梨子「本当はね、内浦に来る前に、手放そうかと思ったの。くたくたになってきてたし、私もぬいぐるみ遊びをするような歳でもなくなったし、ね」

花丸「でも、最終的に……」

梨子「……内浦まで連れてきちゃった。だって、小さな頃からずっと一緒だったから、今更手放すのも可哀想に思えちゃって……」

花丸「……優しいずら、梨子ちゃんは」

梨子「優しくなんてないよ。……本当は、捨てる勇気がなかっただけだもの……」