もう三、四年前になりますか。理亞が風邪をひいた日に、雪が積もったことがあったでしょう。

その次の日、熱も引かないのにランニングに理亞がついて来ようとして。

そうそう、あの時は不思議とぐずって最後は半泣きにまで……ふふ、ごめんなさい。

ともかく、そうして一人でランニングをすることになった日がありました。

冷たく澄んだ空気に、朝日に反射してきらきらと輝く氷の粒。

そして何より、早朝まで降っていたのか轍すらない雪の道。

普段通り……いえ、普段以上に張り切っていたのを覚えています。