千歌「スクールアイドル部って文化部だよね?」2
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―――
千歌「――で、話したいことって?」
曜「え?」
千歌「ん?曜ちゃんが話したいことがあるからって家に来たんだよね?」
曜「…?」
千歌「??」
曜「!あ、そうだった!」
千歌「そうだった…?」
曜「えっと、なんだっけ…?そうそう」
曜「今日の千歌ちゃん、様子が変だったよ!どうしたの?」キリッ
千歌「今は曜ちゃんの方が変だと思うけど…」
梨子「あはは…」 千歌「それに、変ってどこが?」
曜「えっ」
千歌「わたし、どこか変だった?」
曜「えっと…」
梨子「――私も、変だと思ったよ?」
千歌「梨子ちゃんまで?!」
梨子「部室での話、いつもの千歌ちゃんだったらあそこまで引っ張って、みんなを巻き込んで争ったりしないんじゃないかな?」
曜「確かに」
千歌「…っ!」
梨子「それに言い出した理由も…絶対になんとなくじゃないでしょ?」
千歌「そ、それは…別に理由なんて…」 曜「それは、ウソだね!」
梨子「やっぱり」
千歌「…」
梨子「ねえ千歌ちゃん、ちゃんと教えて?」
千歌「……この会議、言い出したの梨子ちゃんでしょ?」
梨子「えっ?」
曜「な、なに言ってるの千歌ちゃん!今日は私が――」
千歌「曜ちゃんは私が嘘ついて誤魔化さないように梨子ちゃんが用意した嘘発見器でしょ?」
曜「なんでわかったの?!」
梨子「曜ちゃん!」
曜「あ…」 千歌「ふっふっふ〜あまり私を舐めないでもらいたい!」
千歌「私だって少しは梨子ちゃんの考え、わかるんだよ?なんてね♪」
曜「うぬぬ…おのれ千歌ちゃんめ…」
千歌「ふふ〜ん♪」
梨子「…はぁ、わかりました、正直に言います」
梨子「確かに、私が曜ちゃんに声をかけて集まってもらいました」
千歌「やっぱり!」フフン
梨子「じゃあ次、千歌ちゃんの番ね」
千歌「へ?」
梨子「私は正直に白状したから、次は千歌ちゃんの番、ね」ニコッ
千歌「――!」
曜「すごい…もはやどっちが優勢なのか私にはわからない…!」 梨子「私はもう千歌ちゃんには隠し事も、やましいことも無いよ?」
梨子「千歌ちゃんはどうかな?」
千歌「…っ!」
曜(言い切った!あれだけ自分の部屋で話し合いするの断固拒否ってたクセに言い切ったよ!梨子ちゃんすごい!)
曜(…いつか行く機会があったら色々調べてみよう) 梨子「私はね、千歌ちゃんの本心が聞きたいの…」
梨子「だって、千歌ちゃんは私がここに来て初めて出来た友達で…一番大好きな親友だと思ってるから!」
千歌「!!」
梨子「隠し事なんて…悲しいな…」
千歌「…」
曜(あれ?ひょっとして梨子ちゃん私がいること忘れてる?)
曜(?!うわ今目が合った!てことは私のこと認識した上でさっきのセリフなんだ…)
曜(で、今の視線で私へフォローした、と…こわ!梨子ちゃんこわ!) 千歌「……わかった」
ようりこ「!!」
千歌「全部、ちゃんと話すよ。私だって、梨子ちゃんのこと、親友だと思ってるから」
梨子「千歌ちゃん…」パァァ
曜(え?私は?)
曜「え、えっと…じゃあ聞いていいかな?どうして千歌ちゃんはあんなこと言い出したの?」
千歌「うん、あのね――」
曜「あ、私も聞いていいんだ」
千歌「?」
梨子「どうしたの?変な曜ちゃん」クスクス
曜「っ!ご、ごめんごめん、続けて続けて」
千歌「うん、実は――」
――
ようりこ「ええーっ?!スクールアイドル部で文化祭に出たかっただけーっ??」
千歌「あはは…そうなんだよね…」
曜「それで、文化部にこだわってたの?運動部じゃ出れないから?」
千歌「うん…」
梨子「あっきれた…」
千歌「ぅ…ごめんなさい…」
梨子「ああいや、責めてるわけじゃなくて…何て言うか、そうならそうと言ってくれれば…」
千歌「だって…普通に「出たい」って言ってもみんなが「なに言ってるの?スクールアイドル部は運動部じゃん」ってなったら終わっちゃうじゃん」
曜「そんなの、言ってみないとわからないじゃん」
千歌「わからないから、せめて曜ちゃんと梨子ちゃんは味方にしてから言いたかったの!」 千歌「そしたらふたりとも運動部って言うし…」
梨子「それは…だって、知らなかったから…」
千歌「説得しようと思ったら曜ちゃんがなんでかものすごく頑固だし…」
曜「いやあ…なんか熱くなっちゃったんだよね…あはは」
千歌「――このままだとまずいぞ、って思ったけどどんどん意見が割れてくし、みんなギスギスしていくしで本当のこと言い出せなくなっちゃって…」
千歌「それで、結局Aqoursを真っ二つにしちゃった…わたし、リーダーなのに…」
曜「それは別にいいんじゃない?」
千歌「へ?」 千歌「…怒らないの?」
曜「なんで?別にケンカしたわけじゃないでしょ?意見が割れて揉めるくらい良くあることじゃん」
千歌「…そうなの?」
梨子「わ、私は部活で揉めたことないから…でも鞠莉ちゃんも言ってた「ケンカならまだしもディスカッションでしょ?どんどんやればいいじゃない♪」って」
千歌「…そういうものなんだ」
梨子「そういうものらしいよ?」 千歌「なんだー!心配して損したー!」
梨子「心配?」
千歌「うん、てっきり今日は曜ちゃんが梨子ちゃん連れて私を怒りにきたのかと…」
曜「私が?千歌ちゃんを?ないない」フリフリ
千歌「だよね、良かったぁ〜」
梨子「――でも、ちゃんとみんなに話さなきゃね」
ようちか「へ?」
梨子「私たちはこれで良かったけど、ひょっとしたら気まずく思ってる人もいるかもしれないでしょ?」
曜「確かに…」
梨子「だから、ね?千歌ちゃん、明日ちゃんとみんなに話そう?」
千歌「…うん、わかった、明日みんなにちゃんと正直に話して謝るよ」
曜「でも、明日は大丈夫だよね」
千歌「なんで?」
曜「だって、少なくとも私と梨子ちゃんは味方だから、それなら言いやすいんでしょ?」
千歌「…そっか、そうだよね」フフッ 千歌「あーあ、今日の話もこういうスタートだったら楽だったのになー」
曜「だよねー、でも私は今でも運動部だと思ってるけど」
千歌「またそこからやるの?!」
梨子「うふふ…曜ちゃんったら」
曜「は、はいっ!ごめんなさい!」
千歌「どうしたの?」
曜「いや、なんか…梨子ちゃんの目がちょと、コワい…かなって」
梨子「やだ、そんなことないよー」
曜「うん、そんなことなかったよーそろー(棒」
千歌「変な曜ちゃん」クスクス
曜(あれは、猛禽類の目だった…っ!)
――― ―――
曜「大丈夫?千歌ちゃん」
梨子「無理しないでね」
千歌「大丈夫、ちょっと待ってね…すぅーっ…はぁーっ…」
千歌「よし!」
ガラッ
千歌「みんな!昨日は――」
果南「あ、やっと来た。遅いよー3人とも」
千歌「あ、れ――?」 ダイヤ「とりあえず、座って下さいな」
梨子「は、はい」
曜「ねえねえ、なんで誰も着替えてないの?」
ルビィ「今日は緊急ミーティングなので」
千歌「きんきゅうみーてぃんぐ?」
善子「昨日の話に関係してるみたいよ?ほら文化部がどうのって…」
花丸「それで、3年生が話があるって…鞠莉ちゃんはもう寝てるけど」
鞠莉「」Zzz… 千歌「そ、その事なんだけど…!ごめんなさい!私――!」
果南「千歌、いいからとりあえず座ってよ」
千歌「で、でも――」
ダイヤ「鞠莉さん!ちゃんと起きて下さい!貴女が発案の会議なのでしょう?!」
鞠莉「ん〜?あー…グッモーニン☆エブリワン♪」
千歌「あ、あの…鞠莉ちゃん…」
鞠莉「あ、ちかっちがいるならちかっちに任せるわ♪」
千歌「え?」
鞠莉「今日の議題は「スクールアイドル部は文化祭で何をするか」だから。ヨロシクね☆」
ようちかりこ「ええーっ?!」
千歌「なんで、文化祭のこと…?」
果南「やっぱり、そうだったんだ」
千歌「え?」
ダイヤ「鞠莉さんが気付いたのですわ。千歌さんは文化祭に出たくてああ言ったのではないか、と」
ルビィ「ルビィはお姉ちゃんから聞いて…」
花丸「うん」
善子「まったく、それならそうと最初から素直に言いなさいよ!」
千歌「…みんな、怒ってないの…?」 果南「幼なじみの千歌がやりたいって言うなら、一緒にやるのは当たり前でしょ?それに――」
善子「嫌だったら嫌って言う!…わよ」
ダイヤ「その通り!さすがサファイア、善い子でちゅね〜」ナデナデ
ルビィ「さすがルビィの妹!お姉ちゃんも鼻が高いよ〜」ナデナデ
善子「なんで私がルビィの下なのよ!てかなんでサファイア?!もっと私にふさわしい宝石があるでしょ?!」
曜「突っ込むとこそこ…?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています