曜「私、やっぱり曜ちゃんのことが嫌い」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 02:48:17.64

梨子「東京から帰ってきて、一言目がそれって中々キツいわね」

曜「これ、返すね」

梨子「シュシュ……」

曜「じゃあ、私帰るから」

梨子「衣装係が持っておくべきじゃない？」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 02:59:55.11

梨子「……最近曜ちゃんとはどうなの？」

千歌「どうって？」

梨子「私がコンクールに行ってる間に色々あったみたいだけど」

千歌「ああ、もう大丈夫だよ。ちゃんと話したから」

梨子「そう、それは良かった」

千歌「うん。やっぱりちゃんと向き合って話すことが大事だね」

梨子「そうね」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:01:01.06

千歌「……」

梨子「何？」

千歌「あのさ、梨子ちゃんはさ……」

梨子「うん？」

千歌「……いや、何でもない」

梨子「何、気になるじゃない」

千歌「……」

梨子「ちゃんと話すことが大事なんでしょう？」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:01:26.88

千歌「……曜ちゃんのことはどう思ってるの？」

梨子「どうって？」

千歌「いや、まぁなんて言うか……その……」

梨子「すごいと思うわ。水泳部と掛け持ちで、衣装も作れて……」

梨子「それに、いつも快活で。眩しいくらい」

千歌「そ、そっか……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:01:53.41

梨子「あら、こういう答えじゃなかった？」

千歌「いや、大丈夫。それを聞いて安心したよ」

梨子「良かった。ところで、歌詞は？」

千歌「うっ、もう少し……」

梨子「千歌ちゃんのもう少しは随分私と違うのね」

千歌「ごめんなさい、早く出します……」

梨子「よろしく。じゃ、おやすみ」

千歌「うん、おやすみ！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:02:17.31

ーー

千歌「曜ちゃーん」

曜「なにー？」

千歌「飲み物買いに行くけど何かいるー？」

曜「自販機行くなら付き合うよ」

千歌「いーのいーの。いつも頑張ってる曜ちゃんの為にパシられてあげますっ！」

曜「え、でも……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:02:47.13

千歌「遠慮しないの。ね？梨子ちゃん」

梨子「ええ」

曜「なに、2人でいくの？」

千歌「うん」

曜「そう……」

梨子「何飲みたい？」

曜「……千歌ちゃんは何飲むの？」

千歌「みかんジュース！」

曜「じゃあ同じの」

千歌「おっけー！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:03:07.03

梨子「私には聞いてくれないの？」

曜「生憎コーヒーって気分じゃないんだ」

梨子「あら、よく分かったわね」

曜「いつも飲んでるから」

千歌「おー曜ちゃん梨子ちゃんのことよく見てるね」

曜「私結構友達観察してるんだよ」

千歌「観察だなんて……曜ちゃん変態さんみたい」

曜「それはおかしいと思うであります」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:04:31.58

千歌「えへへ、じゃあ行ってくるね」

曜「はーい」

梨子「すぐ戻ってくるから」

曜「うん」

曜「……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:05:02.11

梨子「ただいま」

曜「千歌ちゃんは？」

梨子「ダイヤさんに呼び出せれてた」

曜「……そう」

梨子「私だけでガッカリした？」

曜「別に」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:05:48.08

梨子「はい、ジュース」

曜「ありがとう」

梨子「いいえ、どういたしまして」

曜「……なに、何なの」

梨子「何が？」

曜「……何でもない」

梨子「曜ちゃんって私のこと見てくれてるんだね」

曜「同じクラスで同じ部活だし、そりゃ嫌でも見るよ」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:06:20.41

梨子「人間って嫌いな人ほど目に付くから不思議」

曜「そうだね」

梨子「否定しないんだ」

曜「嘘は嫌いって言ったでしょ」

梨子「何でもかんでもハッキリ言っていい訳でもないのよ」

曜「……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:07:35.38

梨子「喋れば喋るほど言葉の重みはなくなっていくわ」

曜「嘘をついていい理由にはならないよ」

梨子「嘘も方便。大事なことを強調するためにつく嘘もある。分かるでしょ？」

曜「分からないよ」

梨子「そう？曜ちゃんは分かってくれると思うけどな」

曜「何が言いたいのさ」

梨子「千歌ちゃんに告白しないの？」

曜「なっ……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:08:06.71

梨子「色んなことを言うより一言『好き』って言えば余すことなく伝わるとおもうけど」

曜「余計なお世話だよ。梨子ちゃんには関係ない」

梨子「関係あるよ。友達だもん」

曜「……なにそれ」

梨子「それに、現実を知った曜ちゃんがどういう反応するから見てみたい」

曜「どういう意味それ」

梨子「どういう意味だと思う？」

曜「このっ……！」ｶﾞﾀｯ

梨子「落ち着いて、教室よ」

曜「……！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:08:49.33

梨子「コーヒーでも飲む？」

曜「……いらない」

梨子「ふふ……」

曜「何がおかしいのさ」

梨子「別に」

曜「あ、そう」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:09:18.59

千歌「ただいまー……どへー……」

曜「おかえり。どうしたの？」

千歌「ダイヤさんにこの前小テストの点数悪かったのがバレちゃって……」

曜「あらら」

梨子「だから勉強しろってあれほど……」

千歌「たはー次は頑張ります」

梨子「曜ちゃんも」

曜「！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:14:13.08

梨子「結構ギリギリだったでしょ？ちゃんと勉強してね」

曜「うん、分かった」

千歌「曜ちゃんも仲間だったか！」

曜「仲間じゃないよーちゃんと合格してるもん」

梨子「五十歩百歩よ」

千歌「うっ……」

梨子「今度勉強会するわよ」

千歌「はーい」

曜「……はーい」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:14:38.01

ーー

鞠莉「言わないと伝わらないしすれ違いを起こす……」

梨子「自己紹介？」

鞠莉「あら、キレッキレね。喧嘩する？」

梨子「遠慮しときます」

鞠莉「次の曲のイメージ案よ」

梨子「『すれ違い』がテーマなの？」

鞠莉「んーん、テーマは『言葉』よ」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:15:05.06

鞠莉「んーん、テーマは『言葉』よ」

善子「深淵の闇から召喚されしに憎しみの化身よ……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

梨子「言葉、ねぇ……」ﾁﾗｯ

鞠莉「善子、ちゃんと参加しないと退学にするわよ」

善子「軽率に私の将来閉ざさないでくれる？」

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/04/15(日) 03:17:38.92

梨子ちゃんの悪女っぽい感じすき

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:17:44.51

梨子「歌詞のテーマが言葉ってちょっと大きすぎない？そもそも歌詞自体言葉なんだし」

鞠莉「『言葉』そのものというより『伝え方』がテーマよ」

善子「伝え方……」

鞠莉「ええ。本当に言いたいことをどのように紡いで、相手に伝えるか」

梨子「……」

鞠莉「ストレートに言う。回りくどい言い方をする。思わせぶりなことを言って相手に気づいてもらう……とか」

善子「ああ、手段じゃないのね」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:18:15.76

鞠莉「ええ、手段なんてどうでもいいのよ。相手に届くかどうかが問題なの」

梨子「でも、わざと隠して嘘を作っていのもあるわよね」

鞠莉「そうね。相手のことを思って本音を隠して嘘をつく……それも一つの言葉の形だわ」

善子「賭けねそれ。思った通りにならなかったら大変なことになる」

鞠莉「ふふ、確かに。それなら最初から何も言わないっていう『言葉』の形もあるわ」

梨子「今日はいつもと違って説得力がある……何かあったの？」

鞠莉「留年させるわよ」

善子「貴女はもう少し自分の言葉の重みを自覚して」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:18:39.58

鞠莉「ということで、歌詞考えてきてー」

梨子「え、丸投げ？」

鞠莉「私忙しいのよ～ユニット曲の歌詞まで考えてる暇はないの♡」

善子「まーた仕事溜めて無理してるんじゃ……」

鞠莉「ノープロブレム！じゃね」

ﾊﾞﾀﾝ

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:19:08.91

梨子「……嘘ね」

善子「全く……言った張本人の言葉が一番信用ならないわ」

梨子「『私たちに心配をかけないための嘘』、ね」

善子「相手のことを思ってるなら嘘なんて出てこないはずよ」

梨子「そうかしら。私は考えるあまりつかざるを得ない嘘もあると思うけど」

善子「そう。考え方が違うのね」

梨子「まぁ、全く同じ考えの人なんていないから」

善子「私は堕天使だけどね」

梨子「なおさら合わないわね」

善子「ツッコんでよ」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 03:19:40.60

一旦ここまで
スレタイミスったのは補完しといてください

**名無しで叶える物語**(風靡く断層) · 2018/04/15(日) 04:36:07.04

|c||^.- ^||保守ですわ |c||^.- ^||

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/04/15(日) 04:51:10.11

(*> ᴗ •*)ゞようちか両思いであります敬礼！

**名無しで叶える物語**(地図に無い島) · 2018/04/15(日) 04:56:29.74

¶cﾘ˘ヮ˚)|ほしゅよ

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 08:14:00.93

ほ

**みんなで叶える名無し**(庭) · 2018/04/15(日) 08:48:36.12

ほ

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2018/04/15(日) 09:48:19.97

ほ

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/04/15(日) 09:50:43.46

はわわ梨子のプライベートがこんなだったら興奮する

**>>1**(庭) · 2018/04/15(日) 11:24:23.81

夜更新します

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/15(日) 12:20:54.37

期待

**名無しで叶える物語**(地図に無い島) · 2018/04/15(日) 12:55:41.02

スレタイ見てカオススレかと思ったら面白いじゃないか頑張れ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2018/04/15(日) 14:29:21.93

>>41
現実見るずら

**名無しで叶える物語**(家) · 2018/04/15(日) 14:32:19.78

なんだろう、この梨子の何個も抱えてそうな感じ……
期待。

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2018/04/15(日) 16:46:29.92

待ってる

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2018/04/15(日) 19:58:25.91

ギルキスのやりとりいいぞ

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/04/15(日) 20:48:09.39

どうぞ

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2018/04/15(日) 21:48:22.87

夜ですわよ

**名無しで叶える物語**(きしめんだぎゃー) · 2018/04/15(日) 22:46:24.87

鞠莉「さ・ら・に。大腿内を指でグリグリしてみたりー」

曜「あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！」

果南「煩いねぇ。そういえば、あんたの声も埼玉の人間のをパクってるんだっけ？」

曜「！？」

果南「しまむらといいアイツといい、埼玉にゃ碌なのが居ないね！」

曜「……めて……」

果南「あん？」

曜「彼女の悪口は止めて！私の為に一生懸命……」

果南「どりゃっ」ボグッ

曜「ぶべっ」ﾌﾟｼｬｰ

鞠莉（またまた鼻骨陥没ｗ）

果南「一生懸命なのは全員一緒だよ。もっとも、私の為、じゃなくってアクアの為だけどね」

鞠莉「貴女だけよ、私の為、とか言っちゃってるの」

曜「そんな！？」

鞠莉（そう、あの日、それが顕著に出た）

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:26:24.15

ーー

善子「曜ー」

曜「なにー？」

善子「今度の日曜、ちょっと付き合ってくれない？」

曜「お、告白？」

善子「違うわよ。買い物」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:28:10.78

曜「何買うの？」

善子「服。一緒に選んでほしいの」

曜「私の趣味でいいの？」

善子「参考にするのよ。私の好みで選ぶわ」

曜「えーつまんないなぁ」

善子「つまんなくて結構。その後貴女の行きたいところに付き合うから」

曜「分かったー。日曜でいい？」

善子「いいわよ」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:28:50.14

梨子「あら、お出かけ？」

善子「ええ。リリーも来る？」

曜「」ﾋﾟｸｯ

梨子「せっかくだけど、日曜は用事があるの。ごめんなさい」

善子「そう。残念」

梨子「また誘ってね」ﾁﾗｯ

曜「……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:30:27.17

ーー

梨子「千歌ちゃん、ちょっといい？」

千歌「なにー？」

梨子「今度の日曜空いてる？」

千歌「ひーまーひーまーだよ」

梨子「私とお買い物行かない？」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:30:48.70

千歌「メロブ？」

梨子「いや……違うわよ」

千歌「あ、ゲーマーズか」

梨子「アホ毛引っこ抜くわよ」

千歌「アホって言った方がアホなんだよ」

梨子「いいから。行くの？」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:31:44.21

千歌「いくいくー。沼津だよね？」

梨子「ええ」

千歌「曜ちゃんも誘う？」

梨子「誘ったんだけど用事があるんだって」

千歌「あらら。じゃあ2人だね」

梨子「そうね、大丈夫？」

千歌「大丈夫何も嬉しいよ。梨子ちゃんと2人なんて久しぶりだし」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:32:23.17

梨子「そう？いつもなってるじゃない」

千歌「そういう事じゃなくて……えへへ、なんて言うか……」

梨子「……」

千歌「と、とりあえず、寝坊しないようにしないと」

梨子「起こしに行ってあげようか？」

千歌「大丈夫！多分！」

梨子「不安ね……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:32:57.52

ーー

曜（張り切って泳いでたら遅くなっちゃった……終バス出ちゃう）ﾀﾀﾀｯ

ーー♪

曜「ん？」

ーー♪ー♪

曜（音楽室……梨子ちゃんか）

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:34:43.01

曜「……」

曜「……」ｸﾙｯ

梨子「どう？今度の新曲なんだけど」

曜「！」

梨子「まだまだ途中だけどね」

曜「……」

梨子「どうぞ。入っていいわよ」

曜「別に梨子ちゃんの部屋じゃないでしょ」

梨子「今ここには私しかいないから」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:36:08.74

曜「……まだ帰ってなかったんだ」

梨子「少し弾いて起きたいと思ってね。どうだった？」

曜「いいと思うけど」

梨子「どこが？」

曜「どこがって……」

梨子「……」ｼﾞｯ

曜「……分かんないよ」

梨子「ふふ……」

曜「何がおかしいの！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:37:23.67

梨子「綺麗な目ね」

曜「はぁ？」

梨子「透き通った水色……その目には何が写ってるの？」

曜「何言って……」

梨子「輝くオレンジ？」

曜「！」

梨子「それとも……」

曜「……」

梨子「ごめんなさい、ピアノを弾いてると詩的な感情になって。何言ってるか分からないわね」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:37:51.60

曜「私を一体、どうしたいの」

梨子「曜ちゃん、私は貴女が嫌いよ」

曜「そう、私も嫌いだよ」

梨子「嫌いな相手の不幸せを願うのは至極当然のことでしょう？」

曜「私は嫌いな相手とは関わりたくない」

梨子「私は嫌いな人に苦しんでほしいの」

曜「陰湿だね、やっぱり」

梨子「ねぇ、曜ちゃんの大事なものは何？」

曜「それ今関係あるの？」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:38:24.80

梨子「水泳？Aqours？それとも……」

ｶﾞｯ!

曜「黙って」

梨子「殴るの？この前と違って今ここには誰もいない」

曜「ふーっ、ふーっ……」

梨子「曜ちゃんは過去に縋り付きなんじゃない？いつまでも千歌ちゃんが隣にいると思ってるんでしょう」

曜「知ったふうな口利かないで！あんたに私の何がわかるのさ！」

梨子「いつまでも自分の横にいると自分に思い込ませてない？とっくに前に行ってるのを見えないふりしてるんじゃない？」

曜「……！！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:40:01.24

梨子「近くで見ると濁ってるわね、貴女の目」

曜「このっ……！」ﾊﾞｯ

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

曜「！」

『完全下校の時間です。校内に残っている生徒は忘れ物がないように下校してください』

梨子「……」

曜「くそっ！」ﾊﾞｯ

梨子「うっ」ﾄﾞﾃｯ

曜「……」ｸﾙｯ

梨子「帰るの？また明日ね」

曜「……！」ｷﾞﾛｯ

梨子「やっぱり綺麗な目ね、曜ちゃんは」

曜「……何なのさ」

ｶﾞﾗﾗ

ﾊﾞﾀﾝ!

梨子「……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:40:29.17

ー

梨子「ふぅ……」ｶﾞﾗﾗ

鞠莉「終バス終わっちゃったけど、どうするの？」

梨子「……聞いてたの？」

鞠莉「何を？」

梨子「……親に迎えに来てもらうから大丈夫」

鞠莉「うちの車で送ろうか？」

梨子「お構いなく」

鞠莉「連れないわね～」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:40:59.76

梨子「……私、鞠莉さんのことが嫌いです」

鞠莉「あら、ハッキリ言ってくれるのね」

梨子「嘘は嫌いなんです」

鞠莉「貴女は嘘だらけなのに？」

梨子「……！」

鞠莉「嘘も方便、なんて言ってたわね。本当にそれは必要な嘘なの？」

梨子「嫌いなのは本当ですよ」

鞠莉「ノンノン、そっちじゃないわ。私が言ってるのは」

鞠莉「これよ」ﾄﾝ

梨子「！！」ﾊﾞｯ!

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:41:27.38

鞠莉「あら、バレてないと思ってたの？」

梨子「鞠莉さん！貴女は……！」

鞠莉「怒ってるのはこっちよ。何で本当のことを言わないの」

梨子「貴女には関係ありません」

鞠莉「そんなこと言うんだ……」

梨子「……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:42:10.32

鞠莉「梨子、貴女はそれでいいの？」

梨子「いいんです。私が決めたんだから」

鞠莉「私たちを巻き込むのは構わないと？」

梨子「ええ」

鞠莉「そう。じゃあひとつ覚えといて」

鞠莉「このまま止まらないなら、私は貴女を許すことが出来なくなるわ」

梨子「わかりました」

鞠莉「ふん、いい目ね」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:43:29.11

梨子「鞠莉さん、ひとつ聞いていいですか？」

鞠莉「どうぞ」

梨子「私のことどう思います？」

鞠莉「嫌いになったわ。たった今」

梨子「そうですか。晴れて両思いですね」

鞠莉「そうね」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:44:39.44

梨子「じゃあまた明日」

鞠莉「ああ、最後に1つ」

梨子「はい？」

鞠莉「新曲、いい感じね。完成楽しみにしてるわ」

梨子「……！ありがとう」

ﾀｯ

鞠莉「……どうすることもできないのかしら」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:45:07.14

ーー

曜「ねー結局いつもと同じような服買っちゃってさ、私来る意味あったの？って感じだよ」

善子「謝るからその喋り方止めて」

曜「あーあー私のアドバイスガン無視しちゃってさーー善子ちゃんは悪い子だなーー」

善子「堕天使だから当たり前でしょ。ヨハネは……」

曜「反省してないからもう付き合ってやんなーい」

善子「ごめんなさい！帰らないで！お願い！」ｸﾞｲｸﾞｲ

曜「服が伸びるよぉ」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:46:03.14

善子「お昼ご飯食べに行きましょ！ね？さわやかのハンバーグ食べに行きましょ！」

曜「おっけー！」

善子（単純で良かった）

曜「単純で良かったって思ってる顔してる」

善子「エスパー？」

曜「ばいばーい」

善子「ごめんなさい！帰らないで！お願い！」ｸﾞｲｸﾞｲ

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:46:55.03

曜「おっ」

善子「ハンバーグ奢るから！お願い！」

曜「へぇ……」

善子「チーズ乗せていいから……ん？どうしたの」

曜「善子ちゃん、見て見て。凄いよ」ｸﾞｲｯ

善子「わっ、何？」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:47:47.65

曜「ほら」

善子「花屋？」

曜「見てこれ、黒い薔薇だよ」

善子「へぇ……！」

曜「善子ちゃん好きそうだよね」

善子「これは……暗黒の世界に咲く混沌の象徴の……」

曜「はいはい静かにしようね」

善子「もががっ」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:48:14.33

曜「あるのは知ってたけど、実物見るのは初めて」

善子「綺麗ね」

曜「そうだねぇ」

善子「『憎しみ』『恨み』」

曜「え？」

善子「黒い薔薇の花言葉よ」

曜「へぇ……物知りだね」

善子「ふふん、まあね」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:50:14.14

曜「憎しみ……」

善子「見た目通りというかイメージ通りよね」

曜「……」

善子「曜？」

曜「え？あ、うん」

善子「……ねぇ、貴女さ……」

千歌「お腹空いたー！」

梨子「そろそろお昼ご飯にする？」

曜「！！」

善子「あら、今のって……」

曜（何で……！）

善子「ねぇ、曜。今リリーと千歌の」

曜「……！」ﾀﾞｯ!

善子「え？あ、ちょっとどこ行くのよ！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 00:50:51.74

続く

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2018/04/16(月) 00:58:45.27

乙です！

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2018/04/16(月) 02:18:04.99

はよはよ

**名無しで叶える物語**(茸) · 2018/04/16(月) 05:12:55.76

はよ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2018/04/16(月) 06:39:56.86

ほ

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/04/16(月) 08:38:39.66

ほ

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 10:10:17.18

あくあく

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2018/04/16(月) 12:48:38.66

やっぱようりこはドロドロがええな

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/16(月) 15:28:19.85

夜更新します

**名無しで叶える物語**(庭) · 2018/04/16(月) 19:15:39.19

待ってるわ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2018/04/16(月) 20:12:30.36

待ってる

**名無しで叶える物語**(家) · 2018/04/16(月) 20:28:10.94

夜だぞ

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2018/04/16(月) 21:56:38.09

この梨子ちゃんすこ

夜やぞ

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2018/04/16(月) 22:06:51.98

ﾒﾉ＾ﾉ｡＾ﾘ夜よ

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2018/04/16(月) 23:11:53.22

ようりこの夜は長い

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2018/04/17(火) 00:14:33.76

起きろ！！！

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:22:54.48

梨子「何食べる？」

千歌「うーん……何がいいかな……」

梨子「千歌ちゃんの好きなものでいいわよ」

千歌「んーと、じゃあ……さわやかのハンバーグ！」

梨子「分かった。じゃあ行きましょうか」

千歌「あー曜ちゃんも来ればよかったのにねー」

梨子「しょうがないわよ。用事なんだから」

曜「……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:23:23.21

善子「曜！もう、いきなり走り出してどうしたのよ」

曜「……あ、ごめんね」

善子「何かあったの？」

曜「いや、大丈夫」

善子「ホント？」

曜「うん。お昼ご飯食べに行こうか」

善子「いいけど……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:24:28.84

曜「さわやかじゃなくてラーメン食べに行こ！」

善子「え？いいの？」

曜「うん。なんだか気分が変わっちゃった」

善子「まぁ貴女がいいなら……」

曜「よし、レッツゴー！」ｸﾞｲｯ

善子「だから引っ張らなくてもー！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:26:32.91

ーー

善子「今日は付き合ってくれてありがとうね」

曜「ううん、楽しかったよ！」

善子「こんなこと頼めるの貴女しかいないから……」

曜「おっ、嬉しい事言ってくれるね津島後輩」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

善子「や、やめなさい！」

曜「いつもこれくらい素直だったら可愛いのに～」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

善子「もう！離して！」

曜「あははっ」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:27:06.00

善子「……貴女を信用してるからよ」

曜「！」

善子「ねぇ、貴女は私のことどう思ってるの？」

曜「ど、どうしたの急に」

善子「信用してくれてる？」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:27:51.87

曜「……してるよ？勿論」

善子「ホント？じゃあ……」

善子「何隠してるか教えてくれない？」

曜「……！何も隠してないよ？」

善子「嘘ね」

曜「嘘じゃない」

善子「目を合わせなさい」

曜「……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:29:24.26

善子「今日ずっとキョロキョロしてたの自分で気づいてる？」

曜「えっ……」

善子「ずーっと目が泳いでるわよ。今も」

曜「それは……」

善子「言えないの？」

曜「だって、隠してることなんてないし」

善子「ふーん……」

曜「……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:30:40.00

善子「ま、いいわ。私帰るわよ」

曜「あ、うん」

善子「じゃあね。また明日」

曜「うん、また明日」

曜「……」ｸﾙｯ

ﾀｯ

善子「……曜……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:31:22.77

ー

ﾀｯﾀｯﾀｯ

曜（まだいるかな……）

曜「はっ、はっ、はっ……」

千歌「いやー買った買った」

梨子「お小遣い大丈夫なの？」

千歌「うーん、多分！」

梨子「多分って……」

曜（いた……）ﾋﾟﾀｯ

曜（くそ……また嘘ついて……）

曜（どこまで私を……！）

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:31:47.91

梨子「終バスまで時間あるし、少し休みましょうか」

千歌「うん。あっち行こ」

曜「……」ﾀｯ

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:33:25.27

千歌「いやー久々に休みを満喫したなーって感じ」

梨子「そうね。最近はずっと練習だったから」

千歌「それもあるけどー……ずっと皆と一緒だったから……こうやってゆっくり梨子ちやんと話すのも久しぶりだったから……」

梨子「楽しかった？」

千歌「う、うん！楽しかった！」

梨子「良かった。私も楽しかったわ」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:34:10.30

千歌「えへへ……」

梨子「どうしたの？顔が赤いけど……」

千歌「い、いや、何でもない！」

梨子「何かあるなら話して」

千歌「その……」

梨子「千歌ちゃん」

千歌「……ほ、本当に何でもないの……」

梨子「私、嘘は嫌いなの。嘘をつく人はもっと」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:35:46.31

千歌「……」

梨子「友達でしょう？」

千歌「……」

千歌「……なくてさ……」

梨子「え？」

千歌「友達じゃなくてさ……もっと、先に……」

千歌「私、梨子ちゃんともっと先の関係になりたい……！」

梨子「千歌ちゃん……？」

千歌「……好きだよ、梨子ちゃん……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:36:22.20

ーー

「曜ーお風呂入りなさいー」

曜「……」

「曜？聞いてるのー？」

曜「……はーい……」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:38:07.43

ｼｬｱｱｱｱ……

曜「……」

曜「……うっ……」

曜「ああ…………」

『好きだよ、梨子ちゃん』

曜「うっ！」

曜「おえっ！ぅうっ！」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ

曜「はーっ……はーっ……」

曜「……何で……」

曜「千歌ちゃん……！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:39:41.87

『曜ちゃんは過去に縋り付きなんじゃない？いつまでも千歌ちゃんが隣にいると思ってるんでしょう』

曜「……！」

『いつまでも自分の横にいると自分に思い込ませてない？とっくに前に行ってるのを見えないふりしてるんじゃない？』

曜「……なにが前に行ってるだ……私の横から奪ってるのは自分じゃないか……」

曜「……くそっ！くそっ！」ﾊﾞﾝ!

『好きだよ、梨子ちゃん』

曜「ぁぁぁあああ！！」

曜「うっ！げほっ！げほっ！」

曜「うぉぇ……！」

曜「はーっ……はーっ……」

曜「桜内梨子……！」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:40:14.69

ーー

ダイヤ「今日の練習はじめますわよ」

善子「あれ、リリーは？」

千歌「先に新曲詰めたいからあとから参加するって」

善子「ふーん……最近別行動が多いね」

果南「よし、じゃあランニング行こうか」

千歌「お、お手柔らかにー」

果南「それはどうかなん？」

ダイヤ「張り切るのはいいですが、ペース配分を考えてください」

果南「はいはーい」

**名無しで叶える物語**(笑) · 2018/04/17(火) 00:40:58.48

曜「……」

千歌「曜ちゃん、行こ」

曜「え、あ、うん」

千歌「どうしたの？顔色があんまり良くないけど……」

曜「ううん、大丈夫……」

『好きだよ、梨子ちゃん』

曜「……うっ」

千歌「大丈夫！？」

曜「大丈夫大丈夫。さ、行こうか」

千歌「あ、曜ちゃん！」

曜（まともに千歌ちゃんの顔が見れない……）

曜（くそ……くそ……）