千歌「下駄箱に手紙が・・・」
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浦の星が統廃合され、新しい学校で大体2月ぐらいが経った
そしてある朝、下駄箱に手紙が置いてあった 千歌「・・・ピンク色の手紙だ。誰からだろ?」
梨子「もしかしてラブレター?千歌ちゃんにも遂に春が来たのかしら?」ニヤニヤ
いつものように一緒に登校してきた私の親友、桜内梨子ちゃんが私のロッカーを覗き見る
その表情は何処かニヤニヤしていた
千歌「まだわかんないよ。もしかしたらファンレターかもしれないし」
梨子「でもピンク色の紙って如何にもラブレターっぽくない?」
千歌「えー、でも男子がピンク色の紙なんてわざわざ用意するかな?」
梨子「うーん、どうだろ?私は、小学校以外ずっと女子校だったからわかんないかな・・・」
千歌「何ソレ・・・」 それからいくつかの授業をこなし、丁度昼休みになってから、私は1度手紙の中身を読んでみることにした
『高海 千歌さんへ、放課後体育館裏へ来てください』
差出人は不明だったが、丁寧な字ではあった
梨子「あら、本当にラブレターじゃない?」ニュッ
千歌「梨子ちゃん、何覗いてるの」ジトー
梨子「ごめんごめんw」
千歌「・・・用件は具体的には書かれてないし、まだ告白って決まった訳でもないよ」
梨子「うーん、でも体育館裏なんてほとんど告白だと思うけどなぁ」
実際のところ、どうだろうね?まぁいいか
実際手紙の中身を見たとき、用件よりも1つ引っ掛かるところがあった
千歌(何だか、見たことある字何だよね・・・)
確かこの字は・・・ 放課後になったので、私は約束の場所へと移動していた
移動する前にもう1度だけ手紙の字を確認した
少なくともあれは女の子の字だった
・・・ちょっとだけトキメキなことをイメージしていただけに、本当に、ほんのちょっとだけ・・・残念に思う
千歌(それにそもそもあの字の相手は・・・) 千歌「ごめーん!遅くなった!」タッタッタ
曜「千歌ちゃん!来てくれたんだね!」
手紙の差出人は渡辺曜ちゃん
私の親友で、小さい頃からの幼馴染だ 千歌「珍しいね。曜ちゃんがわざわざ手紙で呼び出すなんて」
曜ちゃんはどちらかと言えば、言いたいことがあればその場で伝えるタイプだったから、こうしてわざわざ人気のない場所へ呼び出しするのは意外と言えば意外だった
曜「今から話すことは・・・その、人に聞かれるのは恥ずかしいというか///」モジモジ
千歌(あの曜ちゃんが恥じらいながら話があるとは・・・よほどの大事だよね)ゴクッ
私は、曜ちゃんの様子に若干身構えた
そして、これからまさかあんな事を言われるなんて、この時の私には知る由もなかった 曜「千歌ちゃん、好きです!付き合って下さい!」
千歌「・・・・・は?」 曜「私はずっと、小さい頃から・・・千歌ちゃんに憧れてた!」
千歌「・・・あー!そう言えば閉校祭でそんなこと言ってたね!もしかして、はじめてクラスが離れたから寂しくなったとか、なーんだ曜ちゃんったら意外と寂しがり・・・」
曜「茶化さないでっ!!」
曜ちゃんが叫ぶように私の言葉を遮った
・・・・ああ、私、曜ちゃんに告白されたんだ
その事実に気付くのに若干のタイムラグが生じた 曜「あの時は、皆のことを出汁にして誤魔化してたけど・・・今は違う!私は千歌ちゃんのことが、1人の女の子として好きです!」
千歌「〜〜っ!・・・・」
曜「小さい頃から、ずっとずっと好きだったの・・・///」
曜ちゃんの瞳には、一点の曇りもない輝きを感じた
そしてその輝きは、私にとって受け入れ難い穢れにしか見えなかった 統廃合され、新しいスタジオで大体二月ぐらいが経った
そしてある休憩時間、かずおから、屋上に来るように呼び出された 花田「んで、話って何だよ・・・?」
かずお「ぅ・・・あのっ///」モジモジ
花田「何か躊躇うことがあるんか?」
かずお「ぅぅ///」
花丸は中々話そうとはしない、というか話し辛そうにしていた
何処となく頬も赤くなってる気がする・・・
あの花丸がこんな顔してるなんて、これは相当訳ありなのかしら
花田(・・・・ゴクッ)
かずお「あのっ!・・・・花田くん////」
次の瞬間かずおから、とんでもない言葉が飛び出した
まさか、あんなことを言われるなんて、
そしてそこからあんな事件が起こるなんて、この時の俺には知る由もなかった かずお「す、好きですっ!付き合ってください!!」
花田「・・・・は?」 千歌「ね、ねぇよーちゃん・・・い、今ならまだ・・・引き返せるよ?」
AqoursのドッキリPVでしたー!
