千歌「新人メイドの高海千歌です!」
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・1
鞠莉「ってことで新しいメイドの千歌っちよ!」
千歌「よろしくお願いします!」
梨子「はぁ……」
鞠莉「何よテンション低いわね!」
梨子「いやお母様がテンション高すぎるんですよ」 鞠莉「梨子が暗すぎるのよ!シャイニー!」
梨子「うるさいなぁもう……」
千歌「シャイニー!」
梨子(あ、この子馬鹿だ)
鞠莉「ってことでダイヤ、曜。千歌っちをよろしくね」
曜「了解であります!」
ダイヤ「構わないですけど……何故今更新人を?別にわたくしと曜さんだけで充分でしょう」 鞠莉「いいじゃなーい別に」
ダイヤ「奥様、貴女はいつも勝手なことをして迷惑を」
鞠莉「うるさいわねこの石頭メイドは」
ダイヤ「すみません、お給料から引いておいてください」ゴトッ
曜「壺で殴るのはダメだよダイヤさん!」 鞠莉「はい、じゃあみんな自己紹介しなさーい」
曜「小原家専属メイドの渡辺曜です!よろしくであります!」
ダイヤ「メイド長の黒澤ダイヤです。よろしくお願いしますわ」
梨子「娘の梨子です。よろしく」
千歌「エリザベス女王の跡継ぎの高海千歌です!よろしくお願いします!」
ダイヤ「鞠莉さん、この子クビにしましょう」
鞠莉「自分のクビも同時に飛ぶけどいい?」
ダイヤ「……このハイテンション金髪バカ……」
梨子「声漏れてますよ」 千歌「冗談通じないなんて……もしかして石頭?」ヒソヒソ
鞠莉「噂によると頭突きで鉄板100枚貫けるらしいわ」ヒソヒソ
ダイヤ「……」シュラ
曜「包丁はシャレにならないから!」 鞠莉「千歌っちの教育宜しくねー。私は仕事に戻るわ〜」スタスタ
ダイヤ「ほんっと勝手な人なんですから」
曜「まぁまぁ、今に始まったことじゃないでしょ」
梨子「すみません、後でキツく言っておきます」 ダイヤ「千歌さん……と言いましたね」
千歌「はい!」
ダイヤ「ふざけてるようですが、そんなのでメイドが務まるとお思いで?」
千歌「一生懸命がんばります!」
ダイヤ「口でいうことは簡単ですわ。問題は行動で示せるか」
千歌「はい!」 ダイヤ「威勢はいいですね。わたくしは厳しいですわよ?」
千歌「……鞭で叩かれたりするのかな」ヒソヒソ
曜「……確かダイヤさんの部屋のクローゼットにあったような」ヒソヒソ
ダイヤ「曜さん?」ギュゥゥゥ
曜「ふぎゃあ!耳がぁ!」 ダイヤ「屋敷を案内するので付いてきてください」
千歌「はーい」
トテトテトテ……
梨子「……私は部屋に戻るわね」 曜「梨子ちゃん」
梨子「なに?」
曜「あんまりハッスルしすぎないようにね。声が漏れふぎゃあ!!太もも!!」
梨子「部屋に近づいたら耳取るから」スタスタスタ
曜「はい……」 ダイヤ「曜さん?何をしていますの、行きますわよ」
曜「後から追いつくので先に行ってて……」プルプル
千歌「おお!かっこいいセリフ!マンガで見たことある!」
ダイヤ「いいから早く来なさい」
千歌「ウーラジャー!」 ダイヤ「返事は『かしこまりました』です!」
千歌「かしこかしこまりましたかしこ〜!」
ダイヤ「……根本から叩き直す必要がありますわね」
曜「太ももが……痛い……」
・1 終わり ・2
ダイヤ「ここがキッチンです」
千歌「おおーひろーい!」
ダイヤ「当たり前でしょう。天下の小原家ですわよ」
千歌「ここでチャーハンとか作ったら美味しいだろうなー」
ダイヤ「何故にチャーハン」
曜「焼きそばとかもう絶品だよ!」
ダイヤ「貴女は黙ってなさい。次行きますわよ」 ダイヤ「そこがお手洗い、そして少し奥に行ったところにある扉が客間です」
千歌「お金持ちの家でよく見る鹿の首だ……」
ダイヤ「奥様の趣味ですわ」
曜「ただの飾りじゃないんだよ」
千歌「そうなの?」 曜「角を捻ると……」クイッ
ジョボボボボ
曜「なんと鼻からレモンティーが出るのであります!」
千歌「わーー!すごーーい!」
曜「面白いでしょー?」 千歌「私もやらせて!」
曜「いいよ、はいどうぞ」
ジョボボボボ
千歌「あはははは!」
曜「あはははは!」
ダイヤ「……バカが2人……」 善子「ちょっとー、うるさいわよー」
ダイヤ「あら善子様。おはようございます」
善子「せっかくの休みなんだから寝かせてよ……あら、その子は?」
ダイヤ「ああ、この子は……」
千歌「新人メイドの高海千歌です!」 善子「新人〜?聞いてないわよ」
曜「それは善子様が奥様の話をちゃんと聞いてないからじゃ」
善子「いやだって姉さんの話まともに聞いていいことある?」
曜「まぁ……9割くらい意味不明だもんね」
千歌「あの、この人は?」
ダイヤ「奥様の実妹である善子様です」 千歌「妹……。あ、よろしくお願いします!今日からお世話になりまくります!」
善子「いやなりまくられたら困るけど」
千歌「あんなところやこんなところまで掃除とか頑張ります!」
善子「……何この子」
ダイヤ「多分バカです」 善子「あ、そう……まぁいいわ。ダイヤ、コーヒー入れて」
ダイヤ「かしこまりました」
善子「ふぁ〜あ……梨子は?」
曜「部屋に戻りましたよ」
善子「またハッスルしてるんじゃないのあの子」
曜「はは……」
千歌「ハッスルって?」
ダイヤ「知らなくてよろしい」 ダイヤ「コーヒーです」
善子「ん」カチャカチャ
ドバッ
千歌「うっわ、砂糖あんなに……」
曜「善子様は大の甘党なんだよ」
善子「〜♪」ドバッドバッ
千歌「……見てるだけで胸焼けする」
曜「……同意」 ダイヤ「お体に障りますわよ」
善子「ほっといてよ。私の勝手でしょ」
ダイヤ「全く……」
千歌「……でも痩せてるねー」
曜「スレンダーだよね。羨ましい」
千歌「……出るとこ出てないよねー」
善子「」ピクッ
曜「あ」 善子「……あんた今なんて?」
千歌「おっぱいちっちゃいなーって」
曜「おおう、ど真ん中ストレート」
善子「……出てけー!」ドカーン!
千歌「あひゃあああ!!」 ダイヤ「貴女は考えて発言することを覚えなさい」
千歌「すみません太郎……」
ダイヤ「反省してませんね……」ピクピク
千歌「してます!」
ダイヤ「ったく……まぁいいですわ。次の部屋に行きますわよ」
千歌「はい!」 ダイヤ「――で、突き当りの大きな扉が奥様の部屋です」
千歌「凄い……」
曜「屋敷で一番大きな部屋だからね」
コンコン
「はぁい」
ダイヤ「ダイヤです」
曜「曜です」
千歌「え?えと、千歌っちです!」
ダイヤ「『っち』は余計です」 「どぞー」
ガチャ
ダイヤ「失礼しま……暑い!」
ムワァァァア
鞠莉「アーロハー♪」
曜「な、何をしてらっしゃるので……?」 鞠莉(ビキニグラサン姿)「真冬に南国気分ごっこしてたの〜」
千歌「暖房半端ないほどついてる……」
ダイヤ「な……」
鞠莉「3人もどう?今日はもう上がりでいいら〜」
ダイヤ「……奥様」
曜「千歌ちゃん逃げるよ!」
千歌「え?何で?」
曜「いいから早く!」タタタタ
千歌「わっ」 ガチャバタン
曜「耳塞いで!」
千歌「え、あ、うん」サッ
『何をしていますの貴女はーーーー!!!』ビリビリビリ!!
千歌「うひゃーー!!」
『そんなに怒らなくても』
『やかましい!早く片付ける!暖房を切りなさい!こんな事してるから電気代が高くつくのです!!大体貴女は普段から』
曜「こうなると長いから、次の部屋行こうか」
千歌「う、うん」 ー客間ー
善子「……あーうるさ。まーた姉さんダイヤを怒らせたわね」
善子「……」ズズズ
善子「……ゲームしよ」
・2 終わり いいとこのお嬢なのにメイド長が似合い過ぎるダイヤさん ・3
ジャボジャボ
千歌「ひゃあー!ちべたいー!」ギューッ
曜「冬の雑巾絞りは辛いねー」ギューッ
ダイヤ「はいはい、文句を言わない。やりますわよ」
千歌「ふぁーい」 ダイヤ「またそんな気の抜けた返事をして!」
千歌「すみませーん」
ダイヤ「その減らず口は閉じてあげましょうかね」
千歌「お、お掃除に裁縫道具を使うんですか?」
曜「どおどお、ダイヤさん」 ダイヤ「さぁやりますわよ」
千歌「……ホントにこのめちゃくちゃ広い書庫を3人でやるの?」
曜「頑張ろうね」
ダイヤ「1時間で終わらせますよ」
千歌「1時間!?頭おかしいんじゃないの!?」
ダイヤ「……」ガタッ
曜「おおっと、広辞苑2冊はダメだ」 千歌「ん〜……」フキフキ
ダイヤ「黙ってやりなさい」フキフキ
千歌「思ったんですけど」
ダイヤ「何です」
千歌「全然汚れてなくないですか?」
ダイヤ「当たり前です。2日に1回はしてますから」
千歌「えー!だったらやらなくてもいいじゃーん!」 ダイヤ「ダメです。ここはホコリが貯まりやすいのでこまめにやらないと、大事な書物が傷んでしまいます」
千歌「こういうところは年末にゲホゲホ言いながらワイワイやるところだよ……」
曜「年末にまとめてやるとそれこそ大変だからね。書庫は普段から使うから」
千歌「うぇ〜……」
ダイヤ「何です文句ばっかり。それでもメイドですか」
千歌「これじゃただの掃除屋だよ」
曜「あはは……」 千歌「フキフキフキフキスナフキン〜♪」フキフキ
千歌「フキフキ〜……ん?」ピタッ
千歌「何この真っ黒な本」スッ
千歌「背表紙も表紙も何も書いてない……んー?」 曜「どしたのー?」
千歌「これってなんの本だろ?」
曜「どれどれ……見たことないなぁ」
千歌「なんにも書いてないんだ」
曜「中見たら?」
千歌「大丈夫かな。頭がダイヤモンドメイド長にヘドバンされないかな」
曜「ちょっとくらい大丈夫だよ。その発言の方がよっぽど危険だから」 千歌「どれどれ……」ペラペラ
曜「『堕天使ヨハネの死亡録』?なんか1ページ目から死んでるけど大丈夫かな?」
千歌「なになに……『これは神に背中を向け、地の底へと堕ちた天使の、人間界での瞬きの時間の記録である』……何言ってるか全然わからないや」
曜「あ、なんか名前書いてる」
千歌「どこ?」
曜「ここ、下のところ」 >>51 一つ飛んだ 修正
千歌「どれどれ……」ペラペラ
曜「『堕天使ヨハネの死亡録』?なんか1ページ目から死んでるけど大丈夫かな?」
千歌「なになに……『これは神に背中を向け、地の底へと堕ちた天使の、人間界での瞬きの時間の記録である』……何言ってるか全然わからないや」
曜「あ、なんか名前書いてる」
千歌「どこ?」
曜「ここ、下のところ」
千歌「あ、ホントだ。えーと……『身を隠すため、人間界では仮名を名乗ることにした。人間界では私は――』」 ーーー
ダイヤ「終わりましたわね」
千歌「うへー、疲れた……」
曜「お疲れ様、千歌ちゃん」
ダイヤ「少し休憩にします。終わったらエントランスに集まるように」
千歌「はーい」
スタスタスタ…… 曜「千歌ちゃん、コーヒー飲む?」
千歌「私コーヒー飲めない……」
曜「ありゃ、そうなの」
善子「ふん、お子様ね」
曜「善子様。お仕事は?」
善子「こっちも休憩よ。曜、コーヒー私の分も」
曜「かしこまり!」ビシッ 千歌「……」ジーッ
善子「何よ、人の顔をジロジロと」
千歌「いやその……」
曜「コーヒーお待ちどー!千歌ちゃんはレモンティー入れてきたよ」
善子「サンキュ」ドバドバ
千歌「ありがと!」 善子「〜♪」ズズズ
千歌「……」ジーッ
善子「だから何よさっきから。言いたいことがあるから言いなさい」
千歌「えっと……」
千歌「堕天使ヨハネって何ですか?」
善子「!?!?」ブッフォォォ
善子「あづっ!!コーヒーこぼれたぁぁ!!」
曜「わっ、大変!」 善子「ちょ、何であんたそれを!?」
千歌「書庫にありましたよ」
善子「なっ!?ちゃんとカモフラージュ出来てたはずなのに!!」
曜「ええ……あれで隠してたつもりなんだ……」
千歌「大天使ミカエルの怒りが現世をー」
善子「ああああああああ!!!中身を声に出すんじゃないわよ!!!!」
曜「あ、ちょ、善子様。足元にこぼしたコーヒーが」
ツルッ
ゴッチーーーーン!!
善子「いっっったーーーー!!!」
ギャーギャー!
梨子「……うるさいわね……」 ー鞠莉の部屋ー
鞠莉「んー休憩中に飲むコーヒーは格別ね!」
鞠莉「はー……あらこの写真は……」スッ
鞠莉「懐かしい〜!高校の頃の善子じゃなーい!」
鞠莉「うふふ……この頃の善子は可愛かったわ〜♪自分のこと本気で堕天使とか言っちゃって……あははっ」
鞠莉「善子が面白いこと書いてた、あの真っ黒のノートはどこやったかしら」
鞠莉「今度ダイヤに探してもらおーっと」
・3 終わり 一旦ここまで
また今日の夜にでも
メイドのお仕事はあまり分からないので、細かいところは見逃してください 曜ちゃんのポジションいいね
キャラクターの個性をいい感じに崩してほのぼのする まるルビはセットで出てきそう
かなんは主人かなん? ・4
千歌「買い出し?」
ダイヤ「ええ。朝食のパンがもうすぐ無くなるので」
千歌「てっきり作るのかと……」
ダイヤ「それもいいですけど、奥さまが大層気に入ってるパン屋がありまして」
千歌「へぇー……じゃあ行ってらっしゃいませ」
ダイヤ「貴女も行くんです」ムギュゥゥ
千歌「ほっへはがぁ!(ほっぺたがぁ!)」 ーー
ガヤガヤガヤ
「いらっしゃいませー!」
「今日はいいお魚入ってるよー!」
千歌「賑わってますねー」
ダイヤ「この町一番の市場ですから」 千歌「いろんなお店がある……」
ダイヤ「……貴女はこの町の出身ではなくて?」
千歌「はい。ついこの間来たばかりです」
ダイヤ「そうですか……」
千歌「ん、なんだかいい匂いがする!」
「嬢ちゃん!焼きたてのケバブはどうだい?」
千歌「ケバブ!食べたい!」 ダイヤ「こら、ダメですよ」
「お、小原さんとこのメイドちゃんじゃねーか。嬢ちゃんは新入りか?」
千歌「はい!高海千歌でーす!」
「はっは!元気があっていいな!」
千歌「元気だけが取り柄です!」
ダイヤ「余計な事を言わない」 「買い物かい?」
ダイヤ「はい。パンを少々」
「ああ、花丸ちゃん達のところか。よろしく言っといてくれ」
ダイヤ「わかりました」
「ケバブはいらねーか?」
ダイヤ「気持ちだけ受け取っておきますわ」
「はっは!相変わらずだな!」
千歌「頭硬いですよねー?」
ダイヤ「また来ますわね」ギュゥゥゥ
千歌「耳がぁ!!」 「またよろしくなー!」
ダイヤ「はい、失礼しますわ」
千歌「痛い……」
ダイヤ「自業自得です」
千歌「ケバブ食べたかった……」
ダイヤ「諦めなさい。ほら、着きましたわよ」
千歌「クンクン……おお、パンの匂いだ!」
ダイヤ「当たり前でしょう。パン屋なんですから」 ガラガラ
花丸「いらっしゃいませー!……あ、ダイヤさん」
ダイヤ「ご機嫌よう。どうですか、最近は」
花丸「ボチボチずら。そちらの人は?」
ダイヤ「この前入った新人です」
千歌「新人メイドの高海千歌です!よろしくお願いします!」
花丸「よろしくお願いしますずら」ペコリ ダイヤ「ルビィは?」
花丸「ちょっと待ってね。ルビィちゃーん!」
ルビィ「はーい!……あ、お姉ちゃん」
ダイヤ「休憩中でした?」
ルビィ「ううん、大丈夫」 千歌「お姉ちゃん?」
ダイヤ「ルビィはわたくしの妹です」
千歌「え!?妹!?」
ルビィ「はい」
千歌「嘘だ!」
ダイヤ「嘘じゃありません。何を言うのです」
千歌「だってこんな小動物みたいな可愛い子のお姉ちゃんがこんなリクガメの甲羅みたいにカチカチ頭なわけぎゃあああああ!!」
ダイヤ「貴女は失礼という言葉を知らないのですか?」
千歌「故郷に置いてきました」
ダイヤ「ほんっと減らず口ですね……」 千歌「姉妹で全然違うことしてるんですね」
ダイヤ「別に姉妹が同じことをしなければいけないなんて決まってませんから」
千歌「まぁ確かに……」
花丸「今日はどうするずら?」
ダイヤ「フランスパンと食パンと……」 千歌「……」キョロキョロ
ルビィ「新作のパンはどうですか?」ヒョコ
千歌「わっ」
ルビィ「みかんコロネです」
千歌「みかんコロネ?」
ルビィ「はい。みかんクリームが中に入ってるんです。さっぱりした甘さで食べやすいですよ」
千歌「何それ美味しそう……」 ルビィ「一口食べてみます?」
千歌「いいの!?」
ルビィ「はい。どうぞー」
千歌「あむっ」パクッ
千歌「〜!おーいしー!」
ダイヤ「千歌さん?」
千歌「はうっ!1個だけしか買いませんから!」
ダイヤ「まだ何も言ってないのですが」 千歌「おねがいします〜!1個だけ〜!」ベタベタ
ダイヤ「くっかないでください!鬱陶しい!」
千歌「ダイヤさぁん〜」
花丸「……変な新人さんずら」
ルビィ「あはは……」 ダイヤ「はい」スッ
千歌「え?」
ダイヤ「お小遣いです。まだお給料もらってないでしょう」
千歌「いいんですか?」
ダイヤ「今回だけですよ。来月からは自分のお金で買いなさい」
千歌「ありがとうございます!ダイヤさんのやわもち頭!」
ダイヤ「それは褒め言葉ですの?」
千歌「最高級の褒め言葉です!やったー!」
ダイヤ「買いすぎてはダメですよ?」
千歌「はーい!」
ダイヤ「全く……」 花丸「変だけど、面白い新人さんずらね」
ダイヤ「やかましくて疲れますわ」
花丸「ふふ、ダイヤさんは面倒見がいいずら」
ダイヤ「教育係ですから」 千歌「みかんコロネください!」
ルビィ「はーい!おいくつで?」
千歌「全部!」
ルビィ「全部!?」
千歌「あ!あとさっきのケバブ買ってくる!」ガラガラガラ
ダイヤ「あ!こら待ちなさい!千歌さんんんんん!!」ダダダ
ルビィ「行っちゃった……」
花丸「やっぱり変な新人さんずら……」 一旦ここまで
今日にもう1話投下できるか頑張ってみます ・5
鞠莉「じゃ、よろしくね」
曜「了解であります!」
鞠莉「果南によろしく」
曜「はーい!」 曜「〜♪」イソイソ
梨子「あら、どこか行くの?」
曜「あ、梨子ちゃん。果南様のところだよ」
梨子「……私も行っていい?」
曜「ん、珍しいね」
梨子「暇だから」
曜「この前届いてた同人誌は読み終わったの?」
梨子「なんの話?」ニコッ
曜「何でもありません……」 ーー
ガタンゴトン ガタンゴトン
曜「はい、お弁当」
梨子「ありがとう。曜ちゃんのお弁当久しぶり」
曜「今日はきのこの炊き込みご飯だよ」
梨子「開ける前に言わないで欲しかったな」パカッ
曜「あ、ごめんね」 梨子「うん、美味しそう」
曜「お嬢様のお口に合うでしょうか」
梨子「お嬢様って呼ばないでって」
曜「あはは、ごめんね」
梨子「……ん、美味しい」
曜「良かった」 梨子「どれくらいかかるんだっけ」
曜「1時間くらいかな」
梨子「そんなに近かったかしら」
曜「結構遠いよ」
梨子「……」パクッ
曜「私も食べてもいい?」
梨子「どうぞ」
曜「いただきます!」
梨子「……」パクッ ー郊外ー
果南「〜♪」キュッキュッ
果南「……ん」ピタッ
「こんにちはー!」
「こんにちは」
果南「お、珍しいお客さんだ」 曜「お届けものでーす!」
果南「いらっしゃい、曜」
梨子「こんにちは、果南さん」
曜「梨子、久しぶり。元気?」
梨子「はい」 果南「届けものって鞠莉から?」
曜「はい!これです」
果南「ありがと」
梨子「今日はお客さんいないんですね」
果南「んー、最近閑古鳥ないちゃっててねー」
曜「松浦食堂の美味しさを皆忘れたのか……」 果南「んーというかこの辺人減っちゃってねー」
梨子「まぁ、お年寄りの方が多かったからですからね」
曜「中々キツいこと言うね」
梨子「自然な流れよ」
果南「ははっ、相変わらずだね梨子」 果南「何か食べる?奢るよー」
梨子「あ、さっきお弁当食べたんで」
果南「ありゃ残念」
曜「私が作ったんです!余ってるから食べます?」
果南「ん、じゃあ貰おうかな」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています