【優良誤認に関する注意事項】*
ユング16類型をMBTIと呼ぶのをやめましょう**
MBTIは直接的には自己認知を対象としたマイヤーズアンドブリッグズタイプインジケータという質問紙尺度を用いる性格検査に関する商品及びサービスのことであって16類型そのもののことではありません
類似商品サービスという認識がないものにまで、区別がついているにもかかわらず16類型を扱っているという共通項だけでMBTIと呼ぶことは誤用です

現在MBTIの採用している判定方式は、
受検者本人がMBTIの提供する問診(自己認知チェックリスト,質問紙)を受けて当のタイプと認識したら、無条件で生来タイプとしての正解とみなす
というだけの仕組みです。世界規格などといった宣伝文句で売り出していますが、この仕組み自体に学問的な根拠は何もありません*

現行のMBTIは自己認知(自分が自分のことをどう思っているか)を生来タイプとみなすツールなので
MBTIを支持しない立場で自他のタイプ判定をしてるなら単なる類型論側
MBTIを支持する立場で他人のタイプ判定をしてるならMBTIにおける類型論の扱いに誤認がある側です
学術的には、本当に本人が生まれつきその通りのタイプであるかどうかは別の実測的な検査でしか判定できません

<商標について>
MBTIはマイヤーズアンドブリッグスファウンデーションインコーポレーテッド発行の性格検査につける商標です。
16類型を指す一般名称ではありません
また、認定ユーザーは所定の手順に従ったセッションを行い受検者が自己認知により近いタイプを選ぶ際のサポートをする資格であって、タイプ判定を行う資格ではありません

**商標と特許の違いについて
MBTIはユング著『タイプ論』解釈により成立可能な16類型を独自の尺度に変換した「性格検査」に関する商標(出所表示)です。特許(内容専売権)ではありません。16類型における理論や心理機能略号、4文字で表される各タイプ類型等はMBTI固有の商品・役務内容ではないのでご注意ください

MBTIを16類型の別称とすることは
誤認混同によって議論が妨げられたり、商標権の無効化を招いたりするばかりでなく
ほかの16類型論者の翻案権等の侵害に繋がることがありますので控えましょう