ーーーそう言って彼女は優しく微笑んで、そっと近づき、私の髪に手をかけた

ーーー突然のことで不意を突かれた格好になった私は、体を固くしてしまい、近づいた彼女の顔に、思わず目を背けた

ーーー可憐な花のような香りが、一気に鼻をくすぐって、瞬間、顔が赤く染まってしまったのを、私は自覚した

「亜麻色の髪……淡く優しい光の色……私は好きよ……」

ーーー彼女は私の髪を撫でながら、耳元で囁く。その言葉は甘く、艶やかで、私の体温を更に上げさせたのだった