って言ってくれれば・・・
ギャグ漫画のお約束のように何処からともなくビデオカメラでも取り出してくれれば・・・
まだ、ちょっと怒るだけで許してあげるから・・・
曜「私は、引き返すつもりはない!///」
千歌「〜〜、」
私の、ホンの僅かな希望は・・・脆く崩れた 冗談だと思いたかった。まさかあのかずおが、俺に告白するなんて・・・
だから俺は、咄嗟に誤魔化すことにした
花田「あ、あーっ!ほら、アレだろ!えーと、ほら!あの罰ゲームで告白するやつ!」
かずお「・・・・・」
花田「だ、だと思ったー!だ、だって俺たち男の子同士d」
かずお「冗談なんかじゃない!!」
花田「・・・え?」 千歌「・・・ごめん、私そーいうのじゃないから」
曜「っ!」ズキッ
千歌「正直、気持ち悪い・・・」フラッ
曜ちゃんに背を向け、私はふらつく足取りのまま体育館を後にしようと・・・
曜「っ、ま、待って!」
千歌「〜〜っ汚い手で触らないで!!」パシッ!
曜「ぁ・・・・・」
曜ちゃんの瞳が濁っていくのがわかる・・・
でも私だって、ずっと曜ちゃんを見ている余裕なんかなかった
覚束ない足取りのまま、私は家に帰った かずお「俺・・・本気、です///」
やめろ・・・やめろよ・・・・
かずお「お、おれ・・・昔からずっと、花田くんのことが・・・・////」
やめろってば・・・
嫌、聞きたくないっ!
かずお「・・・・大好きです////」 梨子「あ、千歌ちゃんおかえりー!」
プレリュード「わんっ!」
千歌「・・・・うん」
梨子「どうしたの?その、顔色悪いよ?」
千歌「・・・・・」
何でもない
・・・一言、たった一言そう言いたかった筈なのに、気付いたら梨子ちゃんの前で涙を流していた 花田「〜〜っ、」
今の気分を率直に言えば・・・・
最悪だった。
最悪と言うよりもただ・・・
花田「・・・・気持ち悪い」
かずお「・・・・え?」 花田「・・・すまん。出来ることならここまで言うつもりはなかった」
これは本当、いくら同姓愛者だからって言っても、相手はあのかずお
出来るだけ、傷付けない言葉を選びたかったけど・・・
流石に耐えられなかった
花田「だって、ただでさえ同姓愛なんて・・・気持ち悪いし、」
かずお「ぅ・・・・ぁっ、」
かずおの瞳が、絶望の色に濁って行くのがわかる・・・
そんなかずおの瞳なんて見たくなかった
やめなきゃ・・・今すぐにでも口を閉じなきゃっ! 花田「そもそもさ、どうして昔から好きなんて言葉が出てきたんだ?」
かずお「ぁ・・・・そ、それは・・・」
やめろ!やめろってば!
これ以上はダメだって!!
花田「それが1番信じられない」
かずお「〜〜っ、」ズキッ
言ってはいけないことを言ってしまった
1番避けなきゃいけない言葉を、かずおにぶつけてしまった 私は、今日のことを全部話した
告白された相手が曜ちゃんだったこと・・・
自分にはそれが受け入れ難い性癖であったこと
信じてきた友情は、偽りであったこと
溜まった不満を吐き出すように涙ながらに叫んでいた
千歌「曜ちゃんのこと大好きだったんだよ・・・ずっと親友で居られるって思ってたんだよ!」ポロポロ
梨子「....うん」
千歌「将来素敵な人と結婚して、子供が産まれたらママ同士子供の自慢をして・・・そんな未来を夢見てたのに、曜ちゃんに裏切られた」グスッ 梨子「っ!」ギュッ
気付いたら私は梨子ちゃんに抱き締められていた
梨子「わかる、わかるよ!」
梨子ちゃんの声は震えていて、あぁ・・・泣きながら話をしているんだな、というのが伝わった
梨子「私ね・・・音ノ木坂を出た理由にね、ピアノが弾けなくなったって言ったでしょ?本当はそれだけじゃないの!音ノ木は、同性愛者しか居なかった!」
千歌「!」 たかひこ「あ、花田さんおかえりー!」
櫻子「わんっ!」
花田「・・・・うん」
たかひこ「どうしました?その、顔色悪いですよ?」
花田「・・・・・」
何でもない
・・・一言、たった一言そう言いたかった筈なのに、気付いたらたかひこの前で涙を流していた 梨子「私ね、音ノ木坂で1人の女の子に告白されたの・・・だけど私にはそんな性癖は無かったから」
同じだった
梨子ちゃんは、今苦しんでいる私と同じように、同性からの愛に苦しめられてたんだ・・・
