曜「アイテム図鑑?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
-沼津
??「そっ。倒した相手が所持しているアイテムを登録してコンプを目指す図鑑やね」
曜「倒した相手って、どうゆうこと?」
??「図鑑のNo.の横の空白に誰かの名前を書けば設定完了。あとは倒せばオッケーや」
曜「倒すっていうのがよくわかんないんだけど、物騒なのはいらないよー」
??「倒し方は色々やからね、勿論その方法や確率で低確率のレアアイテムが出る事もある」
曜「へー」
??「細かい事は取説に書いてあるよ。どう、買う」
曜「なんだかゲームみたいで楽しそうだけど、図鑑だと高そうだしなぁ…」
??「ちなみにそれ一冊のみの限定品なんよ」
曜「買った!」
千歌ちゃんが持ってた曜ちゃんの写真のアイテム解説はよ 梨子→曜→千歌→梨子かな
この三角関係はやめてほしいが アイテムドロップすると生命力消費するとか
レアアイテム欲しさに行動が過激になっていくやつでしょ あくまで確率なら気絶レベルでも1%落ちることもあるんじゃないか
変動するみたいだし -海岸沿い
曜「ひゃっ、風もけっこうきついね〜」
梨子「そうだね……うぅ、やっぱりちょっと寒いかも…」
曜「戻る?」
梨子「ううん、大丈夫。でもバスの時間もあるから……」クルッ
曜「…………?」
梨子「ちょっと真面目な話……」
曜「ん……」ゴクッ
梨子「ねえ曜ちゃん。勝負しない?」
曜「えっ?」ドキ
梨子「ここから……そうね、あそこの岩場まで競争しよ」
曜「いきなりどうしたの?」
梨子「ちょっとしたきっかけみたいなものだよ」
曜「でも勝負って?」
梨子「勝ったほうが……」
梨子「千歌ちゃんのお見舞いにいくっていうのは?」
曜「え……それなら別に勝負しなくても二人で……」
梨子「そして千歌ちゃんに告白するの」
曜「…………っ!」ドキ
梨子「やる?」
曜「告白って……どういうこと?」
梨子「曜ちゃん……千歌ちゃんのこと、好きだよね?」
曜「っ!!」ドキ
梨子「私も千歌ちゃんのこと、好きだよ」
曜「梨子ちゃん……まって」
梨子「そしてたぶん千歌ちゃんは……」ジ…
曜「ちょっとまって! いきなりすぎるよ!」
梨子「でも、間違ってないよね?」
曜「そういう問題じゃないよ、どうしたの?」
梨子「今なら弱っている千歌ちゃんの心につけいることができるかもしれないよ?」
曜「な、そんなこと考えてないよ!」
梨子「曜ちゃんが何もしないなら、私が告白するけど?」
曜「そんなの私に関係ないよ、したければ……すれば?」プイ
梨子「それで曜ちゃんはいいの?」
曜「いいもなにも……私は……」
梨子「千歌ちゃんのこと、好きなんでしょ?」
曜「そんなの梨子ちゃんに関係ないでしょ」
梨子「どうして? 私も千歌ちゃんのことが好きなんだよ?」
曜「だったら告白でもなんでも好きにすれば……」
梨子「曜ちゃんが何もしないのなら、私はそうするよ」
曜「だから、なんで私が関係あるの!?」
梨子「………………」ジ…
曜「な、なに…」
梨子「私が千歌ちゃんと付き合ったら、曜ちゃん泣いちゃうでしょ」
曜「………」
梨子「だからこうやって白黒ハッキリさせてからのほうが、後腐れなくていいかなって」
曜「本気で言ってるの……?」
梨子「曜ちゃんがなにもしなければそうなるかなって……」
曜「……………」
梨子「じゃあこの話はおしまい。ごめんね寒い中……」ザッ
曜「まってよ……」
梨子「…………」
曜「やるよ、その勝負」
梨子「あ、やっと告白する気になった?」
曜「するしないなんてのは自分で決める」
梨子「じゃあ、どうして?」
曜「きっかけが欲しいのは梨子ちゃんでしょ。それでもそんな理由なら……」パッ ドサ
曜「そんな告白は私が阻止するよ……」ザッ
梨子「…………」
曜「どこからスタートするの?」
梨子「曜ちゃん、カバン放り出すのはいいけど、そっち波が…」
ザザー
曜「わぁっ、危ない危ない!」バッ
梨子「ふふっ」
曜「中は……大丈夫か……あ……」
梨子「平気だった?」
曜「大丈夫だよ…ふぅ……」
曜(図鑑……そういえば梨子ちゃんの大事なものって……)
梨子「それなら……じゃあこのへんからでいいかな」ザッザッ
曜「…………」
梨子「だいたい100メートルかな」グッ
曜「いいの? 言っとくけど私、短距離には自信あるよ?」グイッ グイッ
梨子「じゃあこれに勝てば文句無しってことだよね?」
曜「…………そうだね、文句はないよ」
梨子「…………」
梨子「じゃあ、よーいドンでいいかな?」
曜「いいよーそれで」ググッ
梨子「…………」
曜「…………」
梨子「………よーい……」グッ
曜「……っ」
梨子「ドン!!」ダッ
曜「っ!!」ダッ
曜(え…り、梨子ちゃん!?)
梨子「ん〜〜〜〜〜!」トテトテトテ…
曜(遅っ!! ええー!?)タタタタタタ…
梨子「ん〜〜〜〜!!」トテトテトテ…
曜(で、でも全力で走ってるっぽい……い、いいのー?)タタタタ…
ザッ ズザッ…
曜「ふぅ……」トッ
梨子「はぁ、はぁ、はぁ……」グデ…
曜「私の勝ち……だね」
梨子「ふっ…そ、そう……ね…はぁ…」ピカッ
ポロッ
曜「あ…………」
梨子「はぁ、はぁ、あーあ……負けちゃったー……」バタ
曜(梨子ちゃんから何か落ちた……紙?)
梨子「これで告白権は…ふぅ……曜ちゃんだね…」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「結果くらい教えてくれるよね?」
曜「し、しないよ……」
梨子「どうして? 千歌ちゃんのことが好きなのに…」
曜「好きだからって……そんなのは……」
梨子「そんなの、千歌ちゃんがかわいそうだよ」
曜「な、なんでそこで千歌ちゃんがでてくるの?」
梨子「………………ハァ」
曜「???」
梨子「さっき私が言った事、あれ嘘だからね」
曜「え!? 嘘? ど、どれが?」
梨子「私が千歌ちゃんを好きだってこと。曜ちゃんをその気にさせようとしたの」
曜「な、なんでぇ!?」
梨子「さっきから驚きすぎだよ、曜ちゃん」
曜「それは梨子ちゃんが変な事ばかり言うからでしょ!」
梨子「ふふっ、曜ちゃんてかわいいね」
曜「あーもー、なんなの〜!」
梨子「でもね、きっと待ってるはずだよ……」
曜「今度はなに?」
梨子「千歌ちゃん、二日も曜ちゃんに会えないんじゃきっと寂しがってると思うよ?」
曜「そんなこと……は……」ドキ
梨子「だから、行ってあげて……」
曜「梨子……ちゃ……」
梨子「話は終わりっ! さ、帰ろっか」ザッ
曜「あーまって……っと、カバンカバン〜」ザッ
曜「そういえばさっき……」ガバッ ペラ…
梨子「曜ちゃ〜ん、バスもうじき来るよ〜」
曜「………………」
No.3 桜内梨子
80% 同人誌
50% 海に還るもの
5% 恩人の写真
1% ???
曜「アイテムしっかり落としてるじゃん……」
曜「あんなに必死に走って、真剣に勝負して……それを嘘だなんて……」ダッ
梨子「曜ちゃーん?」
ダダダダッ!
