿を… ー
ーー
ダイヤ「渡辺さん」
曜「黒澤先輩!こんにちは!!」
私が書類を生徒会へ運んでいると廊下で曜さんとすれ違った。
曜「またそんなたくさん書類持って!運ぶの手伝いますね!」
そう言い曜さんは私の書類を半分持ってくれた
ダイヤ「いつもすいません、ありがとうございます。」
曜「いえいえ大丈夫ですよ!」
そして私と曜さんは二人で生徒会室へ向かった。
ダイヤ「渡辺さんはこの後水泳部へ?」
曜「いえ!今は水泳部の方は休んでてこれからライブの練習です!」
ダイヤ「そうですの…どうです?練習の方は?」
曜「練習は大変ですけど、ライブももうすぐなんで頑張らないと!」
ダイヤ「……曜さんは水泳部でもエースですのに…どうしてスクールアイドル部を?」 この質問は意地悪だったかもしれない。
でも、聞いてしまった。
あの曜さんがどうしてスクールアイドルを始めたのかを。
曜「んー?千歌ちゃんと一緒になにか始めたかったから?」
ダイヤ「…ん?それだけですの?」
曜「はい!今まで千歌ちゃんと一緒に何かをやるってことがなくて。それでスクールアイドルに本気な千歌ちゃんを見て私も一緒にやりたいなって!!」
ダイヤ「そうですの、確かに高海さんのあのスクールアイドルへの熱意だけは認めますわ」
曜「あはは、まぁ最初のライブで体育館満員は正直心配ですけどそれでもやれることはやろう!ってみんな頑張ってるんです!」
ダイヤ「みなさん頑張っているのですね」
曜「それに自分が今やりたい事をやらないとって思って…水泳部のみんなには申し訳ないんですけど。今、私がやりたいスクールアイドルを全力で楽しもうって!」
ダイヤ「自分がやりたいこと…」
曜「はい!黒澤先輩も是非見に来て下さいね!!」
ダイヤ「わっ私は…」
曜「ふふっ!待ってますからね!」
そう言うと曜さんはまた生徒会まで早足で向かった。 "自分が今やりたい事を全力で"
私は浦の星女学院の生徒会長になり
成績も悪くなく、妹も同じ高校に入学し、学校生活を不自由なく過ごせている。
でも、今のこの高校生活に私は
本当に満足しているのでしょうか。 ー
ーー
そして"Aqours"のデビューライブ当日。
天候は大雨、雷も鳴っていてほとんど嵐の状態だった。
ステージの幕が上がる。
お客は数十人、体育館を満員にすることは出来なかった。
でもあの子達は歌い始める、この日の為に沢山練習してきたデビュー曲を。
私は体育館には入らず外でそれを聞いていた。
鞠莉さんは中に居るのを見かけた、きっと果南さんもどこか近くでライブを聞いているのだろう。
"きっと昔の自分達と重ねて"
このままあの子達のライブが終わる、そう思ったその時。
停電が起きた。
どこかで電線が切れたのだろう。
ライト、音響、全てが止まりスタージには千歌さん達三人が踊りを止め立ち尽くしていた。 "終わらせてはいけない"
気付いたら私は動いていた。
あのまま終わってしまったらあの子達の努力が無駄になる。
千歌さんのスクールアイドルへの想いが。
梨子さんの作った曲が。
そして曜さんが今一番やりたい事がすべて無駄になってしまう。
私は緊急用の蓄電池を用意し体育館の電力を一時的に回復させた。
体育館の電気がつく。
そこには体育館が満員の光景が広がっていた。
あの子達はやり遂げたのだ。
ライブは再開し一生懸命歌う曜さん、千歌さん、梨子さんの姿があった。
今やりたい事を全力でやっていると言っていた曜さんの姿は輝いていて。
気付いたら私は目で曜さんを追っていた。
ダイヤ「嫉妬してしまいますわね…」 鞠莉「あなたの負けねダイヤ」
ダイヤ「私は別に勝負なんてしてませんわ」
鞠莉「あら?そうだったの?」
ダイヤ「えぇ、これはあの子達の努力の結果ですわ。それは認めています」
鞠莉「そう、それにしてもみんなデビューライブなのに結構上手じゃない。この日の為に頑張ったのね」
ダイヤ「そうですわね、予想以上ですわ」
そしてライブは終了し満員のお客からAqoursへ拍手が送られる
ダイヤ「ちょっと行って来ますわね」
鞠莉「お節介は嫌われるよ?」
お節介ではない。
これは浦の星の新たなスクールアイドルへの
私なりのエールだ。 ー
ーー
ーーー
曜「………ヤさーん、ダイヤさーーん!!」
ダイヤ「…あっ!すいません!!ぼーっとしていましたわ」
曜「ダイヤさんがぼーっとするなんて珍しいですね?何か考え事ですか?」
ダイヤ「いえ、少し昔のことを思い出していました」
曜「昔のこと?それってもしかして…」
ダイヤ「ん?」
果南「ダイヤー!曜ー!練習再開するよぉー!!」
曜「はーい!ダイヤさん行きましょ!」
ダイヤ「曜さん今何か言いかけて…」
曜「えっ!あっ、いやぁ…なっなんでもないです!さっ練習いきましょ!」
曜さんがみんなの方へ走っていく
何を言いかけたのかわからないまま私も合流し練習が再開された。 ー
ーー
ーーー
そして練習が終わり帰り道。
今日ルビィは花丸さんと善子さんと買い物をしに行くとの事なので帰りは私1人だった。
ダイヤ「少し寄り道しましょう…」
今日は晴れており、夕日が綺麗に輝いていた。
私は海辺に来ていた、ここは子供の頃によく遊んでいた思い出の場所だ。
ダイヤ「懐かしですわね」
少し海辺を歩いていると、奥に人影が見えた。
近づいて行くとそれは私のよく知る人物だった。
ダイヤ「曜さん?」
曜「えっ!?ダイヤさん!?」
そこには夕日を眺めてる曜さんが居た。 ダイヤ「どうしたんですの、こんなところで?」
曜「いやぁ、今日は善子ちゃんがルビィちゃんと花丸ちゃんとお買い物に行くって言ってたんでバスが来るまで散歩しようかなって」
ダイヤ「同じですわね。私も散歩中でしたの」
曜「奇遇ですね!一緒に夕日でも見ます?今日すっごく綺麗ですよ!」
ダイヤ「じゃあ失礼しますわね」
ダイヤ「曜さん今日の練習、ありがとうございました」
曜「練習?あぁ!振り付けの事ですか!全然平気ですよ!!」
ダイヤ「曜さんのお陰であそこの振り付けもイメージがつきましたわ。でも自分のパートじゃないのにあそこまで完璧に踊れるなんて。やはり曜さんはすごい方ですわね」
曜「そんな凄くないですよ!私なんかより生徒会長とスクールアイドルを両立出来てるダイヤさんの方が凄いですって!」
ダイヤ「そんなことは………曜さんは衣装も作れてダンスも上手ですし、水泳部では飛び込みのエース。正直曜さんの才能に嫉妬……いえ憧れていますのよ?」 曜「ダイヤさんが私に?」
ダイヤ「はい、私がもし二年生の時にスクールアイドルを続けていたらきっと新入生のあなたをスカウトしていましたわ」
曜「………ねぇ、ダイヤさん」
ダイヤ「ん?どうしました?」
曜「さっきの練習の時に話した昔のって話…ちょっとしていいですか?」
ダイヤ「はい、私も気になっていましたので是非」
曜「私、まだ千歌ちゃんや果南ちゃんと出会う前にもよく内浦の海にお母さんと遊びに来てたんです。」
曜「私のお父さん船乗りで、お父さんが海に出る前の日にはよくお母さんと2人で海岸でお守りの貝殻とか探してて」
曜「それでその日もお母さんと一緒に貝殻を探してたんですけどなかなか見つからなくて、お母さんにはあまり遠くまで行くなーって言われてたんですけどお母さんがお手洗い行ってる間にちょっと遠くの方まで行っちゃて。」
曜「そしたらそこの海岸で私こけちゃって、ちょうど足元に尖った貝殻があって足切っちゃてうずくまってたんです。」 ーーー
ーー
ー
曜「痛いよぉ…歩けないよぉ…」
曜「お母さ〜ん…お父さ〜ん…」
「どうしたんですの?」
曜「あっ…足…擦りむいちゃって……」
「どれどれ…あら!足が切れてしまってるじゃないですか!ちょっと見してください」
曜「うん……」
「血が出てしまってますわね…まず砂を落とすために水で流しますから痛いですけど我慢して下さい?」
曜「いっ痛い…!!」
「あとは傷口を…絆創膏はないですし……あっ!そうですわ!私のハンカチで縛ってあげますね!」
曜「えっ、汚れちゃうよ…」
「大丈夫ですわ、お母さまには海で無くしたっていいますから……はい!これで完璧ですわ!どうです?まだ痛いですか?」
曜「…うん……まだ痛い…」 「ん〜…でしたらとっておきのおまじないをしてあげますわ!おでこを出して?」
曜「おでこ?」
「はい!じゃあ痛いの痛いの飛んでけ!」チュッ
曜「あっ……」
「どうです?まだ痛いですか?」
曜「…あっ、痛くない!大丈夫!」
「ふふん!私の妹も泣き虫さんですけどこれでいつも泣き止むんですのよ!」
曜「すごい!すごーい!」
「そのハンカチも差し上げますわ!私からのお守りです!」
曜「えっ?いいの?」
「はい!!」
曜「ありがとう!ねぇお名前なんて言うの?私は曜!近所の男の子から男みたいな名前って言われちゃうから曜ちゃんって呼んで!」
「曜ちゃんですわね!私はーーー ー
ーー
ーーー
曜「ダイヤちゃん」
ダイヤ「曜…ちゃん」
曜「ふふっ!やっと思い出してくれましたね!」
ダイヤ「まさか私と曜さんが昔会ったことがあるなんて…すいません今まで忘れてしまっていて」
曜「いいですよ!ほんとに小さい時のことですからね!」
ダイヤ「確かあの後私も習い事でなかなかここに来れなくなってそれで会わなくなってしまったんですよね……でも曜さんはいつから私のことを?」
曜「いつ思い出したかですか?私はダイヤさんと高校で初めて会った時から気づいてましたよ!」
ダイヤ「えっ!?そうなんですの!?」
曜「って言っても果南ちゃんに学校案内してもらってる時にダイヤさんから名前聞いて。あれ?と思って家帰ってタンス漁ってたらあの時ダイヤさんから貰ったハンカチがあってそこに『ダイヤ』って書いてあったんでそれでわかりました!」 ダイヤ「あの時のタオルまだ持っていましたの!?」
曜「もちろん!今でも私のお守りですから!」
ダイヤ「でもでしたら早くお話ししてくれればよかったのに」
曜「いやぁ〜なんか改めて話すと恥ずかしいなって…私、実はあの時ダイヤさんのことほんとうのお姉さんみたいだなぁって憧れてたんで」
ダイヤ「曜さんがわたしを?」
曜「はい、私一人っ子でお姉ちゃんとかいなくて。初めて出来た年上の友達だったしあの時不安でいっぱいだった私を助けてくれたダイヤさんのこと、本当のお姉ちゃんみたいだなって…へへ、なんか照れちゃいますね!」
曜「私もそんなダイヤちゃんみたいになんでも出来るお姉さんになりたいなって!だからお裁縫とかお料理とかも練習したんですよ!」
ダイヤ「そうだったんですの…」
曜「はい!だからそんなダイヤさんに憧れられてたって聞いてちょっと嬉しいなって…」
ダイヤ「ふふっ、私も曜ちゃんから憧れてたって聞けて嬉しいですわ」 曜「あっ!今曜ちゃんって言いました!?」
ダイヤ「あっ!それは!きっ気のせいですわ!」
曜「嘘だぁー!じゃあ私もダイヤさんの事、今度からダイヤちゃん!って呼びます!」
ダイヤ「ダッダッダッダイヤちゃんですか!?」
曜「えっ…ダメですか……?」
ダイヤ「うっ……ふっ2人っきりの時なら…」
曜「やったぁー!じゃあダイヤちゃんも私の事!曜ちゃんって呼んでくださいね!」
ダイヤ「2人っきりの時だけ!ですからね!!」
曜「はーい!ダイヤちゃん!!」ダキッ
ダイヤ「ちょっと!曜ちゃん!!」
ーおわりー ダイヤ回で曜ちゃんとツーショット撮ってるところ妄想してたり
最初にちゃん付けで呼んだのが曜ちゃんだったりでもうダイようしか考えられなくなった。
ダイようもっと広まれ。 そういや曜ってAqours始める前からダイヤを認識してたからな
ダイヤも学校のスター渡辺を知らないわけないし妄想は深まるばかり >>42
今回のSS書こうと思ったきっかけがまさにそれ >>42
2年生で転校生でも無いのに生徒会長の顔を知らないほうが稀な気はしますけど ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています