ダイヤ「最愛のあなたへ」
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ダイヤ「ぅ。ここは……?」
ダイヤ(清潔なベッド。腕から伸びる点滴の器具。どこかから漂う消毒液の匂い……)
ダイヤ(病院。倒れたんですのね、私。確かに今日は暑かったから、熱中症でしょうか)
ダイヤ(ナースコール……呼んだ方がいいんですのよね、これ。気は進みませんが)ポチッ
ダイヤ「……」
パタパタパタ…
看護師「失礼しまーす。あ、目が覚めたんですね。こんにちは。気分はいかがですか?」
ダイヤ「……前より好調なくらいですわ。手厚い治療を施していただいたようで、ありがとうございます」
看護師「いえいえ。親切な方が119番してくださったんですよ。それがなければ、最悪、命はなかったかも」
ダイヤ「そうですか。確かに、親切な方だったのでしょうね」
ダイヤ「私のようなホームレスに救急車を呼んで頂けるなんて」 ルビィ「そんなことない! 間違えるわけない! わたしがお姉ちゃんを間違えるなんて、そんなこと絶対に!」
ダイヤ(わたし、だなんて。あなた自分のこと、名前で呼んでいませんでしたか?)
ダイヤ(大人になったのね、ルビィ……)
ダイヤ「私は天涯孤独の身ですわ。もはや誰でもなければ、まして妹など」
ルビィ「お姉ちゃんっ!」
ダイヤ「……ふーっ」
ダイヤ「どうして、私がここにいると分かったのですか。まさか偶然ではないのでしょう?」
ルビィ「西木野総合病院で正体がバレてから、きっと海に向かう。お姉ちゃんならそうすると思った」
ルビィ「あそこから海へ向かうなら南だよ。後はしらみ潰し」
ダイヤ「なるほど。さすがは我が妹、かしこいですわね」 ダイヤ「……私のことなど忘れなさい。黒澤ダイヤなどという人間は、はじめから居なかった」
ダイヤ「それで良いではありませんか」
ルビィ「良くないもん! わたしにはお姉ちゃんがいたの、大好きなお姉ちゃんが!」
ルビィ「黒澤ダイヤが、ずっとルビィと一緒にいたんだもんっ!」
ダイヤ(ふふ。ルビィあなた、私を泣かせる気? もういろいろと限界ですのよ?)
ダイヤ(でも駄目ですわ。私はあなたと共にはいられない。この血に濡れた両手で、あなたを抱きしめることは出来ない)
ダイヤ「内浦へ戻りなさい、ルビィ。私にもう一度、黒澤ダイヤとして生きる意志はありませんわ」
ダイヤ「黒澤ダイヤはあの冬、切裂き魔という悪魔に魂を売り渡した。ここにいるのは、ただの抜け殻」
ルビィ「違う。お姉ちゃんはお姉ちゃんだよ。今、目の前にいる、あなたが!」 ダイヤ「私が内浦へ戻ればどうなるか、あなたにも分かるでしょう」
ダイヤ「もう警察の聴取は誤魔化せませんわ。最後の晩は本当に無茶をした……。まだ私が逮捕されていないことが奇跡のはず」
ダイヤ「私が逮捕されたら、あなた達がどうなるか……!」
ルビィ「関係ないよ、わたし達のことなんて!」
ダイヤ「関係なくなどありませんわ! 私が今日まで、どんな思いで過ごしてきたか!」
ルビィ「関係ないもん! ルビィが聞きたいのは、お姉ちゃんがどうしたいかだけだもんっ!」ポロッ…
ダイヤ「っ!?」
ルビィ「関係ないもん! ルビィはお姉ちゃんに帰ってきて欲しい、それだけだもんっ!」ポロポロポロ
ダイヤ(……ああ)
ダイヤ(私は本当に、この子の涙には弱いですわ。生まれた時から、魂にそう刻み付けられているかのように)
ダイヤ(泣いているルビィを、放っておけない) ダイヤ(私の心を縛り付けるそれは、ここまで来るともはや呪いの類です――愛という名の、呪縛)
ダイヤ(悪魔に捧げた魂は今もなお、その鎖に繋がれていて。ずるずると私を引き戻してしまう)
ダイヤ(黒澤ダイヤへと)
ダイヤ「……私だって戻りたくないわけ、ありませんわ。私だってもう一度みなさんと、あの日々を取り戻したい」
ダイヤ「大人になったあなたを見守りたい」
ルビィ「戻ってくれるの!?」
ダイヤ「いいえ。駄目なのです。私は幸せになどなってはならない。こんな罪を犯した私などが」
ルビィ「……じゃあ、どうしたらいいの」 ダイヤ「どうすることも。だって、犯した罪は消えない。私はもう、終わってしまった人間ですわ」スッ テクテク
ルビィ「お姉ちゃん!?」
ダイヤ「さようなら、ルビィ。最後にあなたに一目会えて、本当に良かった――元気でね」
「――終わったんなら始めればいいよ、もう一度!!」
ダイヤ「……お久しぶりですわね」
ダイヤ「千歌さん」
千歌「……」
ルビィ「千歌ちゃん……」
