世界の若者に「バンドサウンド」に特段の魅力を感じないという人が増えている。
ベビメタが若い人へのアピールに苦戦しているのもメタルだからというよりも
バンドノリ音楽への興味が薄いからだ。
彼らはEDMやヒップホップやR&Bが好きだから、という以前に
バンドサウンドの魔力に引き寄せられる人生の機会がなかった。
ロック好きなら誰もが経験した「音楽以外のすべては糞だと思えるような体が
震える瞬間」だ。
僕の同世代でも運動部に青春のすべてを費やしていたようなタイプは、バンドの
魅力を永遠に知ることなく人生を終えようとしている人間が多数いる。
(その方が真っすぐな人生を進めて幸せかも知れないが)
ロックはオワコンなどと言われて久しいが、以前として世界の著名フェスの
上位を占めているのはロックフェスだし、その次はEDM勢。
ヒットチャートがどうあれ、ネットがどうであれ、要するにデカイ音で聴衆を
興奮させるジャンルは依然として強いということだ。