『眠る』
狼に育てられた人間の子供の夢の対象内に、人間は存在するのだろうか?遺伝子がもたらす夢など所詮は虚飾に満ちた思い違いなのだろう。確たることは脳と心はリンクしていて、それらは現実を創り上げるということ。以上を踏まえると我々は回遊魚と同様に『真の眠り』を獲得していない。もしくは、本来、眠りとは経験や時系列の整頓行為なのかもしれない。では、眠りとは何なのか?死の先にしか存在しない。寝ているだけで眠りたるのを獲得できる、もしそれが可能になったならば、そしてコントロールできたならば、RPGのgameのように、リセットし、自在なポイントからコンテニューできるだろう。但し、この条件は非常に残酷で、失われた未来の記憶を持ち越せるものではない。