千歌「帰ろう、ダイヤさん。内浦に、私たちの故郷に」 ダイヤ「あなたとの話は5年前に答えが出ているはずですわ。私が逮捕された時に発生するリスクを回避する、それがあなたの選択……」
千歌「ううん。答えなんて出せてないよ。そんなこと選べなかった。選べるわけなかった」
千歌「だから時間切れになっちゃって、ダイヤさんはいなくなっちゃった」
ダイヤ「今、その答えが出たと?」
千歌「――自首しよう、ダイヤさん。罪を償って、過去を清算して。それでもう一度始めよう、見つけよう」
千歌「私たちの輝きを――!」
ダイヤ「ふふっ。輝き、ね。懐かしいですわ……。当時のあなたは、本当にそればかりで」
千歌「そうだね。でも実はこの言葉、5年ぶりに口にした」
ダイヤ「……そう。それがあなたの覚悟ですのね」 千歌「うん。覚悟は決めた。5年もかかったけど、すごく後悔したけど、それでも、決めた。私はもう迷わないよダイヤさん」
千歌「必ずダイヤさんを連れて帰る――あの海に!」
ダイヤ「……聞けませんわね、そんなことは」
千歌「ダイヤさんっ!」
ダイヤ「お引き取りください。あなたの覚悟が出来たとしても、私がそれを望まないのですわ」
ダイヤ「自首したとしても私が犯した罪は消えませんわ。このあまりにも重い罪、償おうという意思すら傲慢というもの。それに」
ダイヤ「それに、私のせいであなた達が傷つくところなど、見たくはありませんもの……」
「ワオ。それはまるで、私たちが何一つ傷つかなかったみたいな言い方ね。もう誰かさんのおかげで傷だらけだってのに」
ダイヤ「……鞠莉さん」
鞠莉「チャオ☆ 会ったらぶん殴ってやろうと思ってたけど、あまりにも貧相な見た目してるから許してあげる」
鞠莉「今のあなたのおっぱい、揉んでも心地よくなさそう……」
ダイヤ「まったく、口の減らない。ルビィは随分と成長したと思いましたが、他はあまり変わりませんのね」
ダイヤ「ねえ――みなさん」
果南「……」 梨子「……」 曜「……」 善子「……」 花丸「……」 ダイヤ「あ、でも善子さんは大人びましたわ。今もやっていますの? あの、堕天使ヨハネ」
善子「もう辞めたわよ。いい歳だし、あんなことがあって悪魔を名乗れるほど図太くないわ」
善子「でも、そうね。復活してもいいわ。今夜私はまた、罪を背負うのだから――あなたと共に」
ダイヤ「ありがたいお誘いですわ……。けれど私もう、リトルデーモンどころではない罪人ですから」
ダイヤ「果南さんは、もう腕は大丈夫ですの? あの時はへし折ってしまって申し訳ありませんわ」
果南「ホントだよ。めちゃくちゃ痛かったんだから。警察にもいろいろ聞かれるし」
果南「……だから、その借りを返さないといけない。戻ってきてもらうよ、ダイヤ」
ダイヤ「怖いですわね。5年も積もった借りなんて、どんな重いものやら」 ダイヤ「……花丸さん。ルビィが今のように成長できたのはきっと、あなたの助けが大きいのでしょう。感謝しますわ」
花丸「オラは何もしてないずら。ただルビィちゃんが頑張ってるところを、見守っただけ」
花丸「そしてマルの仕事はもうおしまい。あとは、ダイヤさんの仕事だよ」
ダイヤ「ふふ。そう、私の仕事……。私にそんな大役が務まるでしょうか」
ダイヤ「梨子さん。あなたのピアノ、街頭のテレビで一度だけ聴きました。本当に、素晴らしいピアニストになりましたわね」
梨子「ううん。私の音にはいつだって迷いがあるよ。ダイヤさんの聴いたそれはきっと、私の本当の音じゃない」
梨子「取り戻しに来たよ、ダイヤさん。失ってしまった音をもう一度。そのためなら私、どんなことにも耐えられる」
ダイヤ「聴きたいものですわね……もう一度、あなたの音を」 ダイヤ「曜さん。前に拾った新聞で見ましたわ。飛び込み選手ではなく航海の道を選んだとか。応援しております」
曜「ありがとう。でも海に出る前に、陸でやり残したことをやっておきたいんだ」
曜「全速前進まっすぐに、あの広い海を進むため。水平線の向こうで、もう迷ったりしないように」
ダイヤ「大海原に澄み渡る、ヨーソローの号令……素敵ですわ。あなたとの船旅なんて、とても楽しそう」
ダイヤ「ところで、何で鞠莉さんは日本にいるんですの? おそらく外国にいたのでしょう?」
鞠莉「なんか私の扱い雑じゃない? 仕事なんてほったらかして、飛んで来たに決まってるでしょ」
鞠莉「私の覚悟は5年前から決まっているわ。あなたと一緒に罪を追うって、確かにそう言ったわよ?」
ダイヤ「そうでしたわね。あなたは本当に、変わりませんわ」
