曜「会いたいよ……千歌ちゃん」
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〜〜〜
1ヶ月前
曜「え? Aqoursが……復活するかもしらない?」
黒服「ええ。あの伝説のスクールアイドル、Aqoursを再始動させたいと願うスポンサーがいましてね」
黒服「私、こういう者です」
曜(手袋……寒いからかな。私はまだいらないけど)
曜「〇△事務所……マネージャー?」 曜「で、でも……私たちはあの時、Aqoursは続けないって決めたんです」
曜「私たちだけの……思い出にしようって」
黒服「みなさん賛成して集まっているんですよ? 貴方以外はね」
曜「え……! まさか……そんなことって……」 曜「でも私は……今はただの大学生だし。今更歌やダンスなんて……」
黒服「いいえ、心配ありませんよ。貴方なら、間違いなく復帰できるでしょう」
黒服「貴方ほどのポテンシャルを持った人材ならね」ニヤッ
曜「え……いやぁ、それほどでも……」
黒服「具体的には、Aqoursというユニット名を残したまま……アイドル業界に参戦する予定となっています」
曜「アイドル……業界に……!」
黒服「ええ。スクールアイドルではなく……正真正銘、本物のアイドルに」 曜(正直、今更アイドルなんて……そんなつもりは全然ないけど)
曜(Aqoursのみんなに、会えるかもしれない)
曜(あの頃の私たちに、戻れるかもしれないんだ……!)
曜「……わかりました。この話、受けます」
黒服「そうですか。あのAqoursが再び……私も楽しみですよ」 〜〜〜
曜「えーっと……それで私たちは今、どちらに向かっているんですか?」
黒服「私がマネージャーとして勤めている事務所です。Aqoursのみなさんも、そちらへ集合している最中のはずですよ」
曜(もうすぐ……みんなに会える……!) 黒服「ところで。Aqoursのみなさんには、事務所としても大変期待しておりますが……やはりみなさん、ブランクが長いとのことで」
黒服「そこで……1年間、レッスンを受けていただく形になります」
曜「レッスン……1年もですか?」
黒服「はい。その初期費用として、120万円を支払っていただきます」
曜「120万……!」
曜「いやいや、無理ですって! そんな大金……私、大学生ですし……」 黒服「そうですか……では、この話はなかったことに……」
曜「ちょちょ、待ってください!」
曜「ならせめて……Aqoursのみなさんに会わせていただけませんか?」
黒服「申し訳ありませんが、無関係の者を事務所に立ち入らせるわけにはいかないんですよ」
曜「そんな、どうにか……お願いします! 何とかなりませんか!?」
黒服「……仕方がない。貴方だけ特別です」
黒服「3ヶ月分。初期費用はその分で、上に話をつけておきますよ」
曜「い、いくら……ですか?」
黒服「35万円です」
曜「さ……35万……」 曜(高校を卒業して、大学に入って……両親からの仕送りと、2年間のバイトで貯めたお金が40万弱)
曜(これを払ってしまえば、来月の家賃すら払えなくなってしまう)
曜(お母さんに相談して……大学を辞めれば、なんとかなるかもしれない)
曜「……わかりました。35万、払います」
黒服「そうですか。では、こちらのコンビニの前で待っています」 曜「え? えっと……振り込んでくればいいんですか?」
黒服「いえ、貴方には今すぐにでも事務所のレッスンを受けていただきたいのです」
黒服「そのために私が現金を頂き、事務所の者に払うということです」
曜「ああ、そういう……なら、今からお金を下ろしてくれば……」
黒服「はい。私はこちらで待っていますので」 〜〜〜
曜「お金、下ろしてきました」
黒服「ええ。お待ちしておりましたよ」
曜(……こんな、律義に同じ場所に立ってなくてもいいのに)
黒服「では、頂いても?」
曜「あ、はい……財布に入るか心配だったんですけど……」アハハ
黒服「私、現金は数えない主義なんです」サッ
曜(数えない主義……なんだかカッコイイな)
黒服「では、行きましょうか」 〜〜〜
マック
曜「あ、私が払いますよ」
黒服「いえ、渡辺さんは席を2つ取っておいてください」
曜「あ、はい……わかりました」
黒服「お待たせしました。ホットコーヒーでよろしかったですか?」
曜「はい、ありがとうございます……ところで、どうしてマックなんです? 早く事務所の方に……」
黒服「待ち合わせ時間より、多少早く事務所へ着きそうなんですよ」
黒服「ですから、ここで時間を潰さなければならないんです」
曜「あー、なるほど……?」 ピピピピピ……
黒服「あ……事務所からですね。少々席を外します」
曜「あ、はーい……」
〜〜〜
5分後
曜(長いな……事務所からって言ってたけど……) 〜〜〜
10分後
曜(おかしい……いくらなんでも長すぎる)
曜(ま……まさか)サー
曜(……騙され……たの?)
