放課後、ばあちゃる学園のある教室にワイは呼び出された。恐る恐る扉を開けたそこに待っていたのは、あの花京院ちえりだった。
「やほやほ〜!いらっしゃい!ちえりだよ(天下無双)」
「あ……ど……」
「なに?緊張してんの〜?可愛い可愛いちえりちゃんだよ?あ、そこちゃんと閉めといてね」
ワイが扉を閉めてゆっくり目を向けると、ちえりは笑顔だった。いつも見る〈にこー!〉のスマイルだ。
「もしかして怖がってるのではー?ちえり元ヤンじゃないから大丈夫!これでもお嬢様ですので〜?ほら、こっち来て」
ワイが少し戸惑いながらも数歩ぶん近づくと、ちえりは突然ワイの胸ぐらを掴んで顔を引き寄せた。すごい力だ。
「ねぇあんたさ〜」ちえりの声は低く、冷たかった。
「いっつもちえりの胸と太もも…、チラチラ見てるよね?」
「!!!」ワイは思わず目をそらした。が、ちえりに下から顔をつかまれ無理やり目を合わせられる。
「正直に答えたら怒らないし誰にも言わないから」ちえりはワイの耳に触れそうなほど口を近づけて囁いた。
「ちえりとえっちなことしたいな〜とか…考えてたの?」