ダイヤ「ふーっ。……まったく、馬鹿な人たち。だから、あなた達を巻き込むことが辛いのに」 千歌「そんなこと今さらだし、今はどうでもいいかな」
ルビィ「うん」
ルビィ「だって、お姉ちゃんが今まで我が侭し放題だったもん。じゃあ、ルビィたちの我が侭くらい、聞いてくれてもいいよね?」
曜「嫌だって言っても引っ張っていくよ。私たちはもう、探し疲れたし待ち疲れた」
善子「凱旋の時よ。漆黒の翼を広げ、故郷へ! そこがあなたにとって地獄だったのだとしても!」
花丸「その地獄には未来があるずら」
梨子「ダイヤさんは私たちの未来に欠けてしまった最後のピース。ダイヤさんがいないと始まらないよ」
鞠莉「逃げたいんなら逃げてもいいよ? だけどこの8人に囲まれて逃げられる?」
果南「逃がすわけない、絶対に捕まえる。でも、ダイヤの気持ちも聞くだけ聞いておきたいかな」
千歌「さあ――帰ろう、ダイヤさん」 ダイヤ「……私、本当に帰っていいんですの……?」
ルビィ「うん。帰ろう、お姉ちゃん」
ダイヤ「私、殺人鬼ですのよ? この手で10人も殺した。あなたにその命を押し付けた……!」
ダイヤ「どれだけ赦しを請うても赦されることなんてありません。それでも私を、連れて帰ってくれるのですか……? あの内浦へ……!?」
ルビィ「お姉ちゃんは帰りたくない?」
ルビィ「ルビィは、お姉ちゃんに帰ってきて欲しい。それはすごく自分勝手な我が侭なのかもしれないけど、でも」
ルビィ「命の重さなんて関係ないって思っちゃうくらい――お姉ちゃんと、一緒にいたい……!」
ダイヤ「……っ」
ダイヤ「帰りたい……! 帰りたいです……っ」 ダイヤ「たとえ赦されなくても、たとえこの手が汚れていても、私は……!」
ダイヤ「お母様に会いたいです、みなさんともっと色んなお話がしたいですわ! あなたと――ルビィと一緒にいたい――!!」
ルビィ「――うん」ゴソゴソ
ルビィ「お姉ちゃん。これを」
ダイヤ「……ああ」
ダイヤ(これは果たされることのなかった誓い)
ダイヤ(解散ライブ。クリスマスライブのためにルビィがその魂を賭して作り上げた――)
ルビィ「お帰り、最愛のお姉ちゃん――ようこそ、Aqoursへ!!」
ダイヤ(私の体型が、あれからどれだけ変わったと思っていますの……? きっともう、ブカブカですわよ、この衣装――)
ダイヤ「あ、あああ。ああ――!」
ダイヤ「あぁぁああ――――!!」
ダイヤ(地獄の底に沈んだ魂は、鎖に引かれあの青い海へと還る。三度、私を受け入れてくれた、Aqoursのもとへ) ムショいったら良くて終身刑だろうけど償ってほしくもある 泣けるんやけど10人、しかも猟奇的に殺してたら流石に死刑ちゃうやろか…… ダイヤさんの誕生日は1月1日。
最後の殺人が12月22日だからダイヤさんは犯行当時まだ17歳。
日本の少年法じゃ死刑にはできないのでは。 想いのつよさで胸がいっぱいで
声になるまえに泣きそうだよ
「Awaken the power」ダイヤパートより あんまり物語の中身とか核心に近い部分のコメントはするなよ
しうまいが書きにくくなるだろ… こないだ犯行当時少年だったやつが執行されたばっかだろ
仮にルビィを蘇生した黒魔術が証明されたとして情状酌量されたとしても10人殺害は死刑確定だと思うよ
この世界線で死刑が廃止になっていなければね >>685
少年法でググれ
死刑に関しては19歳はそもそも適用外 ssはすごく面白い、名作だと思うけど
さすがのダイヤさんでも10人殺害は許せない 逃げるダイヤと追跡するアクアとの頭脳戦が!?と、かってに想像してたが思いの外あっさりと 8月3日。黒澤家、門前
鞠莉『――私は翌朝にダイヤを連れて、ヘリで一足お先に内浦へ向かうから。みんなはそれぞれの足で帰ってきてね?』
ダイヤ「と、いうことでお昼過ぎに内浦へ帰って来てしまいましたわ」
ダイヤ(さすがにヘリとなると早いものです。私が東京に辿り着くのに、いったいどれだけの時間を歩いたか……)
鞠莉「なに? 早いことに文句でもあるの?」
ダイヤ「そういう訳ではないのですが」 ダイヤ(ちなみに、昨晩は鞠莉さんが懇意にしているホテルに全員で宿泊しました)
ダイヤ(きっと恐ろしく高い部屋なのだとは思いますが、5年ものホームレス生活は私の感覚を狂わせるには十分です)
ダイヤ(まったくもって、落ち着くことはありませんでした。いえ、部屋の勝ちもそうなのですが、それより何より)
鞠莉「ふわぁ……。でも、もう少しくら寝坊してからでも良かったのかもね」
鞠莉「ダイヤってば夜通しわんわん泣くんだもの。おかげで寝不足」