曜「……っ!」バッ
曜「あのっ、店員さん!」
店員「はい?」
曜「さっき、黒いスーツの男の人が出ていきませんでしたか? 電話しながら!」
店員「電話しながら……ああ、そういえば」
店員「自動ドアの辺りでスマホをポケットに入れて、そのまま出ていきましたよ」
曜「あ……ああ……」
曜「そん……な……」 〜〜〜
曜「ハッ……ハッ……」
曜「まだ……その辺に……いたっ!」
曜「あのっ!」バッ
通行人「……ん? 誰かな、君は」
曜「あ……いえ、なんでも……」
通行人「チッ……こっちは忙しいってのに……」スタスタ
曜「そんな……嘘だよ……こんなのって……」
曜「け、警察……交番に……」 〜〜〜
〇〇警察署
刑事「うーん……これだけじゃ、被害届を出して終わりになっちゃうね」
曜「そんな……なんとかなりませんか?」
刑事「唯一の手がかりの名刺も、何もかもデタラメだしね」
刑事「一応指紋は取ってみるけど……手袋してたんでしょ?」
曜「そ……そうだ、監視カメラ……」
刑事「それだって、店の中には入ってないわけだ。隅っこに立ってたってことは、監視カメラに映らない場所を知っていた可能性が高いよね」
刑事「しかも手渡しって……振込とか、何か記録に残るものなら捜査の手がかりになったかもしれないけどさ……」
刑事「厳しいことを言うようだけどね。手渡しじゃ、仮に捕まったとしても……お金が返ってくる可能性は、限りなく0に近いよ」
曜「う……あ……ぁ……」 〜〜〜
曜「……はぁ」
曜「一応、真っ当に生きてきたつもりなんだけどなぁ……」
曜(なんでだろう……怒りとか、そういう感情は湧いてこない)
曜(今は……ただ、悲しい)
曜(あ……そうか)
曜(Aqoursのみんなに、会えるかもしれないって……そう期待してたから……)
曜「ふ……フフッ……」
曜(そっかぁ……そういうことか)
曜(あの頃の思い出を踏みにじられたから)
曜(会えるわけがないって……また全員集まれるわけがないって)
曜(あの時の願いが叶うはずないって……そう、思い知らされたから……だから……)
曜(騙された悔しさよりも……悲しさの方が、ずっと勝ってるんだよ) 〜〜〜
曜のアパート
曜「はぁ……疲れたなあ」
曜「うわ、ひっどい顔……寝不足で目が赤くなってる」
曜「こんな顔、刑事さんに見られちゃったのかあ」
曜「……ま、どうでもいいや。どうせ犯人見つからないだろうし……捜査できないなら連絡が来ることもないし、もう会うこともないよね」
曜「……千歌ちゃん」
曜「この写真見ると、いつもはニヤニヤしちゃうのにさ」
曜「ごめん……今日は、全然笑えないや」 曜「う……うぅっ……」
曜「あ……ああああああああああッッッ!!」
曜「千歌ちゃん……梨子ちゃん……みんな……!!」
曜「会いたい……会いたいよ……!」
曜「なんでこんな目に……酷い……酷いよ、神様……」グスッ 〜〜〜
曜『千歌ちゃん、待ってよ〜』
千歌『曜ちゃーん! 早く早く〜!』
曜『千歌ちゃ……わっ!』ベタッ
曜『いたいよ……うえぇ……』
千歌『も〜、曜ちゃんのドジ』
曜『だってぇ……』ウルウル
千歌『ほら、泣かないで?』ナデナデ
曜『……うん』
千歌『痛いの痛いの、とんでけ〜!』
曜『そんなのじゃ、痛いの治らないよ〜』
千歌『じゃあ、飛んでいくまでやる!』
曜『えぇ……』
千歌『曜ちゃんを傷つけるやつは、例え誰であっても許さないのだ!』
曜『千歌……ちゃん』 曜『……』ギュー
千歌『ふぇっ……曜ちゃん?』
曜『千歌ちゃんがいればいい!』
千歌『私が……?』
曜『千歌ちゃんがいれば、痛みなんてどうってことないよ!』ニコッ
千歌『そっかー……わかった!』
千歌『なら千歌が、ずーっと傍にいてあげる!』
曜『ほんと!?』
千歌『うん! 約束!』
曜『フフッ……ありがとう、千歌ちゃん!』 〜〜〜
曜「……ん……朝……か」
曜「……?」グスッ
曜「私……泣いて……?」
曜「そういえば……小さい頃の夢、見てたような……」
曜「……千歌ちゃんの嘘つき」ボソッ ピンポーン
曜「……6時? こんな朝早くに、誰だろう……って、まさかもう夜!?」
曜「私、そんなに寝て……ヤバッ、講義1限からだったのに……あちゃー」
曜「っていうか、今日はバイトもあるのに……ああ! めっちゃ電話来てるし……!!」
曜「はぁ……誰だろう」 曜「はーい……新聞なら要りませんよー」ガチャッ
曜「……え?」
梨子「久しぶり、曜ちゃん」
曜「え……嘘……どうして?」
曜「だって、梨子ちゃん……ピアノで海外に行ったって……」
梨子「さっき帰国したの。と言っても、またすぐに…………曜ちゃん?」 曜「梨子……ちゃん」ウルウル
梨子「曜ちゃん……一体何が……」
曜「梨子ちゃんっ!!」ギュー
梨子「え!? ちょっ……!!? えぇっ!??///」
曜「梨子ちゃん……りこちゃんだ……本物だぁ……!」
梨子「曜ちゃん……もう……///」
梨子(人の気も知らないで……全く)ギュー 〜〜〜
曜の部屋
梨子「ちょっと……曜ちゃん」
曜「グスッ……何?」
梨子「いつまでこうしてるつもり?」
曜「私の気が済むまで」ギュー
梨子「気が済むまでって……えぇ……///」
曜(ごめんね梨子ちゃん。迷惑……だよね)
曜(でも……こうしてないと、今にもどうにかなっちゃいそうで)
曜「今日、梨子ちゃんが来てくれて……よかった」
梨子「曜ちゃん……?」
梨子(これは……ただ事じゃないわね) 曜「梨子ちゃん……今日、泊まってってよ」
梨子「えぇっ!?」
曜「ダメ……かな? 迷惑だったら……」
梨子「いや、その……寧ろ、嬉しいかな」
梨子「実は、飛行機の便が遅れちゃって……」
梨子「沼津に帰れないことはないんだけど、今日は東京で泊まれないかなーって探してたところだったの」
曜「そうなんだ……」
梨子「最悪ネットカフェに泊まることも考えてたんだけどね」
梨子「だから、曜ちゃんからそう言ってくれて……本当に嬉しい」 曜「そっか……じゃあ、丁度よかったかな」
梨子「え?」
曜「実は今日、盛大に寝坊しちゃって……色々行く気無くしてたところだったから」
曜「いつも通りに家を出てたら……今頃梨子ちゃん、ネカフェ宿泊が確定してたところだったよ」アハハ
梨子「そっか……怪我の功名ってやつね」
曜「久しぶりに会えて、本当に嬉しい」ジワッ
梨子「曜ちゃん……私もよ」ナデナデ 曜「梨子ちゃんの体、あったかいね」
梨子「なっ……そ、そうかしら……///」
曜「手があったかい人は、心が冷たいっていうけど……体があったかい人はどうなんだろうね」
梨子「曜ちゃんの体も、相当あったかいわよ?」
曜「……こんなに心が冷たいのに?」
梨子「ええ……あったかいわ」ナデナデ
曜「……そっか」ギュー 曜「私……ね。詐欺に遭ったんだ」
梨子「……え?」
曜「35万円。騙し取られちゃった」
梨子「三十……五万……!?」
曜「うん……それで……」カクカクシカジカ 〜〜〜
梨子「それ……警察には……?」
曜「行ったけど……証拠がないんじゃどうしようもないって……言われた」
梨子「嘘……そんな……」
曜「ハハハ……結局、騙される私がマヌケだったってだけだよ」
曜「梨子ちゃんが何か感じる必要なんて、どこにもないんだから……ね?」
梨子「……曜ちゃん」ウルウル
曜「いや……その、泣かないでって」
梨子「……っ!」ガバッ
曜「梨子ちゃん!?」 曜「梨子ちゃん……苦しいよ……」
梨子「……いいの」ギュー
曜「うう……胸、当たってるんですけどぉ……」
梨子「いいの!」ギュー!
曜「梨子ちゃん……なんで」
梨子「辛かったよね。怖かったんだよね……」
梨子「ごめんね……なんの力にもなってあげられなくて」 曜「そんな……梨子ちゃんが責任を感じる必要なんてないよ」
梨子「ううん……私がもっと早く来ていれば、こんなことにはならなかったはずよ」
曜「そりゃ、そうかもしれないけど……でも、本当に……大丈夫だから……」
梨子「……そういう変な強がり、もうしなくていいよ」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「打ちのめされてるの、見てれば分かるもん」
曜「私……わたし……は……」
梨子「大変……だったね」
曜「ーーっ」 こんな時間にこんないい作品見せられたら寝られへんで…… 曜「大変だった……めっちゃ辛かったよ……」
曜「またみんなに会えるかもしれないって……あの頃に戻れるかもしれないって……」
曜「それなのに……あの時のお願い、全部否定されたような気がして……!」
曜「そりゃ……今思うとマヌケだったけど……本当にどうしようもないくらいバカだけど……」
曜「私は……! どうしてもあの頃に戻りたかったんだ……!!」
梨子「うん……わかってる」
曜「好きだったからさ……あの頃が」
曜「今までにないくらい……何もかも捨てられるくらい、どうしようもなく好きだったからさ……Aqoursが」
曜「あの頃を……Aqoursを……私は、取り戻したかったんだよ」 どうなるか全然わからんけど期待してる
頑張って下さい 安価下
1.シリアス展開
ラブライブとは無関係の男キャラが登場
犯人を捕まえるためAqoursメンバー全員(?)が行動
2.カプSS
Aqoursメンバー(一部)のみ登場
曜が千歌と出会うために行動
落ちなければ更新までに多かった方を書きます
落ちたらこのままようりこssということで あんまり穏やかな話じゃありませんね〜( 中島 誠之助風に) 〜〜〜
曜「スー……スー……」
梨子「曜ちゃん、寝ちゃったわね」ナデナデ
梨子(曜ちゃんはああ言ってたけど)
梨子(流石に……このまま放っておくわけにはいかないわ)
ピッピッピッ…
梨子(これでよし……あとはお願いね。私もすぐに……)
曜「う……ん……ぅ……グスッ……」
梨子「曜ちゃん……?」
曜「……スー……」
梨子(かわいそうに……怖い夢を見ているのね) 梨子「……大丈夫よ。私が傍にいるから」ナデナデ
曜「……んっ……」
曜「千歌……ちゃん……」
梨子「……!」
梨子(そう……よね)
梨子(あんな別れ方しても……やっぱり曜ちゃんの中には、千歌ちゃんがいるんだ)
梨子(それはきっと、私なんかで埋められる程度のものじゃない)
梨子(千歌ちゃんじゃないと……ダメなのよね)
梨子「ハァ……嫉妬しちゃうなあ」 〜〜〜
曜「う……ん……あれ?」
曜「……梨子ちゃん? どこ? どこにいるの?」
シーン
曜「梨子ちゃん……そんな……」
曜「嘘だ……だって、梨子ちゃんは確かに……」
曜「まさか、夢? ……だったら、あのことも夢だったり!?」ガサゴソ
曜「……フッ、なわけないか」
曜「ちゃんと残ってる……私がATMから引き出した明細が、財布の中に」
曜「一度に引き出せるのは20万が限度で、わざわざ二回も……そういえば、後ろで待ってた人、すごい顔してたなあ」 ガチャッ
梨子「あら……起きてたのね」
曜「はっ……梨子ちゃん! どこに行ってたの!?」
梨子「どこって、近くのコンビニに……」
曜「梨子ちゃんっ!!」ギュー
梨子「えぇっ!? ちょ、曜ちゃん……!?」
曜「うぅ……梨子ちゃんが……りこちゃんまでいなくなったら、どうしようって……」
梨子「――!」
梨子「……大丈夫よ。私はいなくならないわ」
曜「……ほんと?」
梨子「ええ……本当よ」
曜「梨子ちゃん……えへへ……」ギュー 梨子(ごめんね、曜ちゃん……気づいてあげられなくて)
梨子(今の曜ちゃんは、ほんの一時でも一人になりたくないんだよね)
梨子(とても深い傷を負わされたばかりだから……ううん、きっとそれだけじゃない)
梨子(昔の傷を、抉られたから)
梨子(私なんかじゃ、曜ちゃんを本当の意味で安心させることはできないかもしれない……だけど)
梨子(ほんの少しでも、心の慰めになるのなら)
梨子「私がずっと……傍にいてあげるからね」
曜「うん……信じてる……」グスッ
梨子「曜ちゃん。私ね、コンビニでお酒買ってきたの」
曜「お酒?」
梨子「うん……少しでも、嫌なこと忘れられたらって思って……そんな気分じゃないかな?」
曜「……ううん、飲む」 〜〜〜
曜「ゴクッ……ゴクッ……ぷはー!」
梨子「す、すごい飲みっぷりね……」
梨子(足りるかしら……?)
曜「サークルで鍛えられたからね。梨子ちゃんは飲まないの?」
梨子「えーっと……私は一本でいいかなーって……」
曜「そう言わずにさ、飲みなって。折角買ってきてくれたんだから」
梨子「アハハ……どうも」
梨子(知らなかった……曜ちゃん、飲んだらこんなに面倒くさくなるなんて……)
梨子(まあ2年も会ってないんだから、知らなくて当然だけど)
曜「うーん……」トローン
曜「りこちゃーん……」ギュー
梨子「もう……お酒臭いわよ?」
曜「いいでしょー別にさー」 梨子「……いつも、誰彼構わずこんなことしてるの?」
曜「そんなわけないよー……ハグしたのなんて、本当に久しぶり……高校以来だよ」
梨子「彼氏とかいないの?」
曜「うーん……告白は色んな人からされたけどさあ」
梨子「……例えば?」
曜「えーっと……サークルの先輩とか、友達の友達とか……全然知らない人からされたことも……」
梨子(……モテモテじゃない)
梨子「それで……?」
曜「結局、全部断っちゃった」
梨子「え……どうして……」
曜「だって、付き合うとかよくわかんないし……大体、よく知りもしない人から好きって言われても困るよ」
梨子「ふーん……そういうものなのかな?」 曜「りこちゃんはー?」
梨子「えっ……私!?」
曜「りこちゃんはー……いい人いないの?」
梨子「私はー……海外って言っても、コーチくらいとしか話さないし……そのコーチは女の人だし」
梨子「付き合うって言っても、出会いがね……」
曜「……なら、私と付き合ってよ」
梨子「え? ……ふえぇっ!?///」カァァァァァ
曜「お互いフリーじゃん? りこちゃんは恋人が欲しいんだよね」
梨子「欲しいって言ってないよぉ……」
曜「私はりこちゃんが欲しいな」ニコッ
梨子「……もう、調子いいんだから……///」
曜「本当だよ? うそついてないよ?」ギュー 曜「そりゃ、ちかちゃんがいなくなって……すっごく寂しかったけどさ」
曜「今、私の傍にいてくれてるのは……りこちゃんだから」
梨子「曜……ちゃん……」
曜「だからね……私の全部、りこちゃんにあげるから……だから……」
曜「もう……ひとりにしないで……」
梨子「曜ちゃん……!」
梨子「当たり前じゃない……っ!」
梨子「いてあげる……私が、ずっと傍にいてあげるよ……」
曜「……スゥー……」
梨子「……ふぇ? まさか……寝てる?」
曜「……んー……ムニャムニャ……」
梨子「うぅ……曜ちゃんのバカぁ……」 _____
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ダイヤさんがこのスレに興味を持ったようです 〜〜〜
梨子『ねえ、千歌ちゃんは……?』
曜『どうだろ。連絡は来てないけど……どうしたの、梨子ちゃん?』
梨子『千歌ちゃんが……いないの』
曜『へ?』
梨子『どこにもいないのよ。今朝千歌ちゃんの家に寄ったら、志満さんが……千歌ちゃんはいないって』
梨子『てっきり誰かの家に泊まってるものだと思ってたらしいけど……私、誰からも聞いてないし』
曜『え……どういうこと? 私、よく意味が……』
梨子『私もわからない……でも、曜ちゃんも知らないってことは』
曜『どうしよう。一年生……いや、二年生に聞いてみる?』
梨子『うん……放課後まで待って、千歌ちゃんが来なかったら』 〜〜〜
ルビィ『ごめんなさい、ルビィは何も聞いてないです』
花丸『まるもずら』
善子『まさか……魔界に連れ去られたの!?』
梨子『フッ、違うわね。なぜなら、あの子は魔力を持ち合わせてはいないのだから!』
曜『あのー……二人だけの世界に入らないでね?』
花丸『ふざけてる場合じゃないずらよ、善子ちゃん』
善子『……ヨハネよ』
花丸『どうしよう……鞠莉ちゃんも、果南ちゃんも……』
ルビィ『お姉ちゃんだって、内浦にはもういないし……』
梨子『ホント、どこに行っちゃったのかしら』
曜『……千歌ちゃん』 〜〜〜
曜『……今日も来なかったね』
梨子『家にも帰ってないみたい』
曜『あ、先生が来たよ』
梨子『そうね……』
担任『はい、皆さん席に着いて。今日は、大切なお知らせがあります』
担任『昨日から欠席している……高海さんと、○○君ですが』
梨子『そう……いえば』
担任『二人とも……この学校を辞めることになりました』
曜『……え?』
曜『え……そんな……冗談ですよね!?』ガタッ
担任『渡辺さん、落ち着いて……』
曜『これが落ち着いてられますかっ!?』
担任『……座りなさい』
曜『ハァ……ハァ……』
梨子『曜ちゃん……座ろう……ね?』
曜『……』スッ 担任『高海さんは、渡辺さん、桜内さんと同様に……内浦から転校してきて、大変だったこともあったでしょう』
担任『それでも、すぐにクラスのみんなと打ち解けて……とっても明るくて、優しい子でした』
担任『○○君も、文芸部の部長で、責任感の強い生徒でした』
担任『そんな2人と、こんな形で別れることになるのは……とても辛いことですが』
担任『それでも人生には、唐突な別れというものが何度も――』
曜『嘘……でしょ……?』
梨子『曜ちゃん……』
曜『こんなの……何かの間違いで……千歌ちゃんがいなくなるわけ……』
梨子『曜ちゃん……落ち着いて?』
曜『落ち着けるわけない……落ち着いてなんかいられないよっ!!』ガタッ
梨子『あっ……曜ちゃん!』
担任『ちょっと、渡辺さん!? どこに――』 〜〜〜
梨子「……う……ん」
梨子「ふぁ……夢?」
梨子「あれ……スンスン……いい匂い」
曜「……あ、梨子ちゃん起きた」コトコト
曜「今、朝ご飯作ってるから」
梨子(曜ちゃん……エプロン着てる)
梨子(……かわいいなあ)
梨子「私も手伝うわ」
曜「いいよ〜、あとはもう盛り付けるだけだし」
梨子「じゃあ、盛り付けは私がやるね」
曜「うぅ、頑固だなあ……じゃあ、お言葉に甘えて♪」
曜「梨子副隊長にお任せするであります!」
梨子「はーい、お任せされました」 ようりこ「「いただきまーす」」
梨子「おいしい……ねえ、いつも朝ご飯作ってるの?」
曜「ううん、今日は特別。休日だし、バイトの休みももらったから」
曜「でも、貯金ないし……またすぐに働かなきゃ……」アハハ
梨子「お金の心配ならしないで?」
曜「え?」
梨子「私がいる間は、そういうの全部……私に任せてね」
曜「いや……でも」
梨子「コンクールとかで私が稼いだお金があって。私が自由につかえるお金があるから……そんなに大した金額じゃないんだけどね」
曜「そんなのダメだよ! 梨子ちゃんのお金なんだから、私なんかのために使うことないって!」
梨子「いいのよ。別に使うものなんてないし……持て余してるくらいだから。曜ちゃんの力になれるなら、それが一番うれしい」
曜「でも……でもぉ……」
梨子「曜ちゃん……大丈夫だから」
梨子「曜ちゃんのことは……私が守ってあげるからね」 曜「う……うぅ……」
曜「うぇぇ……グスッ……」
梨子「もう、泣かないで……?」
曜「……うん」ゴシゴシ
曜(無償の善意ってやつ……なのかな)
曜(ううん……たとえそうじゃなくても、気持ちだけでも)
曜(それがこんなにも……優しくて、あたたかい)
曜(昔から梨子ちゃんには、助けられてばっかだなあ) またスレタイ詐欺で千歌当て馬にしたようりこSSじゃないよな?
もう何度もようりこのその手のSSに時間とられてうんざりしてるからちゃんと宣言してほしいんだが
どこぞのまとめサイトでもその手のスレタイカモフラ地雷踏んでビュー数稼ぎに貢献してしまって業腹だわ 〜〜〜
曜「あのね、梨子ちゃん」
梨子「ん? どうしたの?」
曜「今日は、梨子ちゃんと一緒にお出かけしたいな」
梨子「お出かけ?」
曜「うん……あんまり遠い所は行けないけど、折角の休みだし」
梨子「ウフフ……そういうところ、昔から変わってないのね」
曜「へ?」
梨子「わかった。じゃあ、今日は思いっきり羽を伸ばそうかな!」ウフフ
曜「おっ、流石梨子副隊長! じゃあ、ヨーソロー隊長は早速準備に取り掛かるであります!」 〜〜〜
△〇公園
梨子「素敵な場所ね」
曜「うん。ここを歩いてると、すっごく落ち着くんだ」
梨子「こんなに広い公園、初めて来たかもしれない」
曜「東京に住んでたのに?」
梨子「そうだけど……ほら、東京にいた時はピアノばっかだったから」
曜「そっか。じゃあ、なおさら満喫しなきゃだね」
梨子「うん」
曜「……でも、ちょっと寒いや。最近は昼間でも冷え込んでるよね」
梨子「ヨーロッパは、この時期でも割と暖かいのよ」
曜「そうなの?」
梨子「うん。日本が特別なのよ」
曜「うえー……ヨーロッパに住みたい」
梨子「じゃあ、着いてくる?」
曜「着いてく! 全速前進、ヨーソロー!」
梨子「フフ、調子いいんだから」 〜〜〜
喫茶店
曜「ねえ……本当にいいの?」
梨子「いいって言ったじゃない。今日は私のおごり」
曜「いや……流石に、コーヒー代くらいは払えるからさ……ね?」
梨子「曜ちゃん」
曜「は、はい」
梨子「今日は、余計な気は遣わない約束のはずです」
曜「そ……そうだったね……うん」
曜「じゃあ……お言葉に甘えて……」
梨子「よろしい」
曜「ズズッ……おいしい」
梨子「そうね。こういう本格的なお店、久しぶりかもしれないわ」
曜「あれ……梨子ちゃん、ヨーロッパ? では、そういうお店とか行かないの?」
梨子「うん、あまり。コーチにつきっきりだし、レッスンばっかだし」
梨子「外に出るのは、ピアノのコンサートくらい」
曜「ふーん……大変じゃない?」
梨子「まあ、確かに疲れるけど……でも、楽しいよ」
曜「そっか……梨子ちゃん、本当にピアノが大好きなんだね」 曜(私……そんなに夢中になれたの、高飛び込みとスクールアイドルくらいかなあ)
曜(スクールアイドルは……もうやれないし)
曜(サークルは水泳だから……今は高飛び込みも、たまにしかやってない)
曜(私には何も……残ってない)
曜(……あれ?)
梨子「曜ちゃん?」
梨子(外の方見て……どうしたんだろう)
曜(……うそ……でしょ?)
曜(こんな……こんなタイミングで……なんで……)
曜「千歌……ちゃん?」
梨子「……え?」 ようりこをスレタイで出すと茸が湧くからね、しょうがないね 昔からようりこってようちかスレタイで釣ること多いな
まとめサイトのビュー(閲覧数ランクが上がると読まれやすくなる)狙いってのはあながち当たってるかもね
あと千歌がやたら転校したり男と結婚したり死んだりするから逆に嫌がる人増やしてそう
自カプでやられたらめちゃくちゃムカつくし 最初にどん底まで下げたんだからあとは上げるだけだろ
だよね? ようりこは茸やちかりこ庭たこやきによく荒らされるからなぁ スレタイ詐欺ならそのSS自体が荒らしみたいなもんだがな
それがきっかけで地雷になったりするし タグで見るよりスレタイで見る方が多いだろ
記事一覧では記事名しか書いてないのが普通なんだから ここでよく話題になるピンクはタイトルの下にタグ付いてるだろ 最大手のあそこはきっちりつけるけど、二転三転するSSだとあえてカプのタグつけないサイトもあるからね ようちか装ったスレタイ詐欺とか邪魔者千歌に男当てがって排除とか
ようりこってその類のSSがやたら目立つからな
このSSがどうなるかは知らんがその匂いがぷんぷんするから覚悟しといた方がいいかもな
つーか一人暮らしで事件に遭遇して弱ってる曜のところに現れるシチュって
たしかようちか漫画でまんま同じのがあったな やっぱどんなカプでもいける雑食が最強だわ
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