「開戦の詔書」から始まり「終戦の詔書」で終わった戦争
ポツダム宣言を無条件に受け入れた結果
性悪説の元締のようなかの国からこの国にもたらされたのが性善説の塊のような日本国憲法だった
　
無条件降伏なんて唯々諾々と受け入れることを潔しとせず
竹槍を手に敵戦車に突進し見事に果てた優士の中に自称愛国者は一人もいなかったことはともかく

どんな経緯で生まれたにせよ生まれた子に罪はない
竹取物語や一寸法師に見られるように
異型なものに優しいこの国の民は今日まで70余年の間にいつしか馴染みともに生きてきた
この憲法により70余年の間
戦争によって一人も死なず一人も殺していないということは今日の世界においては奇跡なのだ