じゃあ道場や弓道部に憧れの先輩はいなかったのか、って話だけど
たぶん両方無理だと思う

まず道場は例の欲望否認から考えて難しい
心身を鍛える場で、気が抜けない場である
血族としてそれなりの目を向けられて家族以外には気を許せそうもない
心のガードは硬くなるばかり

で、私生活で散々鍛えられていると部活動での鍛錬なんて甘いもの
確かに後輩からは憧れられ、先輩方にも頼られてはいるだろう
でもそんな低いハードルの中で自分に憧れられても、海未の心を揺るがすことはない
周囲から「園田さんのように真面目に」などと言われれば、海未は余計に気負うだけだ
心のガードはますます固まって恋からは離れていく

海未の欲求否認を乗り越えるとしたら穂乃果やことりのように別の価値観をぶつけるしかない
ここはえりうみスレだからえりうみ史観でいくけど、
絵里だけが何故か海未の心の障壁を通過できたのは不器用さへの共感があったからだと睨んでいる