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海未「はあっ、はあっ……」

海未「はぁ……はぁ……夢」


海未「うぅ……おえぇ……」

海未「気持ち、悪い……」

海未「姉さん……」

ザ-ッザ-ッ…


 姉さんがこの世を去ってから、一ヶ月が経とうとしていました。八月になり、もう姉さんのことでみんなに何か話す、ということは無くなっています。


 そもそも姉さんの存在をよく知っているのは穂乃果とことりだけですから、他の人からしてみれば対した実感もないことでしょう。


 いつまでもひきずっていては、全ての物事に支障をきたしてしまう。


 私が部屋で泣き崩れていた時母からの叱咤の内容です。


 母はいつだって冷静でした。