>>197
よく誤解があるのだが、レーダー射撃と言うのは公式には存在しないし、実際に効果があるとされた記録も殆ど無い
(少なくとも43年までは)
第三次ソロモン海海戦でワシントンが無双して日本艦隊が一方的に攻撃されたのは事実だが、これは
・最初日本艦隊がサウスダコタをターゲットにしてボコっていたのでワシントンは自由に動けた(なので後にワシントン乗員はサウスダコタを見捨てたとあらぬ疑いをかけられることとなった)
・霧島が探照灯を付けたのでワシントンは一方的に攻撃出来た
 そもそも日本海軍の方が先にワシントンを発見しており、ワシントンのSGレーダーが索敵に機能していたとは言いがたい
・日本側の重巡や駆逐艦の魚雷の信管が誤って設定されており、ワシントンに向けて放った数十本の魚雷は名中コースにあったものも全て到達前に爆発した

等の幸運があったため。無論、36サンチ砲搭載の巡洋戦艦である霧島と40サンチ砲搭載のワシントンの戦力差
米側でも屈指の提督であるW・リーの卓越した艦隊指揮というのもある。


そもそも、レーダー射撃というが、レーダーだけで正確に命中させることは不可能であり(と言うか目視や計算でもほぼ不可能)
砲撃はあくまでも撃ってみて、徐々に弾着修正をして散布界に収めるというやり方をしなくては名中弾を得ることは出来ない。
ではレーダーで弾着修正が出来るかというとこれは明らかに不可能だし、現在の技術でも恐らく無理。(ミサイルがあるのでそんな技術を研究しないというのもあるが)

ただ測距に関してはレーダーはかなり実用レベルになっており42年ぐらいからは測距儀の代わり使われていたというのはあったらしい
44年のレイテ沖海戦(スリガオ海峡海戦)では日米双方ともレーダー測距を利用して砲撃しているが、方位に関しては最後まで砲撃で使えるレベルでは無かったという評価になっている。