千歌(どんなに綺麗事を語ろうと、結局は勝つ為に、手段を選ばぬ卑劣なレズなのだ!)

千歌(間違いなく、あの体液は梨子ちゃんの戦略)(つまり、体液の付いたこのカードは、市民…)

千歌(なるほど、なるほど。さすがにここまで来ただけのことはあるのだ、それなりにツワモノなのだ。けど…)

千歌(全部分かったのだ、残念ながら、千歌には一歩届かなかったのだ…)

千歌「惜しいのだ梨子ちゃん、梨子ちゃんの盛った毒は漏れた、服毒には至らずなのだ!」

梨子「千歌ちゃん。私がレズに見えた?」

千歌「うん、だってレズなのだ!」

梨子「そう。………なら、あなたこそがレズなのよ。こんな風な物言わぬ心理戦は鏡をみるようなもの。レズの心を読もうと必死に考えるつもりが、気が付けば、自分だったらどうする?、と考えている。つまり、私がレズに見えたなら、千歌ちゃんこそがレズなのよ!」

千歌「何言ってるのだ。見苦しいのだ!」

梨子「いや、そんなんじゃないわ。お礼よ、レズでいてくれて、ありがとう」バン!

曜「やった!でも……何で?」

千歌「これ・・・、どうしてレズが……」

千歌「すり替えたんじゃないのだ?これ、これ、体液が飛び散る前に……」

梨子「残念だけど、そうじゃない」

梨子「私がしたのは、体液が飛び散る前に、テーブルの上に伏せたノンケとレズを手元に引き寄せ、ただそこに、手の中に仕込んだノンケを置き、そのまま戻した」

梨子「それだけよ。つまり、すり替えもどきなのよ」

曜(すり替えなかった…!)

千歌「嘘なのだ!、そんなバカなことあるわけないのだ!!」

千歌「どうして…、梨子ちゃ、っどうして梨子ちゃん……、どうして!、すり替えなかったのだ!!」

梨子「簡単よ、私は信頼したの」

千歌「信頼?」

梨子「あなたはえっちよ。私が出会った女の子達の中じゃ文句無くナンバーワンのえっちスケッチよ。そんなえっちな女の子が、まず、この体液に気付かないはずが無い。気付く。気付くのよ」

梨子「そして、気付いたら、この体液をそのまま単純に舐めたりなんかしない。洞察する。体液は仕掛けと見る。こちらの作為を見抜く。当然よ!えっちなんだから!えっちだから、気付いた後に疑う」

梨子「そして、その洞察はきっと届く。タチネコジャンケンの時に私がすり替えをしたことに。そして、今回もそのチャンスがあったことに」

梨子「そして、ほくそ笑む。この、レズめと!!」

梨子「そうなれば、もう自分の勝ちを疑わない。そりゃあそうよ。なにせ今自分が相手にしているのは、えっちな自分と比べたら話しにならないはわわ!はわわなんだから!」

梨子「驕るわよね、驕るよねえっちだから。ここまで、はわわを寄せ付けずに勝ち続けてきたんだから。その、えっちゆえの驕りを討ったのよ!!」

梨子「このでかっちちちっちすけべっちぃぃぃぁぁぁぁぁぁ!!!」

梨子「勝った!勝ったわよ!千歌ちゃん!!ああ、ぱんつだよ。私は、千歌ちゃんに勝ったわ!!!」

千歌「こ、このおぉぉぉ」