【五月】

凛「えー!真姫ちゃんの誕生日って四月だったのー?><」

真姫「そうよ。だから私だけ先輩たちと同じ十六歳」ドヤァ

凛「なーんだ。もう過ぎちゃったんだにゃ…もっと早く言ってくれればよかったのにー」

真姫「いや、四月はあなたたちとほとんど会話もなかったじゃない。用もないのに誕生日なんて教えないわよ」

凛「あーあ。凛たちの誕生日はずっと先だし、つまんないにゃー」

真姫「…もしかして、誕生日にかこつけて集まって騒ぎたいだけ?」

凛「だって、楽しいことは多いほうがいいでしょー?」

真姫「まったく…暢気なものね。遊んでる日が増えれば増えるほど私たちの練習は遅れて、廃校の日が近づくっていうのに」

凛「うぐっ…そ、それを言われると困るにゃ」

凛(でも、たったの1クラスしかない一年生で、その中でも一番仲良くなったんだもん。大切な友達の特別な日は、ちゃんとお祝いしたいよね)

『先輩たちと同じ十六歳』ドヤァ

凛(そーだ!先輩たちはどうなのかにゃ?誕生日、過ぎちゃってないといいんだけど…)

海未「私の誕生日ですか?」

凛「はい!」

海未「三月十五日ですよ」

凛「えー!とっくに過ぎちゃってるにゃ><」

海未「まあ…過ぎているとも言えますが、同じ学年では一番遅い誕生日ですよ」

凛「そっか。みんなより遅れて十七歳になるんですねー」

海未「ええ。小さい頃は誕生日が早い人が羨ましかったものです」クス

凛(かよちんより、海未先輩のほうがずっと先なんだ…さすがに遠すぎるにゃ)

凛「あれー?ことり先輩はー?」

穂乃果「ことりちゃん、なんか用事があるみたいで…急いで帰っちゃったよ」

凛「そうなんですか…じゃあ穂乃果先輩でいいや」

穂乃果「じゃあって…私そんな扱いなの?」ガクッ

凛「冗談ですよー。穂乃果先輩も可愛いから好きです♪…えへへ」

穂乃果「ま、まあいいけどさ…」