先ほどまで叩きつけるように振り注いでいた雨は、示し合わせるかのように、止まっていました。

海未「ごく……」


穂乃果「すっきりしたー……海未ちゃん?」

海未「いえ……早くもどりましょう」

穂乃果「うん」


ギシィ……


穂乃果「ひ……また」

海未「だ、だれですか!」


ギシ……ヒタ.ヒタ…


穂乃果「や、やだ…………」

海未「私の後ろに隠れてください……」

穂乃果「っ……」ギュッ


海未(近い……くるっ)ドキドキッ…


真姫「――きゃっ」


海未「え……」

穂乃果「真姫ちゃん? なんだあ……」

真姫「……なんなのよ一体、用はなに?」

海未「え?」


真姫「え、じゃないわよ全く……。こっちは気持ちよく眠ってたっていうのに」


 
 

真姫「呼び出したんだからそれなりの用なんでしょうね」