梨子「え!?」ビクッ
曜「梨子ちゃん!!」バッ
梨子「きゃっ」
曜「一緒に告白しよう!」
梨子「え………えぇ!?」
曜「梨子ちゃんも千歌ちゃんのこと好きだよね」
梨子「だ、だからそれは嘘だってさっき……」
曜「ううん、嘘じゃない。私をその気にさせようとしてくれたのは本当かもしれないけど、梨子ちゃんも千歌ちゃんが好き!」
梨子「曜ちゃん、だから……」
曜「だからさっきの勝負、本気で勝とうとしてたでしょ? 私の得意種目だとか関係なく」
曜(ごめんね梨子ちゃん……本当はちょっと盗み見てる感じで気が引けるけど…)
梨子「曜ちゃん、それ以上は……」
曜「私に対して何を誤魔化しても、嘘をついたっていいよ、でも…一番大切な自分の気持ちにまで嘘はだめだよ」
梨子「……………」
曜「そんなの絶対後で後悔する。一番言いたい言葉を言えなくて辛い時期があった私が言うんだから間違いないよ」
梨子「曜ちゃん………私……」
曜「ね、だから……するなら一緒に……」
梨子「はぁ……どうしてそういうとこだけ鋭いの?」
曜「え、なにが?」
梨子「…………そうだね、曜ちゃんの言う通り……私は千歌ちゃんのことが好きです」
曜「梨子ちゃん……じゃあ…」
梨子「でも、きっと千歌ちゃんは曜ちゃんを選ぶよ……だから私は…」
曜「選ぶとかそういう話じゃないよ……私は千歌ちゃんのことが好きだけど、梨子ちゃんにだって笑顔でいて欲しいの」
梨子「でも……」
曜「だから告白しないのならしない、でもするのなら一緒に……私はそうしたい」
梨子「そんなの……横で私一人が振られて惨めになるよ?」
曜「そんなのわからないし、私がそうはさせないよ」
梨子「あの、何を言ってるの?」
曜「かりに告白するのなら、二人で千歌ちゃんに選んでもらえばいいんだよ」
梨子「だからそれを言って……」
曜「私達二人の気持ちを受け取るか、断るか」
梨子「……………え?」
曜「私は千歌ちゃんが好きだけど、誰かを悲しませてまでどうこうしたいとは思えないから…」
梨子「それって……つまり付き合うなら三人でってこと?」
曜「ゴメン、正直付き合うとかそういうこともあんまり考えた事ない」
梨子「えー……」
曜「わかってるよ、私がすごく子供っぽい事を言ってるのは」
梨子「ホントだよ……」
曜「でも見えないの……私と梨子ちゃんどっちかが千歌ちゃんと付き合って、もう一人が傍にいない未来なんて」
曜(千歌ちゃんが大切にしている写真は私だったのはすごく嬉しい……でも)
曜「私達…大切な事、三人で一緒に始めたじゃない? やっぱり、あの時……嬉しくて、楽しかったんだよ」
梨子「っ!」ズキ…
曜「だから今の関係が続くのが希望で、それでもこの気持ちを表にだすのなら、誰も悲しまない結果がいいよ、私」
梨子「ん………そう……」ポロッ
曜「って、あれ? 梨子ちゃん!?」
梨子「ごめ……ん、ちょっと……ぅぅ……」ボロボロ…
曜「あれ……私また変な事言ったかな?」
梨子「ううん違うよ……曜ちゃんは……ぐすっ」
曜「えっと……どうしよう?」
梨子「大丈夫だよ……うん、ホント……っ」グイ
曜「私バカだからさ、もし変な事言ってたら言ってね?」
梨子「そんな事ないよ……曜ちゃんはずっとカッコイイよ」
曜「ええ!? カ、カッコイイって……そこはせめて可愛いがいいな、梨子ちゃんみたいに」
梨子「ほらすぐそういう事をサラっと言う。プレイボーイみたいだよ、曜ちゃん」
曜「でも嘘じゃないし、さっきも梨子ちゃんと勝負してて思ったもん」
梨子「さっき?」
曜「梨子ちゃんさ、すっごい遅かったじゃない」
梨子「そうだね……自分でも驚くほどにね……」
曜「でも、それでも本気で勝つために必死で、最後まで走り切る姿を見てて思ったんだ……」
梨子「ん………」
曜「梨子ちゃん、可愛いなって……」
梨子「」ズキュン
曜「だからさっきのは嘘じゃなくて本心だよ。梨子ちゃんは可愛い!」
梨子「ホント……そういうところ、ステキだと思うよ…曜ちゃんは……」
曜「って、梨子ちゃんもサラっと照れるような事言わないでよもー…」
梨子「ふふっ……やっぱり曜ちゃんには敵わないな」ニコッ
ピカッ キュイイィィィィン!
曜「え? な、なに? 梨子ちゃん…光って……!?」
キラキラキラ… シュピーーーン
曜「もしかして、またなんか勝敗がついてアイテムが落ちるの?」
曜(でも残ってるのって……1%のやつじゃ…)
ヒュルルルルルルー ボボン ボン キラキラキラ…
曜「な、なんか派手はエフェクトだなー」
ポロッ
曜「あ、落ちた……」
曜(これが……梨子ちゃんの1%のアイテム……)ドキドキ スッ
曜(え……これって……Aqoursとして初めてライブした時の…)
曜(私達……三人の写真………)
バッ
曜「梨子ちゃん、これって……」
……………
曜「あれ、梨子ちゃん?」
曜「梨子ちゃーん……………いない?」
曜「おーーい、梨子ちゃーーーん!」
曜(おっかしいな、先に帰ったのかな? でもあのタイミングで……)
曜「梨子ちゃーーーーーん!」
ピコンッ
- No.3 桜内梨子 complete -
相変わらずいいところで終わるな…
やはり1%は恋に落とす必要があるのかな?
ただ梨子ちゃんがどうなったかがな… 桜内梨子自身が図鑑の1ページとなったのか…(驚愕) 二年組大好きだからええ話や……!!って言おうとした瞬間に衝撃の展開
どうなるんだろうなこっから こういう恋のライバル的なようりこはなかなか見ないから新鮮だった
|c||^.- ^|| 梨子さん…… なんだまたようちかを喜ぶ梨子か
梨子って性格いいキャラだと思われてるんだね
曜はすぐ嫉妬するキャラと思われてるけど やっぱりあのスピリチュアルさんが平和なアイテムを売りつけるわけなかったんだなぁ 遅い帰宅とサンの12話見るので今日はお休みしますー また明日あげます ―――
――
―
-夜 曜ちゃんのお部屋
prrrrrr… ピッ 『コノ番号ハ現在ツカワレテ…』
曜「やっぱり繋がらない……」ピッ
曜(ほんとにどこ行ったんだろ梨子ちゃん……)
prrrrr…
曜「!?」バッ
曜「ルビィちゃん?」 ピッ
ルビィ『こんばんは、ルビィです』
曜「こんばんはー、どうしたの?」
ルビィ『分担していた衣装作りのほう、なんとかできました〜』
曜「おーできたんだ。けっこう早かったねー」
ルビィ『それは……曜ちゃんが半分以上やってくれたし…』
曜「そんなことないよ、たいして変わんないし。それはルビィちゃんががんばったからだよ』
ルビィ『ぅゅ…ありがとぅ』
曜「それじゃ明日見せてくれる?」
ルビィ『は、はいっ…あ、それと……』
曜「ん?」
ルビィ『もし曜ちゃんが衣装作り残ってる部分があるなら、ルビィもお手伝いを…』
曜「ありがとっ、でも大丈夫だよ〜。もうほとんど完成してるからね」
ルビィ『完成ですか!? やっぱり曜ちゃんはすごいですっ』
曜「大袈裟だって〜」
ルビィ『でも、五人分の衣装をもう完成だなんて……』
曜「はは、さすがに慣れてきたからね〜」
ルビィ『ルビィは三人分でも必死だったのに……ぅゅ、もっとがんばらないと』
曜「………ん?」
ルビィ『それじゃ明日衣装を持って行きますね』
曜「ルビィちゃんちょっと待って」
ルビィ『はい?』
曜「一人分忘れてるよー?」
ルビィ『え? ち、ちょっとまってくださいね』バタバタ…
曜「私が五人分で……ルビィちゃんが……」
ルビィ『えと、ちゃんと合ってると思うんですけど……三人分』
曜「…………っ」
曜「えっと、確認なんだけど、私が五人分で…」
ルビィ『はい、ルビィが三人分です。全部で八人分だから……』
曜「………………」ズキッ
ルビィ『曜ちゃん?』
曜「ルビィ……ちゃん………えっと…」
ルビィ『はいー』
曜「誰の衣装を担当したか、覚えてる?」
ルビィ『えっと、ルビィのとお姉ちゃんのと、花丸ちゃんの分で……』
曜「梨子ちゃんの分は?」
ルビィ『リコちゃん……? えっと、ごめんなさい、他の誰かの分も作るんでしたっけ?』
曜「…………………」
ルビィ『曜ちゃん、どうかしたんですか?』
曜「梨子ちゃんだよ、忘れちゃったの? ひどいなールビィちゃん……」ドクン
ルビィ『ん……ごめんなさい、追加でもう一人分必要なんですね? じゃあ…』
曜「そうじゃないよ!!」
ルビィ『ぴぎっ!?』ビクッ
曜「………梨子ちゃんだよ? 私達と同じ…Aqoursの……大切な……仲間でしょ?」
ルビィ『…………Aqoursの……? ルビィ達と………?』
曜「ねぇ……うっかりしてたんだよね、だからちゃんと思い出して……」
ルビィ『ごめんなさい、リコちゃんて人……ルビィは……』
曜「…………………」
曜「ごめん……電話、切るね……」
ルビィ『え? 曜ちゃ…』ピッ
曜「……………」ドクン ドクン
曜「そんなこと……あるわけ………」バサ… ペラッ
曜「!? な、無い……三番目に書いてた梨子ちゃんのページ……消えてる!?」ガバッ
曜(落ち着け……落ち着いて……確かに帰りのバスの中でチラっとだけど確認した時はあったはず……)スゥ
曜(確かにアイテムはコンプされてて……あの時梨子ちゃんの体が光って……)
バサッ ピッピッ
prrrrrrrr……
曜「お願い………」
ピッ
千歌『もしもしー…曜ちゃんー?』
曜「千歌ちゃん…ごめんね、寝てた?」
千歌『一日中寝てたから逆に今寝れなくてどうしようかなって』
曜「は、はは……千歌ちゃん………ちょっと聞いていい?」
千歌『退屈してたとこだから、なんでも歓迎だよ〜』
曜「うん……えっと……梨子ちゃんさ、そっちに行ってたり……しない?」
曜(お願い……)ドキドキ
千歌『リコちゃん……って…えっと、ごめん誰だっけ?』
曜「……………」
千歌『あ、もしかしてクラスの友達かな? うわー、チカ友達の名前忘れてた?』
曜「……………」
千歌『ごめんね、リコちゃんの名字なんだっけ……それで思い出すかも……』
曜「……………」
千歌『ん…曜ちゃん?』
曜「桜内………桜内梨子ちゃん……知ってるでしょ?」
千歌『サクラウチさん………んんー……ヤバっ、ホントにわかんないや』
曜「なんで……?」
千歌『ごめんね曜ちゃん。そのサクラウチさんがうちに来るの?』
曜「なんで覚えてないの!!」
千歌『ひゃっ、よ、曜ちゃんどうしたの?』
曜「梨子ちゃんだよ! 東京から内浦に……千歌ちゃんちの隣に引っ越してきたでしょ?」
千歌『ちょっとまって曜ちゃん、落ち着いて……』
曜「それで、千歌ちゃんがスクールアイドルしようって強引に勧誘してさ!」
千歌『曜ちゃ…………』
曜「それに私も協力する形で……三人でスクールアイドル始めたじゃない! Aqoursを始めたじゃない!!」
千歌『………………』
曜「はぁ………ねぇ千歌ちゃん、冗談ならもういいから……悪戯なら、もう……」
千歌『……………ごめん……曜ちゃん……チカにはわからないお話しだよ……』
曜「はぁ、はぁ……うっ……く……ぅぅぅぅ!!」ギリ
千歌『あの……曜ちゃん……?』
曜「なんで……なんでよ………どうして……忘れて………わかんないよ…!」
千歌『ごめん…曜ちゃん………』
曜「ずっと、ずっと一緒にやってたじゃん……PV撮ったりさ…イベントやライブしたりさ……」
千歌『あの…何かあったの……よかったらワケを……』
ピッ
曜「………………」
ダダダダダダ…… タッタッタッ
ガチャ
曜ママ「あら曜、またお風呂入るの?」
曜「……………」バン
曜ママ「…?」
キュッ ザァァァァァァァ……
曜「……………」ザァァ…
曜(あの図鑑しかない………)ザァァ…
曜(あれのせいだ……梨子ちゃんがいなくなったのは……)キュッ
曜(私が……梨子ちゃんを………)グッ
曜ママ「曜、あがったらご飯食べるでしょー?」
曜「あ……………うん……」ポタ… ポタ…
曜(とにかくもう一回確認して……)
ガラッ トッ
曜ママ「あらはやいわ……ねって、服着たまま入ったの!?」
曜「え………あ……」ポタ…
――
―
曜「よし、冷静にもう一回……」ガサッ
ペラッ
曜「……………」
曜(やっぱり千歌ちゃん、善子ちゃんのはあるのに、梨子ちゃんのページが消えてる…)ペラ ペラ…
曜(コンプリートって事は後ろにあった二人のリストみたいに表示されるってことだと思うんだけど…)ペラ…
曜「あっ!?」ガタ
曜「梨子ちゃん!? あった!!」
No.253 桜内梨子
80% 同人誌
50% 海に還るもの
5% 恩人の写真
1% 新しい自分と新しい可能性
曜「ナンバーが最後尾に……じ、じゃあやっぱり梨子ちゃんは……」ゴクッ
曜「ん………?」
曜「」ドキッ
曜「梨子……ちゃん………?」
梨子「――――っ!!」
曜「右下の枠に映ってるの……これ、梨子ちゃんだよね……何か叫んでる……」ゴクッ
梨子「―――!!」キョロキョロ
曜「やっぱり……さっきまで一緒にいた梨子ちゃんだ! なんで……っ!」
曜「そうか……コンプリートするって事は、その相手を図鑑に取り込んじゃう事だったんだ……」
梨子「――っ!――っ!!!」
曜「私のせいで……梨子ちゃん………」グッ
曜「でもきっと……なにか方法があるはずだよ………絶対に助けるから……!」
梨子「――!………っ」
曜「待ってて……」
乙です
取り込まれたら他の人の記憶から消えるってことかな
するとこの世界にことりと花陽を知ってる人はいないってことか そうか
ことりや花陽のこと知らないのって伏線だったのね
つまりまだノートの中に… いや逆にスピリチュアルな方では助ける手段が無かったから
新しい所持者に可能性を託したという可能性が スピリチュアルはスピリチュアルすぎてスピリチュアルが図鑑使った時は取り込まれんかったんやないか? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています