千歌「ダイヤさんは、これからどうするの?」

ダイヤ「ご安心ください、自分で命を絶ったりはしませんわ。死んで赦される罪などとは、思っていませんもの」

ダイヤ「可能な限りは生きて。でもあえて生きようとはしないで。どこかで野垂れ死にすることが、私にふさわしい最期でしょう」

千歌「……悲しいよ」

ダイヤ「ふふふっ。――そう、まだ私を悼んでくれるのですね。とても幸せです。幸せで、胸が痛い」

ダイヤ「ああ、ですが。あえて自殺する気はありませんが、警察が私を犯人として追っていると判断した時点で、命を絶ちます」

ダイヤ「みなさんのご迷惑にはなりませんわ」

千歌「……それも、脅しだよ。通報するなって言ってるよね」

ダイヤ「ふふっ。こんな私の命など、何の脅しの材料にもなりはしないと思いますが。……あなたにとっては、そうではないのですね」

ダイヤ「好都合と、思っておきましょう。そうでないと。あなたが私を想って頂ければ頂けるほど、苦しいのですわ」

千歌「……」