ダイヤ「……昨晩は取り乱してしまって、お恥ずかしいところを見せてしまいましたわ」
鞠莉「レアなダイヤが見えて良かったけどね。修学旅行みたいで楽しかった」
鞠莉「……たぶん、楽しいと思ったのは5年ブゥリですネ。まぁでも、それはいいとして――」
鞠莉「ダイヤあなた、何で門の前に突っ立ってるの? 早く入ったら。あなたの実家よ?」
ダイヤ「……いえ。何と言いますか、その。緊張してしまって。心の準備が……」
鞠莉「10人も殺したヤツが緊張、ねぇ」
ダイヤ「あ、あれとはまた緊張の種類が違うのですわ!」
ダイヤ「……それに。私のような罪人がこの門をくぐっても良いものか、と」 鞠莉「私は別にどうだっていいけど? 私たちの前から消え去ったりしなければ、あなたが今後どんな人生を歩もうと」
鞠莉「だから母親に会わずに逃げるんなら好きにして。なんなら私と一緒に来る? ダイヤならヒモでも大歓迎♪」
ダイヤ「冗談めかして言っていますが、本気だから恐ろしいんですのよね、あなた……」
ダイヤ「いいえ。これは私のけじめです。逃げたりはしませんわ」
鞠莉「そう。――頑張って、ダイヤ」
ダイヤ「……」コクッ
ダイヤ「すーっ、はーっ。……行きます」
ピンポーン♪
ダイヤ「……」ドキドキドキ ダイヤ(本当に、あの時とは別種の緊張です。この私に、まだこんなにも緊張することが残っているとは)
ダイヤ(恐怖というものは、いつまで経っても拭えません。けれどその恐怖を乗り越えた先にしか、未来はないから――)
黒澤母「はい。どちらさま――」ガラッ
黒澤母「――、」
ダイヤ「ご無沙汰しております、お母様」
ダイヤ「不肖、黒澤ダイヤ。恥を忍び、ただいま戻ってまいりました」
黒澤母「……」
ダイヤ(お母様は、ルビィとは対照的に少し小さくなった気がしますわ……)
ダイヤ(こんなお歳でしたっけ。しわも、白髪も、記憶より増えたように思います)
ダイヤ(いろいろなご心労があったということでしょうか。きっとそのご心労は、すべて私の責任で)
黒澤母「ダイヤ……。ああ、ダイヤ……!」
ダイヤ(お母様は震える声で私の名を、私が捨てていた名を呼んで。追いすがるように私に駆け寄って。そして)
黒澤母「……っ!」
パシィ…ン! 黒澤母「あなたは! あなたはいったいどこへ行っていたのですか、5年間もどこに……!?」
ダイヤ「……」ジンジン
ダイヤ(打たれた頬が、熱いです。けれど)
ダイヤ(子供の頃に頬を叩かれた時は、もっと痛かったような気がしますわ。でも今は、そんなに痛くはなくて)
ダイヤ(……お母様。こんなにも老いましたか。こんなにも弱々しくなりましたか。こんなにも――たったの5年で)
ダイヤ「申し訳ございません」
黒澤母「謝って済む問題ですかっ!? 人様にどれだけのご迷惑をおかけしたか……! いったいどれだけ、あなたが恐ろしいことをしたのか!」
黒澤母「あなたのような親不孝者は知りません! 本当に、……この馬鹿娘っ!」
黒澤母「でも――」ギュッ
ダイヤ「……」ギュゥッ…
黒澤母「ルビィは、あなたが救ってくれたのでしょう……? よく、頑張りましたね……っ」
黒澤母「お帰りなさい。ダイヤ――」
ダイヤ「――はい。ただいま。お母様」
鞠莉「……」グスッ ・
・
・
ダイヤ「私の部屋、5年前のままですわね」
黒澤母「警察は立ち入りましたけれど」
ダイヤ「証拠は出なかったでしょう? その辺りは、抜かりなく仕事したつもりですので」
黒澤母「あなたは……。いえ、確かにそうです。警察の方も苦い顔をしておりました」
ダイヤ「やはり疑われてはいたのですか」
鞠莉「それはまあ、あれだけ派手にやれば。限りなく黒に近いグレーってヤツかな」
ダイヤ「あなた達も、よく警察を誤魔化せましたわね。大変だったのでは?」
鞠莉「軽く言わないでよ。嘘はついてないけど正直、かなり危ない橋を渡ったんだから」 ダイヤ「私が言うのも何ですが、偽計罪や蔵匿にあたるのでは」
鞠莉「だから嘘はついてない。果南の腕なんかも、ちょっとダイヤと喧嘩した結果だって言い張った」
ダイヤ「……まあ、事実ですわね。しかしそれで言い訳が立つのですか?」
鞠莉「駄目だったらいい弁護士雇おうかな。大抵はお金で何とかなるから」
ダイヤ「それでいいのでしょうか、日本の司法は……」
黒澤母「法に真っ向から逆らったあなたが言っていい台詞ではありませんわね」
ダイヤ「おっしゃる通りで……」
黒澤母「それで。あなたはこれからどうするのですか」
ダイヤ「自首することに致しましたわ」
黒澤母「……そうですか。ええ、それが良いのでしょう」
