千歌「行っちゃ嫌だよ、ダイヤさん。これがお別れなんて悲しいよ……」

ダイヤ「……ありがとうございます。私は本当に幸せです」

ダイヤ「ですが、だからこそ。私はここにはいられない」

千歌「ダイヤさんっ!」

ダイヤ「私が認められないのですわ。10人もの命を奪った私が、のうのうと幸せを享受するなどと」

ダイヤ「到底、許されることではありません。それこそ私の気が狂ってしまう」

ダイヤ「私は罰が欲しいのですわ、千歌さん。幸せはもはや私にとって、劇薬以外の何物でもない」

千歌「じゃあ自首するとか! なにも千歌たちの前からいなくならなくたって!」

ダイヤ「自主、ね。出来ればそうしたいところです。ですが、お分かり? 私が逮捕されるとどうなるか」

千歌「どう、って……」

ダイヤ「Aqoursの評判は地に落ちますわ。切裂き魔の所属していたグループとして、多くの誹謗中傷がみなさんを襲うでしょう」

ダイヤ「地元住民、統廃合先の高校、その他もろもろ……腫れもの扱いで済めば良い方です。差別が始まってもおかしくない」

ダイヤ「そうすると間違いなく飛び火しますわ――旅館、十千万の評判にまで」

千歌「っ!?」