昭和の時代、アニソンの歌手というのは歌唱力抜群の不細工ばかりだった。
とても人様に好かれる容姿ではないが歌の実力では芸能界のスターを
圧倒的に凌駕する。どちらが良いというのでなく、どちらの歌の世界も
価値は同じだった。
翻って現代アニソンの歌手は皆、そこそこに上手く、皆、そこそこに可愛い。
彼女たちは表舞台のスター歌手たちの「2軍」ピラミッドを形成する。
商業的にも苦しまずにやっていけている。
そしてスターとしては決定的に才能やカリスマ性が足りなかったアニソン
歌手が、時折、作品の大ヒットという僥倖でスーパースターに成りあがる。