ダイヤ「ご迷惑をおかけします」
黒澤母「今さらですわね。まあ、あなたは小さい頃からほとんど世話のかからなかった子ですから。ようやく親の務めを果たせますわ」
黒澤母「……少々、迷惑の規模が大きいですが」
ダイヤ「弁明のしようもありませんわ……」 黒澤母「警察へは、今から?」
ダイヤ「猶予を頂けるのであれば、明日にしたいと」
ダイヤ「鞠莉さん」
鞠莉「ホワット?」
ダイヤ「浦の星女学院へ行きたいのですが、お願いしてもよろしいですか?」
鞠莉「……オーケー。車を手配するわ。でも、他のメンバーがそろってからでいい?」
鞠莉「これ以上ダイヤを好き勝手に連れ回しちゃうと、ルビィがベリーアングリー!になっちゃう」
ダイヤ「あの子が怒るところなど想像もつきませんが」
鞠莉「いや。けっこう言うよ、最近のルビィは……」
黒澤母「……そうですわね。まあ、昔よりしっかりしました。ええ」
ダイヤ「はあ。あのルビィが」
鞠莉「ま、まあとにかく、今からしばらくは待ち時間ね」 鞠莉「思うところはあるだろうけど、外を出歩くのは勘弁して。そんなことしたら自首する前にお縄よ」
ダイヤ「承知しましたわ」
鞠莉「みんながそろうまで、そうね。せっかくだし親子水入らずで話でもしたら?」
鞠莉「私は邪魔だろうし周辺を見て来るから。内浦に戻ったのは久しぶりだし」
「「え?」」
鞠莉「え、何その反応。ほら、積もる話もあるでしょ?」
ダイヤ「……」
黒澤母「……」
鞠莉「え? どうしたの、話したら?」
ダイヤ「……ご、ご機嫌いかがでしょうか。お母様」ギクシャクギクシャク
黒澤母「え、ええ。よろしいかと……。あなたは?」ドギマギドギマギ
ダイヤ「は、はい。見た目よりは健康ですわ」カチコチカチコチ
鞠莉「……お見合い?」 ・
・
・
千歌「というわけで、みんなそろったよ!」
曜「今から浦女行くの?」
梨子「元、だけどね」
鞠莉「ダイヤたっての希望でね。でもその前に少し話をさせて」
鞠莉「ダイヤ。あなた、自首したら自分がどうなるかは分かってる?」
ダイヤ「逮捕の後に聴取。裁判を経て実刑判決が下れば、それに応じ刑に服すことになりますわ」
鞠莉「まあ、そうなんだけど。その実刑判決がどうなるか、よ」
ルビィ「……」 ダイヤ「実はその辺りはあまり調べませんでしたもので。お聞かせ頂いても?」
鞠莉「うん。10人も計画的に殺したら普通は最高刑は避けられないかな」
梨子「ま、待って!? 日本の最高刑って――」
花丸「……死刑ずら」
ルビィ「っ!?」
ダイヤ「……ふむ」
ダイヤ「まあ、それだけのことをしました。それが私への刑罰と言うのなら、致し方のないことなのでしょう」
黒澤母「……っ」
千歌「そんな……!?」
ルビィ「――駄目だよっ」
ルビィ「駄目だよ、そんなの。ねえ、お姉ちゃん。やっぱり自首するのやめよう? ここで静かに暮らそう? その方がいいよ」
ルビィ「ね?」
善子「ルビィ……」
ダイヤ「……聞けない相談ですわね」 ルビィ「お姉ちゃん!」
ダイヤ「ルビィ。私がここへ戻ってきたのは、もう一度始めるためですわ。失われてしまった未来を取り戻すため」
ダイヤ「その先に待っているのがたとえ絞首台なのだとしても、私は私の時間を動かしたい」
ダイヤ「それに、すぐに処刑という訳ではないでしょう? しばらくは面会も出来ますわよ」ニコッ
ルビィ「でも、でも……っ」
ダイヤ「いい大人なのだから聞き分けなさい。これが私の罪なのです」
ダイヤ「お母様も、そうすべきと思いますわよね?」
黒澤母「っ、そんな、そんな酷なことを親に言わせる気ですか……ッ!」
ダイヤ「……失礼しましたわ」
鞠莉「あー……ソーリィ。言い方が悪かった」
鞠莉「ダイヤ。あなたは恐らく、最高刑が妥当と判断されても死刑にはならない。いいえ、死刑に出来ないの」
ルビィ「本当!?」
善子「……少年法ね」
鞠莉「ザッツライ」 果南「いやいやいや。ダイヤ私と同い年でしょ。23歳。成人してるって」
善子「死刑に関わる話となると、少年法は犯行当時の年齢で適用されるのよ。当時の、高校生だった頃の年齢で」
善子「まぁ、ただ、裁判そのものは別ね。家裁での処理は無理。成人している以上、刑事裁判は避けられないわ」
鞠莉「さすが。ヨハネ様は教職志望だっけ? よく知ってるね」
善子「そりゃこれくらいはね」
善子「あと、善子よ」
鞠莉「一連の犯行は12月。ダイヤの誕生日は1月1日。ダイヤとしては狙ったつもりはないんでしょうけどね、検察は苦い顔するよ」
鞠莉「当時ダイヤはギリッギリの17歳。この年齢は裁判に大きく影響を与えるの。あと1か月犯行が後だったら、死刑は避けられなかった」 梨子「この場合は、ダイヤさんはどうなるの?」
鞠莉「最高刑が妥当と判断されても、原則として18歳未満を死刑に処すことは出来ない。となると次に重い刑罰――無期懲役が下される」
ダイヤ「終身刑ですか」
千歌「一生、牢屋の中ってこと……?」
果南「死刑より全然マシ……だけど」
ダイヤ「その通りですわ。絞首台が妥当とされても、なお温情で生き永らえることができる」
ダイヤ「あまりにも幸福ではありませんか。これ以上を求めることなど、ぶっぶーですわ」
鞠莉「さらに言うと、無期刑だからと言って一生牢獄と確定するわけじゃないの」
鞠莉「無期刑は別に、死ぬまで牢屋の中にいろ、って刑じゃないの。死ぬまでお前は許されないぞ、という刑なのよ」
曜「それにどんな違いがあるの?」
花丸「……仮釈放ずら」
鞠莉「イエース。みんな優秀ね」 千歌「仮釈放?」
梨子「えっと。刑期が終わってなくても外に出られるんだよね?」
鞠莉「素行が優秀で、再犯の可能性が低いと認められた場合だけね。だから一生牢獄も、もちろん有り得る」
曜「ダイヤさんならそれは大丈夫、だよね」
鞠莉「くっそ真面目だものねぇ。きっと刑務所で正座してるよ、正座」
ダイヤ「それ、褒められているんですの……?」
ルビィ「その仮釈放は、いつされるの?」
鞠莉「うーん……分からない。一般的に無期刑の仮釈放は、有期刑の上限である30年以上と言われてはいるかな」
曜「さ、さんじゅう!?」
果南「私たち、50歳超えちゃうじゃん……」 鞠莉「ただ、本当に分からないの。ダイヤの場合は特殊で、未成年とはいえ飛び切り凶悪」
鞠莉「未成年という部分に情状酌量があるのか、凶悪犯として重い裁きを下すべきと判断されるのか……」
鞠莉「さらにはルビィと黒魔術の事情まで踏み込んでしまうと、ね。場合によっては心神喪失状態とされる可能性も」
ダイヤ「それは困りますわ。あれは私の意思で成した罪。心神喪失などでは断じてありませんもの」
ダイヤ「私が殺した10人に、そのご遺族に、申し訳が立ちませんわ」
花丸「……本当に、相変わらず真面目だね、ダイヤさんは」
鞠莉「ホント。こんな時くらい減刑されるよう立ち回ってもいいのに」
ダイヤ「私への罰を決めるのは、私ではありませんわよ」 ダイヤ「――結構です。今後の指針が得られました。私は30年以内に、ここへ戻ってきますわ」
ダイヤ「お母様。それまでどうか、ご息災で」
黒澤母「……約束できませんわ。30年後なんて、私も80前ですもの」
黒澤母「早く帰ってきなさい、ダイヤ。もし私が先に逝くようなことがあれば、あなたの枕元に立ちますわよ」
ダイヤ「ふふっ。それでしたら毎晩、お母様にお会いできますわね」
ダイヤ「……お約束しますわ。必ず、あなたの死に目に会うと。それが私に出来る、唯一の親孝行です」
黒澤母「信じますよ。ダイヤ」
ダイヤ「はい」 ダイヤ「……では、行きましょうか。私たちの母校、浦の星女学院へ」
ダイヤ「ルビィ。全員分の衣装はありますか」
ルビィ「うん! わたしの分も作ったよ!」
千歌「え? 衣装?」
ダイヤ「よろしい。ならば果たせますわね。私たちAqoursの――果たせなかったラストライブが!」
ルビィ「がんばルビィ!」
「「「え」」」
「「「えええええええっ!?」」」 同、8月3日。旧・浦の星女学院
ダイヤ「……廃校から5年ということで取り壊しでもあったかと思いましたが」
ダイヤ「現存していますわね。学校」
鞠莉「うちが買い取ったの。学校経営は無理でも、施設を流用することは出来るでしょ?」
ダイヤ「したたかですわね、あなたも……」
ルビィ「お姉ちゃん。設営、どこにする?」
ダイヤ「手間を考えれば講堂でしょう。ラストライブの予定地とは違いますが、まあ、そこはご愛敬で」
ダイヤ「ところで――どうしましたの、みなさん。何か元気がないようですが」
梨子「いや。それは、ね」
果南「まさかこの年でこの衣装を着ることになるなんて……」
花丸「善子ちゃん、着れると思う……?」
善子「そういうずら丸はどうなのよ」
花丸「ずらぁ……」 千歌「でもさ。こういうの楽しいよね。何か高校時代に戻ったみたい!」
曜「あ、千歌ちゃん。もう着たの――って」
曜「……善子ちゃん善子ちゃん。あれ見て。あれ。おっぱいパッツンパッツンなんだけど」ボソボソ
善子「えっろ」ボソボソ
千歌「えへへー。千歌もまだまだアイドルで通用するかな? どう?」
曜「半ば犯罪です」
千歌「え?」
ルビィ「うーん……。背が伸びたせいかサイズが小さい……」
花丸「うわ、スカート短い……。ルビィちゃん、それで踊るの?」
善子「本当にいろいろ不健全な光景になってきたわね……」
鞠莉「ほーら、かな〜ん? 観念してこの衣装を着なサーイ!」
果南「ま、待って鞠莉、着るから! でも心の準備をする時間はちょうだい! 23歳でこれを着るのは勇気が……!?」
善子「あっちはあっちで変質者がいて不健全だし」
梨子「はしゃいでるなぁ……」 ダイヤ「さて。では、私も着替えるとしましょうか」スルスル
梨子「……っ」
鞠莉「うわ、ダイヤほっそ!? ガリッガリじゃない!」
梨子「い、言いにくいことを平然と……!?」
ダイヤ「構いませんわ。無一文のホームレス生活なんて、こんなものですわよ」
ダイヤ「たまに食事にありつけるだけ幸運ですもの。時にはお腹も下しますし。……まあ、娼婦という道もあったのでしょうが」
千歌「……そういうことは、しなかったんだ」
ダイヤ「考えはしましたわ。性病にまみれ死にゆくのも一興であろう、と」
ダイヤ「ただ人との関わりは可能な限り避けたかったですし、妊娠でもしてしまうと大変ですもの」
ダイヤ「ですので私の身体、まだ清いままなんですのよ? まあ、両手はどっぷりと血に浸っていますが」
花丸「笑えないずら……」 ダイヤ「ところで、みなさんはどうなんですの? 恋人とか、ご結婚とか」
「「「……」」」
ダイヤ「え。何でみなさん黙るんですの?」
果南「察してよ……」
ダイヤ「あ、ああ。はい。何か、すみませんわ」
曜「これから30年獄中の人に謝られちゃった……」
梨子「絶対に結婚して、ダイヤさんが出てきたときに驚かせようね……」
ダイヤ「ふふ。そうですわね。みなさんのお子さんとかお孫さんとか、ぜひ、見せてください」 ダイヤ「さて、無事に着られましたわ。やはりどうにもブカブカで、今の私には不釣り合いな衣装でしょうが」
ルビィ「……ううん。綺麗だよ、お姉ちゃん」
ダイヤ「ありがとう、ルビィ。あなたの衣装のおかげですわ。それに、あなただってとても綺麗で――、」
ダイヤ「……スカート、本当に短すぎませんか? あまりにも破廉恥なような……」
ルビィ「ま、まあ他に誰も見てないから……」
鞠莉「これはカメラをセットしないと! 出来るだけロー・アングルで――」
果南「鞠莉」
鞠莉「オー、イッツジョーク♪」
千歌「でもカメラは私も賛成。みんなで撮ろうよ」
曜「そうだね。みんなで」
善子「――くっくっく。堕天使ヨハネ、完・全・復・活! 大いなる福音は、今ここに!」バサッ
花丸「着れてよかったね、善子ちゃん」
善子「お互い様よ、ずら丸」
善子「あと、善子じゃなくてヨハネ」
ルビィ「それ懐かしいなぁ」 千歌「うん。みんな着れたね」
千歌「じゃあ、始めようか。ダイヤさん」
ダイヤ「ええ。私が止めてしまったあの時間をもう一度――」
千歌「私たちが失ったあの日の輝きをもう一度――」
「「Aqours――――――!!」」
サ ン シ ャ イ ン !! 8月4日。内浦、交番
ダイヤ「……さて。行きましょうか」
ダイヤ「ごめんください」
地元婦警「はい? どうされましたか――……観光の方ですか? ……いや、でもどこかで」
ダイヤ「ふふっ。ご無沙汰しておりますわ。私、黒澤ダイヤです」
地元婦警「あ……? あ、ああぁぁぁぁ!?」
地元婦警「ダ、ダイヤちゃん!? ちょ、今までどこに行ってたの! お母さんやルビィちゃんがどれだけ探してたかっ!」
地元婦警「ちょっと待ってて! すぐに黒澤のおうちへ連絡とるから!」
ダイヤ「いえ。もうお母様とルビィには会ってきましたわ。こちらへは、けじめを付けに」
地元婦警「けじめ……?」
ダイヤ「やはり手錠をかけて頂くのならば、この交番だろうと。ずっと、この地域を守り続けてきたこの場所で」 ダイヤ「――自首の手続きをお願い致しますわ。私の名は黒澤ダイヤ。沼津連続切裂き魔事件の真犯人として」
ダイヤ「黒澤ダイヤ。警察へ出頭いたします」
『ぷっ、あははは!? 果南あのステップなに? あなたがあんなトチったステップ踏むなんて……ぷぷーっ!?』
『う、うっさいなっ。久しぶりだったから間違えたの! 言っとくけどそっちだってメチャクチャ音程外してたからね!?』
『ぜーっ、ぜーっ……。踊りながら歌うって、こんなに大変だったずら……?』
『ふ、ふふふ……天に還る時が来たようね……。今こそ我ら、ヴァルハラへ――がくっ』
『こ、高校時代の私たちって、こんなことやってたんだね……ピアノばっかり弾いてるとこんなに衰えるんだ……』
『うーん。やっぱり5年ぶりだと鈍るね。ちょっと慣れるのに時間かかっちゃった』
『曜ちゃん全然できてたじゃん……。うぅ、旅館の手伝いで体力は落ちてないと思ってたのに……』
『お姉ちゃん』
『何ですの?』 『楽しかったね』
『ええ。本当に。この思い出があれば、この仲間たちがいれば。私はどこでだって頑張れますわ』
『……お姉ちゃんにね。ずっと、伝えたかったことがあるの』
『伝えたかったこと?』
『ルビィに10人の命なんて重いもの背負わせたこと、絶対に許さないから』
『……はい。分かっていますわ』
『でも――ありがとう。ルビィを守ってくれて。大好きだよ、お姉ちゃん』
『……ええ。あなたこそ、生きていてくれて、ありがとう』
『これからはルビィがお姉ちゃんを守るよ。何があっても、いつまでも。だから――』 『――行ってらっしゃい、お姉ちゃん。帰ってくるの、待ってるからね』
『誓いますわ。絶対に帰ってくると。私の帰るべき場所へ』
ダイヤ(たとえこの先どう生きたとしても、私の罪は決して消えない。私は生涯、殺人鬼で、切裂き魔です)
ダイヤ(けれども、そんな私の幸せを願ってくれる人たちがいる。私が共に生きたいと願ってやまない人たちがいる。だから)
ダイヤ(待っていてください、ルビィ。それがどれだけ罪深くとも、私は幸せを諦めません)
ダイヤ(だから待っていてくださいルビィ。きっと帰ってきますから――)
――最愛の、あなたのもとへ。
――ダイヤ「最愛のあなたへ」――
第一部“永遠の誓い”
第二部“愛にすべてを”
第三部“手をとりあって”
全三部 了 これにておしまいです
長い間お付き合いくださいまして、本当にありがとうございました
ダイヤさんの誕生日までには完結させたい、出来ることならSS内ですべてが終わった12月22日に…!という感じでした
自分で言うのもなんですが、何でこのスレが荒れなかったのか不思議です
皆様の応援があってこその完結だと思っています。感謝しかありません
また、ダイヤ推しの皆様には大変申し訳ありませんでした
私も総選挙ではダイヤさんに投票し続けましたので…どうかご容赦くださればと
でも聖良姉様はもっと好きです お疲れ様でした!
読むことが毎日の楽しみだったよ
未来が想像できるエンド、いいねぇ お疲れ様
個人的には死んで欲しかったけど
こういうのももちろんありだよね 真剣にダイヤさんに推しを変えようかと悩むレベルだった
50になったダイヤさんを8人とお母様が迎える場面は勝手に脳内補完しておくよ 乙でした
本当に今年一二を争うくらいとても面白かったです
毎日の更新が楽しみで仕方なかったわ お疲れ様です!
めちゃくちゃ面白かったし更新頻度高かったから毎日の楽しみでした! お疲れ様でした
自首すら絵になるダイヤさんズルくない…? 最高に乙でした
一人のダイヤ推しとして感謝します
最後に自首する場面で鳥肌が立ったのは俺だけじゃないはずだ あえて未来を描かないのは考えさせられるな
死刑台かもしれないし意外と早く出るかもしれない
乙乙 お疲れ様でした!
年の瀬に本当に凄いものを読ませてもらいました
黒澤ダイヤという人を丁寧に丁寧に描いてくれて、ダイヤ推しとしては感謝しかないです
素晴らしいssをありがとうございました! ダイヤ推しだけど、ダイヤ推しだからこそ、とても楽しんで読めました んん!!乙!!!
字数にして20万は越えてるよなー
毎日投下し続けて凄いわ 乙
個人的にはバッドエンドが良かったがこれはこれでありかも 乙でした
毎日楽しかったありがとう
沼津に戻るって言い出したときはあれだけのことやっておきながら普通に生活するのかと思ってびっくりしたけど
ちゃんとけじめつけるために自首という選択をしたダイヤさんかっこよかったよ
個人的には最良の終わり方でした この2週間とても有意義な時間をこのスレで過ごせました、ありがとう。 ついに最後のしうまい弁当を食べ終えたしまいました
毎日楽しかったです、ありがとう えすえすまとめにもう載ってる
終わり待機しとったんか >>67
乙
良い作品をありがとう
気が向いたら後日談として30年後のAqoursも書いておくれ こんな長いのをたった2週間で...
お疲れ様です
とても良かったです 面白かったよ
過去作とかあるならよければ教えてほしいな 私の名は黒澤ダイヤっていうのがもう……
一度名を捨てたからこそなんかいいよね お疲れ様ですダイヤ推しですがめちゃくちゃ良かったですありがとう。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています