聖良「ふむ……しかし怪談話、ですか」

理亞「ダメ? 姉さま」

聖良「そういうわけではありませんが……あまり手持ちの話もありませんよ?」

聖良「あの頃から語れる話がそれほど増えているわけでもないですし」

聖良「まあ、気分転換程度にはなるでしょうけど……それでも良い、理亞?」

理亞「勿論! だって姉様の怪談話、好きだもの」

聖良「……そう言われてしまっては敵いませんね」

聖良「では、始めましょうか。久しぶりの怪談話を」