開発者に人気があるのはビットコインやXRPではなくイーサリアム:2020年VCレポート

プログラマーにとっての魅力という点で、イーサリアムは勝者であり続けている。ひと月に300人以上の開発者がイーサリアムのコミュニティに
参加している。レポートは、複数のブロックチェーンのエコシステムを調査した内容がまとめられた。ライトニング・ネットワーク(Lightning Network)
やウォレットの開発者も、ビットコイン開発者としてカウントされ、イーサリアムも同様です。

エコシステムという点では、イーサリアムは突出している。「ビットコインに次ぐ暗号資産」との表現には語弊があると思えるほどです。2020年第3四半期、
月平均で約2300人の開発者がイーサリアム関連のエコシステム開発に参加し、一方、開発者数が2位のビットコインは400人弱です。その他はイーサリアム
に比較したら微々たる開発者しかいませんので超えることは到底無理です。この違いはITでは桁違いなのです。

これは名実ともに本当の仮想通貨を制しているのはイーサリアムであり、プラットフォームを制したのはイーサリアムということです。
ビットコインのスケーリングソリューションの開発速度はもうイーサリアムのL2にも敵わない。DeFiやトークンエコノミーもスマートコントラクト分野のDappも
敵わなくなってます。

プラットフォームは、価値を提供する土台となるもので、提供される製品・サービス・情報とが一体になって、価値を持つ製品・サービス群を生み出して
いきます。

あるプロトコルやトークンやDAppが成功すると、その基盤とシナジーが働くモノを付け加えながら成長していく。

新しく付け加えていくプロトコルやトークンやDAppは、雪だるま式にユーザー基盤を広げることやユーザーの囲い込み(ロックイン)につながっていく。

プラットフォームには、「ネットワーク効果」などの特有の成長加速要因が存在するため、一人勝ちの状況が生じやすい。また、成長加速要因として、先発優位性
と規模の効果・収穫逓増性も働いてくる。

従来のインターネットで勝った企業はプラットフォームを制したGAFAでした。GAFAとはグーグル(Google)、アップル(Apple)、フェースブック(Facebook)、アマゾン
(Amazon) の頭文字を取った総称です。

プラットフォームでは開発者を抑えたところがサービスや製品をおさえ、ユーザーもおさえてきます。ビットコインがイーサリアムにプラットフォーム戦略で最終的
に勝つのは難しい状況になってきています。

プラットフォームを制していくとそのプラットフォームの価値はうなぎ上りになり、それは長期に及んでいきます。GAFAの株価をみればその効果がわかるはずです。

ETHの時価総額はBTCの約4分の1まで増加してきていますが、イーサリアムを仮想通貨プラットフォーム戦略の勝者とみるならまだバーゲンセール中と言えるでしょう。
ここ最近のETHの価格上昇はプラットフォーム競争の覇者であることを表し始めていると思います。
年間成長率はXRPは30%、ETHは630%、BTCでさえ250%の上昇です!(1月30日現在)これはプラットフォームの成長が影響しているのでしょう。

https://www.coingecko.com/en/coins/xrp

https://www.coingecko.com/en/coins/ethereum

https://www.coingecko.com/en/coins/bitcoin


下記は参考の現在の代表的なプラットフォーマーであるGAFAの株価チャートです。

GAFAの長期チャート
https://imgur.com/a/0Ik8NXc

1999〜2000年頃にアメリカを中心に発生した「ドットコムバブル(ITバブル)」が発生、バブル崩壊に伴い、高騰していたアマゾン株は1999年12月から2001年10月
にかけて、およそ1/22まで暴落した。しかし、その後ジリジリと株価を戻した末、2019年までの間に大躍進を遂げており、底値圏にあった2001年10月にアマゾン株
を購入した場合、その価値は実に300倍以上に膨らむ計算になる。

3月15日にはイーサリアムの処理性能を改善する「オプティミズム」が実用化しメインネットがリリースされます。更に価格は上昇してくるでしょう。
XRPの処理性能を超え、ガス代も安くなってくるでしょう。