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「自分が韓国芸能に対してずっと抱いてきたコンプレックスを、若い人たちも少なからず持っている」(SKY-HI)


「音楽業界はタイタニック号」1億円自腹を切ったラッパーSKY-HI、20歳起業家と目指す世界

Apr. 20, 2021, 10:00 AM

エイベックス発の男女混合パフォーマンスグループ、AAA(トリプルエー、現在は活動休止中)に所属しながらソロラッパー「SKY-HI」としても10年以上活動を続けてきたアーティスト、日高光啓(34)。

2020年には個人会社を立ち上げ、さらには自費で1億円を投じたボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」を開催し、話題を集めている。
その背景には、日本の音楽業界に対する強い危機感があるという。真意を本人に直撃した。

Nizi Projectに「突きつけられた」

「(Produce 101やNizi Projectといった)韓国発のオーディション番組に危機感を感じない業界関係者がいたら、おかしいと思う。だって同じメンバーはずっと日本にいたんですよ。それを誰も、発掘も、育成も、プロデュースもできなかった」

自費で1億円を出資した、ボーイズグループをデビューさせるオーディション「THE FIRST」は、4月から日本テレビ系「スッキリ」とHuluでも放映されている。

オーディション開催の動機について話を向けると、「“突きつけられた”感覚があった」と、Nizi Projectから感じた焦りを、日高はためらわず語る。

「日本って芸能のシステム自体が、この30年変わっていないんです。1990年代にCDというあまりにも大きなバブルがあって、音楽=CDのように思われてしまった。 今でもCDの売り上げ見込みから逆算してミュージックビデオやプロモーションの予算を立てているから、その規模は年々縮小しているんです」

「今の日本の音楽産業はタイタニック号と同じ。(衝突すれば船が沈没する)氷山がそこに見えているのに、舵を切りきれない」

アーティストの活動が文字通り国境を超えるようになった今、世界で勝たなければ意味がない ── 。誰よりも日高自身がそう強く考えてきた。

「個人で独立して活動する方が実入りはいい。でも70歳になってそれで幸せか?って考えると、モヤッとすると思う。自分が韓国芸能に対してずっと抱いてきたコンプレックスを、若い人たちも少なからず持っている。(仕組みを作って)自分が幸せにした人の数を多くしなければ、自分も幸せになれないなって」

https://www.businessinsider.jp/post-233176