0006名無しで叶える物語(おにぎり)
2017/11/19(日) 01:01:21.79ID:xKn6+IPE海未「……姉さん、どうしていってしまったのですか」
海未「どう、して」
涙は、出ませんでした。
海未「おぇ……ふぅ、ふぅ……」
海未「また……」
代わりの吐き気が断続的に襲ってくるのです。姉のことを思うと、もう会えないと思うと。
小さい頃から私の相談に乗ってくれて、きさくに笑うあの人はもういない。
海未「――大好き、でした」
蝉が鳴き続ける夏の始まりで、私は一つの終わりを体感したのでした。