梨子「告白を断った翌日から、私はいじめられるようになって・・・ノンケなんかに人権は存在しないって言われて、思い出したくもない酷いことをされて、居場所を失って・・・・」
梨子ちゃん、震えてる・・・
正直μ'sが居た音ノ木坂のイメージが私の中で崩れた
けれどそんなことは些細な問題だった 俺は、今日のことを全部話した
告白された相手がかずお君だったこと・・・
自分にはそれが受け入れ難い性癖であったこと
信じてきた友情は、偽りであったこと
溜まった不満を吐き出すように涙ながらに叫んでいた
花田「かずお君のこと大好きだったんだよ・・・ずっと親友で居られるって思ってたんだよ!」ポロポロ
たかひこ「....うん」
花田「将来素敵な人と結婚して、子供が産まれたらパパ同士子供の自慢をして・・・そんな未来を夢見てたのに、かずお君に裏切られた」グスッ たかひこ「っ!」ギュッ
気付いたら俺はたかひこに抱き締められていた
たかひこ「わかる、わかるよ!」
たかひこの声は震えていて、あぁ・・・泣きながら話をしているんだな、というのが伝わった 梨子「だから千歌ちゃんの苦しみはわかるし、辛いなら分かち合える筈!泣かないで・・・・」ボロボロ
千歌「泣いてるのは・・・梨子ちゃんの方じゃんか」ボロボロ
梨子「こ、これは千歌ちゃんのを貰っちゃったから・・・・グスッ」
ちかりこ「「うわぁぁぁぁぁあああんん!!」」
二人して、人目も憚らずに泣いてしまった
いい歳しながら、子供のように泣いた 千歌「・・・何かすっきりしたよ、ありがとう梨子ちゃん」
梨子「うん。それで、曜ちゃんのことは」
千歌「正直、明日からどう接したらいいのかわからないけど・・・でも、逃げない」
きっといつか曜ちゃんも目を覚まして、大人になってからの同窓会か何かで、今日のことは単なる気の迷いか何かだったんだって、曜ちゃんと笑い合える日が来ることを信じてるから・・・
でもそれは間違いだったことを気付くのが遅すぎたのだった
??「・・・・・・許さない」 梨子side
千歌ちゃんから話を聞いた数日後・・・
嘘だと思いたかった・・・
梨子「何で、何で・・・・」
曜「だって千歌ちゃんが私の想いに応えてくれなかったから・・・」
梨子「だ、だからってこんな・・・」
曜「お前が言うな!泥棒猫!」
曜ちゃんが何を言っているのかわからなかった
曜「お前が、お前が千歌ちゃんを誑かしたんだろ!千歌ちゃんに告白したあの日、あの後私は千歌ちゃんに話を聞いて貰いたくて後を付けた!そしたら、お前が千歌ちゃんと抱き合ってた!」
梨子「!・・・ち、違うのアレはただ」
曜「言い訳なんか聞きたくない!」 警察「ほら、もう行くぞ!」
曜「・・・・・一生恨んでやるからな」ボソッ
梨子「〜〜っ!」ゾッ 千歌ちゃんから話を聞いた数日後・・・つまり今日のことだ
千歌ちゃんは曜ちゃんに襲われた
どうやって忍び込んだかはわからないし、正直わかりたくもない
梨子「バカ曜・・・千歌ちゃんは最後まで曜ちゃんのことを、同性愛から解放されるのを信じてたのに・・・・」 あれからさらに数日の時が流れた・・・
千歌ちゃんは未だに部屋に引きこもっていた
前のように笑顔で私と話すこともなくなった・・・
どうしてこんなことになったの、何がいけなかったの?
たった1人の女子高生でしかない私には、とても答えを導き出すことは出来なかった
そして、今日もまた、千歌ちゃんも曜ちゃんも居なくなった沼津に、重たい足を動かす学園生活を送ることとなった よくあれだけのことをしておいてこんなゴミ垂れ流せるよな 野球SSで安価だからようちかだったけど次のやつでなかったことにされてたのはそういう事…… 可愛そうに。。。関西地方ちゃんは心を病んでしまったんだね。。。 えすえすさんはこちらの作品を
千歌「梨子ちゃん遊ぼうよー♡」梨子「や、やだっ・・・///」
遂にこっちにもssを消して貰えました!
スレ落ちてたからこっちで報告します!
そんでまあこれからはBadEnd系のssはもう書くつもりはないよ、安心してね☆ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています